作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

コリン・デイヴィスの時計ライブ

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今日は見っけものの一枚。コリン・デイヴィスの時計です。

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コリン・デイヴィスにはアムステルダム・コンセルトヘボウとのザロモンセットなどの録音がありますが、この一連の録音はどうも期待したほどの生気がなく、あまりお薦めできないものでした。
先日手にいれた本盤ですが、録音は2001年1月12日、バイエルン放送交響楽団とのライブでです。アメリカのEn LarmesというCD-Rのレーベル。曲目はモーツァルトの33番、オーボエコンチェルトにハイドンの時計という組み合わせ。時計は最後におかれています。

これは素晴らしい!
第1楽章から生気が漲ってます。デイヴィスの中庸の美学と全体を俯瞰した構成感の魅力が炸裂です。各楽器個々の個性的な表情付けは極力排除して、全体の構成感を際立たせるのがデイヴィスのスタイル。スピード感ある進行、厚みのあるオケの響き、練らないフレージング、響き渡るクレッシェンド。ハイドンの交響曲の演奏の理想境のような演奏。
2楽章はリラックスの極地。時計のリズムをきざみながら展開するメロディーライン。フルートが奏でる副旋律やティンパニを浮き立たせて、ハイドンの楽譜の面白さを浮き彫りに。
3楽章のメヌエットは太い筆で一気に書き上げた楷書の書のような見事な造形。そしてフィナーレも一気にクライマックスへ。
盛大な拍手とブラヴォーがホールの興奮を伝えます。

コリン・デイヴィスといえば、LP時代にアムステルダム・コンセルトヘボウとの春の祭典の圧倒的な迫力に打たれた口です。リズム感が超絶に良くなくては表現できない自然なリズム感と、作為が感じられないのに凄い迫力を生む音楽性、そして当時のフィリップスの録音スタッフの総力を結集した見事な録音が相俟って、素晴らしい春の祭典でした。デイヴィスといえばこの演奏によって刷り込まれたイメージが強烈にのこっていますが、久々にこのイメージを思い起こさせる快演に巡り会いましたね。

この演奏は文句なくおすすめ盤です。評価はもちろん最高評価の[+++++]としました。
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