作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

Haydn Disk of the Month - September 2015

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暑い暑い夏がいつの間にか過ぎ去り、すっかり涼しくなってきたこの頃。先日の中秋の名月は晴れ渡って、幻想的な月夜を味わうことができました。まさに芸術の秋ですね。

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写真は名月の日に買い物にいった帰りみちからの月。少し雲がかかっていましたが、それがかえっていい雰囲気。芸術の秋は、私にとっては音楽の秋。今月は久々にテーマを室内楽に絞ってみました。



9月にレビューしたアルバムからベスト盤を選ぶ月末恒例の企画ですが、今月はけっこう悩みました。相変わらずレビューしたアルバムが多いわけではないのですが、それぞれいろいろ聴いて選び抜いてレビューしたアルバムゆえ、どのアルバムを選んでもおかしくない完成度のものばかり。結局絞りきれず、2組としました。まずはこちら。

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2015/09/11 : ハイドン–室内楽曲 : トリオ・フランツ・ヨゼフのピアノ三重奏曲集(ハイドン)

トリオ・フランツ・ヨゼフというハイドンを演奏するためのトリオによるハイドンのピアノトリオ名曲集。古楽器によるハイドンのピアノトリオの演奏のなかではもっともしなやかで、表情も豊か。無我の境地で演奏を楽しむような素晴らしい至福感を味わえます。たまたま出会ったアルバムですが、先入観なしにこの素晴らしい演奏に出会った衝撃は大きかったです。

そして、もう1枚はこちら。

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2015/09/20 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : フーゴ・ヴォルフ四重奏団によるOp.33、Op.20ライヴ(ハイドン)

湖国JHさんから送り込まれた刺客のなかの1枚。ハイドンのクァルテットをこれほどスリリングに演奏したアルバムはなかなかありません。しかもライヴということで、音量を上げて聴くとまさにコンサートホールで生演奏を聴いているようなリアリティ。切れ味ばかりでなくフレーズ毎の音楽を描き分ける表現力も素晴らしく、このクァルテットの能力の高さがわかります。

どちらもハイドンの室内楽を聴く喜びに満ちた素晴らしいアルバムですので、未聴の方は是非この機会に聴いてみてください。



いつものように、今月のレビューで高評価だったアルバムへのリンクをつけておきます。

2015/09/28 : ハイドン–室内楽曲 : ランパル、シュルツ、オダンの「ロンドン・トリオ」(ハイドン)
2015/09/24 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : マタンギ四重奏団の日の出、蛙、鳥(ハイドン)
2015/09/08 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ロザムンデ四重奏団の皇帝、ひばり、騎士(ハイドン)
2015/09/04 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : アウリン四重奏団のOp.17(ハイドン)
2015/09/01 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ダイダロス四重奏団の太陽四重奏曲集(ハイドン)

明日から秋も深まる10月。来月はいちおういつも通りジャンル指定しないで、良いアルバムをランダムに取り上げていこうとおもいます。9月に室内楽とジャンル指定したため、それ以外のジャンルの良いアルバムが何枚かたまっております。まずはそのあたりから取り上げていこうと思います。



2015年9月のデータ(2015年9月30日)
登録曲数:1,336曲(前月比±0曲) 登録演奏数:8,645件(前々月比+31演奏)

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5 Comments

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Skunjp

芸術の秋にコスパなんて…

幻想的な画像ですね。まさに芸術の秋にふさわしい感じです。

フーゴー・ヴォルフ四重奏団にとても興味があります。しかし心配なのは私がライブ録音が苦手なことです。たとえばドーリックのライヴ。素晴らしく熱いスリリングな演奏で、手に汗握る臨場感に鳥肌がたちました。ただ、一度聴いたら満足してしまいそのままになっています。つまりコスパに問題ありと…(汗)。

その点、フーゴー・ヴォルフ四重奏団のこの演奏はいかがでしょうか?

熱い演奏ながらライヴとは思えないほど精緻な所もあり、繰り返しの聴取に耐えるとか…?

まあ、芸術の秋にコスパなんてとんでもない話ですが…(笑)

  • 2015/10/03 (Sat) 09:10
  • REPLY

Daisy

Re: 芸術の秋にコスパなんて…

Skunjpさん、コメントありがとうございます。

ライヴを好むかどうかは皆さん結構ご意見があるところですね。私はブログに書いているように、セッション録音よりもライヴの方が好きなくらいです。一回の演奏の緊張感というか、演奏する場の空気のようなものが伝わるというか、そうゆう雰囲気も含めて演奏を楽しんでいるということかもしれませんね。ご指摘いただいて気づいたのですが、私はあまり一つの演奏、アルバムを繰り返し聴きません。唯一ブログの記事を書くときに何度か確認のために聴くくらいです。あと苦手なのが全集系です。最近廉価なボックス物がいろいろリリースされていますが、買っても同じ演奏家のシリーズものなどを集中して聴くとどうしても飽きてしまいます。全集ものも、たまに取り出してはちょっと聴きという感じが多いですね。そういうことから、ハイドンの交響曲も、最初に全集に手を出すよりいろいろな演奏家の演奏をいろいろ聴いてみる方を勧めてます。

ちょっと脱線しました。フーゴ・ヴォルフ盤はやはりライヴらしい緊張感に満ちた演奏。私の視点ではその緊張感にぐっとくるわけですが、繰り返し聴くという視点では、その前後に取り上げたマタンギ四重奏団盤の方がいいかもしれませんね。コスパというのは極めてデリケートかつ個人的な概念である事も今回わかりました(笑)

  • 2015/10/03 (Sat) 10:00
  • REPLY

Skunjp

No title

そうですか。Daisyさんはライヴがお好きなんですね。そしてあまり回数を聴かないと…。音楽の聞き方は人それぞれなんですね。

私は同じ演奏を折に触れ、気に入った演奏などはウォークマンに入れて、擦りきれるほど(笑)聴きます。そして耳の成長につれて、聴こえ方が変化していくのを楽しんでいます。

というか単に貧乏性なのでしょうが…。

フーゴ・ヴォルフの方は中古が出た頃に考えるとして、とりあえずはダイダロスを狙ってみます。有り難うございました。

  • 2015/10/03 (Sat) 10:51
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Skunjp

ポチりました

Daisyさんが書かれたダイダロスの記事を読み返し、NMLからウォークマンに録音しておいた同演奏をもう一度聴いて、名演を確信しました。それで海外のAmazonをポチりました。

今回も素晴らしいCDのご紹介有り難うございます。

  • 2015/10/03 (Sat) 11:30
  • REPLY

Daisy

Re: No title

確かに聴きかたはそれぞれですね。マタンギの記事にコメントをいただいていたことを失念していました。ダイダロスは噛むと味が出るタイプの演奏ゆえ、聴きこむにはピッタリかもしれません。

  • 2015/10/03 (Sat) 11:52
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