作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

Haydn Disk of the Month - July 2015

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東京は連日の酷暑。まあ、夏は暑くないと農作物などにも影響がでますので、暑さを楽しむくらいでないといけませんね。

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我が家の玄関先にあるプランターに植えた唐辛子。昨年近くのホームセンターで唐辛子を買ってきて植えたところ、乾燥させたものとは味わいの深さがちがう辛味があることがわかり、今年もホームセンターで苗を買って植えた次第。ぐんぐん伸びてあっという間に実が成り、すでに料理に大活躍です。



さてさて、月末恒例のその月にレビューしたアルバムからベスト盤を選ぶこの企画、最近レビューできるアルバムが少ないのですが、レビューする時点でかなり絞りこんでいるため、どのアルバムもスバラシイ出来。あえてその中でのベストということで選んだのがこちら。

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2015/07/19 : ハイドン–室内楽曲 : クイケン三兄弟によるフルート三重奏曲集(ハイドン)

実に久々に取り出して聴き直したこのアルバム。クイケン三兄弟によるバリトントリオのフルート編曲版の演奏ですが、特にバルトルト・クイケンのフラウト・トラヴェルソが神秘的なまでに美しい音色を聴かせます。静謐な空間に漂う響き、消え入るような弱音、多彩なタンギング。バリトントリオに仕組まれた音楽の愉悦をバリトン以上に見事に引き出した名演奏です。ACCENTらしい自然な録音で、音楽を存分に楽しめます。曲はマイナーですが室内楽を楽しむには絶好のアルバムですので、未聴の方は是非聴いてみてください。

今月取り上げたアルバムは実は全部推したいくらい名盤揃いです。

2015/07/25 : ハイドン–ピアノソナタ : 園田高弘のピアノソナタ集(ハイドン)
2015/07/13 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】驚愕! フェリックス・クリーサーのホルン協奏曲(ハイドン)
2015/07/10 : ハイドン–オラトリオ : 【新着】サヴァリッシュ/フィレンツェ五月音楽祭管天地創造ライブ(ハイドン)
2015/07/07 : ハイドン–交響曲 : ギュンター・ウィッチ/南ドイツ室内フィルのパリセット(ハイドン)
2015/07/05 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】オリヴィエ・カヴェーによるピアノソナタ集(ハイドン)

園田高弘のハイドンがここまですばらしいとは知りませんでしたし、ギュンター・ウィッチのパリセットは私好みの慈しみ深く味わい深い名演奏。特に84番の素晴らしさは図抜けています。カヴェーのピアノソナタも磨き抜かれた美音が味わえる名演奏ですね。

8月は1週目に夏休みをいただき、ちょっと東北の温泉に行ってきます。番外記事でご報告いたしましょう。



2015年7月のデータ(2015年7月31日)
登録曲数:1,336曲(前月比±0曲) 登録演奏数:8,594件(前々月比+52演奏)

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2 Comments

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Skunjp

生かされている者の音楽

Daisyさん、こんにちは。唐辛子、おいしそうですね。

さて今朝は、こんなに素晴らしいハイドンが、なぜモーツァルトやベートーヴェンの人気に及ばないのか考えていました。

というのも、ハイドンの歌曲を聴いたからです。アメリンクによる2枚組CDの2枚目。「人魚の歌」からしてひきこまれます。そして「絶望」までを聴き…、出社時間となりました(残念!)。
しかし、「絶望」というのに何という明るさでしょう! 

…でもここにハイドンの真骨頂があるのではないでしょうか。

同じ歌詞を、モーツァルトやベートーヴェンだったらどう書くでしょうか?…そう、もっと深く人間の心の深層に分け入るでしょう。そして、今まさに痛んでいる、悲しんでいる状況の「ど真ん中にある者の音楽」として作曲することでしょう。だからこそ、彼らは多くの人々の共感を得るのだと思います。

ひるがえってハイドンの音楽を聴くとき、そこにある種の物足りなさを感じるとしたら、それは大間違いだと思います。ここを間違えると、ハイドンをモーツァルトやベートーヴェンの次に置かざるを得なくなります。

ハイドンの凄さのゆえんは、「ど真ん中にある者の音楽」ではない、ということです。もちろんハイドンの「絶望」においても、人の心の襞に分け入り、絶妙な細心さで、様々な感情の色合いが巧みに描き出されています。しかしそれは、達観した、ある高みから表現されています。

これをひとことで言えば、「生かされている者の音楽」とでも言いましょうか。自分で意志して、「生きようともがく者の音楽」ではない本物の軽み。…安心立命の境地。

唐辛子のように、自然の中で神様に生かされている、ということですね。

ですから、音楽に感謝とゆとりの感覚があります。…そこからにじみ出る独特のユーモア。

そこに私は惹かれます。


…夏休み、お楽しみください。

  • 2015/08/04 (Tue) 10:58
  • REPLY

Daisy

Re: 生かされている者の音楽

Skunjpさん、コメントありがとうございます。

夏休みの旅行に出かけている間のコメントだったので、返信を漏らしておりました。スミマセン。

ハイドンの音楽は文字通り、音を楽しむということに徹していることが飽きない理由だと思います。ご指摘の通り、ハイドンの音楽からは独特のユーモアがにじみでています。実に人間的な暖かいユーモアこそハイドンの真骨頂ですね。感謝とゆとりの音楽とは実に的を射た指摘だと思います。

私も、音楽はいろいろ聴きますが、ハイドンの音楽こそ、音を楽しむツボがたくさんあって不思議と飽きませんね。身を乗り出して構えて聴くのではなく、音楽に身をまかせる快感を味わえる素晴らしいものだと思います。

しばらく旅行記にかまけますことお許しを(笑)

  • 2015/08/10 (Mon) 21:47
  • REPLY