エリック・オービエ/ブルターニュ管のトランペット協奏曲(ハイドン)
いやいや、仕事が忙しい。そういうときは1曲ものということで、トランペット協奏曲を取り上げます。

TOWER RECORDS / amazon
エリック・オービエ(Eric Aubier)のトランペット、ヴァンサン・バルト(Vicent Barthe)指揮のブルターニュ管弦楽団(Orchestre de Bretagne)の演奏でフンメル、テレマン、バッハ、レオポルド・モーツァルト、ハイドンのトランペット協奏曲を収めたアルバム。収録情報は記載されておらずPマークが2009年。レーベルは仏indesens。
このアルバム、トランペット協奏曲の所有盤を整理していたときに演奏の印象があまりないアルバムということで取り出し聴いてみたところ、出だしのフンメルが素晴らしいので、ハイドンも悪かろうはずがないということで聴き直したもの。フランスのオケは金管楽器が優秀なところが多く、このアルバムでトランペットを吹くエリック・オービエもフランス人ということで、ちょっと期待です。
エリック・オービエは1960年パリ生まれのトランペット奏者。14歳でパリ音楽院に入学、かのモーリス・アンドレに師事。1976年にトランペット、1977年にコルネット、1978年に室内楽にそれぞれ1等で卒業。翌1979年にはパリオペラ座管弦楽団首席奏者に就任しました。コンクールでは1979年パリ国際コンクール4位、1981年トゥーロン国際コンクール3位、1987年プラハの春国際コンクール2位などの受賞歴があります。近年ではリュエイユ・マルメゾン国立音楽院で教鞭を取り、後進の教育を行っています。amazonなどでアルバムを検索すると、このアルバム以外にも数多くのアルバムがリリースされており、かなりの実力者とみました。
Hob.VIIe:1 Concerto per il clarino [E flat] (1796)
オケはオーソドックス。最近の録音だけにクオリティは良く、序奏からオケの厚みと溶け合いをうまくとらえて、この曲独特の高揚感が心地よいですね。エリック・オービエのトランペットも最初はオーソドックスな印象。テンポ感もよく押し出しもなかなか。流石にアンドレ門下と思わせる存在感のある音色でメロディーを正確に置いていきます。ソロとオケが対等な音量でオケもソロに負けない勢いがあります。うまい具合にオケとソロが溶け合いこの曲の面白さを引き立てます。オケは音量をすっと落とす演出が効いて、引き締まった表現。そしてトランペットは朗々と吹き抜きます。途中からトランペットがところどころアクセントをつけ、徐々に本領発揮、終盤の速いパッセージの音階の鮮やかさ、そしてカデンツァに至りテクニック炸裂。羊の皮を脱いだように伸びの良い高音とキレの良い音階で圧倒します。これは見事。
アンダンテは実にゆったりとしたオケの序奏から入り、オービエはトランペットは王者の風格を帯びるような朗々たる演奏。曲調をふまえてこちらも実に堂々としたもの。中盤の伸びやかな盛り上がりは、圧倒的な音量と厚みのある音色で聴かせます。
フィナーレは期待通り、キレよくしかも適度に柔らかなオケが心地よい入り。すぐにオービエの圧倒的なプレゼンス。演奏のキレの良さからか、これまでの楽章より録音のリアリティが上がったように聴こえます。やはりリズム感の良さとリアリティあってのこの躍動感でしょう。良く聴くとオケの木管陣の爽やかな音色が印象的。トランペットのソロに花を添えています。最後はやはり圧倒的な迫力でさっと締めくくり曲を終えます。
フランスのトランペッター、エリック・オービエとフランスのオケによるハイドンのトランペット協奏曲の秀演。やはりフランスものらしく華やかな響きがあり、独墺系の演奏とは一味ちがう印象を残すのは流石です。オービエのトランペットはアンドレ門下らしい輝かしさと音量があり、最初はオーソドックスに聴こえましたが、やはりインパクトのあるソロを披露。そしてヴァンサン・バルト率いるブルターニュ管弦楽団も演奏に華やかさを加えるナイス・サポート。オケも見事でした。短いながらも独特の高揚感をもつハイドンのトランペット協奏曲には名演が多いですが、その名演にこのアルバムも加わりますね。評価は[+++++]とします。

エリック・オービエ(Eric Aubier)のトランペット、ヴァンサン・バルト(Vicent Barthe)指揮のブルターニュ管弦楽団(Orchestre de Bretagne)の演奏でフンメル、テレマン、バッハ、レオポルド・モーツァルト、ハイドンのトランペット協奏曲を収めたアルバム。収録情報は記載されておらずPマークが2009年。レーベルは仏indesens。
このアルバム、トランペット協奏曲の所有盤を整理していたときに演奏の印象があまりないアルバムということで取り出し聴いてみたところ、出だしのフンメルが素晴らしいので、ハイドンも悪かろうはずがないということで聴き直したもの。フランスのオケは金管楽器が優秀なところが多く、このアルバムでトランペットを吹くエリック・オービエもフランス人ということで、ちょっと期待です。
エリック・オービエは1960年パリ生まれのトランペット奏者。14歳でパリ音楽院に入学、かのモーリス・アンドレに師事。1976年にトランペット、1977年にコルネット、1978年に室内楽にそれぞれ1等で卒業。翌1979年にはパリオペラ座管弦楽団首席奏者に就任しました。コンクールでは1979年パリ国際コンクール4位、1981年トゥーロン国際コンクール3位、1987年プラハの春国際コンクール2位などの受賞歴があります。近年ではリュエイユ・マルメゾン国立音楽院で教鞭を取り、後進の教育を行っています。amazonなどでアルバムを検索すると、このアルバム以外にも数多くのアルバムがリリースされており、かなりの実力者とみました。
Hob.VIIe:1 Concerto per il clarino [E flat] (1796)
オケはオーソドックス。最近の録音だけにクオリティは良く、序奏からオケの厚みと溶け合いをうまくとらえて、この曲独特の高揚感が心地よいですね。エリック・オービエのトランペットも最初はオーソドックスな印象。テンポ感もよく押し出しもなかなか。流石にアンドレ門下と思わせる存在感のある音色でメロディーを正確に置いていきます。ソロとオケが対等な音量でオケもソロに負けない勢いがあります。うまい具合にオケとソロが溶け合いこの曲の面白さを引き立てます。オケは音量をすっと落とす演出が効いて、引き締まった表現。そしてトランペットは朗々と吹き抜きます。途中からトランペットがところどころアクセントをつけ、徐々に本領発揮、終盤の速いパッセージの音階の鮮やかさ、そしてカデンツァに至りテクニック炸裂。羊の皮を脱いだように伸びの良い高音とキレの良い音階で圧倒します。これは見事。
アンダンテは実にゆったりとしたオケの序奏から入り、オービエはトランペットは王者の風格を帯びるような朗々たる演奏。曲調をふまえてこちらも実に堂々としたもの。中盤の伸びやかな盛り上がりは、圧倒的な音量と厚みのある音色で聴かせます。
フィナーレは期待通り、キレよくしかも適度に柔らかなオケが心地よい入り。すぐにオービエの圧倒的なプレゼンス。演奏のキレの良さからか、これまでの楽章より録音のリアリティが上がったように聴こえます。やはりリズム感の良さとリアリティあってのこの躍動感でしょう。良く聴くとオケの木管陣の爽やかな音色が印象的。トランペットのソロに花を添えています。最後はやはり圧倒的な迫力でさっと締めくくり曲を終えます。
フランスのトランペッター、エリック・オービエとフランスのオケによるハイドンのトランペット協奏曲の秀演。やはりフランスものらしく華やかな響きがあり、独墺系の演奏とは一味ちがう印象を残すのは流石です。オービエのトランペットはアンドレ門下らしい輝かしさと音量があり、最初はオーソドックスに聴こえましたが、やはりインパクトのあるソロを披露。そしてヴァンサン・バルト率いるブルターニュ管弦楽団も演奏に華やかさを加えるナイス・サポート。オケも見事でした。短いながらも独特の高揚感をもつハイドンのトランペット協奏曲には名演が多いですが、その名演にこのアルバムも加わりますね。評価は[+++++]とします。
- 関連記事
-
-
エヴァルト・デマイヤー/ラ・プティット・バンドのハープシコード協奏曲集(ハイドン)
2016/01/05
-
セバスティアン・クナウアーのピアノ協奏曲集(ハイドン)
2015/12/04
-
ペーター・アルノルトのホルン協奏曲(ハイドン)
2015/10/03
-
【新着】驚愕! フェリックス・クリーサーのホルン協奏曲(ハイドン)
2015/07/13
-
エリック・オービエ/ブルターニュ管のトランペット協奏曲(ハイドン)
2015/06/27
-
マリア・クリーゲルのチェロ協奏曲集(ハイドン)
2015/06/20
-
マクシミリアン・ホルヌングのチェロ協奏曲集(ハイドン)
2015/05/11
-
【新着】フランソワ・ルルーのリラ協奏曲、オーボエ協奏曲(ハイドン)
2015/04/28
-
パウルス・ファン・デア・メルヴェ/ヴァントのオーボエ協奏曲(伝ハイドン)
2015/03/23
-