【新着】ジェニファー・ヴィヴィアンの歌曲集(ハイドン)
ちょっと流れを変えてヒストリカルの新着アルバム。

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ジェニファー・ヴィヴィアン(Jennifer Vyvyan)のソプラノ、ハリー・ニューストン(Harry Newstone)指揮のハイドン管弦楽団(The Haydn Orchestra)の演奏で、ハイドンのベレニーチェのシェーナ「ベレニーチェ、何をしようとしているのか?」、チェチーリア・ミサからグローリア、モーツァルトの歌曲などを収めたアルバム。ハイドンの収録は1957年5月7日、8日、ロンドンのキングスウェイホールでのセッション録音。レーベルはDECCAで、ライナーノーツによるとどうやら初CD化とのことです。
このアルバムを取り上げたのは、もちろん演奏が絶品だからということに他なりません。
ジェニファー・ヴィヴィアンは、1925年、イングランドの東南端にあるブロードステアーズ(Broadstairs)生まれのコロラトゥーラ・ソプラノ。当初は王立音楽アカデミーでピアノを学んでいましたが、在学中にメゾ・ソプラノに転向、そしてソプラノ歌手を目指すようになりました。卒業後、ミラノ、ジュネーヴなどで学び、1951年、ジュネーヴ国際歌唱コンクールで優勝。歌手としての最初のキャリアはベンジャミン・ブリテン率いる英国オペラグループでスタートさせ、その後英国を中心に、オペラ、コンサートなどで活躍しました。1974年、長年の気管支炎のため49歳という若さで亡くなったとのこと。
指揮者のハリー・ニューストンとハイドン管弦楽団については一度交響曲の演奏を取り上げていますので、情報はそちらの記事を御覧ください。
2014/03/27 : ハイドン–交響曲 : レイモン・レッパード/イギリス室内管の交響曲39番(ハイドン)
Hob.XXIVa:10 Scena di Berenice "Berenice, che fai" ベレニーチェのシェーナ「ベレニーチェ、何をしようとしているのか?」 [D-f] (1795)
1957年としては最上の録音。若干の古さは感じさせるものの、それがいい味も含む深みのある音。DECCAの面目躍如。ハリー・ニューストン率いるハイドン管のみずみずしい音色に痺れます。そしてジェニファー・ヴィヴィアンのソプラノの美しいこと。転がるように鮮やかに歌い上げます。この名曲をじっくりと描くオケにのって、まさに名人芸。特にゆったりとした部分のオケと歌唱の美しさは筆舌に尽くしがたいもの。この録音がCD化されずに眠っていたというのが信じがたいことです。後半劇的に展開する部分に入るところでもヴィヴィアンは余裕たっぷり。コロラトゥーラだけあって、高音の伸びの素晴らしさは半端ではありません。最上のオペラのアリアを聴く悦びが溢れてきます。
Hob.XXII:5 Missa Cellenisis in honorem Beatissimate Virginis Mariae "Caecilienmesse" 「チェチーリアミサ」 (1766)
続いてはチェチーリアミサの第2曲のグローリアからソプラノソロが活躍するLaudamus teとQuoniam。前曲のオペラティックな展開から、ぐっと神々しい雰囲気に変わり、ヴィヴィアンの歌唱も折り目正しい歌唱に変わります。もちろんニューストンの方のコントロールもミサ曲にふさわしい端正な雰囲気になりますが、やはりハイドンの曲に不可欠な気配というか間のようなものを踏まえていて、実に落ち着いたオーケストラコントロール。この雰囲気に癒されるんですね。一部の指揮者だけがもつこの気配。ハイドンの音楽を完全に掌握して自在にコントロールする境地。アドレナリン噴出です。非常に短い2曲ですが、ハイドンの真髄に触れられる素晴らしい演奏でした。
初CD化であり、ジャケットにはMOST WANTED!と誇らしげに記されているだけある演奏でした。ソプラノのジェニファー・ヴィヴィアンの歌唱は絶品。この声で夜の女王のアリアを歌われたらノックアウトでしょう。そしてさらに素晴らしいのがハリー・ニューストン指揮のハイドン管弦楽団。ハイドンの名を冠したオケだけに、ハイドンの音楽をイキイキと演奏し、完璧な伴奏。こうした素晴らしい仕事こそ、多くの人に聴いていただく価値があろうというものです。評価はもちろん[+++++]。ただし、ライナーノーツがデータだけというのがちょっと寂しいところ。演奏者の解説くらいはつけてほしいところでした。

ジェニファー・ヴィヴィアン(Jennifer Vyvyan)のソプラノ、ハリー・ニューストン(Harry Newstone)指揮のハイドン管弦楽団(The Haydn Orchestra)の演奏で、ハイドンのベレニーチェのシェーナ「ベレニーチェ、何をしようとしているのか?」、チェチーリア・ミサからグローリア、モーツァルトの歌曲などを収めたアルバム。ハイドンの収録は1957年5月7日、8日、ロンドンのキングスウェイホールでのセッション録音。レーベルはDECCAで、ライナーノーツによるとどうやら初CD化とのことです。
このアルバムを取り上げたのは、もちろん演奏が絶品だからということに他なりません。
ジェニファー・ヴィヴィアンは、1925年、イングランドの東南端にあるブロードステアーズ(Broadstairs)生まれのコロラトゥーラ・ソプラノ。当初は王立音楽アカデミーでピアノを学んでいましたが、在学中にメゾ・ソプラノに転向、そしてソプラノ歌手を目指すようになりました。卒業後、ミラノ、ジュネーヴなどで学び、1951年、ジュネーヴ国際歌唱コンクールで優勝。歌手としての最初のキャリアはベンジャミン・ブリテン率いる英国オペラグループでスタートさせ、その後英国を中心に、オペラ、コンサートなどで活躍しました。1974年、長年の気管支炎のため49歳という若さで亡くなったとのこと。
指揮者のハリー・ニューストンとハイドン管弦楽団については一度交響曲の演奏を取り上げていますので、情報はそちらの記事を御覧ください。
2014/03/27 : ハイドン–交響曲 : レイモン・レッパード/イギリス室内管の交響曲39番(ハイドン)
Hob.XXIVa:10 Scena di Berenice "Berenice, che fai" ベレニーチェのシェーナ「ベレニーチェ、何をしようとしているのか?」 [D-f] (1795)
1957年としては最上の録音。若干の古さは感じさせるものの、それがいい味も含む深みのある音。DECCAの面目躍如。ハリー・ニューストン率いるハイドン管のみずみずしい音色に痺れます。そしてジェニファー・ヴィヴィアンのソプラノの美しいこと。転がるように鮮やかに歌い上げます。この名曲をじっくりと描くオケにのって、まさに名人芸。特にゆったりとした部分のオケと歌唱の美しさは筆舌に尽くしがたいもの。この録音がCD化されずに眠っていたというのが信じがたいことです。後半劇的に展開する部分に入るところでもヴィヴィアンは余裕たっぷり。コロラトゥーラだけあって、高音の伸びの素晴らしさは半端ではありません。最上のオペラのアリアを聴く悦びが溢れてきます。
Hob.XXII:5 Missa Cellenisis in honorem Beatissimate Virginis Mariae "Caecilienmesse" 「チェチーリアミサ」 (1766)
続いてはチェチーリアミサの第2曲のグローリアからソプラノソロが活躍するLaudamus teとQuoniam。前曲のオペラティックな展開から、ぐっと神々しい雰囲気に変わり、ヴィヴィアンの歌唱も折り目正しい歌唱に変わります。もちろんニューストンの方のコントロールもミサ曲にふさわしい端正な雰囲気になりますが、やはりハイドンの曲に不可欠な気配というか間のようなものを踏まえていて、実に落ち着いたオーケストラコントロール。この雰囲気に癒されるんですね。一部の指揮者だけがもつこの気配。ハイドンの音楽を完全に掌握して自在にコントロールする境地。アドレナリン噴出です。非常に短い2曲ですが、ハイドンの真髄に触れられる素晴らしい演奏でした。
初CD化であり、ジャケットにはMOST WANTED!と誇らしげに記されているだけある演奏でした。ソプラノのジェニファー・ヴィヴィアンの歌唱は絶品。この声で夜の女王のアリアを歌われたらノックアウトでしょう。そしてさらに素晴らしいのがハリー・ニューストン指揮のハイドン管弦楽団。ハイドンの名を冠したオケだけに、ハイドンの音楽をイキイキと演奏し、完璧な伴奏。こうした素晴らしい仕事こそ、多くの人に聴いていただく価値があろうというものです。評価はもちろん[+++++]。ただし、ライナーノーツがデータだけというのがちょっと寂しいところ。演奏者の解説くらいはつけてほしいところでした。
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