フー・ツォンのピアノ協奏曲、快演
この曲のお気に入りを紹介しましょう。

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幸い現役盤です。このところ紹介するアルバムが、廃盤のものが多く心が痛んでおりました(笑)
フー・ツォンは中国生まれのピアニストですが、1934年3月生まれとのことで、はや76歳です。
このアルバムはライナーノーツのどこを見ても録音年不明。ネットをみてもちょっとわかりません。
演奏ですが、フー・ツォンのピアノと指揮でオケはポーランド室内管。他にベートーヴェンのピアノ協奏曲4番が入ってます。
まず驚かされるのがオケの生き生きとした表現。速めのテンポで颯爽と序奏が始まり、軽々とピアノが合わせて入ります。ピアノのメリハリというか、エッジの利いたアクセントがメロディーラインを鮮明に浮き上がらせ、明解な構成感を表現できています。カデンツァもテンポとメリハリを自在にコントロールしている感じで聴き応え十分です。
2楽章、清明な印象を保ちながら右手のメロディーラインのきらめき感をうまく表現。終盤の弱音部分の静寂感の表現も見事。ピアノの音が輝くような華麗さで引き締めます。
そして終楽章は、余裕持ちながら強弱のコントラストを的確に刻み、ハイドンの終楽章に特有の見事な展開を鮮明に描きます。
残念ながら、一流のオケではないため、オーケストラの音色などは他の盤に一歩譲るところはあるものの、フー・ツォンの指揮者としてのオーケストラコントロールは見事というほかありません。
このアルバムは割と最近入手したものですが、今まで聴いたXVIII:11のなかでは1、2を争う名盤だと思います。評価はもちろん[+++++]です。
フー・ツォンの名前は知っていたものの、その演奏をきちんと聴いていませんでした。これまた無防備だったことになります。
このアルバムに含まれるベートーヴェンの4番が、これまたすばらしい演奏。なんとデリケートなオーケストラコントロール。巨匠風ではないのに風格に満ちているというか、曲を噛み砕いて再構成したような音楽性の高い演奏です。こちらもおすすめです。
これは侮れない存在ですね。モーツァルトなどもチェックしてみなくては、、、
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