作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

Haydn Disk of the Month - November 2014

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いつものようにあっという間に月末です。先月末に葉が赤く染まり始めた自宅の庭のナナカマドもすっかり紅葉が進み、燃えるような赤に染まってます。これから一気に葉が落ちて冬に突入です。

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相変わらず仕事は忙しいのですが、合間をみてコツコツレビューを続けています。新しいアルバムを聴くごとに新たな発見があり、まだまだいい演奏は尽きないという気になります。今月も多くのアルバムからたくさん刺激を受けました。ということで今月のベスト盤はこちら。今月は2組です。



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2014/11/24 : ハイドン–室内楽曲 : 絶品! ウィーンピアノ三重奏団のピアノ三重奏曲集(ハイドン)

聴いてビックリ、驚くほど鮮やかな演奏によるハイドンのピアノトリオの名曲集。技術の確かさは言うに及ばず、長年アンサンブルを続けているメンバーによる一体感ある演奏が素晴らしいアルバムです。ハイドンのピアノトリオを聴くなら、入門盤はこれです。終始キレの良いピアノと、ピアノに負けないヴァイオリンとチェロの息をもつかせぬ緊密なアンサンブル。ハイドンが聴いたら自身の曲をここまで磨き上げての演奏にさぞかし喜んだでしょう。

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2014/11/22 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】クラウディオ・アバド/モーツァルト管の協奏交響曲(ハイドン)

そしてもう一枚。こちらも外すわけにはまいりません。アバドが最晩年に到達した無我の境地を表すような天真爛漫な協奏交響曲。若手を集めた手兵のモーツァルト管がアバドの指揮で実に自然かつ、癒しに満ちたような音楽が流れます。この協奏交響曲は86年にもヨーロッパ室内管との録音がありますが、30年近く前の録音当時と同じようなフレッシュさを感じさせる一方、フレーズの一つ一つを実に丁寧に描いてしっとりとした魅力も感じさせる名演です。マーラーなど大オーケストラを操るのを得意とするアバドが最晩年にハイドンやモーツァルトなどを好んで取り上げていたことは、やはり音楽の原点として、回帰すべき理由があったのでしょう。こちらも心に残る素晴らしい演奏でした。



いつもどおり、その他印象に残ったアルバムは以下のとおり。

2014/11/27 : ハイドン–交響曲 : エドゥアルド・ファン・ベイヌム/RCOの驚愕、奇跡、97番(ハイドン)
2014/11/25 : ハイドン以外のレビュー : ペーター・ダム/ヘルムート・コッホのホルン協奏曲VIId:4(ハイドン)
2014/11/11 : ハイドン–交響曲 : レッパード、マッケラスの交響曲77番、34番、18番(ハイドン)
2014/11/09 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】ギルバート・カリッシュのピアノソナタXVI:52(ハイドン)
2014/11/08 : ハイドン–交響曲 : 【新着】イル・ジャルディーノ・アルモニコの交響曲全集第1巻(ハイドン)
2014/11/05 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : マッジーニ四重奏団のOp.77、Op.103(ハイドン)
2014/11/03 : ハイドン–協奏曲 : オレグ・カガンのヴァイオリン協奏曲(ハイドン)

古い演奏も取り上げたのですが、注目すべきはジョヴァンニ・アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコによるハイドンの交響曲全集を目指す第1巻。最初の数巻の評判がこのプロジェクトの成否を握ると思われますが、これまでの全集とは異なる視点の演奏ゆえ存在意義は十分。ぜひ全集にたどり着いて欲しいものです。

さて明日から師走。皆さん仕事や忘年会などで忙しい月となりましょうが、風邪など召されないよう。そろそろインフルエンザにかかったなどという声もチラホラきこえますゆえ。



2014年11月のデータ(2014年11月30日)
登録曲数:1,333曲(前月比±0曲)登録演奏数:8,073件(前々月比+39演奏)

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2 Comments

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Rocky

No title

いつも拝見しております。
ところで、以前取り上げておられたゴーバーマンの交響曲録音が
BOXで出るようですよ。
(SONYから完全生産限定盤で、来年2月10日の発売予定。
なお、表記は「ゴバーマン」となっています)
これは予約しないわけにはいきませんね。

Daisy

Re: No title

Rockyさん、コメントありがとうございます。

情報ありがとうございます。ゴーバーマンについては、みなさんからいろいろ情報いただいております。以前ブログで紹介したときにこの交響曲集について、センターチャネルの問題で音質に課題があったという情報を英文から紹介しましたが、HMV ONLINEの情報を読むと、実際は3トラック録音のセンター・チャンネルを加えてミックスダウンしなかったことによる音質の問題があったということのようで、ようやく以前紹介した情報の意味が飲み込めました。このアルバム、Haydn Houseからもリリースされていますが、元がLPということで、ようやく良い音質で聴けることになるわけです。ゴーバーマンの志にようやく触れられるということでしょう。リリースが楽しみですね!

  • 2014/12/03 (Wed) 22:47
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