作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

【番外】関西・四国・中国大紀行(その17)

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(つづき) その1

ついにこの旅最後の宿です。伊勢で泊まったのはこちら。

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いにしえの宿 伊久

この宿、じゃらんで伊勢神宮近くで高評価だった宿から選んだ宿。調べてみるとビジネスホテルのドーミーインと同グループの宿で、昨年オープンしたばかりの宿。ドーミーインは仙台に転勤する前後にかなり利用して、お気に入りのビジネスホテルでした。仙台の広瀬通り添いのドーミーインにずいぶん泊まりました。街中なのに天然温泉の大浴場があり、忙しい出張の疲れを癒すのに好適。仙台で夜遅くまで飲んで、ドーミーインの大浴場に何度入ったことか(笑) 今では懐かしい思い出です。

この日は金曜だったため、伊勢で金曜泊まりということでかなり予約が入っており、選択肢はあまり多くありませんでした。場所は伊勢神宮内宮のすぐわきということで、外宮からもあっという間の距離ですが、外宮をゆったり参拝したので、車で伊久についたのはもう17時をまわっていました。車で着くと、普通は宿の人が出迎えてくれるのが常ですが、ここはちょっと違いました。駐車場の人がちょっと要領を得ない感じ。いつもどおり6泊分の大荷物を下ろして、チェックインです。

チェックインを済ませると、夕食ですが、夕食は総入れ替え制で、先着順。我々は遅く着いた方なので、夕食の開始が19:50分とのこと。なんとなく高級旅館の割にシステムが変わってます。まあ、夕食までに時間があるということで、部屋に入り、のんびりします。

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部屋には風呂があるのですが、ベランダに露天風呂がありました。こちらは温泉ではないのですが、まだ明るいので、まずはベランダの露天に入ってみようということで、給湯スイッチを押すとかなり熱いお湯がドバドバと注がれます。これはいい!
ご存知の通り、私は熱い風呂好きです。お湯が張られたところで手を入れてみると、おそらく46度くらい。適温です(笑) ザブンと風呂に体を沈めてしばし熱いお湯を楽しみます。森から鳥や虫の鳴き声が聴こえてきて、なんとなくいい雰囲気。上がって火照りを冷ますために風を浴び、もう一度ザブン。なかなかいい塩梅です。やはり部屋に露天風呂があるのはいいですね。実にゆったりとくつろげます。

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しばらくのんびりして、遅い夕食時間にはまだ間がありますので、こんどは貸し切り風呂に行ってみます。ここは4つの貸し切り風呂があり、空いていればいつでも入れます。真ん中の伊勢の湯というお風呂でこちらは温泉。アルカリ性単純泉ということで入るのヌルっとするお湯。温度は控えめで41度くらいだったでしょうか。やはり、温泉ではありませんでしたが、先程の熱いお湯の爽快感の方が好み。こちらではのんびり浸かってゆったりお湯を楽しみました。

食事前に2つのお風呂で汗を流したので、ビール注入準備オーケー。ようやく夕食の時間となりました。母親一行も1階の食事どころにあつまり、遅い夕食のはじまりです。

まずは生ビールで喉を潤します。風呂で体を絞ったのでビールが旨い(笑)

ここの夕食は5月の会席料理。

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一の膳は茶碗蒸しから。あんの乗った柔らかな口当たりのもの。ビールが沁みているので、スイスイ入ります。

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そして目の前には伊勢神宮にあやかって御三方のような白木の盆に料理が盛りつけられています。稚鮎の南蛮漬けやら蛍烏賊沖漬けなど、日本酒を注文しろといわんばかりの膳。

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もちろん、日本酒を頼みました。津の酒蔵、森本仙右衛門商店の黒松翁神力(しんりき)という純米大吟醸。神力というのは酒米の名前だそうです。大吟醸らしくフルーティなお酒。蛍烏賊の沖漬けには淡麗すぎる上品さかもしれません(笑)
加えて鮎魚女のお椀、切飯などが出てきます。品書きを見ると、かなりの品数のようですので、なんとなくペースを考えて箸を延ばします。

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ニの禅のお造りは鯛、鮪、伊勢海老なんですが、当然私のお造りは伊勢エビに代わってかんぱち。もちろん、他の者が伊勢海老の刺身を美味しそうにいただくのを眺めながら平常心でいただきます。

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煮物はニシン、芋、アスパラ。ニシンの味がアクセントになっていい旨味が出ていました。

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焼物は太刀魚の有馬焼き。有馬焼きとは山椒の香りをつけて焼く事とのこと。太刀魚は身の旨味がなかなか。お酒が進みます。奥は抹茶豆腐。なんとなくお料理にリズムがあっていい感じ。

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そして、メインとなる趣肴膳ということで選べるメニュー。松阪牛陶板焼き、伊勢海老と鮑の陶板焼き、松阪牛すき焼き、伊勢海老と鮑のしゃぶしゃぶからセレクトします。私は伊勢海老と鮑のしゃぶしゃぶを選びました。是が非でも伊勢海老をいただかねば(笑) 火さえ通せばアレルギーは問題ありません。

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伊勢海老と鮑のアップ! どうだ!

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そしてこちらが叔父や叔母が頼んだ松阪牛の陶板焼き。

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陶板の上にのせると油が滴ります。流石松阪牛。皆さんこのあたりですでにお腹が満ちてます(笑) 連日の事とはいえやはり終盤に旨いものが並ぶのが会席の習わし。母親など、「最初に松阪牛出してくれればいいのにねぇ」などとつぶやいてますが、板長の立場でそうする訳にもいかんでしょう(笑) やはり旅館のお食事で腹八分というのは、よほど指定が無いかぎり難しいでしょうね。高齢者のことを考慮すると食事に腹八分コースの指定が出来るといいかもしれません。

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このあと鳥貝の止肴などが出てきて、食事は伊勢うどん、てこね寿司、へしこ茶漬けから選べます。私は折角伊勢に来たので伊勢うどん。伊勢うどんは極太のかなり柔らかいうどんに濃い色の溜まり醤油ベースのタレをかけて食べるものとのこと。このうどんも讃岐うどんとは全く異なる柔らかい食感でした。

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こちらがへしこ茶漬け。へしことはどうやら魚を発酵させた糟漬けのようです。一行皆思考能力が極度に低下するほどの満腹感。この旅最後の夕食も、満腹に到達しました。帰って体重計に乗るのがちと怖いですな。

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デザートも選択かと思いきや、パンナコッタと岩戸餅の両方がだされましたが、こちらは皆さんいかれるんですね(笑)
いやいや、なかなかいい夕食でした。最後に明日の朝食の時間など打ち合わせて解散しました。

部屋に戻って、風呂でもいこうかと思っているうちにうとうと。目覚めると12時近くになっており、すこしブログなど書いて就寝。いやいや、6日目まで無事でなによりでした。



翌朝目覚めると、外は晴天。暑くなりそうです。

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まずは昨夜入らなかった大浴場の檜風呂杜の湯に行ってみます。朝早いせいか貸し切り状態のため、中をパチリ。お湯は昨夜入った貸し切り風呂と同じアルカリ単純泉。お湯に浸かってからだをなでるとヌルヌルします。ついでに檜風呂のため床もツルツル。油断すると転びそうです。露天に出ると外は山肌になっており、まだ涼しい朝の風を楽しみながらのんびりできます。ここのお風呂で良かったのが水風呂。露天に浸かって火照ったら水風呂に体を沈め、火照りが完全に鎮まるまで浸かり、再び露天。これを繰り返すうちになんだかリフレッシュしてきました。やはり冷たい水風呂はいいですね。

非常に爽快な気分になって部屋に戻り、ブログをちょっと書いたりしました。今回旅先でブログを書くのははじめてですが、伊勢に来て尾道ラーメンの記事を書いていたりして、やはり旅程をそのまま記載するほどのペースでは書けませんね。ということで、ブログを書くのを切り上げ、荷造りをして朝食会場に向かいます。

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朝食会場は昨夜と同じ1階の食事どころで。この日は7日目ということで、夜までに東京に戻る旅程。そして朝一で伊勢神宮内宮を参拝するということで、朝食も亜朝7:00きっかりと、一番早い時間にしました。やはり白木のお盆の上にきれいに盛りつけられた食事で、実にバランスの良いものでした。

朝食を手短に終えて、部屋に戻り、最後の荷造り。

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最後にトイレに入ると、正面にこれも白木の装飾。伊勢らしい雰囲気をうまく出していますね。ほどなくチェックアウトして、最後の宿を後にします。

普通は、宿を出る時は、何人かのスタッフが見送ってくれるものですが、ここはまったくなし。書いたように、宿の建物、食事は評価通りの素晴らしさでしたが、この宿、スタッフの教育というかお客さんのもてなしがいけませんでした。夕食についてくれたベテランの方の物腰の柔らかい対応は非常に好感が持てましたが、若いスタッフは今ひとつ。食事の配膳でもテーブルの向こうから雑に食事を出したりと、これまで泊まってきた宿とはランクがちょっと違う感じ。じゃらんの評価やお値段もそれまでの宿とはそれほど変わりません。泊まる側からすると、気持ちよく過ごせるのはスタッフの接客次第。高級旅館なのに食事が総入れ替え制だったり、献立の説明がなくメニューを選ばなくてはならなかったり、スタッフの説明も型通りでこちらの事情を解さなかったりと、かなりちぐはぐな印象でした。

逆に気づかされたのが、これまで泊まった旅館の接客が素晴しかったのは努力しているからだと言う事。いい接客に慣れてしまうと、それが当然のように感じてしまいますが、きめ細かな気配り、物言い、行動は宿の歴史やスタッフのなみなみならぬ努力の上に成り立っているんですね。

この宿贔屓のドーミーイングループの宿ということで期待しましたが、ちょっとドーミーインのブランドにキズを残してしまったかも知れません。人気観光スポットである伊勢神宮のすぐ近くの立地ということで、努力しなくても部屋が埋まるかもしれませんが、これでは長続きしないでしょう。スタッフの教育をきちんと見直した方が良いと思います。

さて、旅の最終日、宿を出たのは8時ちょっとすぎでしたが、すでに陽は高く、汗ばむような日照り。まずはすぐ近くの伊勢神宮内宮に向かいます。

次の記事で旅を締めくくりましょう。

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