オシリス三重奏団のピアノトリオ集(ハイドン)
ここ数日、家に帰るとソチ・オリンピックのカーリングの放送、つい見入ってしまいます。いろいろ競技がありますが、カーリングは私の性にあっているようで、見始めると引き込まれて、珍しくテレビの前に鎮座。書きかけのブログの記事の執筆が進みません。健闘むなしく残念ながら準決勝で敗退。ようやくブログに戻れます(笑)
今日はピアノトリオです。

オシリス三重奏団(Osiris Trio)による演奏で、ハイドンのピアノ三重奏曲4曲(XV:26、XV:22、XV:21、XV:25)を収めたアルバム。収録は2001年1月24日から26日、オランダ、ユトレヒト近郊のレンスワウデの改革派教会(Hervormde Kerk)でのセッション録音。レーベルは蘭Q DISCという珍しいレーベル。
このアルバム、またしても、またしても湖国JHさんに貸していただいているもの。当方のコレクションにないアルバムが次々と送り込まれてきて、嬉しい悲鳴。本当は単に嬉しいだけですが(笑)
奏者のオシリス三重奏団は1988年に設立されたオランダのトリオ。ということで昨年2013年は設立25周年になります。オランダでは女王陛下の2度の海外公式訪問に同行する栄誉を与えられるなど、オランダを代表するトリオなのでしょう。フィリップ・モリス・ファイネスト・セレクション賞、アニー・ボスブーム賞(カースジェス財団)をはじめとして、オランダ国内で多くの賞を獲った実績があります。
Osiris Trio
ピアノ:エレン・コルヴァー(Ellen Corver)
ヴァイオリン:ペーター・ブラント(Peter Brunt)
チェロ:ラリッサ・フレーネフェルト(Larissa Groeneveld)
レパートリーはハイドンから現代音楽までと広く、最近は世界的に活躍しています。メンバーは3人ともハーグの王立音楽委員で教鞭を執っています。ということで実力派のトリオでしょう。
Hob.XV:26 / Piano Trio (Nr.40/op.73-3) [f sharp] (1795)
鮮烈で色彩感に富むアンサンブル。鮮度の高い録音と相俟って、キレ味の良い演奏が映えます。ピアノのエレン・コルヴァーは溜める事なく、まさにキレ味のよいリズムで畳み掛け、ヴァイオリンのペーター・ブラント、チェロのラリッサ・フレーネフェルトも、軽いタッチとキレの良いボウイングで加わります。まさに鮮烈さと色彩感で聴かせる演奏。
アダージョは聴き慣れた交響曲102番の2楽章のメロディーをモチーフにしたもの。ゆったりとした感触よりは粒立ちのよいフレッシュな演奏の余韻が残ります。アクセントをきっちり刻むところでは録音レベル一杯にピアノの覇気が収められ、ヴァイオリンは音をしっかり置いて、それを支えるチェロもきっちり音程を刻んで安定度は問題なし。
フィナーレはオランダの団体らしく、振り切れんばかりの覇気が表出。録音がいいのでピアノの音階のクリアさは想像以上。ヴァイオリンもピアノも高音の伸びやかな音程の安定感は素晴しいものがあります。
Hob.XV:22 / Piano Trio (Nr.36/op.71-2) [E flat] (before 1795)
少し遡った曲ですが、演奏の美点は変わらず。鮮度の高さは前曲よりも上がっているように聴こえます。冒頭から一貫して弾むピアノと腕利き奏者の手に汗握る展開。弦楽器の彫刻的なフォルムに圧倒されます。細かい事に触れたいのですが、それを許しそうな雰囲気ではありませんね(笑) フィナーレのキレの良いタッチとあわせて、磨き抜かれた高音の魅力で聴かせる演奏といっていいでしょう。
Hob.XV:21 / Piano Trio (Nr.35/op.71-1) [C] (before 1795)
印象的な入りのフレーズ。じっくり入ったと思いきや、すぐにテンポを上げて、かなり足早な展開。前曲あたりからピアノが主導権を握って覇気が溢れ出しそう。ピアノをベースにヴァイオリンとチェロがキレ味の鋭さを競い合っているよう。指が暖まったのかキレ味は最高。1楽章からキレまくりです。アンダンテからフィナーレにかけてピアノの高音の輝きが最高潮に。クリスタルのような輝きが眩しい演奏。
Hob.XV:25 / Piano Trio (Nr.39/op.73-2) [G] (1795)
最後に名曲ジプシー・ロンドを持ってきました。他の曲とは異なる軽さと、説得力に満ちた曲想を、ピアノをはじめとしたアンサンブルで輝かせています。この曲で目立つのはヴァイオリンの高音の鋭い響き。次々とやってくるフレーズを構えなくこなしていきながら、じっくり音楽を形作っていきます。この曲ではすこしピアノのリズムの外形が乱れていますが、そう思わせない緊張感と、流れの良さがしっかり余韻として残ります。
2楽章のポコ・アダージョに入ると淡々とした癒しが続きます。流れの良さを感じさせつも最後は静寂の海に引き込まれるようフェードアウトでした。
有名なフィナーレはスピード感とライヴ感に溢れた圧倒的なもの。演奏に入るまえからの気配から只ならぬものがありました。最後はテンポ良く切り上げ、さらりとこなすあたり、只者ではありませんね。
オシリス四重奏団のハイドンのピアノトリオ集。畳み掛けるように攻め込むエネルギーがオーディオセットから伝わってくる名演盤でした。やはりハイドンのピアノトリオにはこのエネルギーの噴出のようなスタンスが欠かせませんね。ピアノトリオもいろいろ聴いていますが、現代音楽では名演の部類に入りますでしょう、評価は全曲[+++++]とします。
今日はピアノトリオです。

オシリス三重奏団(Osiris Trio)による演奏で、ハイドンのピアノ三重奏曲4曲(XV:26、XV:22、XV:21、XV:25)を収めたアルバム。収録は2001年1月24日から26日、オランダ、ユトレヒト近郊のレンスワウデの改革派教会(Hervormde Kerk)でのセッション録音。レーベルは蘭Q DISCという珍しいレーベル。
このアルバム、またしても、またしても湖国JHさんに貸していただいているもの。当方のコレクションにないアルバムが次々と送り込まれてきて、嬉しい悲鳴。本当は単に嬉しいだけですが(笑)
奏者のオシリス三重奏団は1988年に設立されたオランダのトリオ。ということで昨年2013年は設立25周年になります。オランダでは女王陛下の2度の海外公式訪問に同行する栄誉を与えられるなど、オランダを代表するトリオなのでしょう。フィリップ・モリス・ファイネスト・セレクション賞、アニー・ボスブーム賞(カースジェス財団)をはじめとして、オランダ国内で多くの賞を獲った実績があります。
Osiris Trio
ピアノ:エレン・コルヴァー(Ellen Corver)
ヴァイオリン:ペーター・ブラント(Peter Brunt)
チェロ:ラリッサ・フレーネフェルト(Larissa Groeneveld)
レパートリーはハイドンから現代音楽までと広く、最近は世界的に活躍しています。メンバーは3人ともハーグの王立音楽委員で教鞭を執っています。ということで実力派のトリオでしょう。
Hob.XV:26 / Piano Trio (Nr.40/op.73-3) [f sharp] (1795)
鮮烈で色彩感に富むアンサンブル。鮮度の高い録音と相俟って、キレ味の良い演奏が映えます。ピアノのエレン・コルヴァーは溜める事なく、まさにキレ味のよいリズムで畳み掛け、ヴァイオリンのペーター・ブラント、チェロのラリッサ・フレーネフェルトも、軽いタッチとキレの良いボウイングで加わります。まさに鮮烈さと色彩感で聴かせる演奏。
アダージョは聴き慣れた交響曲102番の2楽章のメロディーをモチーフにしたもの。ゆったりとした感触よりは粒立ちのよいフレッシュな演奏の余韻が残ります。アクセントをきっちり刻むところでは録音レベル一杯にピアノの覇気が収められ、ヴァイオリンは音をしっかり置いて、それを支えるチェロもきっちり音程を刻んで安定度は問題なし。
フィナーレはオランダの団体らしく、振り切れんばかりの覇気が表出。録音がいいのでピアノの音階のクリアさは想像以上。ヴァイオリンもピアノも高音の伸びやかな音程の安定感は素晴しいものがあります。
Hob.XV:22 / Piano Trio (Nr.36/op.71-2) [E flat] (before 1795)
少し遡った曲ですが、演奏の美点は変わらず。鮮度の高さは前曲よりも上がっているように聴こえます。冒頭から一貫して弾むピアノと腕利き奏者の手に汗握る展開。弦楽器の彫刻的なフォルムに圧倒されます。細かい事に触れたいのですが、それを許しそうな雰囲気ではありませんね(笑) フィナーレのキレの良いタッチとあわせて、磨き抜かれた高音の魅力で聴かせる演奏といっていいでしょう。
Hob.XV:21 / Piano Trio (Nr.35/op.71-1) [C] (before 1795)
印象的な入りのフレーズ。じっくり入ったと思いきや、すぐにテンポを上げて、かなり足早な展開。前曲あたりからピアノが主導権を握って覇気が溢れ出しそう。ピアノをベースにヴァイオリンとチェロがキレ味の鋭さを競い合っているよう。指が暖まったのかキレ味は最高。1楽章からキレまくりです。アンダンテからフィナーレにかけてピアノの高音の輝きが最高潮に。クリスタルのような輝きが眩しい演奏。
Hob.XV:25 / Piano Trio (Nr.39/op.73-2) [G] (1795)
最後に名曲ジプシー・ロンドを持ってきました。他の曲とは異なる軽さと、説得力に満ちた曲想を、ピアノをはじめとしたアンサンブルで輝かせています。この曲で目立つのはヴァイオリンの高音の鋭い響き。次々とやってくるフレーズを構えなくこなしていきながら、じっくり音楽を形作っていきます。この曲ではすこしピアノのリズムの外形が乱れていますが、そう思わせない緊張感と、流れの良さがしっかり余韻として残ります。
2楽章のポコ・アダージョに入ると淡々とした癒しが続きます。流れの良さを感じさせつも最後は静寂の海に引き込まれるようフェードアウトでした。
有名なフィナーレはスピード感とライヴ感に溢れた圧倒的なもの。演奏に入るまえからの気配から只ならぬものがありました。最後はテンポ良く切り上げ、さらりとこなすあたり、只者ではありませんね。
オシリス四重奏団のハイドンのピアノトリオ集。畳み掛けるように攻め込むエネルギーがオーディオセットから伝わってくる名演盤でした。やはりハイドンのピアノトリオにはこのエネルギーの噴出のようなスタンスが欠かせませんね。ピアノトリオもいろいろ聴いていますが、現代音楽では名演の部類に入りますでしょう、評価は全曲[+++++]とします。
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