作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

国立劇場「三千両初春駒曳」

0
0
昨日4日は久々の国立劇場での歌舞伎見物。

Kabuki201401.jpg
国立劇場:初春歌舞伎公演「三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)」

この日の演目は辰岡万作という人が書いた「けいせい青陽●(はるのとり)」(●は集偏に鳥)という物語をもとにした通し狂言。原作の初演は寛政6年(1794年)、大阪角座。この作品自体当時は受けたもののその後上演されなくなり、部分的に歌舞伎として残りましたが、それでもその一部の最後の上演も昭和62年とだいぶ前。今回は原作をもとに1から再構成して序幕から大詰まで6幕9場の通し狂言として作り上げたもの。

IMG_6562.jpg

毎度こじつけで申し訳ありませんが、1794年といえばハイドンが第2回のロンドン旅行に出かけ、「時計」や「軍隊」を作曲した年であり、同じ空気のもと生まれたものでもあります。

IMG_6563.jpg

国立劇場はお正月らしく、華やかな雰囲気が漂っていました。国立劇場での公演はいつもの歌舞伎座とは趣向が異なり、アカデミックな印象のものが多いですね。今回の公演も新たに作り上げるのに相当な苦労が合った事と推察されます。チケットが歌舞伎座よりも安いのもいいですね。

IMG_6573.jpg

開演前のロビーではお囃子と獅子舞。皆さん頭を差し出し、ガブリとかまれてました(笑)
今日の席は1階花道裏。花道に役者さんが出るとスポットライトがあたりますが、それがもろにこちらに向いて眩しいいがいはなかなかみやすい席でした。

IMG_6574.jpg

序幕の高麗国から始まり、信長の本能寺での死以後の跡取りを巡る数奇な運命を描いた、なかなか凝った筋立ての作品。劇中では織田信長が小田信長、後継者争いをするのが真柴久吉と柴田勝重と微妙に名前を変えていますが、史実を描けない当時の観客には受けたでしょう。高麗のド派手な舞台有、午年の正月に相応しく、馬が物語に何度も登場し、歌舞伎らしいキッチュな演出も多数あり、最後は丸く収める、お正月ならではの舞台です。歌舞伎の舞台としての完成度も高く、これが江戸時代の原作を現代に再構成したものとは思えない、かなりまとまった舞台でした。

IMG_6575.jpg

主演は尾上菊五郎で信長の息子ですが、自ら跡取りを放棄して廓通いを決め込むなんとも菊五郎らしい役。菊五郎はやはり堂々とした風格と、かなり通る声で主役に相応しい圧倒的な迫力。柴田勝重と材木屋の田郎助の二役が尾上松緑で、いつもながらのキレのよいハッキリとした台詞ときっぷの良さ。真柴久吉と仲居頭おいちの二役が中村時蔵で、いつもの女形だけでなく、最後の場面で堂々とした男役。時蔵の男役は珍しいのではないでしょうか。

とにかく筋が入りくんており、物語もかなり激しく展開するので、イヤホンガイドは必須でしょう、とイヤホンガイドで言ってました(笑)

菊五郎一座の面目躍如のなかなか良い舞台でした。公演は27日までなので、興味のある方は是非。この機会を逃すとしばらく見る事ができない貴重な舞台でしょう。

国立劇場のパンフレットでは、松竹のものと異なり、各幕の説明書きの上に舞台帳として、舞台セットの原画が載せられていて芝居を思い出すのに非常に便利。これは良いアイデアですね。鑑賞にはこのパンフレットも必須でしょう。それから今回のイヤホンガイドもなかなか丁寧な説明で非常にわかりやすかったです。関係者の皆様のご苦労に感謝。



芝居がはけたあとは国立劇場前で都バスが待ち受けており、今日はバスで新宿まで出ました。もちろんディスクユニオンで初仕入れ(笑) 成果は別記事で!

にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
関連記事

0 Comments

There are no comments yet.