飯森範親/日本センチュリー響の交響曲集第9巻(ハイドン)

絶好調の飯森範親のハイドン交響曲集。第9巻がリリースされました。

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飯森範親(Norichika Iimori)指揮の日本センチュリー交響楽団の演奏で、ハイドンの交響曲92番「オックスフォード」、交響曲76番、交響曲90番の3曲を収めたSACD。収録は2017年5月26日、大阪のいずみほホールでのライヴ。レーベルはEXTON。

これまで取り上げた巻は以下のとおり。巻を追う毎に演奏も磨きがかかってきています。

2019/06/21 : ハイドン–交響曲 : 【新着】飯森範親/日本センチュリー響の交響曲集第8巻(ハイドン)
2019/02/26 : ハイドン–交響曲 : 【新着】飯森範親/日本センチュリー響の交響曲集第6巻(ハイドン)
2018/06/29 : ハイドン–交響曲 : 【新着】飯森範親/日本センチュリー響の交響曲集第4巻(ハイドン)
2018/03/26 : ハイドン–交響曲 : 【新着】飯森範親/日本センチュリー響の交響曲集第3巻(ハイドン)
2017/07/19 : ハイドン–交響曲 : 【新着】飯森範親/日本センチュリー響の交響曲集第2巻(ハイドン)
2016/11/19 : ハイドン–交響曲 : 【新着】飯森範親/日本センチュリー響の交響曲集第1巻(ハイドン)

今回の収録曲は、名曲オックスフォードに、ギュンター・ヴァントが集中的に取り上げていた76番、そしてラトルのお気に入りのパフォーマンスを仕掛ける90番と面白い選曲。解説によれば、今回のリリースで31曲がリリースされたということで、ようやく3分の1に差し掛かったというところ。まだまだ先は長いですね。

さて、結論から言うと、今回のアルバムも素晴らしいですね。演奏の精度、ダイナミックさ、録音の良さも磨きがかかってきているんですが、さらに遊び心のようなものが加わり、まさにこれぞハイドンという見事な演奏。飯森さんの指揮、オケの演奏にも余裕が感じられ、楽しんで演奏していることがよくわかります。やはりハイドンにはこうした要素は不可欠ですね。

Hob.I:92 Symphony No.92 "Oxford" 「オックスフォード」 [G] (1789)
予想どおりキレの良いシンフォニックな演奏。厳かな序奏から主題に入るとキビキビとして引き締まったオケが痛快に吹き上がります。速めのテンポと鮮やかなボウイングが生み出す高揚感と要所でスッと力を抜いて変化をつけるコントラストが秀逸。1楽章は万全。
美しいメロディーのアダージョはオーボエの響きがクッキリ浮かび上がって実に美しい。しなやかな入りと力感漲る中間部の描き分けも見事。木管陣、こんなに上手かったかしらと思うほど情感あふれる演奏に驚きます。
オケの吹き上がりがいいのでメヌエットも聴きごたえ十分。中間部に入るといたずら心が芽生えたのかチョコチョコテンポの遊びにデフォルメを織り交ぜ、微笑ましい。
フィナーレは快活爽快。見事に弾みながら小爆発を繰り返していく音楽。これぞハイドンの快感!

Hob.I:76 Symphony No.76 [E flat] (1782?)
ヴァントの演奏が刷り込みで、この曲独特の愉悦感に満ちた入りが焼き付いていますが、飯森さんの演奏はこの曲でも爽やか。オケの小気味よいリズムのキレでこの曲独特のメロディーの豊かな表情がさらにクッキリと浮かび上がります。そしてメロディーが表情を変えながらどんどん展開していく面白さは格別。
唸ったのが2楽章。ちょっとテンションを落として適度な憂いと翳りをたたえた美しいメロディーが流れます。この抑えた表現から生まれるデリケートな情感は見事。絶品。
メヌエットは優雅。トリオの牧歌的なメロディーにつながり、再びオーソドックスに優雅に締めます。
そしてフィナーレもその優雅さを引き継いでの入り。優雅さを保ちながら徐々にテンションを上げていく面白さはこの曲ど独特。そして終結部の繰り返しでちょっとウィットを効かせる部分の演出も爽やかなもの。演出で聴かせる曲も見事にまとめました。

Hob.I:90 Symphony No.90 [C] (1788)
序奏のちょっとこけおどし的な演出がうまく決まります。主題以降は堂々としたメリハリの効いたオーケストラの見事な演奏。この曲のちょっと大袈裟なところをうまく汲み取って派手目の表現が痛快。ティンパニがグイグイ煽り、オーボエも装飾音をちりばめてこの曲の面白さをデフォルメしてきます。
1楽章の外連味たっぷりな演奏に対して2楽章は落ち着いて入りますが、強奏部分でザックリ豪放な印象を乗せて変化をつけます。
そしてメヌエットでもこの豪放な印象を受け継ぐなど曲に共通する印象で筋を通しているよう。
フィナーレは終わったはずがまだ続くというパフォーマンスをラトルが好んで演奏する曲。私はラトルの演出自体はあんまり好みではありません。飯森さんはここは、音を聴く限り変な演出なしで畳み掛ける迫力とオケのキレで聴かせる正統派の演奏。ハイドンのウィットを純粋に汲み取る酔眼。素晴らしいですね。

最初に触れたとおり、この第9巻、それぞれの曲の面白さを汲み取って余裕すら感じされる秀演揃い。オックスフォードは痛快なまでにキレキレ、76番は独特な曲想の面白さを描き切り、90番は曲に仕込まれた外連味を洗練極まりないレベルに高めました。このシリーズ最高の出来と断じます。評価は全曲[+++++]とします。現代楽器におけるそれぞれの曲のベスト盤として良いでしょう。

ハイドンを愛する皆さん、「買わないという選択肢はないやろ〜」(某師匠風 笑)



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tag : オックスフォード 交響曲76番 交響曲90番 ライヴ録音

トリオ・シュタットルマンのバリトン三重奏(雑司谷拝鈍亭)

1月19日は、前月に続き雑司ヶ谷の拝鈍亭に行ってきました。

2019/12/23 : コンサートレポート : ハイドン鍵盤音楽の世界14(雑司谷拝鈍亭)

前月はポジティブオルガンによる世にも珍しい音楽時計曲がメインのコンサートでした。今月はハイドンを愛好する方には珍しくもなんともないんですが、世の中的には非常に珍しいバリトントリオのコンサート。しかも、このコンサートは128曲あるハイドンのバリトントリオの全曲演奏を目指す「ニコラウスの館」というコンサートシリーズで、その9回目に当たるもの。私はこのシリーズも初見参です。

バリトントリオをコンサートで聴くのは今回で3回目。最初は2006年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの東京国際フォーラム地下の相田みつお美術館で開催されたコンサート。この時はバリトンがフィリップ・ピエルロ(Philippe Pierlot)、ヴィオラがフランソワ・フェルナンデス(François Fernandez)、チェロはライナー・ツィパーリング(Rainer Zipperling)と古楽器の重鎮揃い。2度目は昨年、鎌倉の佐助サロンでの、Brilliantからハイドンのバリトントリオ全集をリリースしたエステルハージー・アンサンブルの2019年の来日公演
特に昨年のエステルハージー・アンサンブルの公演で初めてバリトンという楽器の構造をバリトンのミヒャエル・ブリュッシングさんの詳細な解説で知り、独特な楽器の構造から生まれる不可思議な響きや楽器の特徴、そしてバリトンという楽器の面白さをリアルに体験しました。
そしてつい先日、当ブログによくコメントをいただくsifareさんからマッダレーナ・デル・ゴッボのバリトントリオの超絶美演のアルバムの情報をいただき久しぶりにバリトントリオのアルバムをレビューしたばかり。このアルバムでハイドンの時代のトマジーニ、リドル、ハマーのバリトンやガンバの曲を聴いてハイドンを取り巻く人々のことも知ることができました。ということで、前回の音楽時計曲の回に続き、今回も予備知識万全の状態でコンサートに臨むことができました。

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このシリーズの演奏はトリオ・シュタットルマン(Trio Stadlmann)で、メンバーは以下のとおり。

バリトン:坂本龍右(Ryusuke Sakamoto)
ヴィオラ:朝吹園子(Sonoko Asabuki)
ウィーン式コントラバス:菅間周子(Shuko Sugama)

この3人、私は初めて聴きますが、ヴィオラの朝吹園子さん(そのーれさん)はTwitterでいつもご活躍を拝見しております! このトリオ・シュタットルマン、バーゼル音楽院で古楽器を学んでいた3人が2010年に結成した団体。シュタットルマンとは、3人がそれぞれバーゼル音楽院から貸与されていた楽器が、エステルハージー家と深い関わりがあったシュタットルマン一族が製作していた楽器だったことによるとのこと。レパートリーはハイドンのバリトントリオや、ハイドンと同時代の作曲家の音楽など。

この日のプログラムはハイドンのバリトントリオ5曲(Hob.XI:9、XI:41、XI:86、XI:52、XI:116)。

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世の中的には非常にマイナーなプログラムですが、この日は拝鈍亭が8割ほど埋まる流石の集客。やはり9回続いているだけのことはあります。開演前になると坂本さんがステージに現れ、バリトンのチューニングを始めます。弦が多いのでチューニングにも時間がかかります。初めて見るのがチューニングの時に普通は手でまわすペグを木製のベグバサミのようなものを使って回していたこと。おそらくペグが硬いので指だけで回すよりも回しやすいということでしょう。そして驚いたのは多くの録音ではチェロで演奏されることが多い低音部がウィーン式5弦のコントラバスだったこと。チューニングでもチェロとは迫力が違う図太い音がします。

17時ちょうどに2度目の柝が入って開演です。最初はHob.XI:9から。

Hob.XI:9 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [A] (before 1770)
こちらは手元にエステルハージー・アンサンブルの録音しかない初期のマイナー曲。エステルハージー・アンサンブルの演奏では初期の曲はハイドンザールの豊かな残響の中で演奏されただけあって、音域の近い三つの楽器のハーモニーを楽しむゆったり軽やかな癒しの音楽という印象でしたが、眼前で聴くこのトリオ・シュタットルマンの演奏、だいぶ印象が異なりました。バリトンの響きは想像どおりでしたが、やはり低音部チェロではなくコントラバスということで、コントラバスの音が目立ち、三つの楽器の微妙なハーモニーよりも各パートが独立して聴こえる感じ。この楽器の違いが曲の印象を大きく左右するようです。また、バリトンの音程の安定感の問題からか1楽章が終わった後にもすぐにチューニングが入ります。楽章間のつなぎの微妙な間や変化の面白さも私にとってハイドンの曲の面白さなんですが、それがが味わえなかったのがちょっと残念でした。その後のフィナーレにはアタッカで入り、こちらは畳み掛けるように攻めた演奏。まずは1曲目で楽器による響きの違いが印象に残りました。

1曲目が終わったところで、坂本さんのお話が入りました。まずはバリトンの説明ですが、会場でバリトンを初めて聴くという人の人数はかなり少なく、このシリーズ、聴衆もエンスー、もとい、常連さんも多いようですね(笑)。そしてこのシリーズ、お話には毎回テーマがあるようで、今回のテーマは「変奏曲」。ハイドンの曲におけるの変奏曲の重要性などについての説明がありました。バリトントリオでも変奏曲が採用されていますが、1楽章にのみ登場するとのこと。これは多くの曲を演奏していないとわからないことですね。この日の選曲が変奏曲を含む曲を中心に選んだことや、繰り返しを指定通りノーカットで演奏するとのことでした。

Hob.XI:41 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [D] (1776–77)
2曲目も手元にエステルハージー・アンサンブルの録音しかないマイナー曲。1楽章が変奏曲となっいるほか、ニ長調なのでバリトンがよく響く調性で、開放弦を指で弾くところが多数ある曲とのこと。説明を聞いてから実際の曲を聴くと曲の構造がよく理解できますね。1楽章は変奏の面白さを堪能。それを踏まえたようにメヌエットもハイドンらしいアイデアに富んだ展開。コントラバスの響きにもちょっと慣れてきましたが、コントラバスが担当するリズムが腹にずしりと効いてきます。

2曲目が終わると再び坂本さんの話。変奏曲の起源はハイドンの時代から200年ほど遡るイタリアにあるとのことでした。そして、メンバーの朝吹さんの来月リリース予定のアルバムの紹介があり、このアルバム、休憩時間に販売されていました。

Hob.XI:86 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [A] (before 1772?, 1769–71)
前半最後の曲。この曲もエステルハージー・アンサンブルの録音しかないマイナー曲。番号続きのXI:87は録音の多い有名曲ですが、その直前の充実した構成の曲とのこと。そう言われて聴くと、それまでの練習曲的な印象は消え、ハイドンらしいメロディーのアイデアは冴え、陰りを漂わすデリケートなニュアンスが濃く感じられます。そして坂本さんのバリトンですが、開放弦をびりつき気味なほど強く弾くところもあるんですね。これまで聞いたいろいろな演奏では穏やかに鳴らすことが多かったのでちょっとびっくりしました。こちらも新鮮。

休憩を挟んで後半に入ります。

Hob.XI:52 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [D] (1767–68)
この曲はハイドンが自信作として大変気に入っていた曲とのことで、短い短調の序奏がおかれています。3楽章は交響曲58番の3楽章に転用され、交響曲から他に転用される例は多いものの、バリトントリオから交響曲に転用されるというのはめずらしとのこと。序奏の陰りから長調に転じるところのデリケートなニュアンスが美しい曲。三つのパートの絡み合う面白さは前2曲と比べて一段レベルが上がります。ヴィオラの奏でるメロディーがクッキリと浮かび上がり、そして1楽章終わりのバリトンの開放弦のソロが不思議な雰囲気を醸し出す聴きどころの多い曲。2楽章は軽快な展開し、そして3楽章は確かに聞き覚えのあるメロディー。一度聴くと忘れないメロディーですね。コントラバスの図太い音にもだいぶ慣れアンサンブルの面白さを純粋に楽しめるようになってきました。

Hob.XI:116 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [G] (before 1778, 1772–78)
最後は、バリトントリオの中でも終盤の曲。なんとこの曲もエステルハージー・アンサンブルの録音しかないマイナー曲。この頃になると、各パートが対等にアンサンブルを構成するよう成熟してきます。バリトンパートの難易度も上がりニコラウス侯が実際の演奏に加わっていたのかはわからないとのことでした。番号の近い有名曲のXI:113などは優雅な曲想ですが、こちらはアンサンブルの緊密さを感じる曲。1楽章は変奏がどんどん展開する面白さを味わえ、続くメヌエットもハイドンらしい構成、そしてフィナーレも同様、バリトンという楽器固有の特徴をあえて強調しなくても坂本さんの説明のとおり構成の面白さで聴かせる曲でした。

もちろんバリトン好きな方が集まった会場からは拍手喝采。アンコールは交響曲81番のアンダンテをバリトントリオに編曲したオリジナルの曲でした。

トリオ・シュタットルマンのバリトントリオですが、冒頭に触れた通り、テンポも速めで、これまでバリトントリオから感じていた癒しの音楽的というニュアンスではなく攻めた音楽に聴こえました。あまり触れませんでしたがヴィオラの朝吹さんは淡々とメロディーを置いていく感じで素晴らしい安定感。コントラバスの菅間さんは小さな体で大きなコントラバスを操りアンサンブルに図太いキレを効かせていました(笑) 何より録音でもエステルハージー・アンサンブルの全集でしか聴くことができないマイナーな曲を実演で聴くことができる貴重な機会でした。

今回も奏者の方の説明があったことによって、新たにわかったことや、バリトントリオの認識を改めたことが多数あり、とても楽しむことができました。次回は同じメンバーによるコンサートが11月22日に予定されているとのことで、ご興味ある方は是非、聴きに行ってみてください。

今回も、本浄寺の住職さんがコンサート前はお客さん一人一人を出迎え、コンサート終了後も見送ってくれました。些細なことですが、こうしたことがこのコンサートが長く続いている理由なのかもしれませんね。



(追記)
ちなみに私は休憩時間に朝吹さんのアルバムを入手。

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これが素晴らしいアルバムでした。フィレンツェ生まれで17世期後半のハプスブルク家の宮廷楽長ジョヴァンニ・ブオナベントゥーラ・ヴィヴィアーニ(Giovanni Buonaventura Viviani)の教会と室内のためのカプリッチョ・アルモニコ(作品4)。ハイドン以外に明るいわけでもなく、ヴィヴィアーニ自体私にとって未知の作曲家ですが、朝吹さんの説明で世界初録音のめったに演奏機会のない曲と聞いて、ビビッときて食指が動いた次第。このアルバム、ライナーノーツに朝吹さん自身によるヴィヴィアーニとこの曲に関する詳細な記述があり、ヴィヴィアーニという作曲家についてよくまとめられていて、一層興味が湧いてきました。演奏はこの日の落ち着いたヴィオラ捌きとは打って変わって、情感迸るキレキレのバロックヴァイオリンに惹きつけられます。CDをかけると部屋がヴィヴィアーニの音楽で満たされます。いやいや、新しいドアが開いた感じです。これはおすすめです!



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tag : バリトン三重奏曲 ヴィヴィアーニ

朝比奈隆/大阪フィルのオラトリオ「四季」1982年ライヴ(ハイドン)

日本のオケの素晴らしさを堪能できるアルバムが続きます。

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朝比奈隆指揮の大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー合唱団の演奏で、ハイドンのオラトリオ「四季」を収めたLP。収録はハイドンの生誕250年のアニヴァーサリーの1982年12月4日、大阪のザ・シンフォニーホールでのライヴ。レーベルはVictor。

ブルックナーの演奏で神格化されている朝比奈隆ですが、ブルックナー自体は嫌いではないものの朝比奈隆のブルックナーはあまり聴いていません。その朝比奈隆、意外にもハイドンはコンサートでよく取り上げていたらしく、私は朝比奈隆のハイドンファン。その印象を決定的にしたのが次の記事で聴いたアルバム。

2010/04/03 : ハイドン–交響曲 : 朝比奈隆のオックスフォード、99番(ハイドン)

初めは律儀な演奏と思いつつ聴いていると、オックスフォードの4楽章の入りが今までに聴いたとがないように弾みます。有名なメロディーですが、ここまで本質を捉えた演奏は今までに聴いたことがないほど。楽譜から曲の本質的な面白さを見抜く酔眼。このオックスフォードを聴いてから、朝比奈隆のハイドンは見かけるたびに手に入れています。今回手に入れたのは「四季」のLP。しかも極上のコンディションのもの。

ジャケットの写真は観客を入れない状態で正装のオケと合唱団が大阪ザ・シンフォニーホールのステージに並ぶモノクロ写真。そして裏面には観客が入った状態での同様のカラー写真があしらわれており、なんとなく祝祭感があると思って調べてみると、この年1982年はハイドン生誕250年であると同時にザ・シンフォニーホールのオープンした年なんですね。柿落とし公演は10月14日、同じく朝比奈隆指揮の大阪フィルの演奏で「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲等だったとのこと。このアルバムの演奏はオープニングシーズン飾る大規模なオーケストラと合唱の演奏ということで、このようなジャケットになったものと思われます。

歌手は以下のとおり。

ハンネ:樋本栄(Sakae Himoto)
ルーカス:林誠(Makoto Hayashi)
シモン:湯浅富士郎(Fujiro Yuasa)

合唱指揮は木村四郎。驚くのはライナーノーツに合唱団の団員全員の名前が掲載されていること。数えてみたら総勢228名。オケの奏者の名前はありません。このコンサート、大阪フィルハーモニー合唱団にとっても記念碑的なものだったと思われます。

Hob.XXI:3 "Die Jahreszeiten" 「四季」 (1799–1801)
録音はホールの残響をうまく取り入れながらも雑音も気にならず、適度に鮮明な聴きやすいもの。LPならではのリアルな迫力が素晴らしいですね。冒頭からオーケストラは厳かさに満ちた演奏。テンポは遅めではありますが落ち着き払って悠然とした風格がありながらキビキビとして緊張感に満ちた入り。第1曲のレチタティーヴォで3人の歌手の声を確認。シモンの湯浅さんは少しこもり気味の声ながら安定感があり悪くありません。ルーカスの林さんは非常に伸びやかでよく通るテノール、そしてハンネの樋本さん、艶やかな美声ですね。第2曲の村人たちの合唱は流石に人数が多いだけに大河のような雄大さ。オーソドックスな入りですが、朝比奈隆のコントロールは揺るぎなく、入りからオケ、歌手、コーラス皆見事。第3曲のレチタティーヴォに入るところで、いきなり第4曲に飛びますが、このアルバム、レチタティーヴォの多くが省略されています。録音だけでなく実演で省略されたのかどうかはわかりません。コミカルに転じる第4曲のシモンのアリアの入りは見事に音楽が弾みシモンの歌も表情豊か。レチタティーヴォが省略されたことで、物語としては中途半端なになりますが、音楽的は緊密さが増しより祝祭感が高まります。春のクライマックスである第8曲を速めのテンポでグイグイと煽り、ここに至る構築感の演出の狙いがわかった気がします。やはり大局をしっかり押さえたコントロールは只者ではありませんね。

レコードの面を変えて夏。一転して陰りを丹念に描く描写の巧みさが印象的。ホルンのソロも抜群の安定感。前半のクライマックスである三重唱と合唱による「陽はのぼり」では、やはりテンポを一段上げて畳み掛けるように盛り上がります。これがただ雄大さを表現するだけでなく引き締まった印象を与えます。またハンネのアリアのコミカルなところのクッキリした表情づけは朝比奈隆ならでは。後半の「嵐は近づき」の激しさから「黒い雲は切れ」で穏やかさを取り戻すところの描写も劇的。ディティールをクッキリと仕上げながらも全体を見通したコントロールがしっかりと効いているところは流石です。

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秋に入ると美しい重唱が一際映えます。第20曲の「自然は勤労に報いてくれた」ではダイナミクスを圧縮してメロディーを際立たせる見事な演出にうっとり。これがその後のコーラスの圧倒的な迫力をも浮かび上がらせます。曲想が目眩く変わっていく秋の一曲一曲のドラマをクッキリと描き分けていく緻密さはまさに朝比奈マジック! ホルンが大活躍する第26曲「聴け、この大きなざわめきを」ではホルンをバリバリ鳴らすのではなく、クッキリとしたメロディーの美しさを浮かび上がらせるようバランスを慎重に保ち、この曲のメロディーラインの美しさに改めて気づかされます。

最後の冬。序奏は省略されていますが、入りの沈んだ表情の深さ、音楽の深さは見事。前半の第35曲ルーカスのレチタティーヴォまではオケのいきいきとした伴奏に乗った3人の歌手の見事な歌唱の連続。3人とも抜群に上手い。そして「くるくる回れ」のジプシー風のメロディーが分厚いコーラスで押し寄せ雰囲気が一変します。曲の描き分けはさらに鮮明になっていきます。この演奏白眉が第38曲のシモンのアリア。コントロールが行き渡ったオーケストラから生み出される表情のなんと豊かなこと。あまりの素晴らしさに惚れ惚れします。そして最後の第38曲「大いなる朝がやってきた」の軽やかながらなんと神々しい響き。歌手とコーラスが重なっていき最後のクライマックスを迎えます。見栄を切るような最後がなんとも素晴らしい終結。最後は拍手も収録されています。

ハイドン生誕250年と大阪ザ・シンフォニーホールのオープンを記念して行われたコンサート。大編成のオケとコーラスの迫力で聴かせるのではなく、ハイドンの音楽のいきいきとした素晴らしさで聴かせる匠の技。やはり朝比奈隆の音楽を表現するコントロール力は別格です。オックスフォードで聴かれたあのヒラメキがこの四季の随所に散りばめれています。一曲一曲の描き分けの見事さ、オケと歌手、コーラスを一体としてコントロールする統率力、全体を見通した確かな構築力、どれをとっても素晴らしいもの。歌手、コーラス、そしてオケの大阪フィルもそれに見事に応える素晴らしい演奏でした。このアルバム、全曲ではなく一部省略されているのが惜しいところですが、長大な四季を聴きやすくまとめたという意味では価値のあるものでしょう。おそらくCD化はされていないと思いますが、これは多くの人に聴かれるべき記念碑的な演奏でしょう。朝比奈隆、ブルックナーだけでなくハイドンにおいても素晴らしい演奏を残されましたね。評価は[+++++]といたします。



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tag : 四季 ライヴ録音

チャールズ・グローヴズ/日本フィルの1991年ロンドンライヴ(ハイドン)

素晴らしいアルバムをまた発掘!

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サー・チャールズ・グローブズ(Sir Charles Groves)指揮の日本フィルハーモニー交響楽団の演奏で、ベートーヴェンの「エグモント」序曲、ハイドンの交響曲104番「ロンドン」、ブリテンのシンフォニア・ダ・レクイエムの3曲を収めたアルバム。ハイドンの収録は1991年1月17日、サントリーホールでの第427回定期演奏会のライヴ。日本フィルの自主制作盤。

このアルバム、最近オークションで手に入れたもの。チャールズ・グローヴズが日本で振っていたとは全く知らず、しかも、ハイドンのロンドンのライヴがあったということで聴いてみたくなり落札した次第。

チャールズ・グローヴズのハイドンの録音は手元にオックスフォードとロンドンの1988年のイングリッシュ・シンフォニアとのなかなかいい演奏の録音があり、ブログ初期に記事にもしています。

2010/11/17 : ハイドン–交響曲 : チャールズ・グローヴズのオックスフォードとロンドン(ハイドン)

イングリッシュ・シンフォニア盤は1988年の録音で、オーソドックスな現代楽器のハイドンの秀演。オケは荒削りながら確かなフォルムを構築し、ライヴではないかと思わせる勢いを感じる演奏です。チャールズ・グローヴズは日本では今ひとつ知名度が高くありませんが、この演奏を聴いて確かな腕の持ち主というしっかりとした印象が残っておりました。

その、チャールズ・グローヴズの日本でのライヴということで興味津々。アルバムを所有盤リストに登録すべく聴き始めたところ、最初のエグモント序曲からやられました。まるでベルリンフィルの演奏のように鋼のような力強い弦。そして引き締まりまくったオケのタイトな響き。もちろん音楽のフォルムの端正さはグローヴズならでは。1991年当時、これほど素晴らしい演奏が日本のオケから聴けたと思うと実に感慨深いものがあります。
※1曲目のエグモント序曲は1991年の1月12日東京芸術劇場での収録

Hob.I:104 Symphony No.104 "London" 「ロンドン」 [D] (1795)
イングリッシュ・シンフォニアと録音よりもオケは端正で精度は格段に上がっています。序奏は端正と言うより精緻。セッション録音と言ってもおかしくない素晴らしいオーケストラコントロール。主題に入るとこの曲の覇気あふれるメロディーが実に気持ちよく吹き上がります。リズムの鮮やかさ、力強さ、陰りの表情、いずれをとっても見事な演奏。このロンドン、力みや過剰な表現が少しでも垣間見えると単調に聴こえてしまう難曲ゆえ、ライヴでのこのキレ味鋭く堂々と引き締まったフォルムは見事。このバランス感覚こそハイドン演奏の肝でしょう。1楽章はグローヴズの見事なオーケストラコントロールを堪能。
続くアンダンテは曲の美しさを知り尽くしているようで、少し彩度とトーンを落としながらも淡々とオケをコントロールしてゆったりとした大きな波を描いていきます。大局をしっかり押さえています。
メヌエットではオケのキレと吹け上がりの良さを存分に発揮。フレーズごとの表情付が見事でくっきりとした起伏の変化が楽しめます。
そしてフィナーレも前のめりになることなく、構造を見通せるようにクッキリと描いていくアプローチ。引き締まったオケが音楽を解像させていく面白さで聴かせるような演奏。ハイドン最後の交響曲の古典の大伽藍を見事に描き切りました。

最後のブリテンもオケ炸裂です。
※ブリテンは1987年2月7日東京文化会館での収録

チャールズ・グローヴズの力強くも気品あふれるロンドン。やはり驚くのは精緻なオーケストラコントロール。もともと現代音楽を得意とするだけあって、全体を俯瞰した見通しの良さと、デュナーミクの丁寧なコントロール、そしてハイドンらしい古典的なバランスの良さは見事。流麗と言うよりは端正実直な音楽。日本フィルもグローヴズに鍛え上げられたのでしょう、揺るぎない構築感を伴う見事な演奏で応えました。1991年にこれだけ素晴らしいハイドンが日本のオケで演奏されたこと自体素晴らしいことだと思います。評価は[+++++]といたします。



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tag : ロンドン

【新着】マッダレーナ・デル・ゴッボのバリトン三重奏曲集(ハイドン)

今日はなんとアイドル系のバリトントリオです!

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マッダレーナ・デル・ゴッボ(Maddalena del Gobbo)のバリトン、ロベルト・バウアーシュタッター(Robert Bauerstatter)のヴィオラ、ダヴィド・ペネッツドルファー(David Pennetzdorfer)のチェロで、ハイドンのバリトン三重奏曲3曲(Hob.XI:113、XI:27、XI:97)など収めたアルバム。収録は2018年9月、アイゼンシュタットのエステルハージ宮殿ハイドンザールでのセッション録音。レーベルは名門DG。

このアルバム、最近リリースされたアルバムですが、完全に見逃していました。先日よく激励コメントをいただくsifareさんのコメントでその存在を知り、即座に発注して手元に着いたもの。このアルバムの存在を知ってすぐにマッダレーナ・デル・ゴッボのウェブサイトを見てびっくり。

Maddalena del Gobbo:Home

このウェブサイト、真っ赤なドレスでエステルハージー宮殿を優雅に歩き回る動画をふんだんに使ったサイトデザインは看板スター扱いで完全にアイドル路線。DGが総力を投じて作っていますね。名門DGの看板スターが激マイナーなハイドンのバリトントリオのアルバムをリリースしているというインパクトは絶大です! ついに大手もニッチな領域に踏み込んできました(笑)

アルバムタイトルは”Maddalena and the Prince”。ライナーノーツを紐解いてみると、プリンスとはもちろんハイドンのパトロンでバリトンという楽器をこよなく愛したニコラウス・エステルハージ侯を指しているんですが、素晴らしい響きを作り出すバリトンと言う楽器自体も指しているとのこと。と言うことでアルバムタイトルは、「マッダレーナとエステルハージ侯の愛したバリトン」とでも意訳すのでしょうか。

収録されている曲はハイドンのバリトントリオの他、ハイドンと同時期にバリトンやガンバ奏者としてエステルハージ家に仕え、ハイドンから作曲を学んだ可能性のあるアンドレアス・リドル(Andreas Lidl)の曲、ハイドンの創設したアンサンブルでチェロを弾き、ハイドンのチェロ協奏曲は彼のために書かれたとされるフランツ・クサヴァー・ハマー(Franz Xaver Hammer)の曲、そしてエステルハージ家のオーケストラでハイドンのもとリーダーを務めたヴァイオリニストのアロイジオ・ルイジ・トマジーニ(Aloisio Luigi Tomasini)の曲と企画構成は完璧にニコラウス侯時代のエステルハージ家にフォーカスしています。

肝心のマッダレーナ・デル・ゴッボですが、私はもちろんはじめて聴く人。イタリア生まれのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者。幼少期から音楽に親しみ、13歳からウィーンの私立音楽大学で本格的にチェロを学んでいましたが、ウィーンのレコードショップで初めて聴いたヴィオラ・ダ・ガンバの音色が忘れられず、ガンバ奏者に転身したとのこと。デビュー盤はArchiveからで2枚目はDGデビュー。このアルバムが彼女の3枚目のアルバムとなります。

ちなみにバリトントリオのヴィオラとチェロはウィーンフィルのメンバーということで、このアルバム、アイドル仕立ての美人奏者に、時代背景やハイドンザールでの録音セッションなどを含めて完璧な企画を立て、脇を一流奏者で固めるという、バリバリに力の入ったアルバム。しかも、このアルバム、演奏が群を抜いて素晴らしい。演奏を聴いてDGが本腰を入れる理由がわかった気がしました。

Hob.XI:113 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [D] (before 1778, 1772–78)
開放弦をつまびくところから始まるバリトントリオの中でも録音の多い有名曲。手元にはこの演奏を含めて9種の演奏があります。入りのアダージョは静けさに包まれた中にゆったりと流れる音楽。これまでの演奏の中で最も響きのニュアンスがデリケート。ゴッボのバリトンは弱音のコントロールと音楽の大きな波の表現が秀逸。そしてヴィオラとチェロの美しくしなやかな音色が花を添えます。バリトントリオの演奏が新次元に突入した感じ。2楽章のアレグロ・ディ・モルトで緊密なアンサンブルを聴かせ、そして3楽章のメヌエットでは中間部でバリトンの開放弦の魅力を振りまく見事な演奏。それにしてもヴィオラとチェロの雄弁なサポートが絶品です。流石に一流どころ。

この後のリドルの曲はハイドン同様バリトン、ヴィオラ、チェロのための3楽章のディヴェルティメント。ハイドンに負けず劣らずの素晴らしい曲。ハイドンの曲のバリトンパートはプリンスエステルハージが弾きやすいように書かれているのに対し、自身がバリトン奏者だっただけにリドルの曲はかなりテクニックを要する曲のよう。

続くハマーの曲はゴッボはガンバに持ち替え、ハープシコードとの二重奏の5楽章の曲。こちらもハマーがチェロ奏者だっただけに重音を多用したテクニカルなバロック調の曲。ハープシコードはかなり音量が控えめに録られていていて、ゴッボのガンバが明らかに主役。ガンバ奏者だけあってキレのいいガンバの響きが心地よい音楽です。

Hob.XI:27 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [D] (1776–77)
ハイドンのバリトントリオの2曲目は滅多に演奏されない曲を選んできました。1楽章は慈愛に満ちた非常に優しい曲調。シンプルながらバリトンとヴィオラとチェロと音域の非常に近い楽器のハーモニーの重なりの美しさが素晴らしいですね。2楽章は穏やかな中に弾むような推進力が楽しげな印象を与える曲。そして最後のメヌエットも穏やか。実に楽しげに演奏している様子が伝わってきます。相変わらずヴィオラとチェロの表情の豊かさが素晴らしい。

続く曲はヴァイオリンの名手トマジーニの曲。リドル同様ハイドンのバリトントリオと同じ楽器構成で3楽章の曲。軽快で明るいメロディーが乱舞しますが、メロディーと伴奏が完全に別れるなど構成はやや単調さが伴います。しかしながら演奏はここでも絶品。バリトンのキリッとした音色とヴィオラ、チェロの豊かな音色のハーモニーの美しさで聴かせます。

Hob.XI:97 Divertimento a tre per il pariton, viola e violincello : Baryton Trio [D] (before 1778, 66?)
最後はハイドンのバリトントリオの中で最も演奏される曲。ニコラウス・エステルハージ侯の命名祝日のために書かれた曲でバリトントリオで唯一7楽章構成の曲。手元には14種の演奏がありますが、どの演奏よりも弱音のコントロールが精緻で3人のアンサンブルの緊密さが見事。演奏はもはやいうことなし。録音会場はアイゼンシュタットのハイドンザールですが、静けさが際立ち適度な残響を伴って三つの楽器が鮮明に録られている絶品の録音。ハイドンザールに響き渡る図太く実体感あるチェロの響きが素晴らしいですね。

ハイドンのエステルハージ侯爵時代のバリトン曲を集めたDG激推しのガンバ奏者、マッダレーナ・デル・ゴッボの3枚目のアルバムでしたが、これはバリトントリオの新たな地平を開く快演と言っていいでしょう。演奏、録音、企画共にずば抜けて素晴らしい! 主役のゴッボに加えて脇の2人も絶品の演奏で支える名演奏。これまでハイドンのバリトントリオはバリトンという特殊な楽器のためのちょっと特殊な存在とおもわれていた節がありましたが、このアルバムで聴くバリトントリオは、バリトンという楽器がいかに素晴らしい楽器で、ハイドンのバリトントリオが、アンサンブルとしての弦楽四重奏やピアノトリオに負けない素晴らしい曲であることをはっきりと示した意義があります。これは必聴のアルバムでしょう。もちろん評価は3曲とも[+++++]とします。



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tag : バリトン三重奏曲

【番外】2020新春伊豆紀行(その2)

その1へ)

このところ毎年訪れている伊豆下田の爪木崎。今年も水仙のいい香りを楽しむことができました。

ここ爪木崎から宿のある弓ヶ浜までは車で30分もかかりませんので、もう1箇所立ち寄ってみることにします。

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伊豆半島ジオパーク:龍宮窟

伊豆下田には良く来ている私も最近まで知らなかった観光スポットである龍宮窟。吉永小百合さんが出演したJRの大人の休日倶楽部のCMで有名になり、人気スポットになったようです。

車を停めた駐車スペースのすぐ横に階段があり、降りてみます。

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降りたところはこんな感じ。海に向かってトンネルがあり、上部は大きく開けています。この龍宮窟、海沿いの崖に波の侵食でくぼみが出来、その後天井が崩落したことで出来たものとのこと。普通にみると観光スポットですが、ここに吉永小百合さんが立つと、幻想的な風景に一変するわけです(笑) CMプランナーの腕の見せ所ですね。

よくみると右上に手すりが見えますので、この上にも登れるようです。

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自然に崩落したとのことですが、壁面は斜行する地層と菱形をした造形が不思議な模様を形成していて、実に興味深いですね。この洞窟ですが、水際は落石の危険があると言うことで、柵が張られ近づくことが出来ないようになっています。

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先ほど降りてきた階段を登って、外に戻ります。すると、先ほどは気付きませんでしたが、上に登る階段があるので登ってみることにしました。どうやら先ほど下から見た手すりのところ、つまり洞窟の先の端まで行けるようです。

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自然に崩落して出来たものだけあって、地盤は岩というよりも崩れやすい土のよう。海沿いに手すりがつけられていますが、これから徐々に崩落していきそうな感じがあり、少々スリリング。

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海を見渡すと先ほどの爪木崎灯台と同様、広い大海原が広がり実に気持ち良い景色。左下の岩場で釣りをしている人がいますが、これはいい釣り場ですね。

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しばらく行くと、先ほど下から見上げた手すりのところに着きます。上から下をみると、侵食された穴がハート型に見えるとのことで、これが恋人たちのパワースポットとして人気になるなど観光ネタになってます。どうもこのようなノリについていける年代ではありませんので、自然の神秘として記憶にとどめることにします(笑)
 
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そろそろ陽が傾いてきました。この岬の向こう側がこの日の宿がある弓ヶ浜。

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ぐるっと回って降りて行こうとすると、サンドスキー場に降りられる分岐があります。ここは田牛(とうじ)サンドスキー場。上からプラスティックのソリで滑り降りて遊ぶことができます。ちょうど家族づれがサンドスキーを楽しんでいました。サンドスキー場には降りずに、車を停めたところまで降りて、龍宮窟観光はオシマイ。

まだ15時はんくらいですが、とりあえず弓ヶ浜まで向かいます。調べてみると、ここ田牛から弓ヶ浜まで山越えの細道があるようなので、怖いもの見たさで行ってみることにします。田牛海水浴場の民宿街は両側のミラーを擦りかねないほどの細道。恐る恐る進むと少し道幅が広がり、先に進むことができました。無事山を超え、5分ほどで弓ヶ浜の入り口の勝手知ったる道に合流。

まだ少し早いので、宿の前を通り過ぎたところで、そういえば弓ヶ浜には温泉施設があったことを思い出して、行ってみることにします。弓ヶ浜に入ってすぐ右にある「みなとの湯」ですが、どうもこの日は営業していなかったよう。ということで、前を素通りして、弓ヶ浜に出てみます。

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弓ヶ浜は父が元気だった時に最後に旅行に一緒に行った思い出の場所。夕方港で魚釣りを一緒にした時と同じような空模様が懐かしさを誘います。



さて、もう宿はすぐそこ。いつものように宿の前の細道に入ろうとすると、一台の魚屋さんのトラックが出てきます。この先にある宿は1軒のみですので、我々の夕食用の納品だろうと話しながら、魚屋さんが出た後に細道に入って宿に到着。

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南伊豆弓ヶ浜温泉 くつろぎの御宿花さと

ここはもう3度目。玄関前で荷物を下ろして急勾配の上の駐車場に車を停めて、宿に入ると、嫁さんと女将さんが何やら話していますが、先ほどすれ違った魚屋さんの車が動けなくなり、別の車で牽引してもらってようやく出たところだったとのこと。この宿の入り口の道も狭いんですが、勾配も急。立ち往生中だったら、宿に入れないところで、まさに救出終了直後のタイミングで我々が到着したとのこと。しかもこの日は休み明けということでお客さんは我々夫婦のみとのこと。

部屋に案内されて、荷物を片付けて、まずは風呂です。

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弓ヶ浜温泉は塩化物泉で、源泉はお隣の下賀茂温泉からパイプで引いているそう。昨年の台風の時の停電の影響がまだ残っていてお湯が少し細っているそうです。ザブザブと掛け湯をして体を沈めるとじわりと暖かい。ぺろっと舐めてみると塩っぱいですね。塩化物泉はあったまるんですね。夕食前なので軽くあったまって上がります。

部屋にもどって冷蔵庫のビールに行こうかと思いましたが、もうすぐ夕食なのでグッと我慢(笑)



のんびりとしている間に18時になり、食事処に向かいます。

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いつもは他のお客さんで賑やかな食事処もこの日は貸切なので静か。

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献立はいつもどおりのコース。女将さんの手料理で穏やかな味付けで実に美味しいのでこのお料理がこの宿に通う理由です。メインは伊勢海老、アワビ、伊豆牛から一品選ぶのですが、せっかくの海ですので伊勢海老とアワビを選ぶのも前回と同じ。宿に入った時に伊勢海老は刺身、アワビは姿焼きと注文済みです。

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テーブルにつくとまずは食前酒の梅酒。写真には写ってませんがもちろんその後生ビールをグビリといきました(笑)

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最初は左からカブと生ハムのサンド、まぐろのしぐれ煮、胡麻豆腐百合根のあんかけ。カブと生ハムのサンドはカブのシャキシャキ感、まぐろで旨味を感じさせ、餡掛けでほっとする流れ。どれも穏やかな味付けでいいですね。

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お椀はれんこん餅の椀。こちらも柔らかな旨味でほっとする穏やかな味。

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続いてお造りが来るので冷酒を注文。地酒の下田美人が切れていたので、静岡は清水の銘酒臥龍梅を注文。ちょうど家にも戴ものの臥龍梅の純米吟醸の一升瓶があり、楽しんでいたところなので、味は保証付き(笑)

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そしてお造り。白身の魚は自家製のポン酢でとの案内があり、脂の乗った白身からいくことに。確かにポン酢との相性の方がいいですね。

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そうこうしているうちに、メインのアワビが運ばれてきました。まずアワビにお酒を振りかけてから、火にかけます。しばらくで身悶えしてくるんですね。以前はちょっと残酷な気がしていましたが、慣れてくると料理の1プロセスと感じてきます(笑) 

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そしてメインのもう一方の伊勢海老ですが、見事な姿造り。まだヒゲと脚が動いてます。ヒゲを触ると抵抗して反発してくるくらい元気。こちらは宿に入る時にすれ違った魚屋さんが納品してきたばかりのもの故元気なんでしょう。もちろん身はプリプリで美味。

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伊勢海老を味わっている間にアワビが焼けて、スタッフの方が殻から外してくれました。ナイフを入れると柔らかくてサクサク切れます。アワビのステーキの美味しさはこの宿で教わったようなものなので、今回もアワビを堪能。

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こちらは金目鯛と冬野菜のせいろ蒸し。ここで臥龍梅がきれたので前回こちらで教わった伊豆大島の御神火という麦焼酎を発注!

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蒸し物は百合根のかぶら蒸し。だんだんお腹が満ちてきたところに優しい味の一皿。焼酎にも合いますな。

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ようやくご飯なんですが、金目鯛の土鍋仕立て炊き込みご飯。普通は一口分盛っていただくだけなんですが、ここのご飯は美味しいので土鍋ごと頂いちゃいました。

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お味噌汁は先ほどいただいた伊勢海老の刺身の上半身(笑) 出汁がよく出て美味しゅうございました。

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最後のデザートは栗のアイスクリーム。いつもながら調和の取れたコースに舌鼓。女将さんの手慣れた技を楽しませてもらいました。

もちろんお腹いっぱい。部屋に戻ると睡魔でうとうと。一休みして、温泉で体を清めてこの日は休みました。



翌朝、目が覚め、外の天気を確認すると幸いこの日も天気が持ちそうです。もちろん、温泉でシャキッとして、荷造りなどをしているうちに朝食の時間です。

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前夜と同じ食事処に向かうと、窓が開け放たれ朝日が射して実に気持ち良い。朝食も、金目鯛の刺身に金目鯛のアラの味噌汁など豪華。特に金目鯛のアラの味噌汁がいい出汁が出て絶品。アジの干物も流石に伊豆だけあって美味しいんですね。皆ペロリといただいちゃいました。

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前回来た時に見つけた食事処の前のレモンの木。先日こちらに倣って、自宅の庭にもレモンの苗を植えたんですね。大きくなるのが楽しみです。

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さて、部屋に戻って荷物をまとめて出発です。今回が3回目の南伊豆弓ヶ浜温泉の花さとでしたが、今回も言うことなし。いつもながら美味しい料理を堪能。今回は我々だけの貸切状態でのんびり寛ぐことができました。



宿の前の細道をするすると降りていき、まずは弓ヶ浜に今一度行ってみることにします。

前回来た時に、弓ヶ浜の石廊崎寄りの駐車場に主のような猫がいたんですが、まだいるか見にいこうと言うことに。そう、目的は猫です(笑)

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ちなみに、前回来たときのぐうたら猫の写真。今回同じ駐車場に行ってみると、、、

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ん、、、猫はいました。しかも2匹で前回のとは違いますね〜。しかし、毛繕いをしたり伸びをしたりとぐうたら度合いは全く一緒。こちらが近寄って行っても我関せず。

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仕方なく、車に戻って、トランクを開けて荷物をちょっと積み替えていると、ビニール袋の擦れる音に反応して餌をくれると思ったのか2匹とも近寄ってきました(笑)

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そして、こちらにきて、足に体を擦り付けてきます(笑) 薄汚れた猫なのであんまり構いませんでしたが、普段猫は飼ってませんので、猫の行動の意図は不明です。猫の心理状況がわかる方、これはどう言うことかわかったら教えてください!

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せっかくなので砂浜に降りてみます。美しく弧を描く弓ヶ浜の砂浜。

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陽が昇り暖かくなってきました。この日も天気は良さそうですね。駐車場に戻ると猫は相変わらず毛繕い中(笑) この日の旅に出発です。

天気が良さそうなので、この日は西伊豆側に行ってみようと言うことにしました。すぐ先の石廊崎には昨年も行っていますのでスルーして、その先に進みます。しばらく走ると眺望の良い駐車場がありましたので、車を停めてみます。ここはあいあい岬というところ。

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西の方を見ると奥石廊の険しい断崖がそびえています。

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南西方向には大根島。以前、島との間の狭いところを石廊崎の遊覧船に乗った時に通った記憶があります。この影にダイビングスポットのヒリゾ浜という砂浜があります。

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そして南東の方向を見ると、、、先ほど通ってきた道の横の丘に上がっていく歩道が見えるではありませんか。嫁さんに「登ってみる?」と聞くと「いいわよ」ということで、車で少し戻って登ってみることにしました。

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伊豆半島ジオパーク:ユウスゲ公園

車が数台停められるようになっていて、降りてみます。調べてみるとここは「ユウスゲ公園」というところ。ユウスゲ(夕菅)は別名キスゲで。夏に黄色い花を咲かせ、夕方に咲き、翌日午前中に花がしぼむことから名がついたそう。この丘がユウスゲの自生地なのでユウスゲ公園というわけです。ちなみに周りは荒々しい地形なのにここだけなだらかな丘なのは40万年前の火山の噴火に伴うスコリアだからとのこと。そう、前日行った小室山、大室山と同じ構造なんですね。周りは溶岩が侵食されているので岩場なんですね。

歩きやすいように整備された階段を登ると丘の上に出ました。

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すると観光スポットらしく、鐘と撮影スポットがあり、この丸い中にカップルで入って撮影するようにスマホ置き台まであります。もちろん嫁さんには決して鐘は鳴らさないよう忠告済み(笑)

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先ほどあいあい岬の駐車場で眺めた景色を上から再度眺めます。左手前に大根島が見えます。

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先ほどの撮影スポットからなだらかに登ったところにも展望スペースがあります。夏にはここにユウスゲの黄色い花が咲くのでしょう。こちらも前は何度か通ってましたが、登ったのははじめて。登った甲斐がありました。

車に戻って先に進みます。これから西伊豆方面に向かおうとすると、宿の女将さんが河津桜が既に開花していると話していたのを思い出して河津桜を見に行こうということになり、西伊豆と下田方面の分岐がある差田交差点で下田方面に向かうことにします。

しばらくいくと下賀茂温泉です。

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下賀茂温泉銀の湯会館

すると、大きな日帰り温泉施設があるではありませんか。入り口の周りには湯気が立ち上り、温泉気分を盛り上げます(笑) もちろん入っていくことにして駐車場に車を停めます。前夜泊まった弓ヶ浜の温泉もここ下賀茂温泉から引いているということで、違いを確認する意味もありますね。泉質はナトリウム-カルシウム塩化物温泉。入ってみるとなかなかの広さ。まず内湯に入るとこれが熱めでいい温度。43度くらいでしょうか。そして露天には浴槽が三つもあるではありませんか。循環の浴槽と、変わり湯の浴槽、そして源泉掛け流しの寝湯。それぞれザブンと入って中に戻ると、サウナと水風呂まであります。これはとばかりにサウナに入ろうとすると満席です(笑) 仕方なく内湯と水風呂を3往復。水風呂も冷たくてグー。もちろん整いました(笑)

ここは町民以外は1000円とこの辺にしてはちょっと高めですが、なかなかいい温泉です。

さて、すっきりしたところで、肝心の河津桜をみる目的に戻ります。そう、ここ下賀茂温泉は、御本家河津に負けず劣らずの河津桜の名所なんですね。すぐ近くの道の駅に車を移動させます。

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南伊豆町観光協会:道の駅下賀茂温泉湯の花

この道の駅の横を流れる青野川の両岸に河津桜が並び、2月になるとみなみの桜と菜の花祭りが開催されます。今は菜の花が咲き始めています。

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川沿いを歩いてみると、桜もちらほら咲き始めていました。まだほんのちらほらですが(笑) 調べてみると今年の祭りは2月10日からとのことでした。

軽く川沿いを歩いた後、直売所に入ってみます。この道の駅には何度かきたことがありますが、直売所に寄るのははじめて。すると地物の野菜や干物を中心にかなりの品揃え。ということで、野菜や水仙の花などを見繕っていると、奥の方に鮮魚もあるではありませんか! しかも好物のメジナが並んでいます!

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もちろん、メジナをゲットしたことは言うまでもありません。帰っていっぱいやりながらメジナをつまむイメージが脳内に充満してアドレナリン噴出です(笑)

結構な買い物を済ませて先に進みます。この先は、まっすぐいくと泊まった弓ヶ浜の入り口をへて下田市街です。そろそろお腹が減ってきましたので、お昼をいただくスポットを探します。

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前日下田バーガーを食べたお店でいただいたフリーペーパーになかなか美味しそうなお店が並んでいましたが、この日の火曜にランチ営業しているお店が少なく、目指していた外浦の入り口にある中華のお店も行ってみると正月休み中で空いていませんでした。このお店に来るまでにラーメンのイメージが脳内に充満していたので、いつものように食べログで検索して見つけた伊豆急下田駅のすぐ近くのラーメン屋さんに行ってみることにしました。

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伊豆下田天然塩ラーメン一品香

ちょっと構えは古びているんですが、食べログ評価は非常に高いので期待して入店。塩ラーメンがおすすめということで、嫁さんは塩ラーメンを注文。

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私はネギ・ニラ・ショウガラーメンを注文。ついでに餃子も頼みましたが写真撮り損ないました(笑)

両方とも麺はストレート麺。どちらもスープにじわりと来る旨味があって実に旨い。塩ラーメンのチャーシューはトロトロに柔らか。流石に高評価のお店だけありました。ちなみに帰ってからこの記事を書くために食べログではなくお店のウェブサイトを見てびっくり! なんとこのお店のマスター、私たちのお気に入りの横浜中華街の翠香園で修行したとのこと。あの翠香園の穏やかな旨味がこのラーメンのスープにも受け継がれているんですね。特にネギ・ニラ・ショウガラーメンのあのスープの香り! どおりで旨いわけです。

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お腹も満ちて車を停めた稲生沢川沿いのお店の駐車場に戻ると、目の前は寝姿山に向かって登るロープウェイ。このロープウェイも以前母親を連れて登りましたね。

さて、時刻は1時くらい。そろそろ帰りのことを考える時刻です。ここ下田からは中伊豆経由か前日来た東伊豆経由かどちらかです。Google Mapsで検索すると中伊豆経由の方が早く帰れるということで、中伊豆経由で帰ることにして出発。下田の町を抜けて北上すると、すぐに蓮台寺です。むむ、蓮台寺と言えば千人風呂、千人風呂と言えば、玄関にいる主のような鯉。その鯉がまだ元気かどうか見に行こうということで、向かうことにしました。

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金谷旅館 -自家源泉掛け流し 千人風呂-

いやー、宿のサイトも進化していますね。この宿のサイト、見るだけで千人風呂に入った気分になれます(笑)

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こちらも、ずいぶんな回数来ていますので見慣れた玄関。うっすらと中に水槽があるのがわかり一安心。

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入り口で入浴料を払い、水槽の前にいくと、元気でした、、、というか以前は結構泳ぎ回っていたんですが静かに佇んでます。だいぶ年老いましたね。

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ちなみにこちらは2015年の1月の写真です。

ちなみに、千人風呂の方はいつもどおり。先客も10人ほど。ぬるめの大きな浴槽に皆さんのんびりとつかってお湯を楽しんでいらっしゃいました。私は、手前の湯が注ぐところが温度が高いのを知っていますのでそちらでビシッと暖まりました。ここのお風呂は上がってもポカポカが長続きするんですね。何度入っても素晴らしいお湯を楽しめる名湯です。

上がって嫁さんを待つ間にわをひとまわり。

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以前は蝋梅が咲いていたんですが、今年は蝋梅は見当たらず。水仙は爪木崎同様いい香りを放っていました。

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駐車場に戻ると、裏山でこそこそ音がします。目をやると上から猫が降りてきました(笑) こちらとちょっと距離をとって、とぼとぼと歩いて反対側の竹藪に消えて行きました。いつもながら何を考えているのやら、、、(笑)

さてさて、この辺りで観光はオシマイ。あとは帰るだけです。蓮台寺からはしばらく山の中の細道ですが、途中、伊豆縦貫道の工事をしているところがありましたので、しばらくすると下田まで高速で来られるようになるのでしょう。この山越えが一番道が悪いので、ここがスムーズになればだいぶ交通の便が良くなりますね。山を越えると天城越え。天城トンネルを抜けてしばらくで浄蓮の滝があります。

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この旅でまだソフトクリームを食べていなかったので、一休みをかねて浄蓮の滝名物ワサビソフトをゲット(笑) 昔は別のお店で辛さを選べたんですが、今は選べませんね。

あとは帰るだけ。ちなみに、伊豆縦貫道ですが、以前は修禅寺のちょっと南の大平まででしたが、その南の月ヶ瀬まで開通していました。ここまで高速で来れると西伊豆へのアクセスも良くなりますね。早速月ヶ瀬から真新しい道路に入って北上。新東名との合流地点の長泉沼津まで全く渋滞なくスムーズに進み、その先も東名川崎までスイスイ。空いていたので浄蓮の滝から自宅まで休まず2時間ちょっとで帰着できました。空いていれば速いですね。

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もちろん帰ってから下賀茂温泉の直売所でゲットしたメジナの鱗とハラワタを落として、、、

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ビシッと塩焼きにしてメジナのいい香りを楽しんだのは言うまでもありません。いや〜やはりメジナは旨いです。

お正月明けの伊豆の旅、お馴染みのところも、はじめて訪れたところもそれなりに楽しめました。景色も温泉も食事もお土産も最高。都内からアクセスしやすく手軽に色々楽しめて、伊豆は何度行ってもいいですね。

旅行中に発注したアルバムが順次届いておりますので、次記事から正常化いたします、はい。



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【番外】2020新春伊豆紀行(その1)

このところ毎年1月は、伊豆下田の爪木崎の水仙まつりに出かけています。

爪木崎の近くの外浦には父が務めていた会社の保養所があり、子供の頃は夏休みにこの保養所に海水浴に良く来ていました。爪木崎あたりは保養所からの散策コースでもあり、この辺りは懐かしい場所なんですね。
父が亡くなった翌年の2015年から母親を連れて水仙まつりに出かけ始めて、その後ほぼ毎年出かけています。最初は元気だった母親も2017年の1月に行った時には、階段の上り下りができなくなり、灯台の方に登る階段の途中で断念。母親にとってこれが最後の爪木崎でした。その後もなんとなくお正月には港中が水仙の香りに包まれるのを楽しみに水仙まつりには来ています。

今年もお正月に爪木崎水仙まつりのサイトで開花状況を確認したところ、正月休み最後の日曜日には六分咲きということで、そろそろ見頃。ついでに最近お気に入りの弓ヶ浜の宿の予約状況を確認すると、休み明けは空いているということで、今年も水仙を見に行くことにした次第。

いつものように緩い旅ですので、ハイドン目当ての方はスルーしてください。



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さて、出かけたのは1月6日月曜の朝。宿は予約してみたものの、前日の天気予報では雨かもということであまり期待せず、いつものように出発しましたが、幸い空は青空、しかも自宅近くの多摩川にかかる橋からでも富士山がクッキリ見える好天。

道路は平日の朝の下りということで渋滞もなくスイスイ進みました。天候が良いので伊豆東海岸を南下することにして、いつものように東名から小田原厚木道路経由で進みます。

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小田原が近くなってくると富士山もだんだん存在感が増してきます。嫁さん、車から富士山が見えると写真を撮る習性が定着。この写真までに14枚撮ってましたが全部ボツです(笑)

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予想外にスイスイ進んだので途中休憩なしで伊東の道の駅伊東マリンタウンまで一気にドライブ。道が空いていると疲れませんね。時刻は9時過ぎ。一休みして、ここで、まずどこにいこうかと詮議の結果、今まで行ったことがないということで、最初に目的地にしたのはこちら。

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伊豆・伊東観光ガイド:小室山

絶景が楽しめるとからこのところ何度か訪れている大室山から見下ろすことができる、小室山。もちろん小室山のほうが低いんですが、海に近いのでこちらも絶景だろうと踏んでのセレクトです。調べたところ、大室山が高さ580mで小室山は321m。大室山も小室山も火山の噴火でできた円錐形の丘ですが、大室山は4000年前、小室山は1万6000年前の噴火で出来たもので、小室山の方がだいぶ前にできたですね。ちなみに小室山の海側にある川奈ホテルゴルフコースのある一帯もこの時の噴火の溶岩が流れてできたものとのこと。

駐車場に着くと、正面にリフトが見えます。

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リフトに乗るべく順路どおり売店に進み、係の人に聞いてみると、頂上から下りは20分ほどで歩いて降りられるそう。ということで、往復ではなく片道切符を買ってリフトに乗ります。

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高低差もさほどないので、あっという間に頂上に到着。

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予想どおり、頂上は絶景でした。こちらは北西方向を見たところ。左は富士山、中央は箱根駒ヶ岳、右手は丹沢山系に大山が見渡せます。

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こちらは北東方向。眼下に川奈ホテルゴルフコースが見下ろせます。

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そして、南東には伊豆大島。やはり海に近いだけあって予想どおり見事な眺望です。

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頂上には展望台もあるのですが、昨年秋の台風15号で破損して閉鎖中でした。

一とおり景色を楽しんだので、歩いて降りて行くことにします。頂上からは山をぐるっと一周するようになだらかな道が整備されており、景色や花を楽しみながら降りて行けるようになっていました。

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歩道の周りには桜の木も植えられていたんですが、驚いたことにすでに数輪開花済み。

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ゆっくり15分くらい歩いて降りたところは小室山公園になっていて、4月になると40万本のつつじが見頃になるとのこと。今は椿が咲いているくらいですが、足元に水仙を発見。伊東近くでもすでに咲いているのですね。

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そして桜の木には「伊東小室桜」との札がついていました。この伊東小室桜、河津桜同様3月には見頃を迎えるとのことでした。

ここ小室山、リフトで登って伊豆の絶景を堪能、20分くらいの散策も楽しめるということで、あまり知名度は高くないながら、なかなかいいスポットでした。早春の桜、5月のつつじなどのシーズンに伊豆に来ることがあれば、また寄ってみたいと思います。



さて、適度に散策したので、次に進みます。小室山の駐車場で地図を確認すると、近くに一碧湖という湖があります。こちらも脇は通ったことがありますが、車を降りたことがないのでちょっと覗いてみることにしました。

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伊豆・伊東観光ガイド:一碧湖

湖の脇の道からちょっと入ると駐車場がありました。が、湖の脇のカフェは冬季休業中、湖の脇ではなんらかの工事が行われていて、今はオフシーズンのようでした。

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桟橋にボートがたくさんありましたので、夏などはボート遊びなどができるのでしょう。ということで、駐車場を後にしました。伊東市内の未踏スポットが減ったのが収穫でしょう(笑) 後から調べてみると、この一碧湖、なんとできたのは約10万3500年前とのこと。大室山、小室山よりかなり前のこと。伊東あたりの地形はかなりの長い間に形成されたことがわかりますね。



さて、この日の宿は下田弓ヶ浜ということで、南下することにします。ちょっと歩きましたのでそろそろ温泉が恋しい気分になってきました。未踏の温泉探しもいいのですが、やはりここは海の見える絶景温泉に行こうということになり、目的地に向けて南下。高所から大海原を眺められる絶景温泉の赤沢も、波打ち際の野趣あふれる温泉がある大川も、バナナワニ園のある熱川も、金目鯛の街稲取もやり過ごしてついたのがこちら。

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河津観光HP:舟戸の番屋

今井浜にある舟戸の番屋。約1年前に来てその絶景ぶりに驚いた温泉。嫁さんの強烈再訪希望により、2度目の来訪。上は河津町のウェブサイトですが、下のリンクの方がリアリティがあります(笑)

河津町見高浜地域振興施設 舟戸の番屋

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着いたのは11時過ぎ。この日は平日の月曜ということで、駐車場に先客はなし。すでに勝手知ったる温泉のため、売店でお金を払って、海沿いの露天風呂に直行。

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岩山の階段を登って少し行ったところに入り口があります。

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お風呂の方も幸い先客なしのため写真を撮ることができました。脱衣場から海に突き出た露天風呂が見えます。武者震いですね(笑)

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そそくさと服を脱いで、海に向かってしばし仁王立ち(笑)。ザバザバと掛け湯をして、やおら湯に体を沈めます。最近テレビに出ていて、入った人が熱いと言っていたので、熱いお湯を期待して入りましたが、この日は特段熱くはなく40度くらいだったでしょうか。しかしこの温泉、温度よりも泉質よりもやはりこのロケーションを楽しむべきでしょう。すぐ下は海。そして潮風が吹き抜ける中、お湯に体を沈めて、波や雲の流れを静かに眺める至福のひととき。ドライブの疲れも吹き飛びますね。結局入っている間はどなたもいらっしゃらず、実にリラックスできました。お湯から上がって体を拭いて再び仁王立ち(笑) しばらく火照りを冷まして着替えました。

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どうやら女湯の方も貸切だったようで、嫁さんが女湯の方の写真を撮ってきました。男湯の方が開放感がありますね。嫁さんが仁王立ちしたかどうかは聞いていません(笑)

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さて、温泉でリラックスしたところでそろそろお腹が減ってきました。この舟戸の番屋にも食事をするところがありますが、港の施設のためやはり海鮮メイン。この日の宿の夕食も海鮮ですので、別のところを探すことにしました。

今井浜から南下すると、すぐに白浜。そして白浜を越えるともう下田です。あまり考えずに、下田市街手前の道の駅開国下田みなとの駐車場に車を停めました。ここには以前に行ったことがある食事処が二つあり、海鮮以外ということで、自然な成り行きで決まったのがこちら。

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食べログ:カフェ&ハンバーガー ラーマル

こちらは3度目くらいでしょうか。金目鯛のフライをハンバーガーにした「下田バーガー」で有名なお店。道の駅開国下田みなとの1階の端にあるお店。時刻は12:30とお昼時でしたが、空いていてすぐに入れました。席についてさあ注文しようかと思っていると、何組ものお客さんが入ってくるではありませんか。慌てて、嫁さんが飲み物とハンバーガーを注文。

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私はチキンクランチバーガー。

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嫁さんは金目鯛の下田バーガー。

両方ともかなりの大きさ。以前顎関節症だった嫁さんも、昔だったらとても口が開けられる大きさではありません。1つで満腹なサイズです(笑) いつもの成り行きで半分づつなんですが、メニューとしての完成度はチキンクランチバーガーですね。当然ですが、バランスが良い。下田バーガーの方はうまくまとめてはいるものの、若干マーケティング優先といったところ。メニューをみると、下田バーガーには「人気No.1」、チキンクランチバーガーには「スタッフおすすめ」と吹き出しがついていました。正直です(笑) ちなみに下田バーガーはまだメニューとしての完成度を上げる余地がありますね。頑張ってください(笑)

ということでお昼を済ませて、この旅の目的地である爪木崎に向かうことにしました。ここ道の駅開国下田港から爪木崎までは、車で10分もかからないところ。


いつもだと、爪木崎の水仙が咲く港の有料駐車場に車を停めるんですが、今回は手前にある爪木崎自然公園無料駐車場に停めて少し散策してみることにしました。

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駐車場にはサザエの貝殻の形をした不思議なオブジェが。蓋らしきものがありますのでゴミ箱でしょうか。

そのまま車の通る道を通って行く手もありましたが、地図を見ると、爪木崎の手前の半島をぐるっと回れる遊歩道があるようなので、そちらを散策することにしました。この道は初めて。すると、道の周りの木々に木の名前のプレートがかなりの数表示されていてなかなか面白い。自然な雑木林でしょうけれど、いろいろな種類の木で構成されていることに驚きます。

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遊歩道の脇の脚元には石蕗(ツワブキ)が咲いていました。

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こちらは葉のギザギザが小さいので椿でしょうか。

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これは蝮草(マムシグサ)? 毒があるらしいですね。

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15分くらい歩いたところでお馴染みの港に出ます。

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今年ののぼりは黄色に赤の字で結構目立ちます。すでに水仙はかなり咲いていて、アロエもニョキニョキと赤い花を伸ばしていますね。

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ここまでくると、港中に水仙のいい香りが漂ってきます。

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水仙が満開の時期に来ると萎れかけているアロエですが、水仙が7分咲きくらいでアロエが満開。どこかユーモラスというかちょっぴりグロテスクなアロエの花(笑)

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満開の時期に来るとちょっと終わりかけの花も目立ってしまうので、今が見頃でしょう。

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しゃがんで水仙の写真を撮っていると花の香りが直にきます。

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港を囲う丘一面に咲く水仙。今年も見ることができました。花も見頃で言うことなしです。

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この後、いつものように爪木崎灯台の方に上がってみましたが、青空に灯台が映えてなかなかいい感じ。水仙まつりの最中だけあって、平日にもかかわらず多くのお客さんが訪れていました。

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灯台の先に立って東の方をみると、近くに爪木島、その右には伊豆大島が望めます。

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少し南に目を転じると、今度は利島、鵜渡根島、新島、式根島、神津島を遠望できます。この日の海は比較的穏やかで、風も強くなくゆったりとした海を眺められました。

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少し西に目を向けると、少し先に神子元島。伊豆半島南端の石廊崎の突端にはこの神子元島に流された恋人と連絡を取り合ったとの伝説に基づく熊野神社があり、前回の伊豆旅行で訪れていました。

天気が良かったので、しばらくぼおっと遠くを眺められて良かったです。遠くを眺めていると目が良くなったような気になりますね。しばしの散策を楽しんだので、駐車場に戻ることにします。

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今年はのぼりの色がちょっと派手になって、もう一つ、こののぼりの右奥の丘の端に自由に弾ける電子ピアノが置いてあり、真っ黒に日焼けした駐車場のおじさんが「眺めがいいから弾いてね〜」としきりに勧めていたこと。このピアノが去年もあったのと聞くと。「今年からだね〜」とニッコリ。トレンドに乗ってますね(笑)

この爪木崎の水仙まつり、毎年同じような風景なんですが、花の咲き具合を確かめ、港いっぱいに広がる香りを楽しみに不思議とまた来たくなってしまうんですね。



さて、とぼとぼと無料駐車場まで戻ると時刻は14時半くらい。そろそろ宿へ向かいましょうか、、、

旅は続きます(笑)



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絶品! 竹ノ内博明のソナタ集(ハイドン)

新年最初のレビューはピアノソナタです。

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TOWER RECORDS / amazon(mp3)

竹ノ内博明のピアノによる、ハイドンのピアノソナタ4曲(Hob.XVI:37、XVI:21、XVI:25、XVI:39)を収めたアルバム。収録は2014年2月7日から9日にかけてドイツ、ニュルンベルク近郊のノイマルクト(Neumarkt in der Oberpfalz)のコンサートホール(Historischer Reitstadel)でのセッション録音。レーベルは独ARTALINNA。

このアルバム、年末にCDラックの掃除をしていて、あまり記憶にないアルバムということであらためて聴き直してみたところ、なかなかというか、あまりに見事な演奏と気づいて取り上げた次第。

奏者の竹ノ内博明さんは日本人ですが、ウェブサイトは英語のもの。

Hiroaki Takenouchi

ライナーノーツの略歴をさらってみると生まれは日本ですが、1997年に渡英し、王立音楽大学(Royal Collage of Music)でピアノ、作曲、フォルテピアノで学び、2012年からはスコットランド王立音楽院(Royal Conservatoire of Scotland)で教職に就いているそうです。アルバムもこのアルバムの他にディーリアスの管弦楽曲をピアノに編曲したものや、イギリスの現代作曲家のものが数枚リリースされています。ということで活動拠点はイギリスのようです。おそらく日本ではあまり知られていない人だと思いますが、このハイドンを聴く限り、視点が明確で、ハイドンの演奏のツボを押さえた見事な演奏。かなりの腕前と見ました。

このアルバムに収められたソナタは1770年代に作曲されたものということで、シュトルム・ウント・ドラング期直後のハイドンの創作に焦点を当ててくるなど選曲にもこだわりがありそう。しかもこのアルバム、ジャケットのアートワークはフィレンツェ近郊で取れるパエジナストーンと呼ばれる廃墟大理石によるもので、デザイン、タイポグラフィーともに凝ったもの。アルバム全体からアーティスティックな雰囲気が漂います。

Hob.XVI:37 Piano Sonata No.50 [D] (c.1780)
ピアノはスタインウェイ、録音会場は石造りの建物にあるホールで、響きが美しいですね。冒頭からピアノの美しい響きが印象的な素晴らしい録音。一音一音のタッチがクッキリと浮かび上がり、非常にわかりやすい模範的な演奏。ハイドンのメロディーラインに潜むコミカルなイメージをうまく汲み取って楽しげに弾みます。1楽章はオーソドックスに入りましたが、続く2楽章でグッと崩してきました。柔らかいタッチで訥々と語りかけるように演奏していきます。静寂の中にピアノが艶やかに響きます。そして、ことさら曲想を変えることなく自然にフィナーレに入ります。3つの楽章がひとつづきのように捉えた演奏。自然な語り口の面白さを、このソナタではじめて感じた次第。詩人ですね。

Hob.XVI:21 Piano Sonata No.36 [C] (1773)
この曲でも自然な入りが心地いいですね。気負いのない自然体のタッチから紡ぎ出される素朴な音楽の美しさ。特に左手のリズムが弾むので音楽に自然な躍動感が宿ります。そして右手からは遊び心がにじみ、演奏が楽しそう。ハイドンのソナタの素朴な魅力をストレートに表現しています。シンプルな曲ですがタッチが冴えているのでメロディーが交錯する面白さを存分に楽しめます。続くアダージョのなんという美しさ。余白のデザインで聴かせるように音がアーティスティックに散りばめられます。澄み渡るような透明感と自然な余韻の美しさに夢見心地。アダージョの詩情を爽やかに洗い流すような軽やかなフィナーレで覚醒(笑)

Hob.XVI:25 Piano Sonata No.40 [E flat] (1773)
入りの低音の暖かい音色が印象的。軽やかに弾むタッチは変わらず、音符の上で遊びまわるような楽しさに満ちた演奏。軽快な1楽章に続くのはメヌエットで、こちらもリズムが軽快に交錯する面白さを淡々と描くことで、この曲に意外にも深みを感じさせる見事な表現。

Hob.XVI:39 Piano Sonata No.52 [G] (1780)
冴え渡るタッチは変わらず、デリケートなメロディーの描写と、フレーズごと切替絵も冴えてもはや言うことなし。自在に遊びまわるメロディーの面白さに釘付けです。そしてこの曲では2楽章は美しいだけでなく語り口の多彩さに驚きます。紡ぎ出される音楽には奏者のイメージにしっかりと縁取りされていて、ハイドンの音楽を完全に自分のものにしています。そしてフィナーレも鮮やか。このアルバムで最も聴きごたえのある複雑な展開をこともなげに軽々とまとめます。この軽やかさこそハイドンの面白さ。見事。

いやいや驚きました。ハイドンが仕込んだソナタの面白さを完全に噛み砕いて、さらりと自然にまとめるさりげなくも見事な演奏に酔いしれました。緩徐楽章では間と静寂の美しさを極め、枯山水の飛び石のようなアーティスティックなリズム感が見事。枯山水というと侘び寂び的な印象につながりがちですが、音楽は艶やか。ん、よく考えるとこのイメージから触発されたのがジャケット写真のパエジナストーンかもしれませんね。そう考えると、このアートワーク、演奏のツボを押さえた見事なものかもしれません。このアルバム、所有盤リストに登録したのは2015年のこと。登録時には必ず聴くようにしているのですが、この演奏の詩情を聴き取れていませんでした。評価は全曲[+++++]に付け直しました!

おそらくSkunjpさんも気に入られるはずだと思います。これ逆道場破りの仕込みです。気づかれたら是非聴いてみてください!(笑)



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H. R. A. Award 2019

皆さま、明けましておめでとうございます。

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2019年の1年間にレビューしたアルバムから最も感銘を受けたアルバムを分野別に表彰するこの企画。最近は年をまたいで元旦にこの記事をアップすることが恒例化しております。2012年に思いつきで始めた企画ですが、今回で8回目となり、それなりに歴史を刻んでおります。過去7回の結果は以下のリンク先をご覧ください。

カテゴリ:H. R. A. Award

さて、最近は新たに入手したアルバムから記事を書いています。2019年に手に入れ、所有盤リストに登録した演奏数は538。この中から気に入ったものを記事に取り上げています。その中から選りすぐった2019年の分野別ベスト盤はこちら!


【交響曲部門】

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2019/11/29 : ハイドン–交響曲 : 【新着】バルト・ファン・レイン/ル・コンセール・ダンヴェルの交響曲80、81番(ハイドン)

交響曲は昨年12枚のアルバムをレビューしています。アントニーニ飯森範親/日本センチュリー響の全集は双方とも順調に巻を重ね、いずれもピカイチの出来ですがすでに皆さんによく知られたものゆえ選びません。そして昨年はメルツェンドルファーの全集という隠し球がリリースされましたが、音質、演奏ともに少々難あり。最終的に候補に上がったのはこのバルト・ファン・レインとエンリコ・オノフリの悲しみ。ともに古楽器による演奏ですが、とりわけバルト・ファン・レインは岩清水のような清らかさでハイドンの創作力が爆発するパリセットの直前の80番、81番をまとめた名演奏。録音も秀逸で、この2曲の面白さを再発見する偉業です。オノフリは18世紀のセビリアでどのようにハイドンの交響曲が演奏されていたかを資料をもとに再現するという見事な企画で、癒しに満ちた惚れ惚れするようなアダージョが印象的でした。


【管弦楽協奏曲部門】

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2019/12/19 : ハイドン–協奏曲 : レイチェル・ポッジャーのヴァイオリン協奏曲集(ハイドン)

管弦楽・協奏曲では5枚のアルバムをレビューしています。交響曲部門で選出したバルト・ファン・レイン盤にも素晴らしいピアノ協奏曲が含まれるため、実質6枚。この中でHaydn Disk of the Monthに選んでいるのはアレック・フランク=ゲミルのホルン協奏曲なんですが、最終的に選んだのはレイチェル・ポッジャーのヴァイオリン協奏曲集です。ポッジャーは同月に良いアルバムが重なってしまったためHaydn Disk of the Monthに選べませんでした。他に古き良き時代の演奏であるリステンパルトの協奏曲集アンヌ・ケフェレックのピアノ協奏曲などもある中、決め手はポッジャーのヴァイオリンとオケの一体感あるそよ風のように軽やかな演奏。ヴァイオリン協奏曲ではカルミニョーラ盤マルク・デストリュベ盤を凌ぐ決定盤と言っていいでしょう。


【弦楽四重奏曲部門】

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2019/04/07 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : 【新着】マクスウェル四重奏団のOp.71(ハイドン)

弦楽四重奏では8枚のアルバムをレビューしています。この中に名盤であるイタリア四重奏団なども含まれていますが、こちらも名盤として広く知られるものゆえ選んでおりません。最終的にフランス人女性4人組のツァイーデ四重奏団と知る人ぞ知るクロイツベルガー弦楽四重奏団が候補でしたが、スコットランド出身で、Op.71の3曲にスコットランドの曲を挟んでハイドンの面白さを際立たせた好企画のマクスウェルを選んだ次第。精緻極める演奏で、キビキビとした運びの中にハイドンのウィットがきらりと光る名演です。


【室内楽部門】

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2019/12/21 : ハイドン–室内楽曲 : オリヴィエ・ヴェルネのオルガン四重奏と音楽時計曲集(ハイドン)

昨年は室内楽のアルバムは2枚しかレビューしていませんでした。ピアノトリオ、バリトントリオなどで食指をそそるものが見つからなかったという印象です。取り上げた2枚はいずれも音楽時計曲が入ったもの。ということで選んだのはヴェルネのコンチェルティーノ(オルガン四重奏曲)と音楽時計曲のアルバム。ヴェルネのオルガンは圧倒的な推進力と存在感が魅力。ピアノやフォルテピアノなどでの演奏の印象が強いコンチェルティーノを個性的なオルガンで実に愉悦感あふれる音楽に仕立て直しました。


【ピアノ曲部門】

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2019/01/21 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】ロマン・ラビノヴィチのピアノソナタ全集第1巻(ハイドン)

ピアノ曲は11枚のアルバムをレビューしましたが、いずれも名盤で、選ぶのに最も苦労した部門。現代ピアノでは古くはジャン=ベルナール・ポミエのデビューアルバムグールドのストックホルムライヴエカテリーナ・デルジャヴィナの変奏曲集、そして神がかったような冴え方のアニカ・ヴァヴィッチなどいずれも絶品。そして古楽器ではクリスティアン・ベズイデンホウトのソナタ集井上裕子さんのデビュー盤ヤロスラフ・トゥーマアレクセイ・リュビモフニコラ・スタヴィと名手3人の十字架上のキリストの最後の七つの言葉、そしてパトリック・ホーキンスのスクエアピアノによるハイドンと英国貴婦人をテーマとしたアルバム。こちらもどれを選んでもおかしくない名盤揃い。最終的に選んだのは現代ピアノによるロマン・ラヴィノヴィチ盤ですが、このアルバム、ハイドンのソナタ全集を目指した1巻目。全集の一押しはいまだ普遍性と揺るぎなさでオルベルツ盤ですが、このラヴィノヴィチ盤はオルベルツを超える可能性を感じさせる素晴らしい演奏ということで選びました。続きが楽しみなアルバムです。


【声楽曲部門】

該当作なし

声楽曲やオラトリオ、オペラでは2枚しかレビューしていません。期待した佐渡裕/トーンキュンストラー管の天地創造ライヴは、オーケストラは素晴らしいものの、肝心のバリトンのラファエル/アダム役がビシッとせず、おすすめできるレベルに到達せず。ということで、該当作なしとしました。



さて、昨年から始めたコンサート部門。2019年はコンサートに通った回数は22回。記事はそのうち一つが3夜連続コンサートで一つの記事としましたので記事は20本。ということで、この中からハイドンを演奏したコンサートと、それ以外のコンサートに分けてベストを挙げておきましょう。

【コンサート部門(ハイドン)】

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2019/05/17 : コンサートレポート : ブラウティハムのハイドン&ベートーヴェン(トッパンホール)

ハイドンを演奏するコンサートには12回通いました。中でも異次元の集中力と完成度を誇ったのはブラウティハムのコンサート。ハイドンとベートーヴェンを交互に並べ、しかもハイドンが前座にはならず、ハイドンの影響を受けてベートーヴェンが書いた曲で応じるという見事なプログラム。演奏の完成度の高さは圧巻でした。
次点はテミルカーノフ/読響の驚愕。古いLPで聴いた昼が絶品だったのでテミルカーノフのハイドンはいいはずとの確信がありとったチケット。彫刻的なフォルムの見事さ、スリリングさは今まで聴いたコンサートでのハイドンの交響曲の最高峰と言えるものでした。
そして、特別感慨深かったのがBrilliant Classicsからバリトントリオ全集をリリースしたエステルハージー・アンサンブルの来日公演。バリトンのミヒャエル・ブリュッシングさんの丁寧な解説付きで間近で聴くバリトンの摩訶不思議な音色に癒されました。


【コンサート部門(ハイドン以外)】

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2019/03/24 : コンサートレポート : シルヴァン・カンブルラン読響常任指揮者最終公演(東京芸術劇場)

ハイドン以外のコンサートにも10回ほど通っています。最も感銘を受けたのは9年間にわたり読響の常任指揮者を務めたシルヴァン・カンブルランの最終公演。9年間の蓄積が音楽に全て表現されていたような完璧な読響の演奏は絶品でした。特にカンブルラン得意の幻想交響曲は神がかったような渾身の演奏。このコンビが到達した頂点にふさわしい演奏でした。ハイドンもよくプログラムに採用したカンブルランですが、やはりフランスものや現代物が最も似合いますね。
次点は先日聞いたばかりのジョナサン・ノット/東響の第九。東響や東響コーラスからものすごいエネルギーを引き出した爆演でした。年末までに放送で読響のアイヴァー・ボルトン、N響のシモーネ・ヤングの第九も見ましたが、奏者の顔つきが全く異なり、ジョナサン・ノットがコントロール力のレベルの違いを見せつけた感じ。今後もノット/東響から目が離せませんね。



以上、2019年のベスト盤でした。

本年もマイペースながら、コツコツと書き続けていきたいと思いますので、読者の皆さま、本年もよろしくお願いいたします。

(追伸)
年末ジャンボですが、ハズレましたので、金にものを言わせてハイドンの未入手のアルバムを買い集める企画はボツです(笑)




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プロフィール

Daisy


Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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ハイドンディスコグラフィ
Joseph Haydn Discography
所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものはリスト冒頭に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

登録曲数:1,368
登録演奏数:11,793
(2019年12月31日)
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