Haydn Disk of the Month - December 2019

あっという間に今年も年末です。

時代は令和に変わりましたが、全国に大きな被害をもたらした台風がいくつも来襲し、自宅近くを流れる多摩川が決壊寸前まで増水するなど自然の恐ろしさを身をもって経験した一年でした。身の回りでは義父が亡くなり、母親の一周忌を済ませ、また長年に渡ったサラリーマン生活を卒業するなど、生活環境も変わりました。そんなこんなでドタバタと過ごした一年ですが、毎年あっという間に過ぎていくのは同じ。しかも一年という時間がだんだん短くなっているように思えるのは私だけでしょうか。

そして当ブログもこの12月で書き始めてから10年経過したことは先日の記事でお伝えしました。自分の好きなハイドンという作曲家の素晴らしさを多くの人に伝えたいという想いでこのブログを書き始めましたが、飽きることなく10年続けてこられたのも、ハイドンの音楽の素晴らしさと、読んでいただける方からの励ましがあってのこと。今後もマイペースで続けていこうと思いますので、皆さまよろしくお願いいたします。



このところ毎年12月には嫁さんと半蔵門にあるお馴染みのイタリアン、エリオで食事をするのが定番になっています。エリオは私が1996年からしばらくの間このすぐ近くの勤務先に通勤していたので知ったお店。ついでに近くの歯医者さんにも定期的に通い続けているため、その度に通ったこともあり、エリオもお馴染みになったんですね。いつでも南イタリアカラブリア州の美味しい料理とスタッフ素晴らしいサービスを楽しめるお店です。

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エリオ・ロカンダ・イタリアーナ

満席にもかかわらず、いつものスタッフがいつもどおり満面の笑顔でテキパキとサービスしてくれるんですが、料理はいつもどおりではありませんでした。この日はエリオさんが「スペシャルよっ!」と声をかけてくれた後、ランチコースのパスタが大きなパルミジャーノの中で和えた濃厚なペンネとまさにスペシャルでした! サービスのスパークリングワインからデザートまでお任せコースを堪能。今年も素敵な年の瀬になりました。もちろん、お腹いっぱい(笑) 人はお腹いっぱいになると幸せな気持ちになりますね。

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ということで、腹ごなしに、久しぶりに半蔵門のお堀端にでて、皇居の周りをお散歩。

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桜田門で「外桜田門」を入り、有楽町まで歩きました。お目当ては有楽町チャンスセンター。そう、年末ジャンボです。テレビで「買わないという選択肢はないやろ〜」と連呼されていたので、嫁さんが有楽町で買えば当たるはずとの方針を打ち出したためです(笑) しかしチャンスセンター、特に1番窓口は数時間待ちの長蛇の列。諦めて翌日地元の小さな窓口で買いました。万一当たったら、未入手のハイドンのアルバムを金にものを言わせて全て収集します!
※当たらないと思いますので、期待しないでください(笑)



さて、枕が長くなってしまいましたので本題へ。12月にレビューしたアルバムから、その月のベスト盤を選ぶ月末恒例の企画。今月は久々に2点選出です!

まずはこちら。

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2019/12/21 : ハイドン–室内楽曲 : オリヴィエ・ヴェルネのオルガン四重奏と音楽時計曲集(ハイドン)

日本ではあまり知られていないだろうフランスのオルガンの名手、オリヴィエ・ヴェルネによるクラヴィーア四重奏曲と音楽時計曲を収めたアルバム。愉悦感、推進力溢れるヴェルネの見事なオルガンの演奏。あまりオルガンで演奏されることのない曲ですが、オルガンで演奏することで曲の面白さが際立つ名演奏です。そして音楽時計曲は4手での演奏という手法で、機械のために書かれたハイドンの創意をフルに汲み取るこちらも見事な演奏。個性的ではありますが、ハイドンの曲の楽しさを浮かび上がらせる見事なものでした。

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2019/12/26 : ハイドン–ピアノソナタ : 絶品! アニカ・ヴァヴィッチのソナタ(Hob.XVI:19)(ハイドン)

そして、全記事で取り上げたアニカ・ヴァヴィッチのソナタ。たった1曲だけですが、軽やかなタッチと透徹したリズム感から類まれな才能を感じる素晴らしい演奏。こういう普通の演奏でキレた演奏が最もハイドンの作品が映えるのを見越しているよう。この人にはもう少しハイドンを録音して欲しいですね。



今月取り上げたその他のアルバムも絶品のものばかり。

2019/12/19 : ハイドン–協奏曲 : レイチェル・ポッジャーのヴァイオリン協奏曲集(ハイドン)
2019/12/15 : ハイドン–協奏曲 : 【ブログ開設10周年記念】リステンパルトのオルガン協奏曲・協奏交響曲等(ハイドン)
2019/12/12 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ハンス=オラ・エリクソンによる音楽時計曲集(ハイドン)
2019/12/05 : ハイドン–協奏曲 : アンヌ・ケフェレックのピアノ協奏曲XVIII:4(ハイドン)
2019/12/02 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ハンス・スワロフスキーBOXから交響曲3曲(ハイドン)

スワロフスキーもリステンパルトもすでに定評ある演奏ですし、ポッジャーもケフェレックも名手ということで、当ブログが選ぶ以前に聴かれる機会もあるでしょう。やはり当ブログが選ぶのはその素晴らしさをより多くの人に知っていただきたい演奏です。

読者の皆様、今年一年ありがとうございました。

さて、来年は東京オリンピックにベートーヴェン生誕250年。どのような年になりますやら。



2019年12月のデータ(2019年12月31日)
登録曲数:1,368曲(前月比+3曲) 登録演奏数:11,793(前月比+59演奏)



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爆演! ジョナサン・ノット/東響の第九(サントリーホール)

12月28日土曜は第九を聴きに行ってきました。

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東京交響楽団:auカブコム証券 presents 「第九」2019

このところ年末になると第九を聴く日本風の習慣が定着(笑)

2018/12/24 : コンサートレポート : マッシモ・ザネッティ/読響の第九(東京芸術劇場)
2017/12/24 : コンサートレポート : サッシャ・ゲッツェル/読響の第九(サントリーホール)
2013/12/26 : コンサートレポート : デニス・ラッセル・デイヴィス/読響の第九(東京オペラシティ)
2012/12/21 : コンサートレポート : カンブルラン/読響の第九(サントリーホール)
2011/12/27 : コンサートレポート : スクロヴァチェフスキ/N響の第九(サントリーホール)
2011/11/03 : コンサートレポート : 【サントリーホール25周年記念】ホグウッド/N響の第九

確認してみると、割と読響のコンサートに出かけることが多かったんですね。今年は読響はアイヴァー・ボルトン、N響はシモーネ・ヤングとなかなか役者が揃っていたんですが、東響はノット監督が直々にお出ましということで東響のチケットを取った次第。ミューザ川崎の回があればそちらを取ったんですが、サントリーホールのみの設定でした。

歌手陣は下記の通り。バスバリトンのシェンヤンがノットのドン・ジョヴァンニのレポレッロ役で聴いたことがあるだけではじめて聴く人ばかり。

ソプラノ:ルイーズ・オルダー(Louise Alder)
メゾソプラノ:ステファニー・イラーニ(Stefanie Irányi)
テノール:サイモン・オニール(Simon O'Neill)
バスバリトン:シェンヤン(Shenyang)
合唱:東響コーラス(Tokyo Symphony Chorus)
合唱指揮:冨平恭平(Kyohei Tomihira)

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年末になって、だいぶ冷え込んできた東京。この日は寒かったのと、銀座線が工事で一部区間運休していたので、車でサントリーホールに向かいました。したがってコンサート前の景気付けのワインはなし(涙)

この日の席はお気に入りのオケを右上から俯瞰するRAの2列目。流石にノットの第九とあってサントリーホールは満席。ステージ上には多数のマイクが仕込んであったのでおそらくライヴ収録されているでしょう。席についてプログラムに目を通していると、ジョナサン・ノットが東響で第九を振るのははじめてということで、かなり力が入っていることが窺えます。ノットのコンサートには何度も足を運んでいますが、私もノットのベートーヴェン自体がはじめて。

定刻の18:30となり、コーラスとオケが入場。チューニングを終えノットが登壇するといつもどおり一際大きな拍手で迎えられます。そしていつもどおりタクトを振り下ろし、冒頭の聴き慣れたさざめきが響き、そして全奏になると、いつものノットとは動きが違います。いつものノットから3段ぐらいギアチェンジして体全体を縦横無尽に使ってオケにエネルギーをぶちかまします。まるで千手観音が早送りで指揮しているよう。冒頭からフルスロットルです! テンポは予想どおり速めで要所で練る以外は畳み掛けるようなインテンポ。オケもこの日はノットの発散するエネルギーに負けじとばかり、気合漲る素晴らしい演奏。第九の1楽章がこれほどまでに力感漲る演奏ははじめて。観客も微動だにせずノットの気迫にのまれています。
続くスケルツォももちろん、気合炸裂。ティンパニ奏者も渾身の一撃で応じます。ティンパニのすぐ上の席で聴いているだけに波動がダイレクトに伝わります。ティンパニ、冴えまくってました。快速テンポでのスケルツォの緊張感溢れる躍動にノックアウト。
異様な雰囲気を少し和らげるように歌手の入場をまって、3楽章に入ります。歌手はオケの前に陣取りますが、4人の並びは下手端にソプラノ、上手端にメゾと両脇を女性が固める珍しい並び。合唱も男性が中央で女性が両脇になっているのに呼応したものでしょう。3楽章はノットのタクトのテンションが少し落ち着きを取り戻し、テンポはやはり速めながらしなやかに歌う切り替えが見事。
そしてクライマックスである終楽章は圧巻でした。特に素晴らしかったのが東響コーラス。オケももちろんですが、コーラスの一人一人が150%のエネルギーを発散するような気迫が漲る熱唱。ベートーヴェンの描いた音楽に宿るエネルギーを全て放出するような絶唱。終楽章はかなり速めのテンポでノットが煽りまくるのに完璧に追随。そして歌手も4人とも素晴らしい声量で、こちらも絶唱。静寂と爆発を繰り返しながら頂点に至るベートーヴェンの音楽がホール内のお客さんを圧倒しました。

もちろん満員のお客さんからブラヴォーの嵐が降り注ぎました。印象的だったのが歌手4人がまず最初に後ろを向いてコーラスを称えていたこと。背中から押し寄せるコーラスのエネルギーを一番感じたのはソリストだったからでしょう。ノット監督もコーラスの熱唱を称えて、繰り返しカーテンコールに応じていました。

第九の演奏で前に短い曲がおかれることが多いのですがこの日のプログラムは第九1曲。第九の後にアンコールはなかろうと思っていたところ、何度目かのカーテンコールの後、ノットがオケの方を向き、タクトを振り下ろしたかと思うと、なんと蛍の光。しかもフルコーラス付き。演奏が始まるとコーラスが整然と客席に降りて行って、、、粋な演出付きでした。第九ということでお客さんは普段のコンサートよりもクラシックに馴染みがないお客さんも多かろうということでのサービスでしょう。何やら東響では前にもこのようなアンコールがあったそうで、これも東響の伝統を踏まえたものかもしれませんね。

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今年の第九、今まで聴いた第九の中では一番の名演。ノットがベートーヴェンに全力で向き合い、オケ、コーラス、歌手もそれに完璧に応える素晴らしい演奏でした。ブラヴォー!



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tag : ベートーヴェン

絶品! アニカ・ヴァヴィッチのソナタ(Hob.XVI:19)(ハイドン)

冴えわたる見事な演奏、見つけました!

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TOWER RECORDS / amazon

アニカ・ヴァヴィッチ(Anika Vavić)のピアノによる、ハイドンのピアノソナタ(Hob.XVI:19)、スクリャービンの4つの小品(Op.51)、ワルツ(Op.38)、ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」、プロコフィエフのソナタNo.6(Op.82)の5曲を収めたアルバム。収録は2003年8月1日から6日にかけて、オーストリア放送協会(ORF)の放送文化会館の放送大ホール(Großen Sendsaal des RadioKulturhauses)でのセッション録音。レーベルはORF。

このアルバム、いつもどおりハイドンの曲が入っているということで最近手に入れたもの。ジャケットには若さが印象的なチャーミングな奏者がアップであしらわれ、右下には”RISING STARS”と赤い帯が付いていることから、新人のデビューアルバムのよう。さして期待をするわけでもなく、いつものように所有盤リストに登録すべくCDプレイヤーにかけてみると、何やら張り詰めた緊張感の中、冴えわたるタッチにいきなり魅了されました。

Anika Vavic::Home

奏者のアニカ・ヴァヴィッチは1975年、旧ユーゴスラビア、現セルビアのベオグラード生まれのピアニスト。ベオグラードでピアノを学び、数々の国際コンクールで優秀な成績をおさめ16歳でウィーンに渡り、ウィーン音楽演劇大学で学びました。エリザベート・レオンスカヤ、ラザール・ベルマン、ロストロポーヴィチらに大きな影響を受けたとのこと。また、第2回スタインウェイコンクールで優勝するとともに特別賞としてベストハイドン演奏賞を受賞し、ヘルベルト・フォン・カラヤン・センターとゴットフリード・フォン・アイネム財団から奨学金を受けます。デビューアルバムはブラジルのクァルテット・アマゾニア(Quarteto Amazonia)との共演盤、そしてこのアルバムが2枚目ということになります。冒頭でRISING STARSを新人という意味で捉えていましたが、これはORFの新人を掘り起こすツアー名だったようです。ちなみに最近ではゲルギエフやパーヴォ・ヤルヴィと共演するなど、実力は確かなようです。

Hob.XVI:19 Piano Sonata No.30 [D] (1767)
なんでしょう、冒頭から冴え渡るタッチ。非常に冷静に一音一音を制御していて、精緻なリズム感と速いパッセージの際立った滑らかさ印象的。この精緻さはアムランレベル。しかも全般に軽やかで非常に流れが爽やか。それでいて女性奏者らしく音楽に華やかさと潤いが満ちています。1楽章の冒頭から冴え渡る青空のような音楽に惹きつけられます。
続くアンダンテは可憐な響きが印象的な入り。ハイドンが書いた朴訥とさえ思えるリズムに乗って美しい旋律が重なってくる推移を精緻なタッチとしなやかな表現で実に見事にこなします。地味ながら音楽の深さを垣間見せてくれる素晴らしい表現力に驚きます。
フィナーレはもはや圧巻。力みから完全に解放された軽やかなタッチから生み出されるハイドンのアイデアの数々。恐ろしいほどのテクニックの持ち主です。録音もスタインウェイの美しい響きを完璧に録った完璧なもの。演奏、録音ともに完璧です。

このアルバム、アニカ・ヴァヴィッチが20代での録音。デビュー2枚目のアルバムにしてハイドンのソナタの真髄に迫る見事な演奏に驚きました。15分弱の短い曲ながら、この曲だけでこの人の素晴らしい才能を存分に味わえます。録音も少なく、日本ではあまり知られた人ではないようですが、腕は見事。できれば一度実演を聴いてみたいですね。評価はもちろん[+++++]とします。

ハイドン以外の曲ももちろん冴えまくってます!



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tag : ピアノソナタXVI:19

ハイドン鍵盤音楽の世界14(雑司谷拝鈍亭)

12月22日日曜は雨降りしきる中、雑司谷拝鈍亭に行ってきました。

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拝鈍亭の存在は知っていたものの、実際に聴きに行くのははじめてです。今回は当ブログによくコメントをいただくHaydn2009さんからお誘いいただきようやく参上できました。拝鈍亭のコンサートは常連さんが多いためかあんまり宣伝していなくて、参加者から情報をいただかないとなかなかタイミングが掴めないわけです。前回は当ブログのオフ会の直後で、オフ会で情報を聞いたものの生憎当日母親の一周忌法要と重なり見送らざるをえませんでした。

今回のコンサートは、タイトルは「鍵盤楽器の世界」とありますが、なんと音楽時計曲がメインプログラム。少し前にハンス=オラ・エリクソンの音楽時計曲集を取り上げた記事へのHaydn2009さんのコメントで今回のコンサートの存在と内容を知ったもの。しかもその前にエリクソンの記事執筆中に発注していたオリヴィエ・ヴェルネ盤が到着して前記事を書きましたので、12月は音楽時計三昧。ということで滅多に聴くことのなかった音楽時計曲をこのコンサートの前に調べており、まさに万全の予備知識を充填してコンサートに臨むことができました。

さて、初見参ということで、拝鈍亭について少し調べてみました。雑司ヶ谷といえば鬼子母神が有名ですが、拝鈍亭があるのはむしろ護国寺の近く。日蓮宗の本浄寺というお寺の法話サロンが拝鈍亭とのこと。住職さんがハイドン好きなことからこのネーミングなのでしょう。サロン内には浮世絵風のハイドンの肖像画などがかけてありましたが、これがなかなかの出来。ハイドンの生きた時代は日本では江戸時代ということで時代も合ってます(笑) ネットで検索してみるとこの拝鈍亭、ハイドンのコンサートの他にも落語や浪曲など色々な催し物が行われていて、ハイドンのみならずホールとしてもしっかり稼働しているようです。

開演は17:00で開場が16:30ということで、開場時間の少し前に到着してみると、雨の中、住職さんらしき人が1人、入り口の前で客人を迎えてくれます。木戸銭を払ってホールに入ると、すでにお客さんがちらほら。Haydn2009さんと小鳥遊さんが到着済でした。

この日の奏者は上尾直毅さん。藝大出身でチェンバロを鈴木雅明、グスタフ・レオンハルトなどに師事し、鈴木秀美率いるオーケストラ・リベラ・クラシカなどと演奏活動をしている人。桐朋学園大の先生でもあります。ググったところ上尾さんのウェブサイトがありましたのでリンクしておきましょう。

「宮廷のミゼット」上尾直毅のHP

サイトを拝見するとアルバムもかなりの枚数がリリースされています。鈴木秀美さんの振るオーケストラ・リベラ・クラシカでクラヴィーア協奏曲のソロを務める他、ラ・フォンテヴェルデのモンテヴェルディマドリガーレ集の伴奏やクラヴィコードによるC. P. E. バッハのソナタ集など面白そうなものが色々あります。

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この日のプログラムは、前半はポジティブ・オルガンを弾いて、ハイドンの音楽時計曲を17曲、休憩後はチェンバロで連弾曲「先生と生徒」(Hob.XVIIa:1)、クラヴィーアソナタ(Hob.XVI:23) という構成。

会場に入ると、ステージにはチェンバロとポジティブオルガンが並び、チェンバロを入念に調律していました。調律師の方かと思いきや、調律していたのは奏者の上尾さん自身でした。

定刻になると柝が入るのがお寺らしいところ。最初に住職さんからコンサートの説明や、来年度のコンサートの予定などの説明があって、演奏に入ります。先ほどまで眉をひそめながら調律していた上尾さんが登壇し、世の中的には非常に珍しい音楽時計曲についてかなり丁寧な説明があり、これが今の私には非常に興味深かったんですね。面白かったポイントを列記しておきましょう。

・私は音楽時計と書いていますがこれは大宮真琴さんの本の記載から取っています。上尾さんは音楽時計ではなく笛時計と呼んでいましたが、これは”Flötenuhr"のニュアンスにより近いですね。
・いくつか現存する音楽時計の作者であるNiemetczはエステルハージ家で働いており、実際にハイドンと交流があったとのこと。
・ハイドンの作とされるものが32曲残っており、そのうち真作だと思われるものが17曲あり、この日のプログラムはこの17曲をリストアップした。
・演奏は簡単だと思ったら非常に難易度が高い。そもそもオルゴールのように機械が演奏するため、人が演奏することを考慮して書かれていない。ハイドンの普通のソナタは人が演奏しやすいよう熟慮して書かれている。演奏が難しい部分は工夫して一部演奏しやすいように変えている。
・真作である曲は、音楽時計の音域、機能的に時報などの時の音楽ということで1分程度の長さに収めるという両面から非常によく考えられて書かれている。ハイドンが力を入れて書いていることがよくわかる。

特に私が気になっていたのは、前記事で取り上げたオリヴィエ・ヴェルネが4手で演奏していたことですが、この説明ですっきりしました。音楽時計曲を鍵盤楽器で収録したものは大抵1人で演奏していますが、これはおそらく上尾さんと同様のアプローチで、ヴェルネは4手とすることで、原曲に忠実に演奏したということでしょう。

なんとなく上尾さんの説明を聴きながら、ハイドンの音楽時計曲は現代の着メロのようなものだと思うに至り、妙にすっきりとしました。アルバムで聴くと一連の曲として約1分の曲が並ぶわけですが、これを普通の音楽として聴くと物足りなさというか、ちょっと特殊なものと聴こえてしまいます。ところが、1曲1曲時報として、あるいは着メロのように聴くと、これほど巧みで複雑な構成のものは今もありません。そう、ハイドンは200年以上前に時報というか、現代の着メロに当たるものに真剣に取り組み、素晴らしい音楽を書いたんですね。これまでもやもやとしていたものが、スッキリいたしました。

上尾さんが演奏したポジティブオルガンはこのような楽器です。

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さて、上尾さんの演奏ですが、このポジティブオルガンは実に素朴な音色で、しかも鍵盤のメカニック音もカチカチ聴こえるので演奏に技巧を要するとされるものの、素朴かつ楽しい曲調の音楽時計曲の演奏にぴったり。数曲ずつ解説をつけながらの演奏でこれらの曲のポイントがよくわかりました。演奏している上尾さんも楽しそう。それぞれ約1分の曲に凝縮されたハイドンの巧みな構成に集中して聴くと、なるほどと思える箇所多数。今まで録音で色々聴いてはいたものの、やはり詳しい説明付きの実演に勝る情報はありませんね。一応演奏曲と曲順を記載しておきましょう。

Hob.XIX:9 Menuetto, Allegretto (Hob.III:57-III) [C] (Flötenuhr1772, Flötenuhr1792)
Hob.XIX:10 Andante [C] (Flötenuhr1772, Flötenuhr1792)
Hob.XIX:11 Allegretto [C] (Flötenuhr1772, Flötenuhr1793)
Hob.XIX:12 Andante [C] (Flötenuhr1772, Flötenuhr1793)
Hob.XIX:13 Vivace [C] (Flötenuhr1772, Flötenuhr1793)
Hob.XIX:14 Menuetto [C] (Flötenuhr1772, Flötenuhr1793)
Hob.XIX:15 Allegro ma non troppo [C] (Flötenuhr1772, Flötenuhr1793)
Hob.XIX:16 Fuga, Allegro[C] (Flötenuhr1772, Flötenuhr1793)
Hob.XIX:17 Allegro moderato [C] (Flötenuhr1792)
Hob.XIX:18 Presto [C] (Flötenuhr1792)
Hob.XIX:24 Presto [C] (Flötenuhr1793)
Hob.XIX:27 Allegretto (Hob.XVII:10) [G] (Flötenuhr1793)
Hob.XIX:28 Allegro (Hob.III:70-IV) [C] (Flötenuhr1793)
Hob.XIX:29 Menuetto (Hob.I:103-III) [C] (Flötenuhr1793)
Hob.XIX:30 Presto (Hob.III:63-IV) [G] (Flötenuhr1793)
Hob.XIX:31 Presto [C] (1796?)
Hob.XIX:32 Allegro (Hob.I:99-IV) [F] (????)

以上の曲は真作であり、Hob.XIXの1から32までのうちそれ以外の曲が真作ではない可能性があるとのことです。

休憩を挟んで後半はハイドンの連弾曲である「先生と生徒」。後半はチェンバロでの演奏。この曲も滅多にコンサートでは取り上げられない曲でしょう。手元には4種の演奏がありますが、中でもクリスティーネ・ショルンスハイムのソナタ全集に収められたアンドレアス・シュタイアーとのキレキレの連弾で親しんだ曲。この日は上尾さんの教え子で現役桐朋学園大チェンバロ科の生徒である加藤友来(かとうゆら)さんとの連弾。先生である上尾さんが左の低音側、生徒の加藤さんが高音側に座り、低音側の先生が繰り出す様々な変奏を生徒がなぞって弾いていくという曲。実際の先生と生徒の関係で演奏するということで実に微笑ましい演奏なんですが、生徒の加藤さんのタッチのキレが良く、また先生が繰り出す様々なアクセントやアゴーギクの変化球をさらりとかわしながらの演奏はなかなか見事。しかも音だけではわかりませんでしたが、後半、先生と生徒の手が交差するんですね。おそらくハイドンは貴婦人への手ほどきの時に悪戯心が芽生えて交差するよう仕込んだのだと想像しながら聴きました。ハイドンの時代では悪戯心と理解されたでしょうが、現代ではハラスメントと受取られないよう注意も必要です。この演奏、先生がハイドンの悪戯心を汲んでちょっとにやけ気味に見えたのは私だけでしょうか(笑) 加藤さん、コンサートでの演奏ははじめてとのことで悪戯心を楽しむ余裕はなかったと思われますが、なかなか度胸が座っていて、いい演奏でした。

最後はソナタ(Hob.XVI:23) で、もちろん上尾さんのソロ。この曲はハイドンのソナタがはじめて出版された中の1曲とのこと。冒頭から個性的なアクセントを付けた演奏。少人数でのコンサートということで、気負いなく自在でリラックスした演奏でした。チェンバロでの演奏ということで高音部がかなりクッキリと響き、この曲の華やかさが一際強調されて聴こえます。先ほどの連弾でも感じたので、おそらくこの楽器が高音部がよく響く傾向があるのかもしれませんね。



はじめての拝鈍亭でしたが、この会場、響きもなかなか良く、こうした室内楽のコンサート会場としては非常にいいですね。しかもハイドンのこうしたマイナー曲をしっかり楽しめる企画も見事。終演後、玄関を出ると、外で住職さんが一人一人声をかけて見送ってくれました。これは今後も通わなくてはなりませんね。

次回は1月19日(日)にバリトントリオの演奏があります。こちらも楽しみなプログラム。バリトントリオは今年6月にエステルハージー・アンサンブルをかぶりつきの席で聴いていますが、それ以来。住職さん、またお世話になります!

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tag : 音楽時計曲 ピアノソナタXVI:23 先生と生徒 古楽器

オリヴィエ・ヴェルネのオルガン四重奏と音楽時計曲集(ハイドン)

今日はフランスの香り漂うオルガンのアルバムを。

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オリヴィエ・ヴェルネ(Olivier Vernet)のオルガン、アンサンブル・イン・オレ・メル(Ensemble ...in Ore mel...)の演奏でハイドンのピアノ四重奏曲4曲(Hob.XIV:12、XIV:13、XIV:11、XVIII:F2)、音楽時計曲6曲(Hob.XIX:27、XIX:31、XIX:30、XIX:28、XIX:29、XIX:13)、パルティータ(Hob.XVIIa:2)を収めたアルバム。収録は2008年2月1日から3日、南仏カンヌに近いムージャン(Mougins)のムージャン教会(église Mougins)でのセッション録音。レーベルは仏Ligia Digital。

このアルバム、先日取り上げたハンス=オラ・エリクソンによる音楽時計曲集について調べているときに発見して注文していたもの。オルガンを弾くオリヴィエ・ヴェルネのアルバムは以前に取り上げたことがあります。

2012/01/14 : ハイドン–協奏曲 : オリヴィエ・ヴェルネ/アンサンブル未開人によるオルガン協奏曲集(ハイドン)

以前取り上げたアルバムの方は、見ていただくとわかるとおり、何やら怪しい雰囲気が漂うアルバム。オケもアンサンブル未開人といわくありげ。ただ、演奏はなかなか良く、特にヴェルネのオルガンの独特な高揚感は鮮明に記憶に残っているんですね(笑) ヴェルネについては上の記事をご参照ください。

今日取り上げるアルバムではそのヴェルネが音楽時計曲も演奏しているということで、あの独特な雰囲気が乗ってくるかどうか気になるところ。しかも、曲目リストをみると、音楽時計曲はヴェルネの他にもう1人奏者がいて4手で演奏しているようなんですね。これは気になりますね。

このアルバムに含まれるコンチェルティーノは鍵盤楽器にヴァイオリン2丁、チェロの四重奏構成で、1760年ごろに作曲されたものばかり。1760年といえばその頃までに弦楽四重奏曲のOp.1や交響曲1番を作曲し、翌年にはエステルハージ家の副楽長に就任した創作のごく初期にあたります。

Hob.XIV:12 Concertino [C] (c.1760)
やはり、オリヴィエ・ヴェルネの艶やか、しなやかで明るい音色のオルガンは健在でした。オルガン自体の音色というより、圧倒的に鮮やかなタッチが生み出す高揚感でしょう。ハープシコードや現代ピアノで演奏されることが多い曲ですが、オルガンでの演奏になるとオルガンの存在感がグッと強くなります。ヴァイオリンとチェロはアコーディオンのように聴こえるのが不思議なところ。演奏の主導権は完全にヴェルネのオルガンにあり、弦楽器は完全に伴奏にまわります。2楽章のアダージョはオルガンが静謐に響き、そして終楽章は壮大流麗なオルガンの独壇場。ごく初期の作品にもかかわらずヴェルネの演奏で聴くと完成度が高く聴こえます。

Hob.XIX:27 MS. Niemecz No.2 (Hob.XVII:10) Allegretto [G] (1757–60)
Hob.XIX:31 MS. Wien No.6 Presto [C] (May–September 1765)
Hob.XIX:30 MS. Niemecz No.5 (Hob.III:63-IV) Presto [G] (Spring 1765)
続いて音楽時計曲が3曲続きます。音楽時計曲ばかり並べたアルバムとは異なり、口直し的に軽妙に響きます。音楽時計の再現ということからか、演奏はテンポを動かさずあえて機械的な素朴さを狙ったもの。元の楽譜がどのようになっているかはわかりませんが、4手の演奏ということで、音楽時計の演奏を忠実に再現しているのでしょうか。

Hob.XIV:13 Concertino [G] (c.1760)
アレグロ、アダージョ、フィナーレの3楽章構成。1楽章から展開の面白さに釘付けになります。次々と湧き上がるアイデアでメロディーがめくるめくように展開していきます。それをヴェルネが丁寧かつ流麗に浮かび上がらせていく様子はまさに快感。続くアダージョでもアイデアは尽きるどころか無尽蔵に噴出。若いハイドンの創意が溢れんばかり。そしてフィナーレはヴェルネがキレキレ。速いパッセージでも実に滑らかで表情豊か。響きをピニンファリーナがデザインしているような見事な流麗さ。

Hob.XIX:28 MS. Niemecz No.3 (Hob.III:70-IV) Allegro [C] (End of 1765)
Hob.XIX:29 MS. Niemecz No.4 (Hob.I:103-III) Menuetto [C] (1765)
Hob.XIX:32 MS. Niemecz No.4 (Hob.I:99-IV) Allegro [F] (1760–61)
もう3曲音楽時計曲が挟まります。メロディーが絡み合いながら展開することで4手での演奏とはっきりわか、ハーモニーもリッチでこれまで聴いたアルバムの中では一番音楽時計をイメージしやすいですね。音楽時計曲の演奏に一石を投じるものでしょう。このアルバムに収録されている6曲はいずれもハイドンのポピュラーなメロディーをもとにしたもので、この音楽時計曲は当時の人々にとって魅力的なものだったことがよくわかります。

Hob.XIV:11 Concertino [C] (1760)
モデラート、アダージョ、アレグロの3楽章構成。コンチェルティーノ3曲目ですが、メロディーと展開は似たところがないのが流石ハイドン。もはやヴェルネの流麗なオルガンに身を任せるばかり。グイグイドライブしていくヴェルネの恍惚感すら感じさせる見事な演奏にトランス状態寸前。一転、アダージョでは陰と陽の行き来のデリケートな描写が見事。この時代にしてすでに音楽に深みを感じさせます。この曲がこれほどの出来と初めて気づいた次第。フィナーレはあえてか儀式のような象徴的なメロディーで締めくくります。

Hob.XVIIa:2 Partita [F]
元々4手のための曲でハイドンの真作かどうか不明。この演奏以外にショルンスハイムがハープシコードを弾いたものしか手元にありませんので貴重な録音です。アレグロ、メヌエットの2楽章構成。非常に流麗な曲ですが、二つの楽章のメロディが似通っているのと、展開が単調なところはハイドンらしからぬところ。とはいえヴェルネとセドリック・メックラーのクッキリと旋律を浮かび上がらせる演奏は見事。

Hob.XVIII:F2 Concertino [F] (c.1760)
ホーボーケン番号はピアノ協奏曲の系列ですが、構成はピアノ四重奏曲。モデラート、アダージョ、アレグロ・アッサイの3楽章構成。明るく快活な1楽章に対して、2楽章のアダージョはハイドンならではの独創的なメロディーと展開が印象的。この2楽章の語り口の砕けながらも気品をたたえた演奏がヴェルネの真骨頂。そして3楽章も推進力爆発。これはホーボーケンが協奏曲と分類したのもうなづけます。いやいや演奏はまったく隙がなく完璧です。



オルガンの名手、オリヴィエ・ヴェルネによるハイドンの実にマイナーな曲ばかり集めたアルバムで、しかもコンチェルティーノでは珍しいオルガンによる演奏でしたが、オルガンで演奏することで主旋律の存在感が際立ち曲の面白さを再発見できる名演奏と言っていいでしょう。音楽時計曲では4手での演奏によってこれまでちょっと貧弱な印象のあった音楽時計曲のイメージを一新する快演でした。評価は全曲[+++++]とします。
このアルバム、私がつい最近入手した時は廉価でしたが、今amazonを見ると結構な値段になっちゃってます。とりあえずApple Musicで聴けるようですので、未聴の方は是非聴いてみてください。

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tag : ピアノ四重奏曲 音楽時計曲

レイチェル・ポッジャーのヴァイオリン協奏曲集(ハイドン)

今日はヴァイオリン協奏曲集。

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TOWER RECORDS / amazon

レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger)のヴァイオリン、エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団(Orchestra of the Age of Enlightenment)の演奏で、ハイドンのヴァイオリン協奏曲2曲(Hob.VIIa:4、VIIa:1)、モーツァルトの協奏交響曲(KV364)の3曲を収めたSACD。ハイドンの収録は2009年3月、ロンドンの北のイースト・フィンチリー(East Finchly)にあるオール・セインツ牧師館(All Saints' Vicarage)でのセッション録音。レーベルはCHANNEL CLASSICS。

このアルバム、手に入れたのは割と最近になってから。レイチェル・ポッジャーは有名どころですが、今まであまりちゃんと聴いていませんでした。手元にはソプラノのマイリ・ローソン(Mhairi Lawson)のスコットランド歌曲集の伴奏を担当したopus111のアルバムが1枚あるのみでした。

調べてみると、ポッジャー、CHANNEL CLASSICSからかなりの枚数のアルバムをリリースしていますね。ヴィヴァルディ、バッハ、ラモー、テレマン、モーツァルトとバロックヴァイオリンで演奏する曲を総なめする勢いです。その中に私にはキラリと光ってみえるハイドンのアルバムがこのアルバムです。

レイチェル・ポッジャーは1968年にイギリス人の父とドイツ人の母の間に生まれ、シュタイナー学校出身でギルドホール音楽演劇学校でヴァイオリンを学び、在学中からフロリレジウム(Florilegium)などの古楽器アンサンブルを主宰していたとのこと。そういえば手元にフロリレジウムが伴奏を務めるウィスペルウェイのチェロ協奏曲集がありますが、確認したところそのアルバムのコンサートマスターはポッジャーでした。また、イングリッシュ・コンサートのコンサートマスターも務めていたそう。以降の活躍はCHANNEL CLASSICSのアルバムを見れば分かるとおりで、バロックヴァイオリンの女王と呼ばれる存在です。

こうした経歴から個性の強い人かと思いきや、実にナチュラルな演奏が印象的なアルバムでした。

Hob.VIIa:4 Violin Concerto [G] (c.1765/70)
序奏から実に自然な古楽器の響きが美しい入り。指揮者を置かない演奏らしく、ポッジャーのソロとオケはせめぎあうのではなく、渾然一体となって調和する演奏。録音もソロを強調するのではなくオケの一部のようなバランス。この自然さと響きの一体感がこの演奏の特徴。この自然さ、私の好きなマルク・デストリュベ盤と同じ方向性で、曲自体の美しさを堪能できるもの。快活な1楽章と癒しに満ちた2楽章の対比を強調する演奏も多い中、ポッジャーはあえて強調せず、自然な繋がりを美しさで聴かせる見事な演出。もちろんこの自然な美しさは2楽章のアダージョに入ると輝きを増し、淡々と描く自然な美しさにうっとり。2楽章のカデンツァは控えめな美しさが極まる見事なもの。この謙虚さ、貴重です。
フィナーレはもちろん軽やかでキビキビとした運びなんですが、自然さは一貫していて、これは力の抜け具合に起因しているのでしょう。この軽やかさ、ハイドンの演奏の肝なんですね。本当にそよ風のように吹き抜けるフィナーレ。心地良さが極まります。

間にモーツァルトの協奏交響曲が挟まります。ヴィオラはパヴィオ・ベズノシウク。この曲はクレーメル、カシュカシアン、アーノンクールのエキセントリックな演奏が刷り込みなので、ポッジャーの優しさが心に染み込みます(笑)

Hob.VIIa:1 Violin Concerto [C] (c.1765)
もはや曲に身を任せるだけ。美しい響きに包まれる幸福感。ジャケットに写るポッジャーの優しい笑顔に見つめられながらうっとりしっぱなし。ヴァイオリンはソロというよりコンサートマスターとしてオケをリードする延長のような一体感。実に優しいボウイング。そしてソロよりもポッジャーにリードされているオケの起伏の鮮やかさも見事。まさに渾然一体。ポッジャーのヴァイオリンは音自体は線が細いのですが、それが可憐な美しさにつながっていて、全く弱点に感じません。むしろ軽やかさとしなやかさは群を抜いていて、そちらがポッジャーのヴァイオリンの美しさを際立たせている要素でしょう。その美しさが極まるのが続くアダージョ。オケのピチカートに乗って舞うポッジャーのソロ、絶品です。
そしてフィナーレも前曲同様、言うことなし。

これは名盤ですね。ポッジャーのヴァイオリンがこれほどまでにいいと今更知った次第。SACDだけに録音も鮮明です
。ご存知の通り、これまでヴァイオリン協奏曲はデストリュベ盤推しだったんですが、これからはポッジャー推しにあらためます。もちろんデストリュベ盤もナチュラルで素晴らしいのですが、こちらはそれにしなやかさと色気がほんのりと乗り、オケとの一体感も尋常ではないレベル。未聴の方はぜひ聴いてみてください。評価はもちろん両曲とも[+++++]とします。

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tag : ヴァイオリン協奏曲

【ブログ開設10周年記念】リステンパルトのオルガン協奏曲・協奏交響曲等(ハイドン)

2009年の12月14日に当ブログの最初の記事を投稿してから昨日でちょうど10年経過いたしました。

途中で何度か振り返りましたが、飽きっぽい私にしては超例外的に長続きしております。この間投稿した記事数は本記事を含めて1751本となりました。最近はレビュー記事数もあまり多くはありませんが、無理せず気に入った演奏のみを取り上げておりますので、楽しく記事を書くことができております。これもハイドンの音楽の素晴らしさに加えて、読者の皆様の存在があってのこととあらためて感謝申し上げます。

先のことはわかりませんが、もう少し続けていくことが出来そうな気がしておりますので、今後とも普段通り激励、叱咤、ツッコミのほどよろしくお願いいたします。



さて、10周年ということで、何かいいアルバムがないかと思案の結果、大好きなリステンパルトのアルバムを取り上げることといたしました。

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カール・リステンパルト(Karl Ristenpart)指揮のザール室内管弦楽団(Saar Chamber Orchestra)の演奏で、ハイドンのオルガン協奏曲(Hob.XVIII:1)、ノットルノ(II:2632)、協奏交響曲(I.105)、ノットルノ(II:30)の4曲を収めたLP。オルガン協奏曲の独奏はエヴァ・ヘルダーリン(Eva Hölderlin)、協奏交響曲の独奏は以下のとおり。

ヴァイオリン:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Hendel)
チェロ:ベティ・ヒンドリクス(Betty Hindrichs)
オーボエ:ヘルムート・ヴィンシャーマン(Helmut Winschrmann)
バスーン:ジャック・オルティエ(Jacques Haultier)

収録は1962年、レーベルは米the Music Guild。

このアルバム、存在は知っていたものの、最近ようやく見つけて手に入れたもの。リステンパルトのハイドンの演奏は、Les Discophiles Françaisや米Nonesuch等からリリースされており、巷では仏盤の人気が高いようですが、手元のアルバムをいろいろ聴き比べると、米Nonesuch盤が頭抜けて音がいい。そのため、この演奏もNonesuchのステレオ盤を探していたのですが、こちらは米盤でもモノラルです。

これまで取り上げたリステンパルトの演奏は以下のとおり。

2018/02/26 : ハイドン–交響曲 : リステンパルト/ザール室内管の朝、昼、晩(ハイドン)
2017/11/19 : ハイドン–交響曲 : リステンパルト/ザール室内管の交響曲21番、マリア・テレジア(ハイドン)
2015/12/31 : ハイドン–交響曲 : カール・リステンパルト/ザール室内管の81番、王妃(ハイドン)
2013/01/07 : ハイドン–交響曲 : カール・リステンパルトの驚愕、軍隊、時計(ハイドン)
2010/02/04 : ハイドン–交響曲 : 絶品! リステンパルトのホルン信号(ハイドン)

それぞれ、古き良き時代のおおらかなハイドンの演奏の最上級の逸品ばかり。時代を超えて立ち昇る穏やかな色彩感。力みなく、テクニックの誇示なく、ハイドンの音楽に仕込まれた癒しや機知が絶妙のバランスで奏でられる至福の演奏ばかりです。結果から言うと、今日取り上げる演奏も全く同様の素晴らしさ。

Hob.XVIII:1 Concerto per il clavicembalo(l'organo) [C] (1756)
ソロを弾くエヴァ・ヘルダーリンですが、検索しても情報がほとんど出てきません。名前からするとドイツ系の人だと思いますが、Discogsを見るとVOXレーベルなどにバッハからモーツァルトあたりの録音を何枚か残している程度で詳細不明。ただ、リステンパルトのお眼鏡にかなう奏者ということからも、かなりの腕前とみました。
序奏からゆったりとしたリステンパルト独特の癒しに満ちた膨よかなオーケストラの響きに包まれます。落ち着き払ったテンポで進む音楽の心地よさ。ヘルダーリンのオルガンもリステンパルトに合わせて競り合うどころか完全に一体となって弾き進めていきます。オーソドックスながら華やかさと癒しに満ちた素晴らしい演奏。至福です。
ラルゴに入るともう夢見心地。なんと美しい時の流れ。素晴らしいのがヘルダーリンのオルガン。やはりリステンパルトが選ぶだけあって、シンプルな音階にも癒しに満ちた情感を纏う見事な演奏。終楽章は言わずもがな。絶品の演奏です。LPも素晴らしいコンディションで、愛聴盤になりそうです。

Hob.II:32 Notturno No.3 [C] (1790)
ナポリ王フェルナンドIV世から依頼されて作曲された8曲のノットルノの23番。元々王が愛好していたリラ・オルガニザータが使われる曲ですが、管楽器で代わりに演奏されます。こちらも実に趣深い演奏。クリアな現代の演奏では味わえないゆったりとした音楽。叙情的になりすぎないバランス感覚が絶妙なんですね。3楽章構成でやはり2楽章のアダージョが沁みます。意外と言っては失礼ですが、終楽章を聴くと各パートもキレキレでこのザール室内管も名手揃いであることがわかります。

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Hob.I:105 Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
この曲は4人のソロの語り口のバランスが極めて重要。奏者はザール室内管の首席奏者なんでしょうか、この演奏そう言った意味で極めて高次元の演奏です。完全にリステンパルトの好みというかセンスが行き渡っています。しかもオケに埋もれることなく、なかなかの存在感を感じさせながらのこのバランス、見事です。特にバスーンのリズムのキレがいいので、曲が締まります。
続くアンダンテは、今度はオーボエが非常に冴えていてハッとさせられる場面多数。4人のソロが絡み合って紡ぎ出すメロディーがくっきりと浮かび上がり、この楽章はオケは控え目に徹します。
終楽章はそのオケが気持ちよく吹き上がり、ソロがオケの伴奏に乗って楽しむよう。ヴァイオリンが実に安定して美音を重ねていき、チェロは非常に表情豊か。リステンパルトは完璧なバランスでソロとオケをコントロールして最後のクライマックスへ導きます。最後までゆったりとした余裕を保ってのフィニッシュ。

Hob.II.30 Notturno No.6 (fragment) [G] (1790)
最後は前掲8曲のノットルノの6番。元々3楽章構成だったようですが、第3楽章が失われ、2楽章の曲として残っています。これはもう前掲のノットルノと同様、絶品。物憂げな2楽章のアンダンテが特に素晴らしい演奏です。幸せな気分になります。

ようやく手に入れたリステンパルトの未聴盤。期待に違わず素晴らしい演奏が詰まった宝物でした。オルガン協奏曲も素晴らしい出来なんですが、協奏交響曲は完璧なバランス。この曲は4人のソロのテイストが揃わないといい感じになりません。そう言った意味でこの曲の理想的な演奏と言えるでしょう。そしてノットルノもリステンパルトにしか出せない深い味わいをたたえた演奏。モノラル盤でしたが、モノラルならではの安定した響きを楽しむことが出来ました。これは宝物ですね。評価はもちろん全曲[+++++]といたします。

(2019年12月17日追記)
Twitterでcherubi_no2010さんからご指摘いただき、2曲目は2番(Hob.II:26)ではなく3番(Hob.II:32)でアルバム自体の誤記であることが判明。修正させていただきました。cherubi_no2010さんありがとうございました!



さて、ブログの10周年とは関係なかったんですが、昨夜は先日旅を共にした叔母と友人を招いて自宅で忘年会。そのため1日ずれての10周年記事となりました(笑)

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そもそも忘年会の発起は叔母の「おいしいお肉が食べたいわ(ハート)」との一言から。

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普段はリーズナブルな米豪アンガス牛が定番の当家に叔母から某高級店の黒毛和牛のヒレ肉が差し入れられました。一切れずつ丁寧に包まれ、個体識別番号付。肉は完璧なので美味しくいただけるかどうかは焼きの腕にかかっています。ということで普段、廉価なお肉で鍛え上げた強火焼、余熱むらし、休息の三段殺法の技を駆使して、高級肉を完璧な火加減で焼き上げ、絶妙なレアに仕上げました(笑)

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このお肉を迎え撃つにはワインもそれなりのものをということで、ワインセラーに10年以上眠っていたシャトー・ラフィットのセカンド、カリュアド・ド・ラフィット2002年を開栓。手に入れたときはセットものでリーズナブルだったのですが、寝かせているうちに市場価格がどんどん上がり飲む機会を失っていたもの。開けてしばらくで香りが華やかになり、最初は少しタンニンが勝っていたものから、複雑さが増し、実に深い味に変化。高級肉を迎撃するのに十分な役割りを果たしました。

先日の旅行の話やたわいもない話と美味しいワインと食事で盛り上がった楽しい忘年会でしたが、私1人、ブログを10年続けられた自分へのご褒美とニンマリしながら過ごしたことはこの記事でカミングアウトするまで秘密でした(笑)

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。



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tag : オルガン協奏曲XVII1:1 協奏交響曲

ハンス=オラ・エリクソンによる音楽時計曲集(ハイドン)

ちょっと間が空いてしまいました。今日は激マイナー盤(笑)

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ハンス=オラ・エリクソン(Hans-Ola Ericsson)のオルガンによるハイドンの音楽時計曲32曲、ベートーヴェンの音楽時計、機械式オルガンのための曲8曲を収めたアルバム。収録は1993年2月11日から14日、スウェーデンのストックホルム北部のウップランド地方のベリンゲ教会(Bälinge Church)、ストックホルムのヘガリッズ教会(Hägalid's Church)、ウプサラのフリーメイソンホール(Masonic Hall)でのセッション録音。レーベルはご存知BIS。

音楽時計曲はハイドンの作品の中でもマイナー中のマイナー(笑)な存在ですが、マイナーを見過ごせない性格ゆえ、これまでにも何回か取り上げています。

2013/06/23 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】宇山ブヴァール康子のソナタ、音楽時計曲集(ハイドン)
2011/06/13 : ハイドン–室内楽曲 : ペーター・アレキサンダー・シュタットミュラーの音楽時計曲集(ハイドン)
2011/02/11 : ハイドン–協奏曲 : マルタン・ジュステルのオルガン曲集-2(ハイドン)
2011/02/11 : ハイドン–協奏曲 : マルタン・ジュステルのオルガン曲集(ハイドン)

音楽時計についてはマルタン・ジュステルの2の方の記事をご参照ください。

さて、いつもアルバムを取り上げるのは、演奏が素晴らしいからというのがこのところの当ブログの作法になっておりますが、このアルバムを取り上げたのはそう言った理由からではなく資料的な価値から。ハイドンの音楽時計のための曲は真作かどうかは別にして、ホーボーケン番号上32曲ありますが、その32曲を網羅している音源は数少なく、しかもCDではおそらくこれ1枚。以前取り上げたペーター・アレキサンダー・シュタットミュラー盤は演奏も堂々としてなかなか素晴らしく、1曲ごとにホーボーケン番号も振られているのですが、29曲しか収められていません。今回入手したアルバムは32曲収録されているのですが、1曲1曲ホーボーケン番号が振られておらず、網羅度を確認できずにいましたが、いろいろな盤の音源と聴き比べてホーボーケン番号を特定したところ、全32曲網羅していることが判明しました。手元には苦労して判明したトラック番号とホーボーケン番号の対比表が残りましたが、このアルバムを入手した他の方も同様の問題を感じられるに違いないと思い、この記録を公開しておくべきとの激ニッチな分野のブログを運営する立場としての社会的使命を感じ、ネット上に公開すべく記事にしたというのが理由です。

そう言ってしまうと、この盤、演奏が素晴らしい訳ではないとの疑念を抱かれるかもしれませんが、そもそも音楽時計曲は極めて単純な1分前後の曲ばかりということで、皆様におすすめしやすいものでもありません。要は生粋のハイドン愛好家向けの文字通り「激ニッチ」な作品であり、この32曲はハイドンが実に様々な分野のために音楽を書いていたことを証する歴史的資料と言った側面が強いものであり、資料的価値や、ハイドンの創作の周辺的分野への興味がある方へおすすめすべきものであります。もちろんそう言った視点での演奏の価値は十分にあり、曲を理解、把握して楽しむのに十分な演奏のクオリティがあります。

奏者のハンス=オラ・エリクソンは、1958年ストックホルム生まれのオルガニストで、ヨーロッパを中心に広くコンサート活動を行っている人。BISから多くのアルバムをリリースしていますが、中でもメシアンのオルガン作品全集が目を引き、古典ばかりではなく現代音楽も得意としているよう。長年オルガン修復のプロジェクトにも関わるなど本格派。

このアルバムはそのエリクソンが、3つのオルガンを弾きわけ、ベートーヴェンとハイドンの曲を収録したものです。3つのオルガンとは以下のとおり。
・ウプサラ フリーメイソンホールのオルガン(The Masonic Hall Organ, Uppsala)
・ウップランド ベリンゲ教会のルネサンスポータブルポジティブオルガン(The Renaissance portable positive organ, Bälinge Church , Uppland)
・ストックホルム ヘガリッズ教会の合唱オルガン(The Choir Organ in Högalid's Church, Stochholm)

ということで、肝心の収録曲リストですが、冒頭の番号がこのCDのトラック番号で、続く表記が曲名(所有盤リストのタイトル)です。

7)Hob.XIX:17 MS. Niemecz No.2 Allegro moderato [C] (1760–61)
8)Hob.XIX:2 Vivace [F] (1757–59)
9)Hob.XIX:7 Menuetto [C] (June–December 1761)
10)Hob.XIX:18 Presto [C] (1757–59)
11)Hob.XIX:1 (Hob.XXVIII:7 No.4) Allegretto [F] (1757)
12)Hob.XIX:21 Allegretto [G] (2nd half of 1764)
13)Hob.XIX:23 Vivace [C] (1st half of 1764)
14)Hob.XIX:3 (Hob.I:53-II) Andantino [F] (Jun–December 1761)
15)Hob.XIX:22 Allegro Moderato [C] (1764)
16)Hob.XIX:24 MS. Niemecz No.3 Presto [C] (2nd half of 1764)
17)Hob.XIX:5 (Hob.XI:82-III) Menuetto [F] (1760–61)
18)Hob.XIX:8 Menuetto "Der Wachtelschlag" [C] (June–December 1761)
19)Hob.XIX:10 Andante [C] (1758–60)
20)Hob.XIX:20 (Hob.I:85-III Trio) Menuetto [C] (1758–60)
21)Hob.XIX:19 (Hob.XXVIa:13) Andante [C] (1760–61)
22)Hob.XIX:4 Andante cantabile "Der Dudelsack" 「バグパイプ」 [C] (1957–60)
23)Hob.XIX:9 (Hob.III:57-III) Menuetto, Allegretto [C] (Spring 1762)
24)Hob.XIX:6 (Hob.XI:76-III) Vivace "Der Kaffeeklatsch" [F] (June–December 1761)
25)Hob.XIX:16 MS. Niemecz No.1 Fuga, Allegro [C] (Spring 1763)
26)Hob.XIX:12 MS. Wien No.2 Andante [C] (Spring 1763)
27)Hob.XIX:15 MS. Wien No.5 Allegro ma non troppo [C] (June–December 1761)
28)Hob.XIX:30 MS. Niemecz No.5 (Hob.III:63-IV) Presto [G] (Spring 1765)
29)Hob.XIX:14 MS. Wien No.4 Menuetto [C] (1762)
30)Hob.XIX:31 MS. Wien No.6 Presto [C] (May–September 1765)
31)Hob.XIX:11 MS. Wien No.1 Allegretto [C] (1760–61)
32)Hob.XIX:32 MS. Niemecz No.4 (Hob.I:99-IV) Allegro [F] (1760–61)
33)Hob.XIX:29 MS. Niemecz No.4 (Hob.I:103-III) Menuetto [C] (1765)
34)Hob.XIX:13 MS. Wien No.3 Vivace [C] (August–December 1763)
35)Hob.XIX:26 MS. Niemecz No.1 Andante/Allegro (Hob.XXX:36) [E] (1768)
36)Hob.XIX:27 MS. Niemecz No.2 (Hob.XVII:10) Allegretto [G] (1757–60)
37)Hob.XIX:28 MS. Niemecz No.3 (Hob.III:70-IV) Allegro [C] (End of 1765)
38)Hob.XIX:25 MS. Niemecz No.6 (Hob.XXVIII:12) Marche [D] (1760–61)

他のアルバムは、資料として残っている音楽時計の曲順で収録されていたりするのですが、このアルバムの曲順は具体的にそのような曲順かどうかはわかりません。演奏は、前掲のペーター・アレキサンダー・シュタットミュラー盤がオルガンをゆったりと鳴らしたものであったのに対し、こちらのハンス=オラ・エリクソン盤は小気味よくどんどん弾き進めて、資料的価値ばかりではなく、御伽噺を聴き進めるが如き音楽時計の不思議な世界の一端を感じられるもの。皆さんもこの不思議な感覚をぜひ味わってみてください。評価は全曲[++++]としておきます。

(追記)
このアルバムのことを調べようとする方のためにキーワード(Keywords)をつけておきます。
Joseph Haydn Flötenuhr BIS CD-609

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tag : 音楽時計曲

アンヌ・ケフェレックのピアノ協奏曲XVIII:4(ハイドン)

最近ディスクユニオンで見つけたLPです。香りたつようなケフェレックのピアノが味わえる名演奏。

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アンヌ・ケフェレック(Anne Queffélec)のピアノ、アルマン・ジョルダン(Armin Jordan)指揮のローザンヌ室内管弦楽団(Orchestre de Chamble de Lausanne)の演奏で、ハイドンのピアノ協奏曲2曲(Hob.XVIII:11、XVIII:4)を収めたLP。収録は1981年11月、スイス、ローザンヌのカジノ・ド・モンブノン(Casino de Montbenon)でのセッション録音。

ケフェレックはラ・フォル・ジュルネで一度コンサートも聴いていますし、アルバムは過去に2度取り上げています。今日取り上げるアルバムに収録されているXVIII:11の方は取り上げ済みですので、今日のレビュー対象はXVIII:4のみなんですが、これが素晴らしいんですね、はい。

2014/05/06 : コンサートレポート : トリオ・カレニーヌのピアノトリオ(ハイドン)、アンヌ・ケフェレックの「ジュノム」(ラ・フォル・ジュルネ)
2013/04/03 : ハイドン–協奏曲 : アンヌ・ケフェレック/アルマン・ジョルダンのピアノ協奏曲(XVIII:11)
2011/02/06 : ハイドン–ピアノソナタ : アンヌ・ケフェレックのピアノソナタ集(ハイドン)

ケフェレックについてはソナタ集の記事をご参照ください。

Hob.XVIII:4 Concerto per il clavicembalo(l'fortepiano) [G] (c.1770)
ローザンヌ室内管の室内楽的なタイトな響きの序奏から入ります。ケフェレックは最初タッチがちょっと重いように感じますが、すぐに独特の香りを放ちます。LPらしい実体感のある響きのせいもありますが、実に華麗で輝かしいピアノの高音域の音色が特徴的。この曲独特のピアノとオケのやりとりはケフェレックのタッチでエキセントリックな魅力が強調されます。この楽章でこれだけ豊かなニュアンスが滲むのが素晴らしいところ。アルマン・ジョルダンのコントロールも各パートがクッキリと浮かび上がる精緻なもので、ケフェレックのクリアなピアノと見事な相性。カデンツァはロベール・ヴェイロン=ラクロワのもので、短いながらエスプリの効いたもの。1楽章は落ち着きながら香り高さを印象付けました。
さらに素晴らしいのが続く2楽章。落ち着いてゆったりと紡がれるケフェレックのピアノに独特の詩情が宿ります。この楽章ではオケは完全に脇役に徹します。叙情的なのではなく険しさを伴うような緊張感を保ちながら、輝きに満ちたメロディーを淡々と置いていく感じ。カデンツァに入ると、輝きのニュアンスが微妙に次々と変化ていきます。
そして鮮やかに決めるべきフィナーレは、鮮やかのみならず、堂々とした迫力と、鮮明なタッチを余裕を持って感じさせる見事なもの。途中で音色の硬軟をさらりと変えてくるあたりのタッチの細やかさも印象づけます。オケとの息もピタリと合って精妙なアンサンブルの魅力を披露。終始ケフェレックが引っ張り、ジョルダンが一歩引いて支える構図。

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ケフェレックは1948年生まれでなので、この演奏時は33歳くらい。この若さでオケをも凌ぐ存在感は見事。独特の陰影のある芳香を放ち、しかもオケを完全にリードして自分の世界をしっかりと描く類まれな音楽性を持ち合わせていることに驚きます。ハイドンの協奏曲が完全にフランスの香りに包まれてしまいました。そして、ジョルダンも器の大きさで聴かせる見事なサポート。ハイドンの協奏曲の多様な面白さを引き出した名演と言っていいでしょう。この曲はCDとしてリリースされているのは見たことがありませんので、このLP、貴重なものかもしれませんね。評価は[+++++]とします。

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tag : ピアノ協奏曲XVIII:4

【新着】ハンス・スワロフスキーBOXから交響曲3曲(ハイドン)

ちょっと気になっていた箱物が入荷。

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TOWER RECORDS / amazon(mp3) / HMV&BOOKS onlineicon

ハンス・スワロフスキー(Hans Swarowsky)の現在入手困難になっている音源を復刻した11枚組のCD。この中のCD1にハイドンの交響曲が3曲収められています。ハイドンの演奏のデータは以下の通り。
・交響曲70番 ウィーン・アカデミー室内管弦楽団(Akademie Kammerorchester Wien) 収録:1952年
・交響曲93番 ケルン放送交響楽団(Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester) 収録:1962年2月8日–10日
・交響曲100番「軍隊」 ウィーン交響楽団(Wiener Symphoniker) 収録:1956年5月3日ムジークフェライン
レーベルは独Profil。

スワロフスキーについては、先月末にちょっと怪しいLPを取り上げたばかり。

2019/11/28 : ハイドン–交響曲 : ハンス・スワロフスキー/ウィーン響の「悲しみ」(ハイドン)

アルバムに記載された情報の信頼性が低い中、スワロフスキーだったらこう振ってくるだろうととイメージした演奏と比較して模索しながら聴いた次第。そのイメージがどれほど実際にスワロフスキーの実演に近いか確認する意味もあって、このアルバムを取り上げた次第。今回入手したアルバムはちゃんとしたレーベルなので信頼性は問題ないでしょう(笑) 

Hans Swarowsky

前の記事で紹介したスワロフスキー・アカデミーのサイトにもあこの11枚組CDのリリースがニュースとして掲載されていました。スワロフスキーは1899年生まれということで、このアルバムは生誕120周年ということで企画されたものとのこと。私はもちろんハイドン目当てで手に入れたのですが、ハイドン以外の収録内容もかなり魅力的。グルダとのモーツァルトのコンチェルト、ベルリン交響楽団とのマーラーの3番、ケルン放送響とのリヒャルト・シュトラウス、それにヨハン/ヨゼフ・シュトラウスのワルツなど食指をそそられるものばかり。詳しくはリンク先のTOWER RECORDSのページをご覧ください。

Hob.I:70 Symphony No.70 [D] (before 1779)
予想通り揺るぎない構築感に満ちた入り。音質は50年代初めとしてはそれほど悪くありません。オケは精度はほどほどですが、整然とみなぎる構築感で見事に統率が取れています。どこにも隙のない正統派の楷書体の演奏にこちらが襟を正すほど。
続くアンダンテは、さらっとした演奏。無理にメリハリをつけず音楽自体に自然体で語らせる演奏。
そして、メヌエットも堅固。これぞハイドン。全く迷いなく説得力に満ちた素晴らしい迫力。そして中間部でグッと手綱を緩めて癒しの一間。再び力感溢れるリズムの連打。
フィナーレはメヌエットを上回る構築感。フーガが展開しながら堅固な城郭の扉を次々と開け、天守に至る道程のような演奏。やはり、この力みは皆無の構築感とハイドンの演奏の王道を行くような正統的なコントロールはスワロフスキーならでは。見事です。

Hob.I:93 Symphony No.93 [D] (1791)
続いて93番。前曲より10年録音が新しい分、音は鮮度が上がり、演奏も精度が上がって、スワロフスキーらしい正統的な演奏で、まさにオーソドックスな演奏。力感が目立つというより、全体のバランスの揺るぎなさ、完成度で聴かせる演奏。緊密に書かれた1楽章の終盤にかけて徐々に盛り上げてく設計の確かさはまさに教科書通り。教科書的演奏にありがちな単調さは微塵も感じさせず、むしろスリリング。この辺りがスワロフスキーの素晴らしいところ。この完成度がアバドに引き継がれているような気がします。
続く2楽章は1楽章よりもザックリとしたオケの響きを目立たせ、劇性を強調。この楽章の本質的な聴かせどころを汲みとったということでしょう。
メヌエットは一貫したテンポでオケが気持ちよく吹き上がります。このオーソドックスな安定感と強奏でも力みのない響きはスワロフスキーならでは。そしてフィナーレも落ち着き払ってじっくりと料理。クライマックスも安定感抜群。ハイドンの音楽の美点を知り尽くした、定番の見事な料理。あまりの余裕のたっぷりさから滲み出る風格で聴かせ切ってしまいます。完璧です。

Hob.I:100 Symphony No.100 "Military" 「軍隊」 [G] (1793/4)
最後は軍隊。ちなみに軍隊にはウィーン国立歌劇場管弦楽団との同じく1956年の録音がTAXEDOからリリースされ、レビューもしています。一応念のために先のスワロフスキーアカデミーのサイトのディスコグラフィーで確認すると、、、なんと今回リリースされたCDはウィーン交響楽団と表記されているにもかかわらず、TUXEDO版と同一音源として整理されているではありませんか、、、(驚) 収録時間を見ると1楽章が、8'53(Profil)と6’59(TUXEDO)とだいぶ異なる他はProfilが各楽章2〜3秒長いだけ。1楽章の繰り返しの省略だけの違いかもしれません。いやいやスワロフスキーの演奏情報は錯綜してます(苦笑)
気を取り直して聴いてみると、やはり同じ音源のようです。若干Profil盤の方が音の鮮度が良いように聞こえる程度。今回手に入れたProfil盤ですが、1956年5月3日と収録年月日まで記載されており、収録場所もムジークフェラインとあり、情報が具体的です。念のためウィーンフィルのコンサート履歴を調べてみると、1956年の4月27日の夜まではヒンデミットの指揮で日本ツアー、28・29日はウィーンでベーム指揮のコンサート、5月7日からはクーベリック、クリュイタンスの指揮でロンドンでコンサートとなっており、5月3日前後はコンサートのスケジュールは入っていません。ウィーン交響楽団の方はは5月3日当日は夜ハインリッヒ・ホルライザーの指揮でコンツェルトハウスでコンサートが行われていますが、その1週前の4月27日にはスワロフスキーがムジークフェラインでベートーヴェン、モーツァルト、シューマンなどを振っています。私の想像では、収録目的で、ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン交響楽団の空いているメンバーがムジークフェラインに集められてこの軍隊の収録が行われ、既発売のLPやCDはネームバリューのあるウィーン国立歌劇場管として表記し、今回のProfil盤は実際は主要メンバーがウィーン交響楽団だったことから、そちらの名をとったということではないかと。断っておきますが、単なる私の想像です(笑) ということで、演奏評は以前の記事の方をご覧ください。ちなみにこの軍隊も素晴らしい演奏です。

なんだか、怪しいLPの曖昧さを払拭するつもりで取り上げたものが、払拭するどころか、軍隊に至って依然霞の中的状況のままになってしまいました。しかしながら、70番と93番はスワロフスキーの面目躍如。特に今回聴いた93番は国宝級の逸品だと思います。ご存知の通り私の93番の一推しは鋼のような弦がキレまくるカレル・アンチェル盤ですが、これは外連味たっぷりの爆演盤。スワロフスキーの93番は寺社建築における法隆寺、彫刻におけるミケランジェロ、ジャズにおけるマイルスのような、その分野の頂点のような存在。ハイドンの交響曲の最もの正統的かつ気高い演奏と言えるものでしょう。もちろん、3曲とも[+++++]といたします。

残りの10枚、順に聴いてみたいと思います。

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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 交響曲70番 交響曲93番 軍隊 ヒストリカル

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Daisy


Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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ハイドンディスコグラフィ
Joseph Haydn Discography
所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものはリスト冒頭に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

登録曲数:1,368
登録演奏数:11,793
(2019年12月31日)
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