【新着】絶品! エンリコ・オノフリ/セビリア・バロック管の「悲しみ」(ハイドン)

8月中にもう1枚!

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エンリコ・オノフリ(Enrico Onofri)指揮のセビリア・バロック管弦楽団(Orquesta Barroca de Sevilla)によるハイドンの交響曲44番「悲しみ」などを収めたアルバム。収録はスペイン、セビリアのエスパシオ・サンタ・クララ(Espacio Santa Clara)でのセッション録音。レーベルはベルギーのPassacaille。

少し前に手に入れていたアルバム。「18世紀アンダルシアの葬送音楽」とタイトルがつけられています。その冒頭にハイドンの「悲しみ」が置かれていますが、気になるのは「セビリア大聖堂ヴァージョン」との注記。
これは、セビリア大聖堂の音楽監督を勤めていたドミンゴ・アルキンボ(Domingo Arquinbau)のサインが残る写譜にハイドンのオリジナルとは異なるダイナミクスとアーティキュレーションが書き込まれたもので、おそらく当時の実際の演奏に使われたものと思われるもの。
ライナーノーツの英文を紐解くと、ハイドンの音楽はイベリア半島にも広く伝わっており、コルドバ大聖堂にはハイドンの弦楽四重奏曲や交響曲の楽譜の写しが伝わっていたとのこと。セビリア大聖堂にも、この交響曲44番の他、52番、53番、82番、92番などが伝わってたとのことですが、1825年の大聖堂の楽譜リストにはこれらの記録は残っておらず、どのようにしてセビリア大聖堂に伝わったのかはわからないようですが、1814年、独立戦争終結時に英国軍司令官ウェリントン公爵がスペイン議会に送った楽譜類がアルキンボの手に渡ったものと考えられるとのこと。

ということで、このセビリア大聖堂ヴァージョンはハイドンが活躍していた18世紀にスペインでどのように演奏されていたかを知る手がかりとなるというわけです。

指揮のエンリコ・オノフリのアルバムは初めて聴きます。1967年イタリア、ラヴェンナ生まれのヴァイオリニストで、ミラノ音楽院出身。バロックヴァイオリンの名手として知られる人で、アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスやジョルディ・サヴァールのオケなどで活躍した他、なんとアントニーニ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコのソリストとして活躍したとのこと。近年は自身で立ち上げた「アンサンブル・イマジナリウム」を率いる他、指揮者としても活躍していますね。ネットを検索してもこのアルバム以外にハイドンの録音はない模様です。

Hob.I:44 Symphony No.44 "Trauer" 「悲しみ」 [e] (before 1772)
録音会場のエスパシオ・サンタ・クララはホールというよりは美術館のようなスペースのようです。残響は多めです鮮明さはあり、よく響く小さなホールでの演奏を間近で聴く感じの録音。古楽器による演奏ですが、アーティキュレーションは実に自然。ピノックのインテンポの演奏に近いタイトな演奏ですが、しなやかさもあり、キビキビとしたこの曲の魅力をしっとりとした雰囲気も加えて伝えます。アントニーニはまだこの曲を録音していませんが、アントニーニのエキセントリックに冴える感じまでは行かず、オーソドックスな古楽器演奏の魅力がポイントでしょう。ヴァイオリニストらしく、弦楽器が主体で管楽器は響きに色付けを乗せるような役割。
続くメヌエットも、弦楽器の美しい響きで音楽を作っていきます。響きが実によくコントロールされていて、音楽がマスとなって一体的に響きます。ハーモニーのバランスを非常に綿密にとっているのでしょう。
聴きどころは3楽章のアダージョでした! 実にしっとりとした音楽が流れてハッとさせられます。生成りの響きというか、これぞ古楽器の音色の魅力と唸らされます。つぶやくように音符一つ一つに神経を張り巡らし、語っていきます。なんとなく当時のスペインの聖堂で演奏しているイメージが浮かんでくるではありませんか。遠くウィーンから伝わった音楽がセビリアであたたかく響きわたります。当時の奏者の気持ちがわかるような気がします。至福のひととき。この楽章、どれだけ多くの人の心を癒したのでしょうか。沁みます。
一転、険しさを強調するように終楽章に入ります。弦楽器のボウイングの荒ぶる様子が素晴らしい迫力で迫ってきます。ここぞとばかりに攻めに入り、ハイドンの音楽の険しさを知らしめて曲を終えます。いやいや素晴らしい!

この後にはスペインの18世紀の音楽が4曲続きますが、どの曲も古楽の癒しに包まれる幸せな音楽。葬送音楽ではありますが、死に際して演奏される音楽の澄み渡る心境を堪能できる名曲揃いで、ハイドン以外も楽しめる素晴らしい選曲です。

初めて聴くエンリコ・オノフリのハイドンですが、これは絶品です。キビキビとした入り、磨き込まれたメヌエット、癒しに満ちたアダージョ、そして荒れ狂うフィナーレとこの曲の素晴らしさを存分に伝える名演奏と言っていいでしょう。この曲には名演奏が多いですが、私はイチオシとします。特にアダージョの美しさは深く心に残りました。評価はもちろん[+++++]とします。



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tag : 悲しみ 古楽器

【新着】仏美女4人組ツァイーデ四重奏団のOp.50(ハイドン)

またしてもご無沙汰しています。ようやく道場破りに対応できる体制が整いましてございます(笑)

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ツァイーデ四重奏団(Quatuor Zaïde)によるハイドンの弦楽四重奏曲Op.50のNo.1〜No.6の6曲を収めた2枚組のCD。収録は2015年2月、7月、9月、フランス北東部のザールブリュッケンにも近いメス(Metz)にあるアルセナルコンサートホールでのセッション録音。レーベルは仏NoMadMusic。

このアルバム、しばらく前に当ブログの影のご意見番ことSkunjpさんからおすすめいただいたもの。Skunjpさんは特にクァルテットもの、室内楽もの、フルートものには冴え渡る鋭敏な耳と尋常ならざる経験から、当ブログの記事を上回る多次元解析によりアルバムの真価をあぶり出してしまうキレ者ゆえ、おすすめいただいたアルバムを聴くにはこちらも身を清めてから聴かねばならぬほどの緊張感を持って臨まざるを得ません(笑) というか、当家もApple Musicなるネット環境がありますが、そこそこいい音はするものの、CDとはまだレベル差があるということで、CDの到着を待っていたのでした。
下手な前振りでスミマセン(笑)

若手のクァルテットを聴くのは実に楽しみなもの。いつも通り、所有盤リストに登録して、録音年、録音会場をさらっていると、このアルバムの録音会場は初めてのところ。いつも録音会場は名称からGoogle Mapsで場所を調べ、会場の外観、内観をネットの情報で調べてイメージをしっかり焼き付けて録音を聴くようにしているのですが、このフランスのメスという街のアルセナルコンサートホールの内観を見てビックリ! イタリアヴィツェンツァにあるパラディオのテアトロ・オリンピコのような新古典主義的オーラが漂うアーティスティックなインテリアに目が釘付けです。調べてみると、このホール、スペインの建築家リカルド・ボフィルの設計でした。かつて建築を学んでいた頃に強く印象付けられた建築家でもあります。日本でも銀座の資生堂の赤いビルやラゾーナ川崎などの設計を担当しています。もう、ホールからアーティスティックな音がしそうな予感です!

さて、奏者のツァイーデ四重奏団ですが、ジャケットをご覧の通り、ヴィジュアル系。美麗な女性4人のクァルテットですが、アルバムの作りや録音会場からしてもヴィジュアル売りになっていなところは流石なところ。設立は2009年とハイドンのアニヴァーサリーイヤーであるのに加えて2012年にはウィーンで開催されたヨゼフ・ハイドン室内楽コンクールで1位とハイドンの作品のベスト演奏賞に輝いています。アルバムのライナーノーツにはハイドンのみならず現代音楽まで広いレパートリーを誇りますがハイドンとは格別な縁で結ばれているよう。メンバーは下記の通り。

第1ヴァイオリン:シャルロッテ・マクレ(Charlotte Maclet)
第2ヴァイオリン:レスリー・ブーラン・ラウレ(Leslie Boulin Raulet)
ヴィオラ:サラ・シュナフ(Sarah Chenaf)
チェロ:ジュリエット・サルモナ(Juliette Salmona)

さて、肝心の演奏です。

Hob.III:44 String Quartet Op.50 No.1 [B flat] (1787)
冒頭から非常にシャープな弓使いにハッとさせられます。Skunjpさんの指摘通りいきいきとヴィヴィッドで、しかも格調高さがあります。これはアンサンブルの線と音色がピシッと揃って、テンポにも揺らぎがなく確信に満ちた音楽が流れているからでしょう。特に第1ヴァイオリンのシャルロッテ・マクレの音色が冴えて、時折クレーメルを思わせるような冴えを聴かせるなかなかのキレ味。この冴えに特化すると以前取り上げたキアロスクーロになるのですが、そこは古典のハイドンということで、端正さを保っているので聴きやすいのでしょう。
アダージョでどう来るかと身構えていると、ゆったりとするのではなく音符に戯れ遊びまわるような軽快さを前面に出した演奏。むむ、この曲の面白さを知り抜いていますね。ここでもシャルロッテ・マクレのヴァイオリンのボウイングの冴えが聴きどころ。まさにハイドンの音楽の幸福感が軽妙に沁みてきます。
メヌエットはチェロをはじめとして軽やかさが心地よいですね。クァルテットに一貫した音楽が流れる見事なアンサンブルと言っていいでしょう。
そして締めのフィナーレは軽妙の限りを尽くす妙技を披露。ここでも技術的な安定感は見事。テクニックの誇示ではなく音楽が淀みなく自在に流れる素晴らしいフィナーレ。最後のコミカルなハッタリも含めてスカッとするような素晴らしい演奏です。見事。

Hob.III:45 String Quartet Op.50 No.2 [C] (1787)
続くNo.2も冴えわたるように入ります。前曲で録音について触れませんでしたが、演奏のシャープさを活かすようにシャープな録音。意外に残響は多くなく、アルセナルコンサートホールの響きを堪能するようなイメージではありませんが、精緻な録音でクァルテットの演奏を存分に楽しむことができます。それにしても4人のアンサンブルの揃い方は音楽的に相当練られていますね。ヴィヴィッドなのは、高音よりなバランスなのに加えてフレーズのアクセントやデュナーミクがシャープだからということなんですが、その引き継ぎも含めて音楽的に非常に自然に流れているからに他なりません。これは相当つめてアンサンブルを磨いているに違いありませんね。
2楽章の陰りはキレから直裁な表現にシフトすることで迫力を増してきます。そしてメヌエットで軽妙な音楽に戻ります。そしてフィナーレはもはや自家薬籠中。自在の限りを尽くすアンサンブルに打たれます(笑)

Hob.III:46 String Quartet Op.50 No.3 [E flat] (1787)
構成の面白さがポイントの曲。やはり第1ヴァイオリンのシャルロッテ・マクレのキレ方が尋常ではありませんね。節度あるフレージングなのにどうしてこれほどアーティスティックなオーラを出せるのでしょう。まさに現代のハイドンの理想の演奏と言っていいのではないでしょうか。ヴァイオリンはどうしても表現意欲が先に立ちがちな楽器ですが、これほど古典の均衡を保ちながらアーティスティックに表現できる人はなかなかいないですね。2楽章のアダージョに入るとその表現力は圧倒的な領域に。孤高のメロディーが響き渡ります。その勢いのままメヌエットに入りますが、中間部が息抜きになる程、緊張感を保ち続けます。フィナーレはスリリングな転調と畳み掛けるような迫力にまたまた打たれます(笑)

Hob.III:47 String Quartet Op.50 No.4 [f sharp] (1787)
CD2枚め。以降は簡単に。このクァルテット、これまでのところ曲ごとのムラはほとんどなく、安定してキレてます。これが技術的なものか、収録の追い込みかは実演を聴いてみないとわからないですね。録音の方は少しバランスが変わって、低音が前3曲より少し膨らんでます。不思議な曲想の2楽章が特徴の曲ですが、現代音楽も得意とするクァルテットらしく、絶妙なるデリケートさでこの精妙な音楽を表現していきます。驚いたのがフィナーレ。これまでの演奏よりも一層砕けて遊びまわる感が素晴らしいですね。

Hob.III:48 String Quartet Op.50 No.5 (II:"Der Traum" 「夢」) [F] (1787)
録音のバランスはCD1と同じに戻りました。険しい表情はタイトなアンサンブルでしっかり出しながら軽さも保つ妙技。「夢」と名付けられた2楽章は、夢のほんのりとした雰囲気よりはくっきり冴えた夢という感じ。いつも不思議に思う2楽章から3楽章への展開。ハイドンの創意爆発のハッとするようななじまなさ(笑)。この演奏で聴くとその不思議さが際立ちますが、これも演奏意図でしょうか。メヌエットとしてもさらにハイドンの創意爆発の不思議な曲なんですが、シャルロッテ・マクレの妙技にマスキングされます(笑) そしてフーガのような終楽章まで精妙さに満ちた演奏。

Hob.III:49 String Quartet Op.50 No.6 "Frosch" 「蛙」 [D] (1787)
最後の曲。晴朗なこの曲の魅力を伸びやかなヴァイオリンがさらに引き立てます。そして一転、峻厳な影を感じさせる2楽章、再び突き抜けるような明るさに満ちたメヌエットと続き、聴きどころのカエルの鳴き声のようにざわめく終楽章へ。カエルの鳴き声以上にそのあとの鮮やかな展開、ヴァイオリンのキレが見事。ツァイーデの演奏は一貫してヴィヴィッドでした。

いやいや、美麗な女性クァルテットではありますが、実力はかなりのもの。ハイドンのクァルテットの魅力を存分に表現できる類い稀な表現力を持ったクァルテットでした。アルバムもこれまでにモーツァルト、フランク、ショーソン、ヤナーチェク、マルティヌーとリリースしており、古典に特化はしていませんが、ハイドンは玄人好みのOp.50から収録したことを考えると、さらなる録音も期待できそうです。これだけの演奏をするわけですから、次はこれまた玄人好みでOp.54/55あたりを攻めて欲しいですね。ということで、評価は全曲[+++++]といたします。

流石にSkunjpさんの繰り出す技はキレておりますな。またの道場破りお待ちしています(笑)



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tag : 弦楽四重奏曲Op.50

【新着】名盤! エカテリーナ・デルジャヴィナの変奏曲と小品(ハイドン)

引き続き新着アルバムです。

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エカテリーナ・デルジャヴィナ(Ekaterina Derzhavina)のピアノによる、ハイドンの変奏曲と小品13曲を収めた2枚組のアルバム。収録は2016年11月29日、30日、ドイツ、ザールブリュッケンにあるザールランド放送のスタジオでのセッション録音。レーベルは独Profil。

デルジャヴィナは2013年にハイドンのピアノソナタ全集をリリースしているので、当ブログの読者ならご存知の方も多いはず。当ブログでもリリース直後に取り上げています。

2013/05/24 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】エカテリーナ・デルジャヴィナのピアノソナタ全集

この全集、1993年から2008年という長期間にわたって録音されたもので、必然的に録音年代によって演奏も微妙にニュアンスが異なるものでした。記事にした前後に聴いた時の記憶では初期のシンプルなソナタの明快な表現や、独特のニュアンスが漂う緩徐楽章の表現にこの人の個性があると思った一方、力感の表現が少々硬い感じがしたというのが正直なところ。

今回の変奏曲集は全集の収録から10年近く経っての録音ということで、この辺のニュアンスがどう変わってきたかというのがポイントでしょう。また収録も2日間で集中的に行われたものの、最近リリースされるアルバムにしては珍しく3年近くかけて仕上げてきたものということで、その仕上がり具合が期待されますね。

Hob.XVII:1 Capriccio "Acht Sauschneider müssen sein" 「豚の去勢にゃ8人がかり」 [G] (1765)
コミカルなテーマが展開していく曲。全集の時よりも明らかにピアノの響きが明晰になっているのは録音技術の進歩でしょう。そしてデルジャヴィナのタッチの明快さも一段アップしているよう。そしてフレーズごとの表現もこのコミカルさを踏まえてデリケートになっています。前録音からの進化が感じられます。落ち着き払ってコミカルな面白さを浮き彫りにするなかなかの演奏から入ります。

Hob.XVII:2 Arietta con 20 variazioni [A] (before 1767)
ハイドンの変奏曲の面白さは、変奏ごとの表情の切り替えにあるということをしっかりと踏まえて、変奏ごとに鮮やかに表情を変えていきます。そして速いパッセージのタッチも鮮やか。20もの変奏を飽きさせずに展開させる語り口の巧みさ。緩急自在かつ大胆なテンポの変化。デルジャヴィナ、演奏を存分に楽しんでいるように聴こえます。この曲がこれほど表情豊かな曲だったと気付かさせられました。

Hob.XVII:3 Arietta con 12 variazioni [E flat] (early 1770's)
落ち着いてテーマを語ったあと、無邪気に変奏に入るところのなんたる楽しさ。メロディーをくっきり浮かび上がらせたかと思うと、しっとりと柔らかな響きで聴かせる見事な展開。この曲ではテンポやメロディーまで、より崩しを大きくして即興性を加えてまるで変奏と戯れるよう。これぞ変奏曲の楽しみ方と言わんばかり。

Hob.XVII:4 Fantasia (Capriccio) op.58 [C] (1789)
CD1の最後の曲。ここまで一回り表現の大きくなったデルジャヴィナの演奏に引き込まれっぱなし。ソナタなどの構成の面白さで聴かせる曲とは異なり、純粋にメロディーの演出の面白さと、トリッキーな変化という音楽的快感に直接触れるこれらの曲は、デルジャヴィナの新境地でしょう。この曲でもタッチの鮮やかさとともに語り口の雄弁さが圧倒的。意外な修飾音が散りばめられてスリリング。いやいや素晴らしい!

Hob.XVII:5 Tema con 6 variazioni "Faciles et agreables" 「やさしく快適」 [C] (1790)
実にチャーミングな入り。宝石のように磨き抜かれた音で奏でられるメロディー。この曲ではキレばかりではなくゆったりとした部分の美しさで聴かせます。メロディーの癒しも陰りも深みがあります。終盤はやはりタッチの鮮やかさで締めくくります。

Hob.XVII:6 Andante con Variazioni op.83 [f] (1793)
このアルバムの聴きどころ。この有名曲をどう攻めてくるでしょうか。聴き慣れた曲、しかも名演ひしめく曲だけにどう入ってくるか耳を峙てます。入りは意外にも軽めに提示。やはり変奏に入るとはっきりと表情を変えて、さりげなくこれから始まる展開の面白さを予感させます。進むにつれて、ゆったりと、リリカルに、輝かしくと様々な表情を見せていきながら、この曲の一貫した流れも保つ制御力を見せます。重くなりがちな曲想を右手のきらめくようにクリアなタッチで引き締めます。変奏のクライマックスでも冷静に響きをコントロールする余裕があり、冴えた流れの魅力を振りまきます。いやいや見事。

Hob.XVII:7 Variazioni [D] (1766)
コミカルな曲想はもはやデルジャヴィナの十八番。音符と戯れ踊るような実に楽しげな演奏。この曲がこれほど面白いとは! これはハイドンに聴かせたいですね。自分の書いた音符をこれほどに楽しんでもらえると想像したでしょうか?

Hob.XV:22 Piano Trio (Nr.36/op.71-2) [E flat] (before 1795)
ピアノトリオのアダージョから編曲。手元の所有盤リストでも、トリオでの演奏と同数くらいのピアノでの演奏が並び、ピアノで演奏されることも多い曲。変奏に戯れるのとは違って、ゆったりと落ち着いた演奏を挟みます。

Hob.I:63 Symphony No.63 "La Roxelane" 「ラ・ロクスラーヌ」 [C] (before 1781)
交響曲63番「ラ・ロクスラーヌ」の2楽章からの編曲。こちらは手元にあるアルバムではピアノで演奏されたものはおそらくこのアルバムがはじめてで、ピアノでの演奏は珍しいのではないでしょうか。トルコ風の短調のメロディーが印象的な曲。メロディーの提示は直裁なものの、この曲でも変奏により、様々に表情を変えていく面白さは健在。

残りの曲は一言づつ。

Hob.XVII:10 Allegretto [G]
2分弱の短い曲。後半のリズムの面白さを浮かび上がらせるセンスはなかなか。

Hob.XVII:9 Adagio [F] (before 1792)
美しいメロディーをリボンで飾るような装飾音が効いています。

Hob.III:77 String Quartet Op.76 No.3 "Kaiserquartetett" 「皇帝」 [C] (1797)
この有名曲でも変奏の面白さにスポットライトを当てます。輝くような高音の魅力が効いていますね。

Hob.IX:12 12 Deutschen Tänze (1792)
最後はドイツ舞曲。曲ごとの変幻自在の表情の描き分けが際立ちます。



ソナタ集の時にはそれほどでもないと思ったエカテリーナ・デルジャヴィナ。時が経ち演奏も熟成され、この変奏曲と小品のアルバムは抜群の出来と言っていいでしょう。これまでにも何人かのピアニストがハイドンのソナタ全集を録音し、そして変奏曲や小品についても網羅的に録音したピアニストもいますが、どうもソナタ集の補完やおまけ的ニュアンスがありました。このデルジャヴィナ版は、この変奏曲や商品の面白さを際立たせるという点で画期的な録音だと思います。特にHob.XVII:7の自在の境地はハイドンのピアノ曲の人知れぬ頂点の一つだと思います。これは名盤ですね。ピアノ曲が好きな方は必聴です! 評価は全曲[+++++]とします。



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tag : アンダンテと変奏曲XVIII:6

【新着】ジュビリー四重奏団の弦楽四重奏団集(ハイドン)

またまた新着アルバム。

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ジュビリー四重奏団(Jubilee Quartet)によるハイドンの弦楽四重奏曲3曲(Op.64のNo.4、Op.54のNo.2、Op.20のNo.2)を収めたアルバム。収録はイングランドのロンドン北西の海沿いの街、サフォーク(Suffolk)のポットン・ホール(Potton Hall)でのセッション録音。レーベルは英RUBICON。

聞きなれないクァルテット名に聞きなれないレーベル名。しかもルビコンといえばルビコン川を渡るという故事が思い当たります。レーベルのロゴには川の流れのような波も見えますので重大な決断を下してこのレーベルを立ち上げたのでしょう。ということでまずはレーベルを調べてみたところ最近イギリスで設立されたレーベル。

Rubicon Classics

このサイトのAbout usを見ると、実に志の高いコンセプトが書かれていました。あまりにキレた文章なので引用しちゃいましょう。

Rubicon Classics is an exciting new label offering truly collaborative partnerships for musicians.
Whether you are making your first recording, or looking for a new label that will work with you bringing your recording to the market place, on CD, vinyl, and on digital, RUBICON is the go-to label for the classical artist who requires a daring, adventurous and pro active label partner.
RUBICON is free from major label decision making inertia and internal pressures. RUBICON is proactive, not reactive and will make decisions quickly.
With a worldwide network of distributors, first class digital distribution and social media marketing, RUBICON will support, advise and guide artists from the recording studio to a successful release and beyond.
RUBICON – daring and different, creative and collaborative.


素晴らしいレーベルができたものです。手短かに言うと、アーティストに寄り添って、メジャーレーベルの影響は受けず、独自の視点でクラシックの新人アーティストの才能を掘り起こしていくというもの。才能ある若手にとって実に頼もしい存在といっていいでしょう。

このアルバムを記事にしようと思ったのは、若手クァルテットの新鮮なアプローチもありますが、このレーベルの若手アーティストを発掘しようと言う意気込みを買ってのこと。若手のクァルテットのハイドンということで、当ブログの重鎮の読者の皆様にもご賞味いただきたいと思います。

ジュビリー四重奏団は2006年、ロンドンの王立音楽院の生徒だった4人によって設立されたクァルテット。メンバーはチェコ、カナダ、スペイン、イギリス出身者で今日取り上げるアルバムがデビューアルバム。

第1ヴァイオリン:テレサ・プリヴラツカ(Tereza Privratska)
第2ヴァイオリン:ジュリア・ルークス(Julia Loucks)
ヴィオラ:ロレーナ・カント・ヴォルテッシュ(Lorena Cantó Woltèche)
チェロ:トビー・ホワイト(Toby White)

The Jubilee Quartet

クァルテットのウェブサイトにはこのアルバムのspotifyへのリンクや、収録時のYouTubeの映像などもあり、サイトだけでも色々なことを知ることができるため、参照価値ありです。



さて、肝心の演奏です。

Hob.III:66 String Quartet Op.64 No.4 [G] (1790)
ノンヴィブラートの透明感ある響きが新鮮。ハイドンの音楽がまるで窓から吹き抜けるそよ風のように響きます。そして特徴的なのが弱音のコントロール。すっと音量を落とすセンスはなかなか。録音は弦と弓の擦れる音が迸るような鮮明さ。適度に弾むハイドンらしい愉悦感と、この弦の摩擦によるリアルな響きの現代音楽的な峻厳さが入り混じる緊張感の対比、そしてはっきりとした音量の対比がこのクァルテットの音楽づくりのポイントとみました。フレージングも非常にデリケートな部分と直裁な部分が入り混じって聴き手の脳に多彩な刺激が届きます。メヌエットでもトリオでグッと音量を下げるのは新鮮。そして最もユニークなのはアダージョ楽章。癒されるような雰囲気ではなく、研ぎ澄まされた孤高感というか、音楽の余韻を削いでミニマル的な響きすら感じさせるもの。フィナーレはハイドンの巧みな構成に多角的に光を当てようというのか、コントラストをくっきりつけて締めくくります。

Hob.III:57 String Quartet Op.54 No.2 [C] (1788)
デビューアルバムでこの曲を持ってくるとはなかなか玄人好みです。これまでの伝統的な演奏は響きの深さとハイドンの意図した構成の展開の面白さを高次元に両立させたものですが、ジュビリーの演奏は小気味良い新鮮さをベースとした爽やかなもの。鳥のさえずりのような軽やかさによってこの曲のまた違った面白さを感じさせます。1楽章はこの新鮮さが心地よかったんですが、続くアダージョでは、いま少し深みが欲しい気になってきます。楽章間の対比がもう少しつくとこの名曲の真髄に迫れるでしょう。逆にメヌエットはもう少し弾んで欲しいところ。この曲の聴きどころはもちろん驚くべきアイデアに満ちたフィナーレ。ここにきて表現の幅を広げて聴かせどころにふさわしい表現力を発揮します。この楽章での表現の深さのためにそれまでの楽章をあえて淡々とした演奏でまとめたのかもしれませんね。

Hob.III:32 String Quartet Op.20 No.2 [C] (1772)
このクァルテットの新鮮な響きが最もマッチしたのが、最後のOp.20。これまでの2曲よりもリラックスして演奏しているようで、愉悦感も感じさせる自在な弓さばきとチェロの明るい音色が心地良いですね。音楽にエネルギーが満ちて推進力を感じさせますが、第1ヴァイオリンの表情がもう少し豊かだとさらに聴き映えするでしょう。続く2楽章もアンサンブルにしっかりと勢いがついてこの曲のエネルギーを汲み取っています。前半の慟哭のような音楽から後半の美しいメロディーの変化もいいんですが、このメロディーの美しさに磨きがかかるといいですね。精妙な響きをベースにしたメヌエットをへて、軽やかにフィナーレに入り、最後はぐっと踏み込んでまとめます。

新人アーティストに寄り添って発掘することをミッションに掲げるRUBICONレーベルが放つジュビリー四重奏団のデビューアルバム。演奏を評価する視点で見ると、しっかりとした個性があるクァルテットですが、ハイドンの曲を世に問うにはもう一段の熟成が必要でしょう。ただし、こうした新人アーティストが多くの人に知られ、そして成長していく機会を作ることで、未来の名演奏家が生まれていくことになるため、このレーベルのこうした取り組みは非常に重要だと思います。このアルバムの最後に置かれたOp.20の演奏には磨けば光る宝の原石が散りばめられているように聞こえました。評価はOp.54が[+++]、他2曲は[++++]とします。



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tag : 弦楽四重奏曲Op.64 弦楽四重奏曲Op.54 弦楽四重奏曲Op.20

【新着】佐渡裕/トーンキュンストラー管の天地創造ライヴ(ハイドン)

ブログ正常化記事です!

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佐渡裕(Yutaka Sado)指揮のウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団(Tonkünstler-Orchester)、RIAS室内合唱団(RIAS Kammerchor)による、ハイドンのオラトリオ「天地創造」。収録は2018年9月27日から10月1日かけて、ウィーンのムジークフェラインザールでのライヴ。レーベルはトーンキュンストラー管の自主制作です。

佐渡裕は2015年からウィーン・トーンキュンストラー管の音楽監督で、今年3月にその契約を2025年まで延長することが発表されています。就任以来トーンキュンストラー管の自主制作レーベルからライヴ収録した演奏を多数リリースし続けており、良好な関係が続いているようですね。

2016/10/02 : ハイドン–交響曲 : 【新着】佐渡裕/トーンキュンストラー管の朝、昼、晩(ハイドン)

当ブログでも、その2枚目のハイドンの朝、昼、晩を入れたアルバムを取り上げており、指揮者のイメージから派手めな演奏かなという事前の勝手な予想に反して、円熟味を感じさせるスタイリッシュな快演に驚いたことは記事にした通り。現代楽器による朝、昼、晩ではオススメ盤としております。

その佐渡裕が今度は大曲「天地創造」を取り上げたということで、気になっていたもの。先日到着して、このところ何度か聴いて取り上げるのにふさわしい素晴らしい演奏ということで久々に記事を書き始めた次第。

歌手などは下記の通り。

ガブリエル/エヴァ:クリスティーナ・ランドシャーマー(Christina Landshamer)
ウリエル:マキシミリアン・シュミット(Maximilian Schmitt)
ラファエル/アダム:ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Jochen Schmeckenbecher)
合唱指揮:ファビアン・エンデルス(Fabian Enders)

ソプラノのランドシャーマーとウリエルのシュミットはヘレヴェッヘ盤でも歌っている人。バリトンのシュメッケンベッヒャーは今回初めて聴く人です。天地創造はやはりラファエル/アダム役のバリトンが演奏のカギを握りますね。

肝心の演奏ですが、今度は予想通り、緻密かつスケール感を感じさせる雄大な演奏と言っていいでしょう。

冒頭の混沌の描写は非常に丁寧にじっくりと緻密な描写。ムジークフェラインでの録音だけに音の広がりも自然。ライヴ収録ですが会場ノイズは気にならず秀逸な録音。ラファエルの第一声は声量や太さよりも発音がクッキリとしたオペラティックなレチタティーヴォ。コーラスは弱音のコントロールが見事。そして最初のオケの全奏は力感みなぎるもの。ウリエルもラファエルとはクッキリとした声質が似ていていいコンビネーションですね。佐渡裕の指揮は大局をみながら自然に音楽が流れるように気を配って、迫力一辺倒ではなくメロディーラインの美しさも存分に感じさせます。オケは力感としなやかさの均整がとれ、抜群の安定感。特に弦のざっくりと自然に盛り上がるセンスは流石ウィーンというところ。第1部の聴きどころ、ガブリエルのアリアは細めながら艶やかで高音の伸びやかさが印象的な声。アリアでありながら、伴奏のオケの見事さにも耳がいきます。この後の第1部のクライマックスにかけてじっくりと盛り上げる流れは佐渡裕ならでは。力みなく徐々にクライマックスに至るあゆみの確実さで聴かせる至芸。オケのバランスの良い響きの快感。

第二部はアリアの宝庫だけに、歌手がカギを握ります。ソプラノの声の細さ、バリトンがちょっと道化風で図太さが足りないところが少々気になるものの、コーラスの透明感、オケの自然な盛り上がりの素晴らしさと音楽の起伏の豊かさで楽しめます。それだけオケの完成度が高いということです。多くの合唱指揮者出身の指揮者がソロの歌唱のレベルまできちんと揃えてくるのと比較すると、やはり佐渡裕はオケの人だという印象ですね。

そして第3部もやはり魅力はオーケストラの雄大な響きとマスとしての音楽の流れ。最後まで緊張を途切らせず、力まずこの大曲をじっくり仕上げるコントロール能力は素晴らしいものがあります。終曲を厳かにゆったりと終えるあたりにその真髄が窺えるというもの。最後は拍手とブラヴォーが収録されています。

このアルバム、評価が難しいですね。天地創造はやはり、ラファエルが肝。宗教音楽としてはもう少し神々しさがほしいところで、歌手を重視する点ではヨッヘン・シュメッケンベッヒャーはちょっと役不足というかキャラクター違いだった感じを残してしまいます。佐渡裕率いるトーンキュンストラー管、そしてRIAS室内合唱団は書いた通り素晴らしい演奏でこのアルバムの聴きどころ。ということで、これでラファエルが適役だったら素晴らしい演奏として大絶賛のアルバムだったでしょう。ということで佐渡さんとオケに敬意を評しながらも、総合的な視点で評価は[++++]としたいと思います。

なお、このトーンキュンストラー管の自主制作アルバム、元々ドイツ語、英語に加えて日本語の解説も含まれていることに加えて、その内容もハイドンの作曲の経緯など含めた詳しい曲目解説、歌詞対訳、全演奏者の紹介、そして統一感のあるデザインの中に多数の写真が散りばめられた大変充実した美しいプロダクションに仕上がっており、手に入れる価値のあるものです。この辺りは日本のレーベルとはレベルが異なるもの。是非日本のレーベルも見習ってほしいものです。



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【番外】梅雨の小紀行(その2)

その1へ)

世の中の夏休み直前、急遽叔母と友人を伴って出かけた湯河原への温泉旅行。

翌朝起きて外を見ると、晴れ間はないものの前日よりも空が明るいですね。まずは目覚ましに温泉です。前夜は女性用だった1階の石造りの大浴場に向かいます。こちらは前回訪問時も入っていますが、何よりお湯が熱めなのが素晴らしい! 壁際から70度の源泉が滝のように流れて湯船に注がれていいます。チェックイン時にスタッフからやけどの恐れがあるので滝に直接近づかないようにと注意されているところが迫力があります(笑)。大きな湯船に体を沈め、恐る恐る滝に近づいていくと、じんわりと湯温が上がっていきます。熱い湯好きにはたまらないこの大浴場。ビシッとくるような熱さをしばし味わってシャッキリ! 目が覚めました(笑)

嫁さんと女性陣は前夜男性用だった古代檜風呂でこちらもシャッキリしたようです。温泉旅館は朝から風呂に入れて最高ですね。

温泉から上がり、天気が快方に向かうことを願いつつ、身支度などをして朝食会場となる昨夜のレストランに向かいます。

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前夜と同じレストランですが、なんとなく朝の光が入るのでレストラン内も明るく感じます。

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テーブルの上には前夜同様、名前の入った丁寧に書かれたお品書きが置いてありました。

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席に着くとスタッフがフルーツジュースやお皿を運んできます。こちらは「季節野菜 カツオ出汁のジュレ」。サラダという位置付けでしょう。

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メインは大きな重箱で供されます。蓋を取ると田の字に切られた角皿におかずが並んでいます。カステラ風卵焼き、サーモン、つるむらさき、蒸し鶏など、それぞれに工夫が凝らされています。干物はやはり名産の鯵、ご飯はコシヒカリ、椀は魚のあら出汁。前におかれた6つの小皿は「ご飯のおとも」ということで、ひじき、もずく酢、しらす、昆布佃煮、梅干し、塩辛黒造りなどが並びます。

この他にも寄せどうふ、温泉卵、厚切りベーコンなどが供され、もちろんお腹いっぱい(笑) 

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デザートは葡萄が添えられたパンナコッタ。駄目押しでもデザートは別腹(笑) しっかりといただきました。

朝食もそれぞれ繊細な味付けに加えて見た目も非常にセンス良く、ゆっくり楽しむことができました。

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部屋に戻って荷物をまとめてチェックアウトです。幸いだんだん空が明るくなって天気は心配なさそうです。このところの雨続きは湯河原も一緒のようで、久しぶりに雨が上がったようです。

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宿を出たのがちょうど9:30。この日は天気次第でいくつか訪問先を考えていたのですが、天気が快方に向かうということで、アウトドア系の行き先から皆に意向を問うと、このすぐ先は熱海ということで熱海方面に向かうことにしました。箱根に戻る手もあったんですが、前日の霧のドライブの道を通るのは今ひとつ気が進まず、海に出ることにした次第。

湯河原温泉から湯河原駅のある海岸沿いまで下り、そこから海沿いの熱海ビーチラインで熱海に入ります。海は穏やかで、初島がクッキリ見えます。熱海のアウトドア系で選んだスポットはこちら。

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アカオ ハーブ&ローズガーデン

熱海市街を抜けて、網代方面に向かう錦ヶ浦トンネルを抜け、しばらく進んだ先にある施設。ここの前の道は伊豆に行くときに何度も通っていますが、いつも素通りでここに寄るのは初めて。アカオと名がつくということで、熱海の老舗ホテルニューアカオの関連施設かなという程度でしたが、今回熱海近辺の観光施設を探していると、我々の嗜好にピタリと合うではありませんか。ということで、このハーブ&ローズガーデンをこの日の第1観光スポットに選んだ次第。我々の嗜好とは、①自然の中、②人混みを避け、③のんびりと散策できるというもの。もちろん叔母の好みです(笑)

海沿いの国道135号線に面する駐車場に車を停めますが、駐車場脇にあるハーブ&ローズガーデンの売店のような施設は休業中。施設自体が営業中かどうかわかりませんでしたが、近くの階段から観光客が降りてくるのみて、営業中だろうと当てをつけて、その階段を登っていくと、しばらくでチケットの販売所がありました。どうやら営業中のようです。

チケットを買うと、隣で待っていたマイクロバスに乗るように促されます。どうやら、まずはマイクロバスで上まで乗せて行ってくれるようです。あんまり期待もせず入園しましたが、結果的にここは大好評でした!

ここの敷地は何と20万坪。海沿いの駐車場のすぐ上からマイクロバスに乗って、坂道をクネクネと登って一番上で降ろされ、そこから12ある庭園を散策しながら下ってくるというのが順路のようです。

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マイクロバスを降りるとまず目に飛び込んでくるのが、素晴らしい眺望。海岸線から随分と登りましたので、結構な高度。遠くに初島が見下ろせます。

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そして脇には「蘇我浅間神社」があります。この施設、ウェブサイトによると1988年に開園し、当初は蘇我森林自然園という名前だったとのこと。それで蘇我とついているのでしょう。

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順路に従って降りていくと、日本庭園の脇に銅像が建っていました。これはアカオさんに違いないということで近づいてみるとあたり! 銘板には「ニューアカオ創業者 赤尾蔵之助」とありました。さらに銘板には、下記のように記されています。

 人の通りにくい道を進む

 森の中で道が二つに別れていた。
 そこで私はあまり人の通てない方の道を選んだ。
 するとそこに全く別の世界があった。

やはり大きな業績を残した人は人とは異なることをやっていたんですね。ニューアカオに泊まったことはありませんが、この熱海に広大な庭園を作って、それが今も多くの観光客を集めていること自体素晴らしいことですね。利益第一を考えていたらこれほどの庭園を作ることはなかったでしょう。この庭園の最上部に足を運んだ人にこのメッセージは説得力がありますね。神社ではなくこの銅像に一礼して、散策を楽しむことにしました。

実は銅像の銘板に見入る前から、横に広がる日本庭園にちょっと度肝を抜かれていました。

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ここは「天翔」と名付けられた日本庭園ですが、綺麗に目が立てられた石庭の真ん中に巨大な鉢植えの盆栽が仕立てられています。鉢は10メートルはあろうかという大きさで、松の木は盆栽ではなくリアルな松の木の大きさ。何より枝先まで綺麗に手入れが行き届いているではありませんか。海を背景に松の巨大な盆栽でいきなり訪問者を圧倒する見事な構成。いやいや、これはただならぬ意気込みです。

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反対側(海側)に回り込んでみてさらにびっくり。今度は手前に地を這うように別の盆栽が置かれています。遊び心満点ですが、遊び心というにはスケールが大きい!

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日本庭園のすぐ下には、流行りの隈研吾さん設計のCOEDA HOUSE(コエダハウス)があります。まだ新しいので最近できたものでしょう。もらったチラシを見たところ2017年オープンとのこと。

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シンプルな四角い建物で、中央の木組みで構造を支え、四周は全面ガラス張りで屋根が浮いているように見えます。眺望を活かそうということでしょう。この木組みがデザインのポイントで、アイデアの元は安藤忠雄のバルセロナ博の日本館のような気がします。中にはカフェと売店がありますが、我々は旅館でフルコースの朝食をいただいたばかりで、腹ごなしも済んでいませんので、カフェはスルーしました。

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それにしても、この眺望は魅力的ですね。快晴だったら海が輝いていたでしょう。

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そしてすぐ横にはまるで初島に向かって漕いでいるように感じるブランコがありました。漕ぐ気満点で近づいてみると、雨で濡れていたので已む無く断念(笑)

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ブランコまで来るとあちこちに花が目立つようになってきました。遠くに真鶴半島を望みます。海への展望がひらけているのはここまでで、ここから先は先ほどマイクロバスで登ってきた道の左右に配置された庭園を散策しながら降りていきます。

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まずはイングリッシュ・ローズガーデン。施設名がハーブ&ローズガーデンなのでバラもメインの一つなのでしょう。バラも含めて色とりどりの花が植えられ、しかも自然な感じで非常に心地よいですね。

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こちらは白いクサキョウチクトウでしょうか。バラの周りに色々な花が植えられていてなかなかカラフル。

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こちらはアガパンサス。今が季節なのでしょう、そこら中で咲き誇っている状態。

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グラジオラスにダリア。

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ベゴニアに紫蘇。

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イングリッシュローズガーデンを出て、なだらかな坂を下っていくと生垣にブラシの木の赤い花が咲いていました。実に不思議な花です。

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生垣にはびっしりとヒペリカムヒデコートが植えられ、黄色の花が見頃を迎えていました。

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そしておなじみアジサイ。アジサイの季節もそろそろ終わりですね。

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しばらくいくと今度は右手に降りていく階段があります。ここはバラの谷というそう。谷いっぱいに花が植えられ、ジグザグに切られた道を降りていきます。

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今の季節はダリアやアガパンサスが多いようですが、足元にも色々な花が植えられ目を楽しませてくれます。

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これはダリアの一種でしょうか。異彩を放つ赤い花。

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谷を降りていくと、季節柄緑が深くなってきます。鬱蒼とした緑に囲まれると妙にイキイキとする友人(笑)

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坂が続きますが、叔母も大丈夫なようです。幸い天気も晴れ間がのぞくようになり、だんだん暑くなってきました。

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ダリアは色々な種類があるようで、微妙な色の違いを楽しませてくれます。

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だいぶ降りて平らになってきました。ここはプロポーズガーデンというそう。この下がウェディングガーデンになってますので、季節によってはガーデンウェディングに使われるのでしょう。

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再びバス通りに出ると両脇はアガパンサスがびっしり。この下にハーブガーデンが広がり、ハーブ工房などもあります。

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ハーブガーデンにあった「ボケ防止のイス」。周りに植えられたローズマリーの香りの刺激で記憶力増進、ボケ防止に効果があるとのこと。妙に興味津々(笑)

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ハーブガーデンを降り切ったところで、今まで降りてきたバラの谷を見上げて見ます。高度が下がったのと空も明るくなって、暑くなってきました。最初にマイクロバスに乗ったチケット販売所はもうすぐそこ。上でバスを降りてから50分ほどの散策でしたが、緑と花が溢れる広大な敷地をのんびり散歩でき、実に楽しめました。

最後に駐車場上のハーブショップでラベンダーソフトクリーム1つを4つのスプーンでシェア。嫁さんのソフトクリームニーズを先読みして促しました(笑)

ここは、春や秋に再度来てみたいですね。熱海の穴場スポットです。



さて、時刻は11時過ぎでまだ早いんですが、約1時間の散策で腹ごなしも済んだということで、近くに魚料理の名店があるとの情報がありましたので、行ってみることにします。

アカオローズ&ハーブガーデンは熱海のすぐ先ですが、その先の伊豆多賀を超えた網代の135号沿いのお店に行ってみることにします。まだ8時に旅館の朝食をいただいているので、まだそれほど空腹感があるわけではないのですが、ここは添乗員特権で押し切ります。というのも、この網代、亡き父がメジナ釣りに足繁く通った場所で、昔父が珍しくどの場所が釣れるかや美味しかった店などを地図をみながら話してくれたことがあり、それを想い出して、行こうとしていたお店が父の話していた店とあたりがついたから。網代ももちろんこの国道はいつも通るんですが、このあたりで食事をしようというということになって初めて思い出した次第。

お店はすぐに見つかりました。

食べログ:味くらべ

国道沿いの駐車場に車を停め、お店に入ろうとすると年季の入った巨大な生簀があり、メジナや伊勢エビが目に入ります。いかにも父が好きそうな構え(笑) まだ平日の11時過ぎにも関わらず店内にはお客さんも結構いました。繁盛店ですね。気さくなおばちゃんが注文を取りに来てくれて頼んだのがこちら。

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こちらが嫁さんの頼んだ看板メニューの「熱海丼」。ホタテ、炙った鯛にキンメ、鯵と新鮮な地魚全部乗せです。もちろん全員「ご飯少なめで!」と付け加えるのを忘れません(笑)

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こちらが叔母が頼んだ「シラス二色丼」。生シラスと釜揚げシラスの繊細なハーモニー!

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友人は「生桜エビ釜揚げシラス丼」。こちらも見事なハーモニー。白と桜色が綺麗ですね。

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そして私は「あじタタキ丼」。一番地味な注文ですが、獲れたてのあじのタタキの旨さ知るだけに、それを堪能しようという通好みの狙い(笑)

まあ、食べているうちにお互いの丼の具の交換が進んで皆色々楽しめることになるのですが、やはり新鮮な魚を海の近くでいただくのはいいですね。思い出とともに美味しくいただきました。



ということで天気は晴れに変わり、夏の太陽が眩しくなってきました。まだお昼前ということで、引き返すのではなく先に行ってみようということで、先に進みます。網代からひとっ走りするともうすぐ伊東。

宇佐美を過ぎて、伊東に近づくと左手に道の駅伊東マリンタウンと出ましたので、停まってみることにします。駐車場に車を停めお土産などを売っている道の駅には見向きもせず、まずはヨットハーバーの方に出てみます。

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どうやら堤防に出られるようなので、堤防に近づくと入り口に監視員のような方がいますが、入場は無料とのこと。日差しが強くなってヨットの白が海と空の青に映えますね。遠くにちょこっと頭を出しているのは大室山。

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天気になってみなさんご機嫌。

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堤防の階段を上ると堤防の上にも出ることができるようになっていました。風もなく海は静か。深い青色に染まる相模湾。伊東まで来ると初島は北のほうに見えるようになります。

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この堤防、だいぶ先まで行けるようですが、照りつける陽も厳しくなってきたので、先へ行くのは断念。

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そしてお土産やさんも皆さんまだ良いということで道の駅は素通り。嫁さんが、天気がいいので先ほどから遠くに頭だけ見えている大室山に行ってみようと言い出します。我々はこれまで3度も行っていて割と最近にも行っていますが、叔母も友人も大室山は初めてということで、行き先に決定。ということでGoogle Mapsに行き先を仕掛けて出発です。前日信頼性をかなり落としたGoogle Mapsですが、汚名挽回なるでしょうか?

大室山へは国道135号をまっすぐ南下していく道もあるんですが、Google Mapsの指示は伊東市内から海岸沿いを進まず南伊東駅方面に回る道。幸い、この道でそれほど時間がかからず、我々にはおなじみの大室山リフト乗車口に着きました。

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駐車場に車を停めると迷わずリフトに乗ります。前のベンチには叔母と友人が乗り、後ろに私たちが乗り、高低差139mを一気に登ります。山頂駅の手前で観光地でよくある写真を自動的に撮られる機械が置かれていて、お客さんが通り過ぎるたびに「写真撮りま〜す、はい、チ〜ズ!」と言われるんですが、今回顔を手で覆ってイヤイヤしたら、降りた時に写真を勧められませんでした。プチテクニック習得です(笑)

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頂上駅に着くと、やはり眺めは最高。まずは北を向いて、伊東市街方面。よくみると、先ほどまでいた、道の駅伊東マリンタウンとヨットハーバーがちゃんと見えるではありませんか。まあ、向こうからも見えたので当然ですが(笑)

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ちょっと右をみると、眼下には伊豆シャボテン公園が見下ろせます。我々の世代は伊豆シャボテン公園といえば高原竜ヒドラですね。赤茶のヒドラの像が小さく見えます。遠くに見える丘は小室山。こちらは未踏です。

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そしてもう少し右をみると、伊豆高原の別荘地を通して南伊豆方面が見えます。前日の雨天や霧が嘘のように晴れわたり、大室山の眺望を堪能できました。

大室山は山頂駅から火口の周りを一周して本当の山頂まで歩くことができます。午前中アカオローズ&ハーブガーデンで結構歩いたので、叔母に「ここぐるっと回ってみる?」と聞くと、全く問題なさそう。ということでぐるっと一周することにしました。

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山頂駅のちょうど反対側にある本当の大室山山頂。遠くから見るとなだらかな道に見えますが、直前の登りは意外に息が切れます(苦笑) 標高は579.64mとあります。しばらく絶景を楽しみます。天気はいいんですが西の空に厚い黒雲がかかりはじめ、なんとなく不穏な兆候が出てきました。ということで、少し足早に山頂駅の方に戻ります。ここで雷雨など食らうと大変ですね(笑)

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天候が良ければこの辺りから雄大な富士山が望めるはずですが、あいにく厚い雲に阻まれ富士山は姿を見せませんでした。

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再びリフトに乗り降りていきます。やはり下りの方が眺めがいいですね。リフトを降りるとすぐ売店ですが、なぜかお土産に伊東名物「ぐり茶」を購入。伊東市内の至る所にぐり茶の看板がたち、前々から気になっていました。

さて、時刻は14時くらい。思いつきというか、道の駅から見えたから来た大室山ですが、絶景の中をのんびり散歩できて、初めてきた叔母も友人も満足そう。いい腹ごなしにもなりました。ということで、そろそろ帰途につく時間です。今回は1泊ということで、近場の伊豆へのプチ旅行でしたが、いつも通り添乗員役を無事こなすことができました。あとは運転手役のミッションを遂行するのみですね(笑)

大室山の駐車場から伊東市街までは往路と同じ道。それから国道135号を上って、宇佐美、網代、伊豆多賀、熱海とやり過ごします。

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熱海ビーチラインに入ると海岸沿いの気持ち良いドライブ。そして真鶴道路を通って、最後にお土産を求めて小田原風祭の鈴廣かまぼこの里を目指しますが、小田原手前の石橋にも鈴廣があるのを見て、そこで済ますことにしました。

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店舗はだいぶ小規模ですが、干物や塩辛など売っているものは同じ。ちなみに風祭の鈴廣ではいつもイナゴの佃煮(私の酒のつまみ!)を買うのですが、石橋店には残念ながら肝心のイナゴがありませんので断念です。鈴廣の中の人、イナゴの積極販促をよろしくお願いします(笑)

皆、干物やらかまぼこやら気に入ったものを買い求めて、この旅のミッションは全て終了。あとは友人と叔母を送り届けて終了です。ちなみに平日でしたので、このあと西湘バイパスも横浜新道も首都高も大きな渋滞なくスムーズに送り届けることができました。今回も無事故で旅を終えることができ安堵です。

首都圏の天気はこの旅行のあとも7月一杯雨や日照不足が続き、結局晴れたのはこの日のみということで、結果的には運良く好天に恵まれた次第。皆さん日頃はいろいろ忙しい中、つかの間の温泉と散策で日頃の疲れを癒していただきました。私に取っても父の思い出に少しだけ触れることができ、なんとなくしんみりした瞬間もありました。



さてさて、7月は当ブログは本来のハイドンのレビューが開店休業状態だったため、8月はなんとか正常化したいと思います。引き続き寛容な心でよろしくお願い申し上げます。



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【番外】梅雨の小紀行(その1)

7月は色々あってコンサートレポート以外に記事が書けておりませんが、そんな中、ちょっと気晴らしに温泉旅行を思い立ちました。なんとなくいつものメンバーに声をかけたところ、ドンピシャでスケジュールが合い、しかもお目当の旅館も確保できるという幸運にも恵まれ、思いつきが実行に移せることになった次第。ということで、いつも通りダラダラとした旅行記にお付き合いください。

なお、7月のDisk of the Monthは諸事情によりお休みとさせていただきます。

旅に出たのは7月16日火曜から1泊。前日が海の日の3連休明けの日です。今年はみなさまご存知の通り、梅雨の長雨という言葉以上に日照自体が少なく関東でも雨の日が延々と続く状況でした。3連休はもちろん、20日を過ぎて夏休みに入ると行楽地は子供づれでごった返したり、道路も渋滞になることが予想されたため、その合間を狙っての日程どり。本当は昨年も出かけている尾瀬にでも行きたかったんですが、参加者の日程が確保できるのは1泊ということで断念。ということで1泊でも無理のない行程が組める伊豆近辺ということで目的地も落ち着きました。

メンバーは私たち夫婦との旅の常連さんの叔母、そして叔母とも一度一緒に旅に参加している友人の合わせて4名。いつもなら、早朝に出発して目的地に向かうところですが、この日は参加する友人が朝まで別の用事があるため、変則行程での旅の始まりです。

出発はから新宿の叔母を迎えに行くところはいつも通り。通勤の渋滞を避けて、朝6時に出発して、7時に新宿で叔母をピックアップ。ところがその先は10時過ぎに友人をピックアップするまで時間が空くというのが変則行程。もっと遅く出てもいいんですが、通勤時間帯の渋滞は避けたいということで、朝はいつも通り早めに出発しました。問題は10時すぎまでどうするかですが、妙案がありました!

行き先を叔母に告げると、「それはいいわね〜、見たいわ〜」とご快諾!

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そう、この旅最初の行き先は千駄ヶ谷の新国立競技場です。この日も朝から小雨がぱらつくあいにくの天気ではありましたが、新宿から千駄ヶ谷に着くと、雨は上がっていました。時間は8時少し前ということで、現場作業員の通勤ラッシュ。ちなみにちゃんと駐車場に停めて少し歩いてみようかと思ったんですが、近くの外苑駐車場は8時前にも関わらず満車で、入口の前には工事用の車の列。おそらく突貫工事の現場作業の方達の車なのでしょう。仕方なくぐるっともう一度新国立競技場の周りを回って、大江戸線の国立競技場駅の横にちょっと車を停めて、建設も大詰めを迎えている新国立競技場を仰ぎ見ることにしました。

もともとはザハ・ハディドの奇抜というか巨大スケールの案が頓挫して、隈研吾さんによる案に差し替えられ、短い工期がさらに短縮されマッハ突貫工事で完成を目指しているわけですので、作業に関わる業者も膨大な人数になろうというもの。見ている間も大勢の作業員が現場に吸い込まれていきました。

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東京に住んでいても、なかなか近くに行く機会もなく、すぐ近くの新宿に住んでいる叔母も、近くで見るのは初めて。全員観戦チケットなどには手を出していないという状況の中、来年開催されるオリンピック時を想像しながら建設中の競技場をシゲシゲと眺めます。

「近くで見ると大きいわね〜!」とは叔母の弁。

少しの間ですが、あーでもないこーでもないと言いながら観光気分になりました(笑)



とは言っても、まだ8時前。友人とのランデブーには時間があります。ということで、次に用意した企画は「海ほたる」。我々夫婦は父や母が元気な時に2度ほど行っていますが、叔母が行ったのはかなり前のことということで、この企画も賛意多数により決行(笑)

千駄ヶ谷から初台南に出て首都高に乗り一路湾岸線を目指します。中央環状線の長いトンネルを抜けるともう大井埠頭。先ほどまで上がっていた雨がまたぱらつき始めました。湾岸線に入って羽田空港に差し掛かると、嫁さんから「羽田空港もいいんじゃない?」とのお指図が(笑) 私は仕事でよく使っていたので、羽田は珍しくもなんともないんですが、嫁さんも叔母も久しく行っていないとのこと。それではということで、羽田空港で降りることにして、勝手知ったる空港第二ビルを目指して、空港の駐車場に車を停めることにしました。私は飛行機はANA派です(笑)

膨大な台数を停められるP4駐車場に車を停め、車に戻ってこれるよう位置をしっかり覚えて、ブリッジを渡って空港第2ビルに入ります。羽田空港に来るときは出張で時間がないときが多いので、時間を気にせずのんびり散歩気分で歩くのは新鮮ですね。もちろん向かったのは最上階の展望デッキ。出張の時はもちろんここに立ち寄ることはありませんね(笑)

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展望デッキに着くと、外は雨。それでも絶えまえなく旅客機が離着陸を繰り返す様子を見て、叔母もなんだか童心に返ったようで、じっと見入ってました。しばらく雨空に消えていく飛行機を追っていると、ランデブー予定の友人から連絡が入り、予定より早くランデブーできそうです。ということで、30分ほどの羽田空港見物も好企画として受け入れられました。幸先良いですね(笑)



羽田空港の駐車場をでて、超わかりにくいGoogle Mapsの誘導に従って環八に入り、大森の友人宅に向かいます。

9:30すぎに友人をピックアップして、ようやくフルメンバーでの旅のスタートを迎えました。この日に宿は湯河原温泉で以前泊まって料理が美味しかった宿。ということで、一路西に向かうべく、今度は羽田から首都高横羽線に乗ります。

横羽線から横浜新道、保土ヶ谷バイパス経由で東名高速に乗り、厚木からは小田原厚木道路で湘南に向かいます。

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1時間くらい走った平塚PAで休憩。幸い雨は上がってきましたね。平塚から小田原を超えれば湯河原はもうそう遠くはありません。一応ここまで順調にきました。そろそろお昼をどこで食べるかを決めておかねばなりません。

一応前日にいつものように食べログで昼食スポットを探しておいたのですが、この日は3連休明けの火曜日ということで、あてをつけようとしていたお店の多くがお休み。そんな中でもこの日にやっている箱根湯本のお蕎麦やさんに目星をつけておいたので、「お昼は箱根でお蕎麦なんてどうかな〜」とつぶやいてみると、一同賛成。ということで目的地は箱根湯本になりました。

平塚PAから小田原厚木道路を少し走るともう箱根口です。真鶴道路との分岐を真鶴へは進まず、箱根方面に曲がり小田急線沿いの国道1号旧道に入ります。箱根湯本駅を通り過ぎて、函嶺洞門の手前を左に曲がって、かなりの細道を進んだところに目的地のお蕎麦やさんはありました。

食べログ:はつ花新館

箱根には何度も来ていますが、この湯本の早川沿いの温泉街に入ったのは初めてのこと。はつ花には本館と新館がありますが、新館にしか駐車場がないということで新館の方を選んだ次第。この新館に来るまでの道が狭い(笑) 同乗者一同、私が運転していたら絶対擦っちゃうと絶句。がっ、細道を何より愛する私にとっては何の問題もありません。たまたま車が車検中で一回り大きい代車だったんですが、状況は変わらず(笑) 雨がぱらつく中、お店の玄関先で同乗者を下ろして、奥の駐車場(ここも狭い!)に車を停めて、いざお昼です。

ここのお蕎麦は自然薯と卵がつなぎのようです。そして自然薯と卵で食べるというまことに健康的なもの。幸い窓際の席が空いていて、外を眺めると小雨ぱらつく早川の流れが実にしっとりとした景色で心地よいですね。それぞれお蕎麦を頼むと、それほど待たずに蕎麦が運ばれて来ました。

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こちらは嫁さんの頼んだ貞女そば。冷たいお蕎麦に自然薯と卵、海苔、わさびが添えられたもの。

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こちらが私が頼んだせいろ蕎麦。お蕎麦を別にしただけのようですね。これが実に美味い。量はそれほどありませんが、当ブログの読者の皆様は我々の旅の「昼は軽めに」という不文律があることをご存知だと思いますので、まさに喉越し軽めの爽やかなお昼でした。味良し、雰囲気良し、眺め良しで言うことありません。叔母も友人も満足そうでしたので、今回の旅も添乗員役を着実にこなしつつあります。



さて、平塚では雨は上がっていたものの、ここ箱根湯本はまた雨模様。この先湯河原に向かうのに立ち寄るスポットは色々考えていたのですが、雨ということで屋内系のスポットが良さそうです。ということで、次に目指したのはこちら。

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ポーラ美術館

ポーラ美術館に来たのは我々は2回目。前回は2016年の夏に車椅子の母親を連れてきていたので、3年ぶりの訪問になります。ここを選んだのは、開催されていた企画展が良さそうだったので。

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入り口を入ってからガラスに書かれた企画展のコピーを撮ったので文字が裏返しですが、この時開催されていたのは「ポーラ美術館×ひろしま美術館 共同企画印象派、記憶への旅」という催し。これがなかなか力の入った見事な展示でした。ポーラ美術館は印象派の絵画のコレクションが有名だそうですが、西の広島銀行が運営するひろしま美術館もかなりのコレクション。その両方を一同の展示するということで、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、マティス、ロートレックからスーラにシスレーなどの絵画が一同に並ぶ圧巻の展示。

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ルノワールの光り輝く色彩、モネの幽玄な気配、ピカソの深い青、ゴッホの筆のほとばしりなどを存分に味わうことができました。何より素晴らしかったのは、それらが広々とした空間に並び、人ごみもなくゆったりと鑑賞できること。東京でこのクラスの展示をすれば、人ごみを見に行くような混み具合になってしまいますので、これは貴重なひとときとなりました。

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雨の箱根での美術館で2時間ほどのんびり過ごして、そろそろこの日の宿に向かうことにしました。

ポーラ美術館は箱根のかなり奥の方にありますので、ここから湯河原へは海沿いではなく、箱根峠を越えて湯河原パークウェイを降りていくことにしました。いつものようにGoogle Mapsに目的地を仕掛けて進みます。天気は雨模様ですが、時折霧の中になるような状態で、まずは強羅の別荘街を抜けて小涌谷、芦ノ湯など駅伝で有名な街道を経て芦ノ湖畔に出ます。そのまま箱根関所、箱根峠をやり過ごして、湯河原パークウェイに入ると、先ほどまでとは様子が一変。霧は霧でも少しも前が見えないくらいの濃い霧に包まれ、視界数メートルの状態に。ライトを点けスピードを落として恐る恐るパークウェイをゆるゆると降りてかなり高度が下がったところでようやく霧が晴れ視界が戻ってきました。これまで土砂降りや吹雪で視界が効かない中を運転した経験はありましたが、この深い霧が一番怖いですね。いやいやノートラブルでやり過ごせて安堵です。

奥湯河原の温泉街に入ったところで、今度はGoogle Mapsが明らかにおかしい。先ほどまで目的地まで10分少しと表示されていたのが、突然ひと山向こうの道を走っていることになり、目的地まで50分に急変。呪いでしょうか(苦笑) 幸い以前通ったことがあり土地勘のある道だったので事なきを得ましたが、知らない場所でこの誤動作が起こったら迷いますね。市街地では自分の位置を大きく誤ることがなかったので、Google Mapsを愛用していましたが、市街地以外では信頼性に問題ありですね。

そうこうしているうちに湯河原温泉の中心街に入り、またしても極細の道に入った奥にある本日の宿に無事到着いたしました。



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湯河原温泉 オーベルジュ湯楽

この宿には昨年12月末に来たばかり。その時の料理があまりに素晴らしかったので、今回の1泊旅行の宿泊先に再度選んだ次第。年末は我々夫婦のみの旅行でしたので、叔母と友人は初見参です。

宿に着いたのは予定通り4時前。前回は最上階のスイートルーム(年末でそこしか空いてなかったんです)でしたが、今回はカジュアルな部屋が取れました。まずは部屋に案内され、一休みしたところでいざ温泉です。そういえばこの日は途中温泉には寄りませんでしたのでこの旅初入湯です(笑)

この宿のお風呂は1階の石造りの大浴場と古代檜風呂が男女交代制。この日は古代檜風呂が男性用になっていましたので、早速行ってみます。

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幸い貸切状態だったので、中をパチリ。こちらの温泉は湯河原17号源泉から引いているとのことで、泉質はナトリウム・カルシウム一塩化物・硫酸塩泉。無色透明ですが、トロッとしたいい温泉。掛け湯をしてザブッと体を沈めて、お湯の注がれる音をBGMに静かなひととき。窓の外は曇天ですが、なんとなく夕刻の曇天の空を遠くに眺めながらのお湯に浸かってのんびりします。いつもながらの運転手兼添乗員業務で疲れた体にお湯が染み渡りますね。

しばらくで上がって、部屋で冷えたビールをグビリ(笑) 湯上りのビールは最高です。嫁さんと、叔母、友人の女性陣は石造りの大浴場から、貸切りの露天風呂へハシゴ。貸切露天風呂を上がったところでまだ時間があるのでバトンタッチということで、今度は私が貸切露天風呂に行ってみます。このお風呂は前回訪問時には入れませんでしたのではじめて入ります。

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貸切露天風呂は、先ほど入った古代檜風呂の隣。一旦下駄に履き替えて外に出たところにあります。途中湯河原の温泉街や周りの山、鷹ノ巣山や十国峠方面を見渡せます。

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こちらが露天風呂の建物。

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貸切風呂なので、こちらも中をパチリ。いや、思ったより広いですね。別に奥に洗い場もありなかなかいいです。先ほどビールをいただいていい気分ですので、お湯に湯を沈めてゆったりと静寂を楽しみます。ふと気づくと横に水風呂があるではありませんか。温度はさほど低くはありませんが、水風呂は大好きですので、しばらく温まっては水風呂へと数回往復。これがたまりませんね。広くて気分のいい露天風呂と水風呂を堪能して完全にリセットされました。いやいや素晴らしい。

さて、温泉でしゃっきりして、お腹もいい具合に減ってきました。時間は18時近くということで、楽しみにしていた夕食です。

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部屋と同じ階にあるレストラン「ピノ・クラーレ」に向かいます。ここはイタリアンなんですが、素材も仕立てもアレンジも和風を積極的に取り入れていて、我々世代にも違和感なく楽しめるように工夫されているんですね。前回は非常に美味しかったので、今回も楽しみです。

席に着くと、我々の名前の入ったお品書きがテーブルに置かれており、前菜からデザートまで、夢のような(笑)コースが並びます。

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あらためてビールで乾杯。いや、私は再度の湯上がりのビールですが、キンと冷えたビールが体に染み込みます。旨い!

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間をおかず出てきたのが前菜が二皿。最初に「鰯のコンフィ 焼き茄子とじゃが芋 トマト風味のパン粉添え」じゃが芋や焼きなすの素朴な味がソースのアクセントで引き立ちます。

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二皿目が「自家製のコンビーフ、冬瓜、胡瓜とセロリ、ディル、リコッタチーズ」。素朴な冬瓜が、コンビーフとリコッタチーズのインパクトと好対照。胡椒とディルの香りが加わることで華やかになります。

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お造りは向かい合わせの2人分。「相模湾天然地魚の盛り合わせ」彩に花をあしらった盛り付けが実に美しい。自家製の土佐醤油でいただきます。お造りということで完全に和食なんですが、見た目も雰囲気もコースの中に溶け込んで違和感ありませんね。

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ビールが空いたので、お酒を何にしようかとドリンクメニューを眺めて、注文したのはロゼ。イタリア、サルデーニャ島のSerra Lori Argiolas。なんとなくこのあと肉も魚もててくるようなので、辛口のロゼが合うだろうとの読みです。これは当たりでした! 味も香りも繊細ながらしっかりした余韻もあってグーです(笑)

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続いて「やまゆりポーク肩ロースのグリル 玉蜀黍(トウモロコシ)のピュレ 季節野菜添え」。豚のグリルにトウモロコシソースを合わせたもの。しっかりした豚の味がトウモロコシのほんのりと甘いソースで爽やかな余韻が残ります。ロゼともピタリ。

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今度はお魚。黄色がキーカラーになっているようですね。「本日の鮮魚のフリット スパイス風味 ズッキーニのソース おかひじき コリンキーのグリル添え」。魚は鯖。コリンキーは黄色いカボチャ。実に鮮やかな配色もさることながら、鯖のフリットにおかひじきを合わせるセンスも見事。おかひじきはうちでもよく食べますが、おひたし以外に活用する想像力が欠如していました(笑) さすがプロですね。

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そして肉です。「A4ランク黒毛和牛のリブロース 柚子胡椒風味の枝豆ソース 赤玉葱、人参のピクルス添え」。今度は前の皿の緑が韻を踏んでいるようです。和牛に枝豆のソースを合わせてきました。肉は我々好みの適量。そして肉の旨味と枝豆ソースが絶妙のマッチング。もちろんロゼとも相性バッチリ。だんだん至福領域に入ってきました(笑)

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ようやくご飯。満腹中枢にかなりの電気信号が行っていますが、ご飯はしっかりいただきます。「真蛸の炊き込みご飯 パプリカと三つ葉のお吸い物」。私はもちろん完食です。

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最後はデザート。パンナコッタにアイスクリームなどをあしらったもの。こちらも完食。デザートは女性陣も完食(笑)

いやいや、前回に引き続き、夕食は素晴らしいものでした。やはりオーベルジュを名乗るだけのことはありますね。宿の人から「4名様だと夕食は3時間ほどかかります」との予言通り、気づくとそろそろ9時。それほど時間が経った気はしないのですが、やはりほぼ3時間コースとなりました。

このあとほとぼり冷ましに、レストランと同じフロアの湯楽文庫でひとしきりおしゃべり。霧のドライブは怖かっただの、箱根のお蕎麦やさんから見た早川の景色は良かっただのたわいもないことを振り返ってひとしきり笑いに包まれました。

部屋に帰ってちょっとのんびりしてから、再度古代檜風呂にしっぽり。酔い覚ましになりましたね。上がってほどなくしてこの日は就寝しました。

(旅は続きます)





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Daisy


Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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