【新着】ジュビリー四重奏団の弦楽四重奏団集(ハイドン)

またまた新着アルバム。

Jubilee_Q.jpg
TOWER RECORDS / amazon(mp3) / HMV&BOOKS onlineicon

ジュビリー四重奏団(Jubilee Quartet)によるハイドンの弦楽四重奏曲3曲(Op.64のNo.4、Op.54のNo.2、Op.20のNo.2)を収めたアルバム。収録はイングランドのロンドン北西の海沿いの街、サフォーク(Suffolk)のポットン・ホール(Potton Hall)でのセッション録音。レーベルは英RUBICON。

聞きなれないクァルテット名に聞きなれないレーベル名。しかもルビコンといえばルビコン川を渡るという故事が思い当たります。レーベルのロゴには川の流れのような波も見えますので重大な決断を下してこのレーベルを立ち上げたのでしょう。ということでまずはレーベルを調べてみたところ最近イギリスで設立されたレーベル。

Rubicon Classics

このサイトのAbout usを見ると、実に志の高いコンセプトが書かれていました。あまりにキレた文章なので引用しちゃいましょう。

Rubicon Classics is an exciting new label offering truly collaborative partnerships for musicians.
Whether you are making your first recording, or looking for a new label that will work with you bringing your recording to the market place, on CD, vinyl, and on digital, RUBICON is the go-to label for the classical artist who requires a daring, adventurous and pro active label partner.
RUBICON is free from major label decision making inertia and internal pressures. RUBICON is proactive, not reactive and will make decisions quickly.
With a worldwide network of distributors, first class digital distribution and social media marketing, RUBICON will support, advise and guide artists from the recording studio to a successful release and beyond.
RUBICON – daring and different, creative and collaborative.


素晴らしいレーベルができたものです。手短かに言うと、アーティストに寄り添って、メジャーレーベルの影響は受けず、独自の視点でクラシックの新人アーティストの才能を掘り起こしていくというもの。才能ある若手にとって実に頼もしい存在といっていいでしょう。

このアルバムを記事にしようと思ったのは、若手クァルテットの新鮮なアプローチもありますが、このレーベルの若手アーティストを発掘しようと言う意気込みを買ってのこと。若手のクァルテットのハイドンということで、当ブログの重鎮の読者の皆様にもご賞味いただきたいと思います。

ジュビリー四重奏団は2006年、ロンドンの王立音楽院の生徒だった4人によって設立されたクァルテット。メンバーはチェコ、カナダ、スペイン、イギリス出身者で今日取り上げるアルバムがデビューアルバム。

第1ヴァイオリン:テレサ・プリヴラツカ(Tereza Privratska)
第2ヴァイオリン:ジュリア・ルークス(Julia Loucks)
ヴィオラ:ロレーナ・カント・ヴォルテッシュ(Lorena Cantó Woltèche)
チェロ:トビー・ホワイト(Toby White)

The Jubilee Quartet

クァルテットのウェブサイトにはこのアルバムのspotifyへのリンクや、収録時のYouTubeの映像などもあり、サイトだけでも色々なことを知ることができるため、参照価値ありです。



さて、肝心の演奏です。

Hob.III:66 String Quartet Op.64 No.4 [G] (1790)
ノンヴィブラートの透明感ある響きが新鮮。ハイドンの音楽がまるで窓から吹き抜けるそよ風のように響きます。そして特徴的なのが弱音のコントロール。すっと音量を落とすセンスはなかなか。録音は弦と弓の擦れる音が迸るような鮮明さ。適度に弾むハイドンらしい愉悦感と、この弦の摩擦によるリアルな響きの現代音楽的な峻厳さが入り混じる緊張感の対比、そしてはっきりとした音量の対比がこのクァルテットの音楽づくりのポイントとみました。フレージングも非常にデリケートな部分と直裁な部分が入り混じって聴き手の脳に多彩な刺激が届きます。メヌエットでもトリオでグッと音量を下げるのは新鮮。そして最もユニークなのはアダージョ楽章。癒されるような雰囲気ではなく、研ぎ澄まされた孤高感というか、音楽の余韻を削いでミニマル的な響きすら感じさせるもの。フィナーレはハイドンの巧みな構成に多角的に光を当てようというのか、コントラストをくっきりつけて締めくくります。

Hob.III:57 String Quartet Op.54 No.2 [C] (1788)
デビューアルバムでこの曲を持ってくるとはなかなか玄人好みです。これまでの伝統的な演奏は響きの深さとハイドンの意図した構成の展開の面白さを高次元に両立させたものですが、ジュビリーの演奏は小気味良い新鮮さをベースとした爽やかなもの。鳥のさえずりのような軽やかさによってこの曲のまた違った面白さを感じさせます。1楽章はこの新鮮さが心地よかったんですが、続くアダージョでは、いま少し深みが欲しい気になってきます。楽章間の対比がもう少しつくとこの名曲の真髄に迫れるでしょう。逆にメヌエットはもう少し弾んで欲しいところ。この曲の聴きどころはもちろん驚くべきアイデアに満ちたフィナーレ。ここにきて表現の幅を広げて聴かせどころにふさわしい表現力を発揮します。この楽章での表現の深さのためにそれまでの楽章をあえて淡々とした演奏でまとめたのかもしれませんね。

Hob.III:32 String Quartet Op.20 No.2 [C] (1772)
このクァルテットの新鮮な響きが最もマッチしたのが、最後のOp.20。これまでの2曲よりもリラックスして演奏しているようで、愉悦感も感じさせる自在な弓さばきとチェロの明るい音色が心地良いですね。音楽にエネルギーが満ちて推進力を感じさせますが、第1ヴァイオリンの表情がもう少し豊かだとさらに聴き映えするでしょう。続く2楽章もアンサンブルにしっかりと勢いがついてこの曲のエネルギーを汲み取っています。前半の慟哭のような音楽から後半の美しいメロディーの変化もいいんですが、このメロディーの美しさに磨きがかかるといいですね。精妙な響きをベースにしたメヌエットをへて、軽やかにフィナーレに入り、最後はぐっと踏み込んでまとめます。

新人アーティストに寄り添って発掘することをミッションに掲げるRUBICONレーベルが放つジュビリー四重奏団のデビューアルバム。演奏を評価する視点で見ると、しっかりとした個性があるクァルテットですが、ハイドンの曲を世に問うにはもう一段の熟成が必要でしょう。ただし、こうした新人アーティストが多くの人に知られ、そして成長していく機会を作ることで、未来の名演奏家が生まれていくことになるため、このレーベルのこうした取り組みは非常に重要だと思います。このアルバムの最後に置かれたOp.20の演奏には磨けば光る宝の原石が散りばめられているように聞こえました。評価はOp.54が[+++]、他2曲は[++++]とします。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 弦楽四重奏曲Op.64 弦楽四重奏曲Op.54 弦楽四重奏曲Op.20

【新着】パシフィック・クァルテット・ウィーンのOp.54のNo.2(ハイドン)

ちょっとバタバタしておりまして、間が空きました。今日は弦楽四重奏の新着アルバム。

PacificQW.jpg
TOWER RECORDS / amazon / HMV&BOOKS onlineicon

パシフィック・クァルテット・ウィーン(Pacific Quartet Vienna)の演奏で、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.54のNo.2、バルトークの弦楽四重奏曲2番、ブラームスの弦楽四重奏曲Op.51のNo.2の3曲を収めたアルバム。収録は2018年3月8日から10日かけて、スイス、チューリヒ北方のドイツ国境に近い小さな街マルターレンの改革派教会(Reformierte Kirche)でのセッション録音。レーベルはオーストリアのGlamola。

パシフィック・クァルテット・ウィーンは、2006年にウィーン国立音楽大学の学生により設立されたクァルテット。ウィーン国立音楽大学といえば名門中の名門で、特に指揮者はワルター、カラヤン、アバド、アーノンクール、メータ、シノーポリ、ヤンソンスら錚々たる指揮者の出身校。ハイドン好きの皆さんにとっては、東京藝術大学とのコラボによるハイドンの弦楽四重奏曲全集「ハイドントータル」が記憶に新しいところ。このパシフィック・クァルテット・ウィーンもハイドントータルの中にOp.17のNo.2とOp.64のNo.2の2曲録音があります。その2曲の録音は2008年のもの。その演奏はハイドントータルの中でも特に目立ったものではありませんでしたが、その後Gramolaから2枚のアルバムがリリースされ、いずれも1曲目にハイドンの曲が置かれ、ハイドンの曲の面白さを素直に表現した弦のハーモニーの美しいなかなかいい演奏ということで、その2枚目のこのアルバムを取り上げた次第。

このアルバムの収録時のメンバーは下記の通り。

第1ヴァイオリン:高瀬 悠太(Yuta Takase)
第2ヴァイオリン:エスター・マヨール(Eszter Major)
ヴィオラ:チンティン・ファン(Chin-Ting Huang)
チェロ:サラ・ヴァイレンマン(Sarah Weilenmann)

ハイドントータルの演奏時は第1ヴァイオリンの高瀬さん以外はメンバーが異なります。クァルテットの情報は下記のウェブサイトをご参照ください。日本語ページのリンクです。

Pacific Quartet Vienna

Hob.III:57 String Quartet Op.54 No.2 [C] (1788)
味わい深いメロディーと展開の面白さに溢れるこの曲は名演奏ぞろいですが、この演奏は、この名曲を非常に素直にオーソドックスに演奏したもの。古楽器ではありませんが、ヴィブラートは少なめで、結果として素直に各パートの弦の響きあう美しさが浮かび上がってきます。録音は鮮明。艶やかな弦楽器の美しさが楽しめます。音のエッジではなく腹の部分を膨らませて響かせるようなボウイングが古楽器風なせいか、華やいだ雅な印象が加わります。1楽章はオルランドやリンゼイ、アウリンなどの輝かしい演奏と比べると少々地味ではありますが、端正な水彩画を見るような安堵感。聴いているうちになんとなく演奏の妙技ではなく曲自体の美しさに耳がいく不思議な感覚になります。素直で自然な表現は過飾に勝るというハイドンの演奏のいい例ですね。
第1ヴァイオリンが悲しみを帯びた鳥のさえずりのように聴こえる独特な短いアダージョも、沈み過ぎず、淡々と語る口調。そして、その語り口はメヌエットに引き継がれて、ほんの少しづつ雄弁になっていきます。いつもながら、この曲の流れを考えたハイドンのアイデアの豊富さに驚きながら演奏を楽しみます。適度に雄弁で表現に無理のない安心感に包まれます。
そして、この曲の最も面白い終楽章。端正な演奏が徐々に展開していく曲の面白さを際立たせます。表現の幅はこの曲の中でも一番大きくなり、そよ風のようなプレストを挟んで、最後にようやくグッと沈み込みます。端正というか地味目な演奏ではありますが、妙に心に響く演奏でした。

このクァルテット独自の際立つ個性があるわけでもなく、アクロバティックでもなく、しなやかさを極めた演奏でもないんですが、このハイドンの名曲の深さをしっかりと描いて、見事にまとめた演奏でした。聴く人によっては凡庸な演奏に聴こえるかもしれませんが、私にはこの曲の魅力がしっかりと伝わるいい演奏に聴こえました。やはりしっかりとした技術の裏付けがあって、また基本的な表現の確実性、そして何より音楽をまとめるバランス感覚というかセンスがあってのことでしょう。数多の名演、個性的な演奏をいろいろ聴いた人にこそ聴いていただきたい演奏と言っていいでしょう。気に入りましたので評価は[+++++]とします。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 弦楽四重奏曲Op.54

イタリア四重奏団の皇帝、日の出(ハイドン)

今更ですが、名盤です。

QuartettoItarianoPH.jpg

イタリア四重奏団(Quartetto Italiano)の演奏による、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.76のNo.3「皇帝」、No.4「日の出」の2曲を収めたLP。収録情報は記載されていませんが、Pマークが1976年となっています。レーベルは蘭PHILIPS。

最近、母親の遺品整理などの片付け物を集中して行っており、朝から晩まで体を動かしています。夕食後のわずかな時間に音楽を聴きながらオークションを物色したりしていますが、このLP、音源はCDで持っているかと思ってスルーしようとしていたところ、うとうとしているうちに指が滑って入札していました(笑)。まあ、値ごろだったので良しとするということで手に入れた次第。届いて、いつものように所有盤リストに登録してみると、確かに皇帝は手元にCDがあるものの、日の出は未入手だったということがわかり、結果オーライ。確認のためいつものように必殺美顔ブラシとVPIのクリーナーで丁寧にクリーニングして針を下ろしてみてビックリ! いやいや凄い音がするではありませんか。全盛期のPHILIPSの面目躍如、クァルテットのエネルギーが吹き出してくる見事な録音です。ジャケット裏面は黄ばんですすけていましたが、盤は非常に良いコンディション。これは巡り合わせが良かったですね。

イタリア四重奏団の演奏は過去に2度取り上げていますが、いずれもPHILIPS盤ではありません。

2013/12/09 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : イタリア四重奏団の鳥(ハイドン)
2011/03/17 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : イタリア四重奏団の「皇帝」、Op.33 No.2

2011年に取り上げた皇帝は仏Ades盤で1965年録音ということで、今日取り上げるアルバムの演奏より前のもの。このほか記事にはしていませんが、1969年のライヴもあります。メンバーは黄金期のこの4人。

第1ヴァイオリン:パオロ・ボルチャーニ(Paolo Borciani)
第2ヴァイオリン:エリサ・ペグレッフィ(Elisa Pegreffi)
ヴィオラ:ピエロ・ファルッリ(Piero Farulli)
チェロ:フランコ・ロッシ(Franco Rossi)

Hob.III:77 String Quartet Op.76 No.3 "Kaiserquartetett" 「皇帝」 [C] (1797)
歯切れの良いクァルテットの響きが眼前に広がります。実体感があり、しかも程よく残響が乗って理想的な響き。何より力強さとエネルギー感が素晴らしい演奏。まさに精気みなぎるとはこのこと。聴き慣れたこの曲ががっしりと鳴り、4人がせめぎ合う迫真の演奏が音溝に刻まれています。同音源のCDと聴き比べてみましたが、鮮度と解像度はやはりLPに分があります。流麗な弓捌きはイタリアのクァルテットならでは。独墺系のハイドンの音楽なのに基本的に陽性な明るさに満ちて輝かしさがが感じられます。1楽章はまさに見事すぎるボウイングの魅力で圧倒されます。
そしてこの曲の聴かせどころの2楽章。やはり沁みるような流麗さに包まれる音楽。変奏に入ると各パートの音色の美しさが際立ちます。これぞ名演奏という絶品の演奏に耳をそばだてます。クライマックスは変奏の後半。グッと音量を落として精妙さを極める部分。あまりの精妙さに鳥肌がたたんばかり。糸を引くような精緻なボウイング。
メヌエットも王道を極めたような堂々とした演奏。力みも外連もなく、ただただオーソドックスに攻め切る酔眼。そこから香り立つ弦のアンサンブルの気品。燻らしたような深い音色がもたらす深い陰影にうっとり。
終楽章は精緻なアンサンブルとボルチャーニの華麗な弓捌きが際立ちます。はっきりと区切りをつけるフレージングによって、まるでミケランジェロの彫刻のようなデフォルメされた深い陰影が生じ、音楽に異常な立体感が生まれ、聴き手を圧倒するような迫力を帯びる奇跡的な演奏。CDでも感じていた迫力はLPで本領発揮です。

IMG_5213.jpg

Hob.III:78 String Quartet Op.76 No.4 "Sonnenaufgang" 「日の出」 [B flat] (1797)
LPをひっくり返して「日の出」です。こちらもいきなりボルチャーニの見事なヴァイオリンに釘付け。次々にパートが重なって畳み掛けるような迫力。やはり素晴らしい迫力に圧倒されます。やはりアンサンブルの見事さに惹きつけられます。皇帝同様、まったく隙のない見事な演出に唸ります。全編に漲る素晴らしい説得力。
2楽章のアダージョは、皇帝以上に緊張感が張り詰めた演奏。やはりフレージングはくっきりとメリハリをつけますが、陰影はよりシャープで緊張感を強調するような演奏。この緊張感こそこの曲の聴かせどころ。
メヌエットはこの曲の本質をえぐるように弾みます。この入りの精妙な躍動感は何でしょうか。単なるフレーズなのに他の演奏とは一線を画すアーティスティックな演出。音符から音楽を掘り出して、ディティールが最も際立つようにライトを当て、素材の質感を完璧に表現した彫刻のよう。
終楽章は皇帝とはうって変わって流すような力の抜けたアンサンブル。聴かせどころは2楽章と3楽章にあり、その火照りを徐々に鎮めるような演奏ということでしょうか。最後のアクロバティックな展開も余裕たっぷり。これが粋というものでしょう。

今までこのアルバムをスルーしていたのは痛恨の極み。このLPにはイタリア四重奏団の真髄が詰まっていました。精妙さとリアリティがこれほどまでとは思いませんでした。LPを聴いてはじめてCD化で失われてしまったものがわかりました。ジャケットに写るフォーマルないでたちの4人の姿は、まさにこの曲の代表盤になることを確信して撮影に臨んだような迫力を感じます。まさに至宝と呼べるアルバムでしょう。両曲とも評価は[+++++]といたします。

(追伸)
新たにTHORENSのTD520とSME3012Rを導入。これは別記事で! ターンテーブルの色は違いますが、これでだまてらさん宅に少々近づきました(笑)



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 皇帝 日の出

【新着】マクスウェル四重奏団のOp.71(ハイドン)

久々に新着アルバムを取り上げます。

MaxwellQ.jpg
TOWER RECORDS / amazon

マクスウェル四重奏団(Maxwell Quartet)によるハイドンの弦楽四重奏曲Op.71のNo.1からNo.3と各曲後にスコットランドの伝統音楽が3曲配されています。収録は2018年4月11日から14日にかけて、ロンドンの南にあるストーク(stoke)にあるユーディ・メニューヒン音楽学校のメニューヒンホールでのセッション録音。レーベルは英LINN。

マクスウェル四重奏団とは聞いたことのない団体ですが、それもそのはず、新設団体のデビュー盤ということです。王立スコットランド音楽院を卒業した4人によって2010年に設立され、翌年には同音楽院のレジデントアーティストになります。2014年にメンバーが一部入れ替わり、2017年にはトロンヘイム国際室内楽コンクールで1等と観客賞を受賞。以後イギリスを中心に欧米諸国で活躍しているとのこと。このアルバム録音時のメンバーは下記の通り。

第1ヴァイオリン:コリン・スコビー(Colin Scobie)
第2ヴァイオリン:ジョージ・スミス(George Smith)
ヴィオラ:エリオット・パークス(Elliott Peaks)
チェロ:ダンカン・ストラチャン(Duncan Strachan)

ジャケットに写る4人の姿は印象的。森の中にたたずむ4人がじっとこちらを見据えて黙って演奏を聴けとでも言っているよう。流石にLINNレーベルからデビュー盤がリリースされるだけあって、演奏は実にフレッシュかつレベルの高いもの。Op.71が新鮮に感じる見事なものです。

Hob.III:69 String Quartet Op.71 No.1 [B] (1793)
流石にLINN。澄み渡る空気感。スピーカーのやや奥にクァルテットが鮮明に定位するシャープな録音。まるで森の中を吹き抜けるそよ風のように1楽章が響きます。リズムの軽やかさは尋常ではありません。フレッシュという言葉がピタリとくる演奏。デビュー盤でこの鮮度勝負のようにフレッシュな音楽を繰り出してくるあたり、相当な実力とみました。展開部に入ると小気味よく畳み掛けるようなスリリングさが心地良いですね。
アダージョに入ってもフレッシュな響きは変わらず、訥々とメロディーを語っていきます。第1ヴァイオリンを中心に各パートが非常にデリケートな弓使いでアンサンブルも精緻。響きをキッチリと合わせるアルバン・ベルクのような精緻さではなく、それぞれのしなやかさが精緻に重なっている感じ。
メヌエットはさっと雰囲気を変え、軽やかに起伏を超えていく快感に満ちたもの。フレーズごとの表情の変化の面白さは類稀なもの。
そして、その面白さはフィナーレでも健在。ハイドンの音楽の面白さの真髄を突くもの。華やかにメロディーが舞い、アンサンブルの緊密な軽やかさで聴かせきります。これは素晴らしい。

曲後に箸休め的にマクスウェル四重奏団編曲の編曲によるスコットランドの曲が置かれます。
キャプテン・サイモン・フレイザー(Captaio Simon Fraser:1773-1852)の「美しきスコットランドの北(The Beauty of the North)」、ニール・ガウ(Niel Gow:1727-1807)の「ミス・ダンブリック(Miss Dumbreck)」を合わせて6分ほどの曲。前者は不思議と郷愁を感じさせる独特のメロディー。後者はケルト民謡ような曲。ハイドンの曲にこれらを挟んでくるのは彼らが出身地であるスコットランドにオリジンがあるとのメッセージなのでしょう。

Hob.III:70 String Quartet Op.71 No.2 [D] (1793)
1曲めでマクスウェル四重奏団の音楽の素晴らしさがわかりましたので、安心してNo.2を聴けます。冒頭から第1ヴァイオリンのコリン・スコビーの軽やかなボウイングが実に心地いいですね。リズムのキレとフレッシュさは変わらず、そしてアンサンブルの緊密さも同様。各パートが自在にさえずりながら音楽が流れていく快感。
続くアダージョ・カンタービレではカンタービレだけあって、メロディーを朗々と弾いて、ハイドンの書いたメロディーの美しさを際立たせます。フレージングが非常にデリケートなのでメロディーの美しさが最大限に表現されています。メヌエットは軽やかに弾んだのはフィナーレの落ち着いた入りを引き立たせるため。変化に富んだフィナーレを正攻法で攻めますが、表現に余裕があるため堅苦しくなることはなく、4楽章の構成をしっかりと見切っての解釈でしょう。終結部の鮮やかな音階も余裕たっぷり。

この曲間はジェームズ・スコット・スキナー(James Scott Skinner:1843-1927)の「アレンヴェール墓地の薔薇の蕾(The Rosebud of Allenvale)」とジョージ・スミス(メンバー)の「ガーズウェル農場での永遠の誓い(Guardswell and Truly)」、ジェームズ・スコット・スキナーの「ハリケーン(The Hurricane)」。無印良品のBGM的癒し系音楽ですね。

Hob.III:71 String Quartet Op.71 No.3 [E flat] (1793)
Op.71の中では最も躍動的な1楽章。まさにさえずるように自在な第1ヴァイオリンの存在によって、実に軽やかに響きます。これほど軽やかなこの曲は聴いたことがありません。一貫して演奏スタイルは保ちますが、一貫して自在なため、単調さの対極にある変化に富んだ音楽が一貫して流れます。2楽章はメロディーがゆっくりと展開していく面白さをじっくり料理する感じ。そして続くメヌエットは表現を抑えて、繰り返されるメロディーによるあえてコミカルな余韻を引き立てるよう。そしてフィナーレも表現が難しい曲ですが、繊細な感性によって表現される穏やかさを軸にして入りますが、中盤以降の音階の展開に表現を引き継いで曲の個性を印象付けます。最後は鮮やかな弓捌きを聴かせて終了。なかなか巧みな表現。

最後はマクレガー夫人(Lady MacGregor)のGriogal Cridhe 'Gregor's Lament' 「最愛のグレガー(グレガーの嘆き)(Griogal Cridhe 'Gregor's Lament')」 。最後の箸休めはスコットランドの荒涼とした景色が目に浮かぶような哀愁に満ちたメロディー。ゆっくりと呼吸するように流れ、これも感動的。ハイランドモルトを飲みたくなってしまいますね。

マクスウェル四重奏団によるハイドンのOp.71ですが、これはOp.71のベスト盤と断じます。グリラーも良いのですが、このマクスウェル四重奏団の演奏は、この曲集の爽やかな魅力にスポットライトを当てた名演奏。録音も完璧で間に置かれたスコットランドの曲も、どれも素晴らしく聴きごたえ十分。これは次なるハイドンの録音も期待してしまいますね。評価は全曲[+++++]といたします。室内楽、弦楽四重奏曲好きな皆さん、必聴です!

(追伸)
若手の演奏がお好きなSkunjpさんも是非! 道場破り返しではありません(笑)



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 弦楽四重奏曲Op.71

シレーネ・サクソフォン四重奏団によるOp.20のNo.1(ハイドン)

4月最初のアルバムは変り種。変り種と言っても内容が素晴らしくなくては取り上げません。

SyreneSaxQ.jpg
TOWER RECORDS / amazon

シレーネ・サクソフォン四重奏団(Syrène Saxophone Quartet)による、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.20のNo.1、レオ・サママ(Leo Samama)の「シレーネ(Syrènes)」、ジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)の「パリのアメリカ人」の3曲を収めたアルバム。収録は2016年5月23日、24日、オランダはフェルメールで有名なデルフト(Delft)のHofkerkというプロテスタント教会でのセッション録音。レーベルは個性的な録音が多い蘭ET'CETERA。

これまで、ハイドンの原曲を楽器を変えて演奏しているもので印象に残っているのは、何と言ってもアコーディオンでピアノ協奏曲を弾いたヴィヴィアヌ・シャッソのアルバム。

2017/04/09 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】ヴィヴィアヌ・シャッソのアコーディオンによるピアノ協奏曲集(ハイドン)

ハイドンの音楽は弾かれる楽器の音色や特性を非常によく考えて書かれているので、ただの編曲では、元の楽器を超えるような演奏には滅多に出会えない中、アコーディオンという楽器の多彩な音色の魅力でピアノ協奏曲に仕込まれた音楽をピアノ以上に引き出した名盤です。

今回取り上げたアルバムは、ソプラノ、アルト、テノール、バリトンの4つの音域のサクソフォンで弦楽四重奏曲を演奏したもの。しかもジャケットを見ると美女4人組によるポップな仕立てによるアルバムで、さして期待せずに入手したものですが、これがなかなか本格的な演奏で、思わず、「これ、有りです!」と唸ってしまったもの(笑)

奏者はオランダの若手女流サクソフォン奏者による「シレーネ・サクソフォン四重奏団」というクァルテット。メンバーは下記の通り。

ソプラノ・サックス:フェムケ・イルストラ(ソプラノ)
アルト・サックス:フェムケ・スティケティー(アルト)
テノール・サックス:アネリース・フリースヴァイク(テナー)
バリトン・サックス:アウクリーン・クラインペニング(バリトン)

Hob.III:31 String Quartet Op.20 No.1 [E flat] (1772)
このアルバムの1曲目がハイドン。聴き始めてびっくりしたのはあまりに柔らかく自然なハーモニー。もちろんサックスといえばコルトレーンのあの魂に響くような浸透力のある音を想像していただけに、このハーモニーの柔らかさは意外でした。そして特にパートごとに音色が異なることで各パートの動きがよくわかること。そして何よりこのクァルテットの潜在力を思い知ったのは選曲です。ハイドンの数あるクァルテットの中でも、このOp.20のNo.1はシンプルなのに各パートのメロディーの展開の面白さと、シュトルム・ウント・ドラング期特有の陰りもある味わい深い曲で、サクソフォンのハーモニーが曲調に絶妙に合うんですね。演奏は若手らしからず、非常に落ち着いてハーモニーの美しさを淡々と描いていき、フレッシュさよりも円熟さえ感じさせる見事なもの。1楽章でサクソフォンの音色の美しさとハイドンの曲への相性の良さを聴かせると、続く2楽章のアレグレットでは、管楽器特有のタンギングによるリズムの軽やかな躍動が弦楽器よりもこの曲には効果的だと知らしめます。パート間のバランスもメロディーを浮かび上がらせるところと、伴奏にまわって音量を落とすところをクッキリと使い分けるしたたかさ。
そして3楽章では、まるでクラリネットのアンサンブルのような響きの柔らかさが印象的。まるでサクソフォンのために書かれたような見事な演奏に痺れます。そしてフィナーレはソプラノサクソフォンの華やかな高音の響きが隈取る、急転する音楽のしなやかで美しい響きを存分に味わえる曲。タンギングによるアクセントがキリリと決まる快感と美しいハーモニーの高次の融合。この響きの美しさはハイドンも想像できなかったでしょう。ハイドンは1曲だけですが、素晴らしい演奏にやられました。

続くレオ・サママの曲は現代音楽。現代音楽の精妙さが十分に感じられるもの。そして最後はおなじみガーシュウィンで、音楽と楽器の楽器の相性は申し分なしで、これは楽しめます。本来のサクソフォンの軽妙洒脱な音楽の流れは、クラシックの範疇に収まらないもので、アルバムの企画意図も良くできています。

シレーネ・サクソフォン四重奏団による、サクソフォンによるハイドンの弦楽四重奏曲の演奏は、ハイドンの曲から新たな視点からの魅力を浮かび上がらせる見事なもの。ヴィヴィアヌ・シャッソのアコーディオンもそうでしたが、ただ楽器を変えて演奏したのではなく、曲の持つ魅力が、新たな楽器での演奏で浮かび上がることを確信した奏者による偉業と言っていいでしょう。シャッソの演奏のインパクトに劣るものではないでしょう。評価は[+++++]とします。これは弦楽四重奏の好きな方には是非聴いていただきたいですね。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 弦楽四重奏曲 Op.20

エンゲゴール四重奏団のOp.76のNo.5(ハイドン)

先日、当ブログの影のご意見番たるSkunjpさんから、このアルバムが所有盤リストにないのはブログの沽券に関わるとの愛情あふれるご指摘をいただき発注していたアルバムがようやく入荷。レビュー致しますです(笑)

Engegard2.jpg
TOWER RECORDS / amazon / HMV&BOOKS onlineicon

エンゲゴール四重奏団(Engegårdkvartetten)によるハイドンの弦楽四重奏曲Op.76のNo.5、ライフ・スールベリの弦楽四重奏曲ロ短調、グリーグの弦楽四重奏曲(作品27)の3曲を収めたSACD。収録は2007年10月、ノルウェーのオスロにあるJar Kirkeでのセッション録音。レーベルはノルウェーの2L。

エンゲゴール四重奏団の演奏は、以前に一度取り上げています。

2013/08/08 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : 【新着】エンゲゴール四重奏団のOp.77のNo.1(ハイドン)

この時には今日取り上げるアルバムは手に入らなかったのでそのままにしておりました。演奏も若手のクァルテットと荒っぽいまとめ方をしておりましたが、どっこいこのエンゲゴール四重奏団、第1ヴァイオリンのアルヴィド・エンゲゴールは、名演奏で鳴らしたオルランド四重奏団の第1ヴァイオリン奏者であったということがのちに判明。

2018/10/14 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : オルランド四重奏団のOp.76のNo.1(ハイドン)

それ以来、ちょっと気になる存在になっておりました。それでも何か行動に移したかといえば、そうではなく気になるというだけでしたが、先日Skunjpさんからこのアルバムが当方の所有盤リストになく、行間を想像すると「これを聴かずしてエンゲゴールを語るな」としか聞こえないようなコメントをいただき、ようやく注文して手に入れたという流れ。経緯はともかく、こうしたアルバムは虚心坦懐に奏者の奏でる音楽に打たれるべきとの経験則から、レビューに取り上げた次第。

このアルバム録音時のメンバーは下記の通り。

第1ヴァイオリン:アルヴィド・エンゲゴール(Arvid Engegård)
第2ヴァイオリン:アトレ・スポンベルグ(Alte Sponberg)
ヴィオラ:ジュリエット・ジョプリング(Juliet Jopling)
チェロ:ヤン=エーリク・グスタフソン(Jan-Erik Gustafsson)

以前取り上げたアルバムが2012年の録音。このアルバムは2007年の録音。クァルテットの設立が2006年ということで、こちらの方が古く、設立直後の録音です。奏者も以前取り上げたアルバムとチェロが異なります。クァルテットについては前記事で触れていますのでそちらをご参照ください。

Hob.III:79 String Quartet Op.76 No.5 [D] (1797)
このアルバム、録音は鮮明かつ直接音重視で教会での録音にも関わらずちょっとデッド気味。SACDは5.1チャネル音声も収録されていますが、当家の再生環境はステレオのみなので、5.1サラウンドで聴くとまた印象は異なる可能性があります。入りはハーモニー重視というよりは各パートが独立してメロディーを奏でるのが結果的に縦の線が合ってきているという感じのアンサンブル。各パートが個性を競い合いながらテイストは乱さず、鋭利なアクセントで刺激し合う感じ。それぞれが伸び伸びと弾いているのがわかります。聴き進むうちにだんだん音楽に一体感が生まれてくるから不思議です。それぞれ音階を奏でながらザクザクと切り込んでいきます。1楽章の最後はキレキレ。
続くラルゴはしなやかなハーモニーの美しさで聴かせるクァルテットが多い中、ここでも鋭い響きでストイックな攻め込みを見せます。耳を澄ますとデュナーミクをかなり緻密にコントロールしているのがわかります。この名曲のメロディーに潜む侘び寂びのような心境がエンゲゴールの演奏で強調される感じ。最後は消え入るように静寂に包まれます。
メヌエットは音の迫力ではなくすっきりとした響きのメロディーラインで躍動感を出そうとしています。響きがすっきりしている分、ボウイングも鮮明にわかり、アクセントもこれ以上激しいと嫌味になる寸前でバランスを保っています。
この演奏のクライマックスは終楽章。鮮烈なまでにリアルなヴァイオリン。ここにきてアンサンブルがピタリと合って、メロディーラインは誠に刺激的。若手らしくボウイングが弾み、鋭い音階が切れ込みまくります。この終楽章のキレ方は並ではなく、弦のテンションが他のクァルテットとは異なるのではないかと思わせるほど。4楽章の最後にフォーカスを合わせてキレて終えるという設計でしょう。

エンゲゴール四重奏団のOp.76のNo.5はまさにボウイングキレキレの自由闊達な演奏でした。デッドな録音ということもあり、スリリングかつ鮮明な響きでこのハイドンの傑作の構造が浮かび上がり、そして骨格標本を見るように構造がはっきりとわかります。このクァルテットのデビユーから間も無くで録音されたアルバムということで、クァルテット草創期の息吹が伝わってくるよう。以前取り上げたこの後の録音についてはちょっと荒さも見られるということで、やはり気合の乗った時期の演奏はそれなりの結果をもたらすということでしょう。評価は[+++++]とします。

道場破り対応終了です(笑)



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 弦楽四重奏曲Op.76

クロイツベルガー弦楽四重奏団の日の出、Op.64のNo.6(ハイドン)

先日ディスクユニオンで手に入れたLP。ハイドンのクァルテットの実に趣深い演奏。

Kreuzberger.jpg

クロイツベルガー弦楽四重奏団(Kreuzberger Streichquartett)の演奏による、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.76のNo.4「日の出」、Op.64のNo.6の2曲を収めたLP。収録はPマークが1979年とだけ記載されています。レーベルTELEFUNKEN。

クロイツベルガー弦楽四重奏団は全く未知のクァルテット。ネットを見ても過去の情報しか出てきませんので、一時期のみ活動していた団体のようで、録音も多くありません。ということでそういったときに紐解く幸松肇さんの「世界の弦楽四重奏団とそのレコード」のドイツ・オーストリア編を紐解くと、掲載されていました。設立は1970年でベルリンでデビュー。1972年にはカール・クリングラー賞、1974年にはジュネーブ国際コンクールで優勝したとのことで、デビュー時はかなりの実力派ということだったのでしょう。Discogsを調べるとアルバムはこのハイドンの他に、モーツァルト、ヒンデミット、ヤナーチェク、メンデルスゾーン、シュポアの他、現代ドイツの作曲家アリベルト・ライマンの曲などが並びます。メンバーは下記の通り。

第1ヴァイオリン:フリーデグント・リーム(Friedegund Riehm)
第2ヴァイオリン:ライナー・ヨハネス・キムシュテット(Rainer Johannes Kimstedt)
ヴィオラ:ハンス・ヨアヒム・グレイナー(Hans Joachim Greiner)
チェロ:ペター・ゲルシュヴィッツ(Peter Gerschwitz)

第1ヴァイオリンが女性です。

Hob.III:78 String Quartet Op.76 No.4 "Sonnenaufgang" 「日の出」 [B flat] (1797)
針を落とすと超鮮明なクァルテットが目の前に出現。いきなり素晴らしい録音に驚きます。LPもニアミントの素晴らしいコンディションでノイズレス。アンサンブルの精度も高く、この曲の1楽章の穏やかな序奏から主題に入って畳み掛けるように攻めてくる迫力が超リアル。特にヴィオラとチェロのメロディーがしっかりと浮かび上がって4声がときに複雑にときに調和して交錯する感じが手に取るようにわかります。
続くアダージョでもゆったりとしたリズムに乗って4声のハーモニーの精妙な美しさが際立ちます。第1ヴァイオリンも調和の中でキラリと光る美音をさりげなく聴かせる見事なセンス。ここでも鮮明な録音の威力満点。
メヌエットはオーソドックスに入りますが、特徴的なメロディーを各パートが受け継ぎながら展開して、奏者の呼吸がピタリと合って音楽を紡いでいく様子の面白さが手に取るようにわかります。ハイドンのメヌエットの巧みな構造を堪能。コントラストがしっかりとついてグッと力が入る力感の表現も巧み。
フィナーレは速めに流れるような演奏が多い中、少しテンポを落としてかなり丹念にメロディーを描いていきます。爽快感よりも曲の構造、展開の面白さにスポットライトを当てていこうということでしょう。終結部に入ってテンポが上がり即興的なニュアンスを上手く乗せて見事なフィニッシュ。

Hob.III:64 String Quartet Op.64 No.6 [E flat] (1790)
LPをひっくり返して今度はOp.64のNo.6。録音が良いので入りの和音の美しさが際立ちます。優しげなメロディーを軽やかになぞっていきながらも、アンサンブルは精妙さを感じさせるキリリと引き締まったもの。各パートのデュナーミクの表現が丁寧なのでメロディーを織り上げて表情が造られる様子が鮮明にわかります。
物憂げなアンダンテの入りは表現をかなり抑えて、中間部でヴァイオリンをクッキリと浮かび上がらせる設計。音量を落としてもアンサンブルのバランスが完璧に保たれる見事なコントロール。
そしてメヌエットのコミカルさと迫力、語り口の面白さのバランスの良さは前曲同様。ハイドンのメヌエットの面白さを十分にわかっての表現。楽しげに演奏している様子がわかります。
この曲のフィナーレは今度は軽快。4声がクッキリと引き立つところはこのクァルテットの特徴でしょう。特にヴィオラ、チェロは音量のコントロールの幅をかなりとってメリハリをつけてきますのでハーモニーの厚さが刻々と変わり、表情を多彩に飾りる役割を見事に果たしています。おしゃべりのような語り口の面白さも存分に聴かせて終わります。

IMG_4757_201901222334584f8.jpg

クロイツベルガー四重奏団の演奏によるハイドンのクァルテット2曲でしたが、この2曲しか録音がないのが惜しまれる名演奏。特にTELEFUNKENの最上のコンディションでプレスされたLPの超鮮明な録音によって、その演奏の魅力がダイレクトに楽しめます。Spotifyなどに登録されているか調べてみましたが残念ながらこの演奏は未登録の模様。この素晴らしい録音でハイドンのクァルテットを多くの人に楽しめるようにしてほしいものです。評価は両曲とも[+++++]とします。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 弦楽四重奏曲Op.76 日の出 弦楽四重奏曲Op.64

タネーエフ四重奏団のOp.2のNo.5(ハイドン)

もう1枚LPです。

TaneyevQ.jpg

タネーエフ四重奏団(Taneyev Quartet)の演奏で、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.2のNo.5とモーツァルトの弦楽四重奏曲「不協和音」(KV465)の2曲を収めたLP。アルバムのリリースは1978年と記されております。レーベルは露Мелодия(Melodiya)。

こちらは最近ディスクユニオンで仕入れたもの。当ブログのコアな読者である小鳥遊さんはキリル文字を読みこなしてロシア盤をいろいろ物色されているとのことですが、当方、キリル文字にはめっぽう弱く、メロディア盤でも英語併記のものしか手を出せません。幸いこちらの盤はしっかりと英語がふられており、私にもハイドンの作品とわかり、平常心を保ちながら手に入れた次第(笑)

タネーエフ四重奏団は戦後すぐの1946年、レニングラード音楽院の学生によって設立されたクァルテット。私は初めて聴くクァルテットですが、タネーエフを初めとして、ショスタコーヴィチ、ベートーヴェン、シューベルト、ミャスコフスキーなどの弦楽四重奏曲全集を録音しているということで、メジャーな存在だと思われます。このアルバムの録音当時のメンバーは下記の通り。

第1ヴァイオリン:ヴラディーミル・オフチャレク(Vladimir Ovcharek)
第2ヴァイオリン:グリゴリー・ルツキー(Grigori Lutzki)
ヴィオラ:ヴィサリオン・ソロヴィヨフ(Wissarion Solowjow)
チェロ:ヨシフ・レヴィンゾン(Josif Lewinson)

設立から1967年まではチェロがベニアミン・モロゾフだったということで、創立メンバーから1人代わった第2世代の録音ということになります。

このアルバムに収められたハイドンの弦楽四重奏曲Op.2のNo.5は、もともと管弦楽のためのディヴェルティメント(Hob.II:22)の弦楽パートが弦楽四重奏として登録されたもの。ハイドンの初期の平明な音楽の魅力に溢れた曲です。この時期のクァルテットは5楽章構成。2つのメヌエットの間に緩徐楽章が挟まる形。

Hob.III:11(II:22) String Quartet Op.2 No.5 [D] (c.1760–62)
針を落とすと、期待通り素晴らしく冴え冴えとした音楽が流れ出します。録音は絶品。やはりクァルテットはLPがいいですね。針で溝をこするからか弦をこする音の実体感はCDよりも生々しいですね。1楽章は軽やか、華麗、推進力十分。音楽がシンプルなだけに、第1ヴァイオリンのオフチャレクの艶やかな音色と一体感溢れるクァルテットの演奏が映えます。
続く最初のメヌエットでもオフチャレクのメロディーがしっかりと浮かび上がり、伴奏とのバランスも完璧。トリオでほのかな陰りを感じさせますが、その微妙な表情の変化が実に自然で美しい。
3楽章のラルゴはオフチャレクがあえて糸を引くようにポルタメント気味にメロディーを置いていきます。高音域の伸びが美しいだけでなく、繊細な表現力を見せつけ、この小品を実に深い音楽に仕立てていきます。鮮明な演奏でこの初期の作品が陰影のくっきりとした味わい深い音楽に仕上げます。
後半のメヌエットは、いつもながらハイドンのアイデアの豊富さを印象付けます。前半のメヌエットを踏まえてはいるのですが、全く違う響きで聴き手を驚かせます。今度はグイグイと強引にメロディーを引っ張り、鮮烈な印象の演奏。そしてトリオではピチカートでコミカルな表情を加えてメヌエット楽章の面白さを際立たせます。
終楽章はこのクァルテットの技術力を見せつけ、音階のキレもフレージングのキレも異次元。そして最後にすっと終えるセンスも見事。これは絶品の演奏。

IMG_3497.jpg

ハイドンの初期のクァルテットの見事な演奏に驚いていたところ、1面の残りはモーツァルトの「不協和音」の1楽章ですが、これまた見事にハイテンションな演奏に釘付けになります。

タネーエフ四重奏団を今更初めて聴いたわけですが、その恐ろしいまでの実力をこのアルバムから察した次第。音楽にみなぎる力と緊張感はちょっと類を見ないものです。もちろんハイドンの評価は[+++++]とします。世の中にはまだまだ掘り起こすべき演奏がありますね。引き続き発掘に努めます。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 弦楽四重奏曲Op.2 モーツァルト

オルランド四重奏団のOp.76のNo.1(ハイドン)

秋は夜には室内楽が聴きたくなります。今日のアルバムはこちら。

OrlandQClavigram.jpg

オルランド四重奏団(Orlando Quartet)による、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.76のNo.1、ヴォルフのイタリアセレナーデ、シューベルトの弦楽四重奏曲Op.29(D.804)の3曲を収めたLP。収録は1987年5月、収録場所の記載はありません。レーベルはPHILIPSではなくCLAVIGRAMというオランダのレーベル。

オルランド四重奏団ならびに、その出身者によるパルカニ四重奏団の素晴らしい演奏は、昨年、記事にしています。

2017/09/24 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : パルカニ四重奏団のOp.54(ハイドン)
2017/08/27 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : オルランド四重奏団のOp.54(ハイドン)

オルランド四重奏団は1976年、オランダで設立され、1997年に解散しました。その間第1ヴァイオリンが2回変わっています。

1976–1984 イストヴァン・パルカニ(István Párkányi)
1985–1990 ジョン・ハーディング(John Harding)
1991–1997 アルヴィド・エンゲゴール(Arvid Engegård)

今日取り上げる録音は2代目のジョン・ハーディングが第1ヴァイオリンを務めており、メンバーは下記の通り。

第1ヴァイオリン:ジョン・ハーディング(John Harding)
第2ヴァイオリン:ハインツ・オーベルドルファー(Heinz Oberdorfer)
ヴィオラ:フェルディナント・エルブリヒ(Ferdinand Erblich)
チェロ:シュテファン・メッツ(Stefan Metz)

前に記事にしたOp.54はオルランドのデビュー盤で1980年の録音、そしてCD化されているOp.76のNo.4、No.6が82年のリリースと、双方創設メンバーのイストヴァン・パルカニが第1ヴァイオリンを務めたものであるのに対し、今回は2代目のジョン・ハーディングに変わっています。ということで、第1ヴァイオリンの変更がアンサンブルをどう変えたかということが聴きどころになるでしょう。
初代第1ヴァイオリンのパルカニは1998年に第2ヴァイオリン、ヴィオラメンバーと新たなチェロのメンバー迎えてパルカニ四重奏団を結成した件についてはパルカニ四重奏団の記事に書いた通りです。

前置きが長くなりましたのでレビューに入りましょう。

Hob.III:75 String Quartet Op.76 No.1 [G] (1797)
いつものようにVPIのクリーナーで綺麗にクリーニングしてから針を落とすと、最初の和音がまるでPHILIPSの録音のように鮮明かつ柔らかな響きで鳴り響き安堵させます。録音は万全、LPのコンディションは表面にはかすり傷が見られるものの、ノイズは全くなく非常に良いコンディション。あのオルランド盤の伸びやかかつ素晴らしい響きは変わらず、新たな第1ヴァイオリンのハーディングも端正かつ伸びやかな演奏で、オルランド四重奏団という伝統がしっかりと引き継がれていることがわかります。1楽章から素晴らしい安定感で伸び伸びとした演奏に惹きつけられます。
素晴らしかったのが続くアダージョ・ソステヌート。非常にデリケートなデュナーミクの変化とくっきりとメロディーラインを浮かび上がらせるアンサンブルのバランスは円熟の境地を感じさせます。響きは単調にならずどの音にも豊かな表情が宿る深みがあり、4人の行きもピタリとあって、ことさら弱音部の美しさは見事なもの。ここにきて、ハーディングの濡れたように深みのある高音域の美音がさらに華を添えます。
メヌエットはオーソドックスに小気味好くキレを感じさせるものですが、トリオではぐっとテンポを落としてゆったりとコミカルなメロディをじっくり聴かせ、対比を鮮明に印象付けます。トリオの部分は録音の良さにより響きの美しさが際立ちます。
そしてフィナーレも力みなく弓が滑らかに走ることでキレ味抜群。終楽章ではかなり自在にテンポを動かしてフレーズごとにはっきりと表情をつけていきます。しかも表情の切り替えに余裕があり、もはや至芸。この曲の終楽章では最も印象的な演奏となりました。

IMG_3367_20181014114430a3f.jpg

オルランド四重奏団による、Op.76のNo.1、やはり期待通りの素晴らしい演奏でした。素晴らしい録音であることもあり、ハイドンのクァルテットを一流どころが演奏すると、これほどまでに深い音楽になるのかという見本のような演奏。楽譜に込められたハイドンの創意をしっかりと汲み取って素晴らしい演奏にまとめる類まれな音楽性を持ち合わせているということでしょう。このところコンサートではハイドンの曲が前座になるようなケースが多く、やはりハイドンを演奏することはテクニック上ではなく、音楽として難しいということなんでしょう。オススメ盤です。評価はもちろん[+++++]とします。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 弦楽四重奏曲Op.76

ケッケルト四重奏団の「皇帝」(ハイドン)

ちょっと前に手に入れたLP。

KoeckertQ_Kaiser.jpg

ケッケルト四重奏団(Koeckert-Quartett)の演奏による、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.76のNo.3「皇帝」などを収めたLP。収録情報は記載されておりませんが、ネットで調べてみると、同一音源の異なるLPの記録には1952年7月13日、ハノーファー会議センターのベートーヴェン・ホール(Beethoven Saal)でのセッション録音とあります。もちろんモノラル録音です。レーベルはDeutsche Grammophon。

ハイドン愛好家の方ならケッケルトといえば60年代に録音された太陽四重奏曲集が有名ですが、その他に72年録音のOp.74のNo.1のライヴがあり、双方以前に取り上げています。

2013/08/07 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ケッケルト四重奏団のOp.74のNo.1(ハイドン)
2011/12/10 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : 【新着】ケッケルト四重奏団の太陽四重奏曲復刻盤

両アルバムを取り上げた際に、このLPの存在も確認していましたが、それから5年以上経ってようやくこのLPに出会った次第。しかも録音は最も古く、メンバーも前出の二枚とは異なり第2ヴァイオリンがオリジナルメンバーです。

第1ヴァイオリン:ルドルフ・ケッケルト(Rudolf Koeckert)
第2ヴァイオリン:ヴィリ・ビュヒナー(Willi Buchner)
ヴィオラ:オスカー・リードル(Oscar Riedl)
チェロ:ヨーゼフ・メルツ(Josef Merz)

いつものようにVPIのクリーナーと必殺美顔ブラシでクリーニングして、モノラル専用のプレーヤーで針を落とします。

Hob.III:77 String Quartet Op.76 No.3 "Kaiserquartetett" 「皇帝」 [C] (1797)
モノラルですが、期待通り鮮明で切れ味鋭い音色が飛び出してくるなかなかの録音。冒頭からビシビシとテンションマックスの4人のせめぎ合いはこちらも期待通り。比較的速めのテンポでまさにキレキレの演奏が飛び出してきます。モノラルカートリッジなので音像の安定感も揺るぎなく、安心して演奏を楽しめます。このダイレクトなシャープさはCDでは味わえませんね。適度に鄙びた音色ながらきりりと引き締まった響きがだんだん心地よく感じてきます。
ドイツ国歌の元になった2楽章は、今度はテンションを落としてOp。20のNo.5同様、枯淡の境地を聴かせます。メロディーの提示の後の変奏に入ると、各パートの味わい深さが一層深みを増して、若干古めかしい印象を与えますが、それもこの演奏の味わいのうち。たっぷりとヴィブラートをかけながらも昔を慈しむようなゆったりと、そしてあっさりとした語り口が郷愁を誘います。
メヌエットの最初の鮮明な一音で雰囲気をさっと変える見事な場面転換。こうしたセンスこそが曲のメリハリを印象付けます。メロディーラインがわずかにポルタメント気味なところが時代を感じさせますが、全体の印象は切れ味の良さを保っているのが時代を先取りしていたのでしょう。
そしてフィナーレでは1楽章のキレとテンションが戻ります。硬軟織り交ぜ、クッキリとコントラストをつけながら推進力で音楽をまとめ上げる手腕は見事。多少の粗さが個性でもあり、響を揃えるのではなく音楽の表情を揃えながらも音色がそれぞれ微妙に異なることで得られる深みが聴きどころみました。実に味わい深い演奏に舌鼓。

IMG_3218 (1)

ケッケルト四重奏団のハイドンでは最も古い録音である皇帝。やはりケッケルトは名四重奏団と納得した次第です。モノラルながら録音も鮮明。そして演奏も覇気がみなぎる素晴らしいものでした。こうした演奏の気配というべき空気感が録音から66年も経ってもLPから湧き出てくることも驚きです。評価は[+++++]と致します。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 皇帝 ヒストリカル

プロフィール

Daisy


Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

最新記事
カテゴリ
ハイドン所有盤リスト
Joseph Haydn Discography
所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものはリスト冒頭に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

登録曲数:1,365
登録演奏数:11,529
(2019年3月31日)
タグリスト
クリックするとそのタグに関する記事が表示されます。特定の曲に関する記事の表示ができます。

アンダンテと変奏曲XVIII:6弦楽四重奏曲Op.20弦楽四重奏曲Op.64弦楽四重奏曲Op.54天地創造ヴォルフレスピーギタリスリゲティヨハン・シュトラウスリヒャルト・シュトラウスモーツァルト交響曲10番軍隊ピアノソナタXVI:49交響曲54番迂闊者ネルソンミサバリトン三重奏曲ピアノソナタXVI:52ベートーヴェン交響曲2番ピアノソナタXVI:37ピアノソナタXVI:46日の出皇帝弦楽四重奏曲Op.71ブルックナー交響曲88番ベルリオーズベンジャミンバッハウェーベルンナッセンヴァレーズメシアンシェルシグリゼー弦楽四重奏曲Op.20交響曲65番交響曲67番交響曲9番弦楽四重奏曲Op.76狩り交響曲73番交響曲39番交響曲61番リームピアノソナタXVI:20ピアノソナタXVI:6アンダンテと変奏曲XVII:6ピアノソナタXVI:48四季交響曲全集リムスキー・コルサコフラヴェルピアノソナタXVI:45ピアノソナタXVI:44ピアノソナタXVI:21ピアノ三重奏曲第九オックスフォードヒストリカル太鼓連打交響曲99番時計ボッケリーニシューベルトロンドン交響曲5番ストラヴィンスキーチャイコフスキーチェロ協奏曲ピアノ協奏曲XVIII:11ライヴ弦楽四重奏曲Op.2序曲ヴィヴァルディオペラ序曲アリア集パイジェッロピアノとヴァイオリンのための協奏曲XVIII:6すみだトリフォニーホールピアノソナタXVI:34ブーレーズサントリーホール弦楽四重奏曲Op.74変わらぬまこと無人島哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ騎士オルランドアルミーダチマローザ英語カンツォネッタ集ピアノ協奏曲XVIII:4ピアノ協奏曲XVIII:3ピアノ協奏曲XVIII:1交響曲3番交響曲79番ラメンタチオーネ古楽器アレルヤチェロ協奏曲1番驚愕交響曲58番交響曲19番交響曲27番紀尾井ホールショスタコーヴィチドビュッシーミューザ川崎オーボエ協奏曲LP協奏交響曲ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタピアノソナタXVI:40ピアノソナタXVI:32ピアノソナタXVI:50ピアノソナタXVI:38ピアノソナタXVI:29スタバト・マーテルピアノソナタXVI:39マーラー十字架上のキリストの最後の七つの言葉交響曲90番告別交響曲97番奇跡交響曲18番ひばりフルート三重奏曲悲しみ交響曲102番交響曲86番ヴァイオリン協奏曲哲学者ニコライミサ小オルガンミサミサブレヴィス交響曲95番交響曲93番交響曲78番ピアノソナタXVI:23王妃武満徹SACDライヴ録音交響曲80番交響曲81番交響曲21番マリア・テレジア豚の去勢にゃ8人がかりクラヴィコードBlu-ray東京オペラシティ交響曲12番交響曲11番交響曲15番交響曲4番交響曲1番交響曲37番ピアノソナタXVI:25ピアノソナタXVI:2ピアノソナタXVI:8ピアノソナタXVI:12ピアノソナタXVI:42ピアノソナタXVI:14ピアノソナタXVI:1ピアノソナタXVI:5ピアノソナタXVI:3ピアノソナタXVI:4ディヴェルティメント東京芸術劇場交響曲98番ピアノソナタXVI:7ピアノソナタXVI:36ピアノソナタXVI:35ドニぜッティロッシーニライヒャ弦楽三重奏曲シェーンベルク東京文化会館ホルン協奏曲フルート協奏曲弦楽四重奏曲Op.17弦楽四重奏曲Op.9剃刀弦楽四重奏曲Op.103弦楽四重奏曲Op.77ファンタジアXVII:4ピアノソナタXVI:26ピアノソナタXVI:31パレストリーナアレグリモンテヴェルディバード美人奏者交響曲70番アコーディオンピアノ協奏曲XVIII:7スコットランド歌曲ヴェルナーガスマンピアノソナタXVI:24交響曲46番交響曲51番交響曲35番DVD交響曲47番テレジアミサピアノソナタXVI:28アリエッタと12の変奏XVII:3ラ・ロクスラーヌ帝国ハイドンのセレナードピアノソナタXVI:51五度ラルゴラウドン将軍弦楽四重奏曲Op.33弦楽四重奏曲Op.1騎士交響曲17番ピアノソナタXVI:27シベリウス時の移ろい交響曲42番ベルリンフィルホルン信号弦楽四重奏曲Op.55交響曲87番トランペット協奏曲リュートピアノソナタXVI:10ピアノ五重奏曲チェチーリアミサ東京国際フォーラムラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン雌鶏冗談ナクソスのアリアンナピアノ協奏曲XVIII:5ピアノ協奏曲XVIII:9ヴァイオリンソナタ交響曲52番ピアノ協奏曲XVIII:2ロンドン・トリオドイツ国歌カノンモテットオフェトリウム弦楽四重奏曲Op.50よみうり大手町ホールパッヘルベルアダージョXVII:9受難パリセット交響曲84番ベルク主題と6つの変奏オペラアリアピアノソナタXVI:41スクエアピアノ交響曲57番交響曲68番リラ・オルガニザータ協奏曲交響曲89番交響曲50番CD-R偽作トビアの帰還ホルン三重奏曲薬剤師オルガン協奏曲火事交響曲38番リベラ・メピアノ協奏曲XVIII:10交響曲77番交響曲34番温泉フルートソナタドイツ舞曲誕生日校長先生ピアノソナタXVI:11音楽時計曲ピアノソナタXVI:47bisピアノ小品カートリッジ雅楽プロコフィエフヘンデルサン=サーンス交響曲36番リストオーディオバリトン二重奏曲交響曲75番交響曲66番交響曲91番長岡鉄男歌舞伎おすすめ盤ピアノソナタXVI:47読売日響オペラ歌舞伎座スケルツァンド弦楽四重奏曲op.33ザルツブルク音楽祭ピアノソナタXVI:22変奏曲XVII:7天地創造ミサジャズ弦楽四重奏曲Op.42交響曲76番ピアノソナタXVI:43古楽器風東急文化村ノットゥルノヴェーベルン府中の森芸術劇場裏切られた誠実バリトン五重奏曲ハイドン入門者向け歌曲ピアノソナタXVI:G1ウィーンフィル月の世界交響曲72番建築ファリャマリアテレジア交響曲56番2つのホルンのための協奏曲展覧会ピアノソナタXVI:19弦楽四重奏曲全集シャンゼリゼ劇場皇帝讃歌交響曲24番大オルガンミサ新橋演舞場サルヴェ・レジーナテ・デウムカッサシオン室内楽曲ベトナム料理国立新美術館高音質CD交響曲28番交響曲13番交響曲108番交響曲62番交響曲107番ジプシー・ロンドチェンバロ四重奏曲スカルラッティ声楽曲カンタータ戦時のミサ珍盤ザロモンセットN響ハルモニーミサミサ曲全集NHKホールハインリッヒミサピアノソナタ全集ジュピターレコードマーキュリー管弦楽曲室内楽変奏曲XVII:5交響曲41番ギターピアノソナタXVI:33府中ピアノソナタXVI:30カラヤンスウェーリンク書籍交響曲71番アプラウスピアノソナタXVI:13魂の歌仙台ヤナーチェク現代音楽ピアノソナタ

タグリスト
クリックするとそのタグに関する記事が表示されます。特定の曲に関する記事の表示ができます。

月別(表示数指定)
リンク
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カウンター
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
Translation(自動翻訳)
アクセスランキング(FC2)
[ジャンルランキング]
音楽
88位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
クラシック
9位
アクセスランキングを見る>>
ブログランキング等
当Blogへお越しの際は、下のバナーをクリックの上お仲間のBlogも是非お楽しみください。
クラシック音楽鑑賞の情報満載。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

クラシックの膨大なブログランキング。更新もクイック。
人気ブログランキングへ

大家さんFC2のクラシックブログランキング。

おすすめ(音楽)
当ブログが発掘した超名演盤
ViventeR.jpg
衝撃の爆演(記事1 記事2

PetersenQ.jpg
Op.1の超名演(記事

Destrube.jpg
美音の饗宴(記事

書籍もCDも送料1点から無料。配送クイック


クラシックの独自企画・復刻盤は要注目


クラシックのアルバム・日本語解説が一番充実
HMVジャパン
HMV & BOOKS ONLINEでハイドンのアルバムを検索icon
HMV & BOOKS ONLINEでハイドン関係書籍・楽譜を検索 icon

おすすめ(音楽以外)






twitter
ブログの更新情報などをつぶやいています。
最新コメント
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ