Haydn Disk of the Month - May 2019

今月5月1日からは時代が変わり、令和になりました。世の中改元でちょっと新時代のお祝いムードです。約30年続いた平成の時代で世の中いろいろなことが大きく変わりましたね。そして月末の今日5月31日はハイドンの命日。1809年5月31日にハイドンが亡くなってから2世紀以上経って210年目になります。存命時はヨーロッパの楽壇の頂点に君臨するような存在だったハイドンの音楽は、2世紀以上経ってもその魅力は色褪せることなく、わかる人にはわかる歴史的な価値を伴って聴き続けられております。

さて、4月は義理の父の葬儀などでドタバタとしておりましたが、それもひと段落。5月は在職中はなかなか手をつけられなかった自分の母親の遺品整理や相続の手続きなどを進めておりました。今月は相続の関係で自宅から2駅隣の成城の街に行くことがあり、これまで行ったことがなかった隠れた名店に行ってきました。

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食べログ:そば処増田屋

成城学園前駅北口からすぐのところにある、ぱっと見ごく普通の街のお蕎麦やさんなんですが、さにあらず。私はテレビで知ったんですが、このお店成城在住の小澤征爾さんが常連の店。テレビのインタビューの場所をこのお店に指定するほどの気に入りようということで、嫁さんと一度行ってみようと話していたお店。

平日散歩がてらに自宅から成城まで歩いて、ちょうど昼時にお店に着きましたが、店内は妙齢の成城マダムを中心に満席。お客あしらいはごく普通のお店と変わらず、多忙な時はかなりぞんざいな感じでもありましたが、生ビールに穴子天せいろ、親子丼などを頼んで、お蕎麦が出てくると、これが普通のお店とは一味違いました。

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この透き通るような白いさらしな蕎麦。ちょっと街のお蕎麦やさん離れしています。それもそのはず。この近くに昔あった「諏訪陶右衛門」という老舗のお蕎麦やさんと同じ経営だったとのこと。今は陶右衛門はなくなり、この増田屋が味を引き継いでいるとのこと。実は陶右衛門はだいぶまえに何度か両親を連れて行ったことがあります。その陶右衛門の看板が店内に飾ってあり、無性に懐かしくなった次第。蕎麦は街の蕎麦やさんとは格が違う風流さが漂うものの、お値段はリーズナブル。歩きで来たのと、蕎麦の旨さも手伝って、昼から生ビールお代わりしちゃいました。小澤征爾さんも度々顔を出すらしく、カレンダーに書き込みがあったりしてなかなか侮れないお店です。成城に用がある際にはまた立ち寄りたいと思います。



さて、前置きが長くなりましたが、細々と続けているその月のベスト盤を選ぶ企画ですが、今月は演奏といい巡り合わせといい、このLPを選ばないわけにはいかなくなりました。

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2019/05/11 : ハイドン–ピアノソナタ : ジャン=ベルナール・ポミエのXVI:37(ハイドン)

フランスのピアニスト、ジャン=ベルナール・ポミエのデビュー盤。ハイドンは1曲だけなんですが、冒頭に置かれたハイドンは穏やかな入りから、展開のひらめきと、終盤のタッチのキレなどポミエの非凡さがよくわかる演奏。何よりライナーノーツをジャン・コクトーに求婚されるなどした伝説の女流作家、ルイーズ・ド・ヴィルモランが書いていることからも、注目度がわかろうというもの。55年も前の録音ですが、エスプリがほとばしる名演奏ということで、選んだ次第。なかなか入手は難しいとは思いますが、出会ったら是非手に入れて聴いてみてください。

今月レビューしたアルバムは3枚に留まりました。アルバムを登録した数も少なく、6月は少しペースアップしたいですね。コンサートの方はブラウティハムの素晴らしい演奏を堪能しましたし、ハイドンは聴いていないので記事にはしませんでしたが、ラフォルジュルネも楽しみました。明日6月1日は鎌倉にハイドンのバリトン曲全集を録音したエステルハージー・アンサンブルのバリトントリオを聴きに行きます。楽しみです!



2019年5月のデータ(2019年5月31日)
登録曲数:1,365曲(前月比±0曲) 登録演奏数:11,560(前月比+8演奏)



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Haydn Disk of the Month - April 2019

本日は、世の中的には平成最後の日ということで、時代の変わる節目の日。テレビでは平成を振り返る番組や皇居の中継などお祭り気分。もちろん、昨日嫁さんのお父さんの葬儀を終えたばかりの当家はあまりお祭り気分にはなれませんが、自分的には本日は私の誕生日でありまして、57歳になりました。いよいよ前期高齢者も目の前(笑)。ということでいろいろあった4月を振り返ってひと段落しております。

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本日もいろいろと片付けをして、最近ちょっと間が空いていたスポーツクラブに行って泳いで体はスッキリ。スポーツクラブには大抵嫁さんと一緒に行くのですが、風呂から上がるのが早い私が買い物をしておくのがしきたり。本日は誕生日なので、嫁さんからはいい食材を買って、いいワインを開けようとのありがたいお導きがありましたので、プチ贅沢。ということで、ステーキ肉もいつもはモモ肉なのをヒレ肉にグレードアップ。そして明太子があったので明太子スパゲティにしましたが、上にイクラを乗せるといういつになくラグジュアリーな仕様にして楽しみました(笑)

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自分で買った誕生日プレゼントはツチノコの貯金箱。なかなかリアルな姿でしょう?



前置きはこのくらいにして、4月にレビューしたアルバムからベスト盤を選ぶ月末恒例の企画。今月はこのアルバムです。

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2019/04/16 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】井上裕子のフォルテピアノによるXVI:46(ハイドン)

全く未知だった井上裕子という人のデビュー盤。フォルテピアノでハイドンの初期の傑作ソナタであるHob.XVI:46を弾いています。詳しくは記事を参照して欲しいのですが、このアルバム、演奏の素晴らしさはもちろん、アルバムの企画、楽器の選定、調律から、解説に到るまで非常に丁寧につくられたもので、デビュー盤にしてすでに抜群の存在感を発揮しております。千変万化する曲調のC.P.E.バッハを得意とするだけに、ハイドンの演奏も非常に彫りの深い演奏で、この名曲の美しさを際立たせるもの。この演奏の真価は当ブログの影のご意見番、Skunjpさんのお墨付きです。未聴の方は是非聴いてみてください。

今月は井上裕子さんとマクスウェル四重奏団のどちらにしようか迷いましたが、マクスウェル四重奏団のアルバムもデビュー盤。この演奏、一聴してさりげないものなんですが、聴き込むと類い稀な音楽性を感じる素晴らしいもの。曲間に置かれたスコットランドの曲も非常に興味深いもので、こちらもデビュー盤らしからぬ完成度です。また、シレーネサクソフォン四重奏団のサクソフォンによる弦楽四重奏曲の演奏も一聴の価値ありです。イタリア四重奏団はすでに名盤の誉れ高いということで選外としていますが、これまた見事なものです。

2019/04/13 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : イタリア四重奏団の皇帝、日の出(ハイドン)
2019/04/07 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : 【新着】マクスウェル四重奏団のOp.71(ハイドン)
2019/04/05 : ハイドン–交響曲 : ローター・ツァグロゼク/ベルリン・コンツェルトハウス管の88番(ハイドン)
2019/04/01 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : シレーネ・サクソフォン四重奏団によるOp.20のNo.1(ハイドン)

さて、明日から令和。平穏な時代が続くことを祈ります。

2019年4月のデータ(2019年4月30日)
登録曲数:1,365曲(前月比±0曲) 登録演奏数:11,552(前月比+23演奏)



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Haydn Disk of the Month - March 2019

いよいよ平成の時代も幕切れ近くなってきました。明日4月1日には新元号が発表されるということで、世の中が大きく変わろうとしています。私自身も3月末で現在勤めている会社を早期退職して、しばらく次の仕事の準備に入るという決断をしました。働き始めてから30年以上たち、昨年母親が亡くなり少々身軽になったのを機にこの先のことを考えての決断です。ということで、3月まで勤めていた会社でも私が中心になって進めていたことも色々あり、仕事に区切りをつけるのは大変でした。奇遇にも以前からチケットを取ってあったコンサートも3月に集中しており、3月は夜遅い帰宅が続きクタクタ。コンサートレポート以外の記事を書く余裕がほとんどありませんでした。4月に入ったら、身の回りの整理と、新たな仕事の準備などに入ります。

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写真は3月23日に墓参りに行った時の世田谷のお寺の桜。まだ開花したばかり。東京の靖国神社の標準木による開花宣言が2日前の3月21日、平年より5日早い開花だったということで、今年は早めに開花です。月末の今週末が見頃ではありますが、あいにく東京は晴天に恵まれず、ドライブがてら曇天の桜並木の道をを通ったくらいで、ちゃんとした花見はしていません。花が持ては4月の1週目にどこかで桜吹雪を楽しみたいと思います。



さて、3月にレビューしたハイドンのアルバムは2種だけ。しかも3月に新規登録したアルバムも数える程ゆえベスト盤選びをするのはどうかと思いましたが、このアルバムの出来は見事ということで、今月も無理やり選定です!

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2019/03/12 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ジョヴァンニ・アントニーニの交響曲全集第7巻(ハイドン)

ジョヴァンニ・アントニーニによるハイドンの交響曲全集の第7巻。もう、完全にゾーンに入ってます。比較的地味な選曲ながら、アントニーニの才気炸裂! ハイドンの曲に仕込まれた創意をアントニーニが汲み取りまくって、これらの曲の面白さを際立たせる見事な演奏。血湧き肉躍るようなスリリングな演奏にグイグイ引き込まれます。プロダクションも丁寧な造りのジャケットにアートワークも垢抜けていて所有欲を満たします。このレベルの高さが続けば素晴らしい全集になるでしょう。13年後の完結を祈るばかりです。



さて、4月も色々とばたつく予定ではありますが、少しはレビューを増やせるよう精進いたします。

2019年3月のデータ(2019年3月31日)
登録曲数:1,365曲(前月比±0曲) 登録演奏数:11,529(前月比+11演奏)



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Haydn Disk of the Month - February 2019

2月は日が少ないんですね。すぐ月末です(笑)

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相変わらずドタバタと日を送っております。仕事での出張も多く、家にいる日は毎晩眠気と戦いながら手に入れたアルバムを聴きながら所有盤リストに登録し、これぞというアルバムがあれば記事にするというのがルーティーン(笑)。2月は大物メルツェンドルファーや地道に収集中のLPも色々ありましたので、登録作業も大変。登録演奏数も178と非常に多かったので、ちょい聴きしながら登録に明け暮れていた感じです。

忙しい時のストレス発散はハイドンはもちろん料理とお酒も重要です(笑) 写真はカサゴのアクアパッツァ。久々に近所のスーパーでカサゴを見かけたので、すかさずゲット。ニンニクと玉ねぎをオリーブオイルで炒めてカサゴをとアサリを投入。白ワインと水、唐辛子を加えてワイン蒸しにして半分蒸しあがったところで最後にイカを投入。コク出しにイタリアの魚醤、コラトゥーラをちょっと加えて塩分を調整。最後にイタリアンパセリをたっぷり振りかけて完成です。身の旨味とプリプリ感はやはりカサゴならでは。辛口の白ワインを飲みながらバケットを汁に浸ていただくと最高です。

ただしストレスは発散するもののワインが進みいい気分になりすぎて、レビューが進まなくなるという構造的問題も残るんですね〜(笑)



さて、その月にレビューしたアルバムからベスト盤を選ぶ月末恒例の企画。2月のベスト盤はこちらです。

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2019/02/24 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】クリスティアン・ベズイデンホウトのソナタ集(ハイドン)

クリスティアン・ベズイデンホウトのフォルテピアノによるハイドンのソナタ集ですが、記事にも書いたように、選曲、演奏、録音ともに群を抜く素晴らしさで、フォルテピアノによるソナタ集としては一押しのアルバム。フォルテピアノの音は楽器により様々ですが、響きの純粋さとニュアンスの豊かさは好きなインマゼールに近いもの。インマゼールよりも表現力は豊かで実にデリカシーに富みながら、現代ピアノの印象と比べて非力な印象も全くない見事な演奏。harmonia mundiではベズイデンホウトのモーツァルトのソナタ集が全集として完成していますので、ハイドンの方も是非全集となることを期待しています。



その他はこちら。

2019/02/26 : ハイドン–交響曲 : 【新着】飯森範親/日本センチュリー響の交響曲集第6巻(ハイドン)
2019/02/11 : ハイドン–交響曲 : 【新着】エルンスト・メルツェンドルファーの交響曲全集(ハイドン)

メルツェンドルファーがハイドンの交響曲全集の金字塔、ドラティの全集の前にハイドンの交響曲全集を完成させていたのは事実でした。演奏ななかなかいいものでしたが、リリースされたCDは板起こし。板起こしとしては聴きやすいものの、ドラティがDECCAによる素晴らしい録音であることを踏まえると、ドラティ盤を脅かす存在となるほどではありませんでした。当ブログのハイドンの交響曲全集のおすすめ盤は、ファーストチョイスはドラティ、セカンドチョイスはアダム・フィッシャーに変わりありません。
飯森さんのハイドンマラソンは6巻目まできました。こちらもここにきて磨きがかかってきました。特に61番、39番は非常に完成度が高く聴きごたえ十分です。

3月も年度末でドタバタしながら少しずつレビューしていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。



2019年2月のデータ(2019年2月28日)
登録曲数:1,365曲(前月比±0曲) 登録演奏数:11,518(前月比+178演奏)



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Haydn Disk of the Month - January 2019

今年のお正月は、母親のいないお正月。昨年中に葬儀や四十九日を済ませてバタバタしているうちに年が明けました。

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普段の年は、年末から嫁さんが母親に色々聞きながら御節料理などを作ったりするんですが、もちろん御節料理を作るめでたい気分であるはずもなく、また、年末に無理やり旅行に行って、ちょっと気晴らしをしたりしているうちに年が明けたという感じ。ということで、お正月はあり合わせのものでちびちびやっていました。写真は年末の伊豆旅行のお土産のイナゴ(笑)と塩辛。いただきものの日本酒と肴でちびちびやりながら正月を過ごしました。

1月はブログの方も旅行記を書いているうちに半ば過ぎて、仕事も出張が多かったり、色々飲み会があったり、仕事以外でも寒中見舞いを作ったり、香典返しの手配をしたり、相続の整理などバタバタしているうちに月末になってしまいました。バタバタしているうちに月末になるのはいつものことですね(笑)



レビューもはかどらず、月末記事をどうしようかと思ってはみましたが、幸い素晴らしいアルバムにも出会いましたので、書くことにしました。今月のベスト盤はこちら!

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2019/01/21 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】ロマン・ラビノヴィチのピアノソナタ全集第1巻(ハイドン)

このところハイドンのピアノソナタの注目すべき録音が色々リリースされる中、全集を謳ってリリースされたもの。記事にも書きましたが、定番のオルベルツの全集を過去のものにするような、ハイドンのソナタの決定盤的素晴らしさ。ハイドンのソナタの魅力を全て含んだような見事な演奏で、今後のリリースが楽しみです。未聴の方は是非聴いてみてください。記事のコメントで、当ブログの影のご意見番、Skunjpさんも激賞の名盤です!




実は1月はコンサートにも2つ出かけていたんですが、それも記事にしていませんでしたので、最後にちょっと触れておきます。

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読売日本交響楽団:第213回土曜マチネーシリーズ

一つは読響(1月12日東京芸術劇場)ですが、お目当てはホアキン・アチュカロというスペインのピアニストのラヴェルのピアノ協奏曲。これは絶品でした。86歳と高齢にも関わらず輝かしい音色に含蓄に富んだリズム感と深い陰影。アンコールは左手だけで弾くスクリャービンの「左手のための2つの小品〜ノクターン」も左手だけから実に深い音楽を紡ぎ出します。86歳とは思えぬ素晴らしいテクニックとあふれんばかりの音楽に感激。この日の指揮は山田和樹で、初めて聴きましたが、後半のシェエラザードはアニメ音楽のような語り口で、深みに欠けた感じ。伝統的なクラシックとは違う感性の持ち主のようですが、新たなファン層の拡大にもなっているのでしょうね。ライヴ収録されていたようですので、アルバムがリリースされるかもしれません。皆さんの耳で確かめてみてください。

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東京オペラシティコンサートホール:バッハ・コレギウム・ジャパンベートーヴェン《第九》

もう一つはバッハ・コレギウム・ジャパンの第九(1月24日東京オペラシティ)。バッハ・コレギウム・ジャパンは何度か聴いていますが、宗教音楽以外をやるというイメージを持っていなかったのでチケットを取った次第。前半3楽章はちょっとせかせかとした印象で、オケの精度もちょっと荒いところもありましたが、圧巻だったのは4楽章。特にコーラスの透き通るようなハーモニーと声量は圧倒的。第九はコンサートも録音も色々聴いてはいますが、これほど素晴らしいコーラスは初めてでした。オケも最後は静謐なバッハを奏でるバッハ・コレギウム・ジャパンらしからぬ怒涛の迫力で締める見事な演奏でした。



さて、これから年度末に向けてどうも仕事はバタバタしそうですので、記事を書くペースは上がりそうにありませんが、無理せずやっていこうと思います。引き続きよろしくお願いいたします。



2019年1月のデータ(2019年1月31日)
登録曲数:1,365曲(前月比+1曲) 登録演奏数:11,340(前月比+85演奏)



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tag : ラヴェル リムスキー・コルサコフ ベートーヴェン

Haydn Disk of the Month - December 2018

今年も色々ありました。色々な出来事に追われているうちに気づいてみれば年も暮れようとしています。

先月、母が亡くなり葬儀や色々な手続きに奔走していたところ、今月に入り、今度は嫁さんのお父さんが母と同じく肺炎で入院。このところ食が細り心配して健康診断に行ったところ片肺が真っ白く写り、医師の指示ですぐに大きな病院に紹介され、その日のうちに緊急入院。結核の可能性もあるとのことで、見舞いの家族も分厚い厳重なマスクにビニールのエプロン、ゴム手袋を装着しないと部屋に入れないということで緊張が走りました。父も母も肺炎で亡くしているだけに、もしや嫁さんのお父さんもかと慌てましたが、結果的には結核の疑いは晴れ、抗生剤で軽快したため先日無事退院と相成りました。世の中はクリスマスに歳末ということで華やいでいますが、なんだかドタバタ続きの師走です。母の四十九日も、本来だとお正月に入ってしまうため、12月中に済ませ、なんとかひと段落というところです。年内の仕事も27日で切り上げ、母親の葬儀などで京都旅行をフイにしてしまったため、年末嫁さんと2人で2泊伊豆旅行に行ってきましたが、その件はまたあらためて。

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写真はそんなバタバタになるとも思っていなかった12月1日にたまに寄る仙川のホームセンターの駐車場から撮った東京の夕陽。夕陽の右に小さく富士山が写っているんですが、冬になると東京でも富士山がクッキリ見える日もあり、なんとなく山の美しさにホッと一息できるんですね。



さて、本当に細々と続けている本企画ですが、ニッチな当ブログの本当にニッチな読者諸兄からは、ニッチな視点からのありがたいコメントなどをいただけるということで、来年も細々と続けていく所存でございます。

最近、少ない記事数にも関わらず、LPやモノラル録音などを取り上げることが多くなり、当ブログも懐古趣味に陥ったかとの誹りも免れない状況でありますが、どっこい新譜もかなりの数を手に入れ聴いております。今月最も感銘したアルバムはこちら。

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2018/12/05 : ハイドン–オラトリオ : 【新着】エキルベイの天地創造Blu-ray(ハイドン)

このロランス・エキベルイの振るインスラ・オーケストラとアクサンチュスの合唱による天地創造は、パリ近郊のセガン島に建てられた素晴らしい芸術施設である、ラ・セーヌ・ムジカーレのオープニングを記念するコンサートの記録。ただのコンサートではなく、非常にクリエイティブな舞台の映像記録として素晴らしいもの。このプロダクションがNAXOSからリリースされたというのが驚きでした。NAXOSの映像ものということではトム・ベギンがカナダのマギル大学で様々な楽器でハイドンのクラヴィーアソナタを弾き分けた"Virtual Haydn"も素晴らしいプロダクションでしたが、それに匹敵するもの。歌手もオケもコーラスも素晴らしい出来な上、舞台としてのクリエイティビティも突き抜けており、その記録としての映像のクォリティも素晴らしいものです。元記事にメイキング映像へのリンクをつけてありますので、未聴の方はまずはそれをご覧ください。演出家だけでなくエキベルイの歌手、奏者、コーラスをまとめ上げる手腕も見事であることがこの映像を通じてわかります。まさに創造の現場を伝える素晴らしいものです。

日頃の記事は、厳選したアルバムを取り上げていますので、その他のアルバムも素晴らしいものばかり。

2018/12/27 : ハイドン–室内楽曲 : トリオ・ディ・トリエステのジプシー・ロンド(ハイドン)
2018/12/22 : ハイドン–交響曲 : ホルスト・シュタイン/ドレスデン・シュターツカペレの太鼓連打、オックスフォード(ハイドン)
2018/12/18 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ビーチャムの99番、時計初出ライヴ(ハイドン)
2018/12/02 : ハイドン–交響曲 : クルト・マズア/ベルリン放送響の交響曲5番、61番(ハイドン)

今月は飯森範親のハイドンの交響曲全数の第5巻もリリースされ、いつもながら見事な手腕でまとめあげられていますが、ちょっと手慣れた感が出てきて、少し緊張感が薄くなってきた感じを受けました。まだまだリリースは続くでしょうから、しっかり見守りたいと思います。

年末なので、夜までに今年のベスト盤を選ぶ記事をアップします!



2018年12月のデータ(2018年12月31日)
登録曲数:1,364曲(前月比+1曲) 登録演奏数:11,255(前月比+40演奏)



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Haydn Disk of the Month - November 2018

なんとなく、慌ただしく日が過ぎていきます。

母が亡くなったのが11月18日の夜。それまでは病院に日参しており、亡くなると葬儀の手配などに奔走。葬儀の翌日にはコンサートのチケットがとってあり、息をつく間も無く諸手続きをこなしながら仕事に復帰して、なんだかバタバタと過ごしております。そんな中でも、コンサートや音楽を聴いて記事を書いたりする時間はなんとなく落ち着くというか、時間を忘れられるため、貴重な感じがしています。

特に、コンサート後に母と同じ歳だとわかったズービン・メータがバイエルン放送響を振ったコンサートは感動的でした。自身も闘病の結果歩くのもおぼつかない体調でヤンソンスの代理を務めアジアツアーのスケジュールをこなした覇気もあっぱれですが、繰り出す音楽はテクニックや表現というレベルではなく、それまでの音楽家人生の年輪の重みがジワリと伝わるものでした。音楽というものの本質が心にあることを改めて教わった気がしています。震災直後のツアーを中止した後、第9を振りに日本に帰ってきたときのコンサートでの日本の聴衆からの心のこもった歓待がこのような体調でも代理を引き受けるモチベーションになったのかもしれませんね。こうした貴重な体験も、悲しいこともありながら、日常が過ぎていくということでしょう。

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さて、今月は大してレビューもしておりませんので、月末の企画はスキップしようかと思っていたところ、昨日記事をアップした段階で、普段通りやろうとなんとなく思った次第。ということで、今月心を洗われたアルバムはこちらです。



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2018/11/29 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】ギョーム・ベロンのXVI:46、絶美!(ハイドン)

おそらく、よほどピアノが好きな方以外は、その存在も知られていないと思われる、フランスの若手ピアニスト、ギョーム・ベロン。このアルバムの演奏からは、非常に洗練されたセンスの極めてデリケートなタッチからしなやかな音楽を繰り出す、類まれな才能を持った人だということがわかります。ハイドンも素晴らしいんですが、シューベルトもドビュッシーも見事。テクニックで圧倒することもなければ、突き抜けた個性を持つ人でもありませんが、今の私にはベロンのハイドンの優しい音楽がしっくりと沁みてきます。ラ・ショー=ド=フォンの名録音会場、Salle de Musiqueでの非常に美しい響きを纏った録音ですので、そういった面からもオススメです。

そして、このほか取り上げたのは2点のみですが、いずれも記事に書いた通り、素晴らしい演奏でした。

2018/11/15 : ハイドン–協奏曲 : アルト・ノラス/オッコ・カム/ヘルシンキ室内管のチェロ協奏曲1番(ハイドン)
2018/11/06 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】アルゲリッチ、マイスキーの協奏曲ポーランド放送ライブ(ハイドン)

いつの間にやら、繁華街にはクリスマスツリーに灯りがともり、もう師走。毎年時の流れるのが速くなりますね、、、



2018年11月のデータ(2018年11月30日)
登録曲数:1,363曲(前月比±0曲) 登録演奏数:11,215(前月比+84演奏)



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Haydn Disk of the Month - October 2018

ちょっと前まで暑い日が続いていたかと思いましたが、ここ数日、東京でもぐっと気温が下がり、秋らしさを通り越して冬が近づいてきました。このところ台風だったり地震だったり自然の猛威を感じることが多かったんですが、つい最近までそんなことに振り回されていたことを忘れさせるように空が晴れ渡たり、過ごしやすい季節になりましたね。

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写真は葉山の神奈川県立近代美術館葉山館。10月最初の日曜日、ここで開催されていた「アルヴァ・アアルト もう一つの自然」展をを見に、久しぶりにドライブがてらに出かけました。このところ母親が入院していることもあり、あまり遠出はせずにいたのですが、葉山ならば自宅からは1時間少しと近いこともあり、また、私が大学院で研究対象としてきた偉大な建築家の貴重な展示があることもあり、思い切って出かけてみた次第。幸いこの日は好天に恵まれ、葉山の海と貴重な展示をゆっくりと楽しむことができました。ついでに温泉にも立ち寄り、毎日母親の見舞いに明け暮れる嫁さんも一息入れることができ、のんびりと一日過ごすことができました。この展示会、展示をまとめた冊子がが展示会に間に合わず会場では手に入れられず仕舞。ところが、後日一般発売されるということで、amazonでも手に入れることができるようになりました。ご興味ある方は、末尾のリンクからどうぞ。

さて、このところコンサートにはよく出かけるようになっているのは記事を読んでいただいている方はご承知の通り。

2018/10/21 : コンサートレポート : アントニーニ/読響による「軍隊」など(東京芸術劇場)
2018/10/18 : コンサートレポート : アントニーニ/ムローヴァ/読響によるハイドン・ベートーヴェン(サントリーホール)
2018/10/11 : コンサートレポート : ウィーン・ニコライ弦楽四重奏団の皇帝など(日経ホール)

今月は、ハイドンの交響曲全集に取り組んでいるジョヴァンニ・アントニーニが来日して読響を振るという、ハイドンファンには非常に気になるコンサートがありました。記事に書いた通り、アントニーニの振るハイドンはキレキレ。特に無人島序曲はアントニーニが名刺がわりに日本で最初に振ったハイドンですが、度肝を抜く迫力に痺れました!



前振りはこの辺にして、本題の10月にレビューしたアルバムからその月のベスト盤を選ぶ月末恒例の企画に入りましょう。今月はこのアルバムです!

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2018/10/30 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : タネーエフ四重奏団のOp.2のNo.5(ハイドン)

前月に続き弦楽四重奏曲のLPです。タネーエフ四重奏団によるハイドンの初期のディヴェルティメントの演奏。昨日レビューしたばかりですが、このアルバムを聴く前は、ジョージ・マルコムのハープシコードでマリナーが手兵アカデミー室内管を振ったハープシコード協奏曲を選ぼうと思っていましたが、やはりこのタネーエフは避けて通れません。この初期の小曲を軽快かつ陰影のくっきりとついた名曲に仕上げてくる素晴らしい手腕はちょっと異次元。ロシアのクァルテットらしくロシア臭の漂う演奏ですが、この説得力は尋常ではありませんね。録音も超優秀で、カミソリのようなキレ味の鮮明な録音によって名演奏が時代を超えて蘇ります。至宝と言っていいでしょう。LPの再生環境のある方は是非手に入れてこのキレ味を味わって欲しいものです。

今月記事にしたその他の演奏。

2018/10/22 : ハイドン–協奏曲 : ジョージ・マルコム/マリナー/アカデミー室内管のハープシコード協奏曲(ハイドン)
2018/10/15 : ハイドン–オペラ : ステファニア・ヴォイトヴィチの挿入アリア(ハイドン)
2018/10/14 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : オルランド四重奏団のOp.76のNo.1(ハイドン)
2018/10/05 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ケッケルト四重奏団の「皇帝」(ハイドン)

振り返ってみると全てLPでした(笑) このところ仕入れはほとんどLP。もちろんCDの新譜も手には入れていますが、いつも通りよほど気に入らないと記事にはしておりません。ということで結果的にLPが記事として残っているということです。当ブログとしては、マイナーであってもニッチであっても、世評がどうであっても、ハイドンの優れた演奏を掘り起こして皆さまに紹介するという姿勢で今後も続けて参りたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。



2018年10月のデータ(2018年10月31日)
登録曲数:1,363曲(前月比±0曲) 登録演奏数:11,131(前月比+59演奏)





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Haydn Disk of the Month - September 2018

なんだか、最近の台風はすごいですね。先日大阪あたりで台風による大きな被害が出たばかりですが、今日も日本列島を縦断するように大型の台風が迫ってきております。この記事を書いている30日の夕食時時点では東京は雨も風もほとんどなく虫の鳴き声を楽しむ余裕がありますが、今夜半には台風が通過するということで油断なりません。

9月はあまり計画的にではなく4度もコンサートに通ったので、いつも通りレビュー記事数も伸びませんでしたが、そのかわりコンサートの方は記事を読んでいただければわかる通り、非常に充実したもので、今月は当たり月でした。

2018/09/27 : コンサートレポート : ユベール・スダーン/東響の軍隊、田園など(サントリーホール)
2018/09/22 : コンサートレポート : ホーネック/紀尾井ホール室内管のハフナー・セレナーデなど(紀尾井ホール)
2018/09/11 : コンサートレポート : トン・コープマン/アムステルダム・バロック管のロ短調ミサ(すみだトリフォニーホール)
2018/09/03 : コンサートレポート : ピエール=アンドレ・ヴァラド/東響の「プリ・スロン・プリ」(サントリーホール)

特にユベール・スダーン/東響の田園は素晴らしかった! 歴史に残るような素晴らしい演奏にうっとり。ウィーンフィルでもここまでのレベルの演奏をするのは難しいと思えるほどの素晴らしい説得力。ユベール・スダーンという人の真髄に触れたコンサートでした。

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さて、今月も少ない記事数ながら、当ブログが世に問うべき絶品の演奏には事欠きませんでした。今月選んだのはこちら!

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2018/09/29 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ニュー・ヘルシンキ四重奏団による「日の出」(ハイドン)

昨日書いたばかりの記事ですが、このアルバムの存在を知っている人は余程のハイドンマニアかフィンランドマニアでしょう。ヘルシンキの音楽学校に通っていた4人の学生が立ち上げたニュー・ヘルシンキ四重奏団がハイドンの日の出とモーツァルトの最後のクァルテットを録音したものですが、録音が秀逸。スピーカーの少し奥に本当にクァルテットが演奏しているように見事に定位するんですが、録音はこのアルバムの価値のほんの一部。日の出という名曲を実にニュアンス豊かにじっくりと聴かせる燻し銀の演奏。とても10代の奏者が演奏しているとは信じがたい円熟の極地にある演奏です。なかなか入手は難しいかとは思いますが、この素晴らしい演奏と録音を当ブログが全てのハイドンファンに問います。絶品です。



このほかのアルバムももちろん素晴らしい演奏。

2018/09/19 : ハイドン–協奏曲 : ミハイル・ワイマンによるヴァイオリンとハープシコードのための協奏曲(ハイドン)
2018/09/06 : ハイドン–ピアノソナタ : ウラディミール・フェルツマンのソナタ集(ハイドン)

ワイマンのカミソリのように冴え冴えとしたヴァイオリンもフェルツマンの実に表現力豊かなピアノも多くの人に聴いていただきたいもの。今月は仕入れも多くかなりのアルバムを聴いた上で3つの演奏を記事にしましたので、全て厳選盤です。まあ、毎月そうなんですが、、、(笑)

さて、台風で被害が拡大しないよう祈るばかりですね。



2018年9月のデータ(2018年9月30日)
登録曲数:1,363曲(前月比±0曲) 登録演奏数:11,072(前月比+68演奏)



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Haydn Disk of the Month - July & August 2018

東京の日中はまだまだ酷暑ですが、ふと秋風が吹き抜ける瞬間もあり、そろそろ夏が終わろうとしています。

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夏はお盆。それまでお盆は他人事に近かったんですが、6年前に父が亡くなってからはお盆にお坊さんがお経をあげにきてくれるので、必然的に仏壇の前に盆提灯を灯したり、見様見真似できゅうりとナスで精霊馬を作ったり、迎え火と送り火を焚いたりします。見様見真似も6年経つと普通の景色になるのが不思議なところ。うちのお寺は新暦の7月15日がお盆なので、7月のお盆が毎年の区切りに感じるわけです。仕事の都合で夕方火を炊いたり、夜遅くになったりしますが、去年は風が強かったとか、夕焼けが綺麗だったとか何と無く振り返りながら1年1年過ぎていきます。

父が亡くなった時には元気だった母親も、昨年4月に骨折で3ヶ月入院してからは体力の低下が目立つようになり、今年は7月下旬から肺炎で入院しています。点滴で軽快してもまたぶり返したりを繰り返すようになり、あとは気力と体力次第とのこと。会社帰りに毎日病院に顔を出し、前日と変わらぬ体調に一喜一憂する毎日を過ごしています。



さて月末といえば、当ブログではその月にレビューしたアルバムからベスト盤を選ぶのが習わしですが、今年は7月初旬に温泉旅行に出かけた記事を書くことでほとんど7月を潰してしまったため、7月にベスト盤を選定せず、7月8月合わせてまとめてベスト盤を選ぼうという勝手進行にしたことは先月末の記事でお知らせした通り。病院通いをしながら2ヶ月かかってようやく1ヶ月分のレビューをしたということでご容赦願います。



ということで、今月のベスト盤はこちら。

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2018/08/08 : ハイドン–協奏曲 : ヴァレンティナ・カメニコヴァのピアノ協奏曲集(ハイドン)

なになに、アントニーニもグリラーも、東京クヮルテットも並んでいるのに、このアルバムを選ぶのかという罵声が各方面から飛んできそうな予感もしますが、グリラーも東京クヮルテットも既に多くの方が評価する名盤中の名盤。アントニーニのシリーズも前の巻を激賞したばかりで、世の注目度も抜群。私もそれを否定するものではありませんが、今の私にはそれらのアルバム以上に、このヴァレンティナ・カメニコヴァの染み入るよな穏やかなピアノの素晴らしさが響いたわけです。おそらく日本ではあまり知る人もいないピアニストかもしれませんが、このアルバムで聴かれるピアノはしっとりと心に響いてくるんですね。驚くのがカデンツァ。技術の誇示など全くせず、ひたすら澄み切った心境に近づこうというもの。そして指揮者のリボール・フラヴァチェクもほぼ無名ながら、実に慈しみ深い伴奏でピアノを盛り立てます。ハイドンの協奏曲の素晴らしさを演奏するというよりは祈りの感情で満たしていくような絶美の世界。もしかしたら私の今の生活が祈りのような感情を欲しているのかもしれませんね。Apple Musicで1曲だけ聴くことができますが、やはりLPで聴くと澄み切りかたが違います。なかなか入手が難しいかと思いますが、協奏曲を好まれる方には是非聴いていただきたい至宝というべきアルバムです。



いつものように今月の高評価盤を挙げておきます。

2018/08/28 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : グリラー弦楽四重奏団のOp.71、Op.74(ハイドン)
2018/08/25 : ハイドン–オペラ : ウィリアム・バーガーのオペラアリア集(ハイドン)
2018/08/19 : ハイドン–声楽曲 : クリストフ・ゲンツの英語カンツォネッタ集(ハイドン)
2018/08/06 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : 東京クヮルテットのOp.20のNo.4、No.5(ハイドン)
2018/07/07 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ジョヴァンニ・アントニーニの交響曲全集第6巻(ハイドン)

クリストフ・ゲンツの歌曲集も沁みるようなピアノの伴奏が素晴らしかったですね。もちろん最近は色々聴いて気に入ったものしか記事にしておりませんので、全盤素晴らしいんです!

さて、9月に入ると少しは過ごしやすくなるでしょうから、音楽を楽しむにはいい季節になりますね。皆さんにも良い音楽との出会いがありますように。



2018年8月のデータ(2018年8月31日)
登録曲数:1,363曲(前月比±0曲) 登録演奏数:11,004(前月比+81演奏)



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プロフィール

Daisy


Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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ハイドン所有盤リスト
Joseph Haydn Discography
所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものはリスト冒頭に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

登録曲数:1,365
登録演奏数:11,529
(2019年3月31日)
タグリスト
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交響曲54番迂闊者ネルソンミサバリトン三重奏曲弦楽四重奏曲Op.54ベートーヴェンピアノソナタXVI:52ピアノソナタXVI:49交響曲2番ピアノソナタXVI:37ピアノソナタXVI:46日の出皇帝弦楽四重奏曲Op.71交響曲88番ブルックナーベルリオーズベンジャミンウェーベルンバッハナッセングリゼーシェルシメシアンヴァレーズOp.20弦楽四重奏曲モーツァルト交響曲65番交響曲67番交響曲9番弦楽四重奏曲Op.76交響曲39番交響曲73番狩り交響曲61番リームピアノソナタXVI:48アンダンテと変奏曲XVII:6ピアノソナタXVI:20ピアノソナタXVI:6四季交響曲全集リムスキー・コルサコフラヴェル弦楽四重奏曲Op.64ピアノソナタXVI:44ピアノソナタXVI:45ピアノソナタXVI:21ピアノ三重奏曲第九ヒストリカル太鼓連打オックスフォード時計ボッケリーニ交響曲99番シューベルトロンドン天地創造交響曲5番ストラヴィンスキーチャイコフスキーチェロ協奏曲ピアノ協奏曲XVIII:11ライヴ弦楽四重奏曲Op.2序曲ヴィヴァルディ軍隊オペラ序曲パイジェッロアリア集ピアノとヴァイオリンのための協奏曲XVIII:6すみだトリフォニーホールピアノソナタXVI:34ブーレーズサントリーホール弦楽四重奏曲Op.74変わらぬまこと騎士オルランド哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェアルミーダ無人島チマローザ英語カンツォネッタ集ピアノ協奏曲XVIII:1ピアノ協奏曲XVIII:4ピアノ協奏曲XVIII:3弦楽四重奏曲Op.20古楽器アレルヤラメンタチオーネ交響曲3番交響曲79番驚愕チェロ協奏曲1番交響曲27番交響曲19番交響曲58番ショスタコーヴィチ紀尾井ホールドビュッシーミューザ川崎協奏交響曲LPオーボエ協奏曲ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタピアノソナタXVI:40ピアノソナタXVI:32ピアノソナタXVI:50ピアノソナタXVI:29ピアノソナタXVI:38スタバト・マーテルピアノソナタXVI:39マーラー十字架上のキリストの最後の七つの言葉交響曲90番告別交響曲97番交響曲18番奇跡ひばりフルート三重奏曲悲しみ交響曲102番交響曲86番ヴァイオリン協奏曲哲学者ニコライミサ小オルガンミサミサブレヴィス交響曲95番交響曲93番交響曲78番ピアノソナタXVI:23王妃武満徹SACDライヴ録音交響曲81番交響曲80番交響曲21番マリア・テレジア豚の去勢にゃ8人がかりクラヴィコードBlu-ray東京オペラシティ交響曲10番交響曲12番交響曲11番交響曲4番交響曲15番交響曲1番交響曲37番ピアノソナタXVI:25ピアノソナタXVI:8ピアノソナタXVI:42ピアノソナタXVI:2ピアノソナタXVI:14ピアノソナタXVI:12ピアノソナタXVI:3ピアノソナタXVI:1ピアノソナタXVI:4ピアノソナタXVI:5ディヴェルティメントリヒャルト・シュトラウス東京芸術劇場交響曲98番ピアノソナタXVI:36ピアノソナタXVI:35ピアノソナタXVI:7ドニぜッティロッシーニライヒャ弦楽三重奏曲シェーンベルク東京文化会館ホルン協奏曲フルート協奏曲弦楽四重奏曲Op.9弦楽四重奏曲Op.17剃刀弦楽四重奏曲Op.103弦楽四重奏曲Op.77ピアノソナタXVI:26ピアノソナタXVI:31ファンタジアXVII:4パレストリーナモンテヴェルディアレグリタリスバード美人奏者交響曲70番ピアノ協奏曲XVIII:7アコーディオンスコットランド歌曲ガスマンヴェルナーピアノソナタXVI:24交響曲51番交響曲35番交響曲46番DVD交響曲47番テレジアミサピアノソナタXVI:28アリエッタと12の変奏XVII:3ラ・ロクスラーヌ帝国ハイドンのセレナードピアノソナタXVI:51五度ラルゴラウドン将軍弦楽四重奏曲Op.33弦楽四重奏曲Op.1騎士交響曲17番ピアノソナタXVI:27シベリウス時の移ろい交響曲42番ベルリンフィルホルン信号弦楽四重奏曲Op.55交響曲87番トランペット協奏曲ピアノソナタXVI:10リュートピアノ五重奏曲チェチーリアミサ東京国際フォーラムラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン雌鶏冗談ナクソスのアリアンナピアノ協奏曲XVIII:9ピアノ協奏曲XVIII:5ヴァイオリンソナタ交響曲52番ピアノ協奏曲XVIII:2ロンドン・トリオモテットオフェトリウムドイツ国歌カノン弦楽四重奏曲Op.50よみうり大手町ホールパッヘルベルアダージョXVII:9受難パリセット交響曲84番ベルク主題と6つの変奏オペラアリアピアノソナタXVI:41スクエアピアノ交響曲68番交響曲57番リラ・オルガニザータ協奏曲交響曲50番交響曲89番CD-R偽作トビアの帰還ホルン三重奏曲薬剤師オルガン協奏曲交響曲38番火事リベラ・メピアノ協奏曲XVIII:10交響曲34番交響曲77番温泉フルートソナタドイツ舞曲誕生日校長先生ピアノソナタXVI:47bisピアノ小品音楽時計曲ピアノソナタXVI:11カートリッジ雅楽プロコフィエフヘンデルサン=サーンス交響曲36番リストオーディオバリトン二重奏曲交響曲75番交響曲66番交響曲91番長岡鉄男歌舞伎おすすめ盤ピアノソナタXVI:47読売日響オペラ歌舞伎座スケルツァンド弦楽四重奏曲op.33ザルツブルク音楽祭ピアノソナタXVI:22変奏曲XVII:7天地創造ミサジャズ弦楽四重奏曲Op.42交響曲76番ピアノソナタXVI:43古楽器風東急文化村ノットゥルノヴェーベルン府中の森芸術劇場裏切られた誠実バリトン五重奏曲ハイドン入門者向け歌曲ピアノソナタXVI:G1ウィーンフィル月の世界交響曲72番建築ファリャマリアテレジア交響曲56番2つのホルンのための協奏曲展覧会ピアノソナタXVI:19弦楽四重奏曲全集シャンゼリゼ劇場皇帝讃歌交響曲24番大オルガンミサ新橋演舞場サルヴェ・レジーナテ・デウムカッサシオン室内楽曲ベトナム料理国立新美術館高音質CD交響曲28番交響曲13番交響曲62番交響曲108番交響曲107番ジプシー・ロンドチェンバロ四重奏曲スカルラッティカンタータ声楽曲戦時のミサ珍盤ザロモンセットN響ハルモニーミサミサ曲全集NHKホールハインリッヒミサピアノソナタ全集ジュピターレコードマーキュリー管弦楽曲室内楽変奏曲XVII:5交響曲41番ギターピアノソナタXVI:33府中ピアノソナタXVI:30カラヤンスウェーリンク書籍交響曲71番アプラウスピアノソナタXVI:13魂の歌仙台ヤナーチェク現代音楽ピアノソナタ

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