【番外】梅雨の小紀行(その2)

その1へ)

世の中の夏休み直前、急遽叔母と友人を伴って出かけた湯河原への温泉旅行。

翌朝起きて外を見ると、晴れ間はないものの前日よりも空が明るいですね。まずは目覚ましに温泉です。前夜は女性用だった1階の石造りの大浴場に向かいます。こちらは前回訪問時も入っていますが、何よりお湯が熱めなのが素晴らしい! 壁際から70度の源泉が滝のように流れて湯船に注がれていいます。チェックイン時にスタッフからやけどの恐れがあるので滝に直接近づかないようにと注意されているところが迫力があります(笑)。大きな湯船に体を沈め、恐る恐る滝に近づいていくと、じんわりと湯温が上がっていきます。熱い湯好きにはたまらないこの大浴場。ビシッとくるような熱さをしばし味わってシャッキリ! 目が覚めました(笑)

嫁さんと女性陣は前夜男性用だった古代檜風呂でこちらもシャッキリしたようです。温泉旅館は朝から風呂に入れて最高ですね。

温泉から上がり、天気が快方に向かうことを願いつつ、身支度などをして朝食会場となる昨夜のレストランに向かいます。

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前夜と同じレストランですが、なんとなく朝の光が入るのでレストラン内も明るく感じます。

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テーブルの上には前夜同様、名前の入った丁寧に書かれたお品書きが置いてありました。

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席に着くとスタッフがフルーツジュースやお皿を運んできます。こちらは「季節野菜 カツオ出汁のジュレ」。サラダという位置付けでしょう。

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メインは大きな重箱で供されます。蓋を取ると田の字に切られた角皿におかずが並んでいます。カステラ風卵焼き、サーモン、つるむらさき、蒸し鶏など、それぞれに工夫が凝らされています。干物はやはり名産の鯵、ご飯はコシヒカリ、椀は魚のあら出汁。前におかれた6つの小皿は「ご飯のおとも」ということで、ひじき、もずく酢、しらす、昆布佃煮、梅干し、塩辛黒造りなどが並びます。

この他にも寄せどうふ、温泉卵、厚切りベーコンなどが供され、もちろんお腹いっぱい(笑) 

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デザートは葡萄が添えられたパンナコッタ。駄目押しでもデザートは別腹(笑) しっかりといただきました。

朝食もそれぞれ繊細な味付けに加えて見た目も非常にセンス良く、ゆっくり楽しむことができました。

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部屋に戻って荷物をまとめてチェックアウトです。幸いだんだん空が明るくなって天気は心配なさそうです。このところの雨続きは湯河原も一緒のようで、久しぶりに雨が上がったようです。

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宿を出たのがちょうど9:30。この日は天気次第でいくつか訪問先を考えていたのですが、天気が快方に向かうということで、アウトドア系の行き先から皆に意向を問うと、このすぐ先は熱海ということで熱海方面に向かうことにしました。箱根に戻る手もあったんですが、前日の霧のドライブの道を通るのは今ひとつ気が進まず、海に出ることにした次第。

湯河原温泉から湯河原駅のある海岸沿いまで下り、そこから海沿いの熱海ビーチラインで熱海に入ります。海は穏やかで、初島がクッキリ見えます。熱海のアウトドア系で選んだスポットはこちら。

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アカオ ハーブ&ローズガーデン

熱海市街を抜けて、網代方面に向かう錦ヶ浦トンネルを抜け、しばらく進んだ先にある施設。ここの前の道は伊豆に行くときに何度も通っていますが、いつも素通りでここに寄るのは初めて。アカオと名がつくということで、熱海の老舗ホテルニューアカオの関連施設かなという程度でしたが、今回熱海近辺の観光施設を探していると、我々の嗜好にピタリと合うではありませんか。ということで、このハーブ&ローズガーデンをこの日の第1観光スポットに選んだ次第。我々の嗜好とは、①自然の中、②人混みを避け、③のんびりと散策できるというもの。もちろん叔母の好みです(笑)

海沿いの国道135号線に面する駐車場に車を停めますが、駐車場脇にあるハーブ&ローズガーデンの売店のような施設は休業中。施設自体が営業中かどうかわかりませんでしたが、近くの階段から観光客が降りてくるのみて、営業中だろうと当てをつけて、その階段を登っていくと、しばらくでチケットの販売所がありました。どうやら営業中のようです。

チケットを買うと、隣で待っていたマイクロバスに乗るように促されます。どうやら、まずはマイクロバスで上まで乗せて行ってくれるようです。あんまり期待もせず入園しましたが、結果的にここは大好評でした!

ここの敷地は何と20万坪。海沿いの駐車場のすぐ上からマイクロバスに乗って、坂道をクネクネと登って一番上で降ろされ、そこから12ある庭園を散策しながら下ってくるというのが順路のようです。

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マイクロバスを降りるとまず目に飛び込んでくるのが、素晴らしい眺望。海岸線から随分と登りましたので、結構な高度。遠くに初島が見下ろせます。

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そして脇には「蘇我浅間神社」があります。この施設、ウェブサイトによると1988年に開園し、当初は蘇我森林自然園という名前だったとのこと。それで蘇我とついているのでしょう。

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順路に従って降りていくと、日本庭園の脇に銅像が建っていました。これはアカオさんに違いないということで近づいてみるとあたり! 銘板には「ニューアカオ創業者 赤尾蔵之助」とありました。さらに銘板には、下記のように記されています。

 人の通りにくい道を進む

 森の中で道が二つに別れていた。
 そこで私はあまり人の通てない方の道を選んだ。
 するとそこに全く別の世界があった。

やはり大きな業績を残した人は人とは異なることをやっていたんですね。ニューアカオに泊まったことはありませんが、この熱海に広大な庭園を作って、それが今も多くの観光客を集めていること自体素晴らしいことですね。利益第一を考えていたらこれほどの庭園を作ることはなかったでしょう。この庭園の最上部に足を運んだ人にこのメッセージは説得力がありますね。神社ではなくこの銅像に一礼して、散策を楽しむことにしました。

実は銅像の銘板に見入る前から、横に広がる日本庭園にちょっと度肝を抜かれていました。

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ここは「天翔」と名付けられた日本庭園ですが、綺麗に目が立てられた石庭の真ん中に巨大な鉢植えの盆栽が仕立てられています。鉢は10メートルはあろうかという大きさで、松の木は盆栽ではなくリアルな松の木の大きさ。何より枝先まで綺麗に手入れが行き届いているではありませんか。海を背景に松の巨大な盆栽でいきなり訪問者を圧倒する見事な構成。いやいや、これはただならぬ意気込みです。

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反対側(海側)に回り込んでみてさらにびっくり。今度は手前に地を這うように別の盆栽が置かれています。遊び心満点ですが、遊び心というにはスケールが大きい!

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日本庭園のすぐ下には、流行りの隈研吾さん設計のCOEDA HOUSE(コエダハウス)があります。まだ新しいので最近できたものでしょう。もらったチラシを見たところ2017年オープンとのこと。

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シンプルな四角い建物で、中央の木組みで構造を支え、四周は全面ガラス張りで屋根が浮いているように見えます。眺望を活かそうということでしょう。この木組みがデザインのポイントで、アイデアの元は安藤忠雄のバルセロナ博の日本館のような気がします。中にはカフェと売店がありますが、我々は旅館でフルコースの朝食をいただいたばかりで、腹ごなしも済んでいませんので、カフェはスルーしました。

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それにしても、この眺望は魅力的ですね。快晴だったら海が輝いていたでしょう。

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そしてすぐ横にはまるで初島に向かって漕いでいるように感じるブランコがありました。漕ぐ気満点で近づいてみると、雨で濡れていたので已む無く断念(笑)

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ブランコまで来るとあちこちに花が目立つようになってきました。遠くに真鶴半島を望みます。海への展望がひらけているのはここまでで、ここから先は先ほどマイクロバスで登ってきた道の左右に配置された庭園を散策しながら降りていきます。

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まずはイングリッシュ・ローズガーデン。施設名がハーブ&ローズガーデンなのでバラもメインの一つなのでしょう。バラも含めて色とりどりの花が植えられ、しかも自然な感じで非常に心地よいですね。

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こちらは白いクサキョウチクトウでしょうか。バラの周りに色々な花が植えられていてなかなかカラフル。

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こちらはアガパンサス。今が季節なのでしょう、そこら中で咲き誇っている状態。

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グラジオラスにダリア。

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ベゴニアに紫蘇。

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イングリッシュローズガーデンを出て、なだらかな坂を下っていくと生垣にブラシの木の赤い花が咲いていました。実に不思議な花です。

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生垣にはびっしりとヒペリカムヒデコートが植えられ、黄色の花が見頃を迎えていました。

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そしておなじみアジサイ。アジサイの季節もそろそろ終わりですね。

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しばらくいくと今度は右手に降りていく階段があります。ここはバラの谷というそう。谷いっぱいに花が植えられ、ジグザグに切られた道を降りていきます。

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今の季節はダリアやアガパンサスが多いようですが、足元にも色々な花が植えられ目を楽しませてくれます。

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これはダリアの一種でしょうか。異彩を放つ赤い花。

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谷を降りていくと、季節柄緑が深くなってきます。鬱蒼とした緑に囲まれると妙にイキイキとする友人(笑)

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坂が続きますが、叔母も大丈夫なようです。幸い天気も晴れ間がのぞくようになり、だんだん暑くなってきました。

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ダリアは色々な種類があるようで、微妙な色の違いを楽しませてくれます。

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だいぶ降りて平らになってきました。ここはプロポーズガーデンというそう。この下がウェディングガーデンになってますので、季節によってはガーデンウェディングに使われるのでしょう。

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再びバス通りに出ると両脇はアガパンサスがびっしり。この下にハーブガーデンが広がり、ハーブ工房などもあります。

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ハーブガーデンにあった「ボケ防止のイス」。周りに植えられたローズマリーの香りの刺激で記憶力増進、ボケ防止に効果があるとのこと。妙に興味津々(笑)

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ハーブガーデンを降り切ったところで、今まで降りてきたバラの谷を見上げて見ます。高度が下がったのと空も明るくなって、暑くなってきました。最初にマイクロバスに乗ったチケット販売所はもうすぐそこ。上でバスを降りてから50分ほどの散策でしたが、緑と花が溢れる広大な敷地をのんびり散歩でき、実に楽しめました。

最後に駐車場上のハーブショップでラベンダーソフトクリーム1つを4つのスプーンでシェア。嫁さんのソフトクリームニーズを先読みして促しました(笑)

ここは、春や秋に再度来てみたいですね。熱海の穴場スポットです。



さて、時刻は11時過ぎでまだ早いんですが、約1時間の散策で腹ごなしも済んだということで、近くに魚料理の名店があるとの情報がありましたので、行ってみることにします。

アカオローズ&ハーブガーデンは熱海のすぐ先ですが、その先の伊豆多賀を超えた網代の135号沿いのお店に行ってみることにします。まだ8時に旅館の朝食をいただいているので、まだそれほど空腹感があるわけではないのですが、ここは添乗員特権で押し切ります。というのも、この網代、亡き父がメジナ釣りに足繁く通った場所で、昔父が珍しくどの場所が釣れるかや美味しかった店などを地図をみながら話してくれたことがあり、それを想い出して、行こうとしていたお店が父の話していた店とあたりがついたから。網代ももちろんこの国道はいつも通るんですが、このあたりで食事をしようというということになって初めて思い出した次第。

お店はすぐに見つかりました。

食べログ:味くらべ

国道沿いの駐車場に車を停め、お店に入ろうとすると年季の入った巨大な生簀があり、メジナや伊勢エビが目に入ります。いかにも父が好きそうな構え(笑) まだ平日の11時過ぎにも関わらず店内にはお客さんも結構いました。繁盛店ですね。気さくなおばちゃんが注文を取りに来てくれて頼んだのがこちら。

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こちらが嫁さんの頼んだ看板メニューの「熱海丼」。ホタテ、炙った鯛にキンメ、鯵と新鮮な地魚全部乗せです。もちろん全員「ご飯少なめで!」と付け加えるのを忘れません(笑)

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こちらが叔母が頼んだ「シラス二色丼」。生シラスと釜揚げシラスの繊細なハーモニー!

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友人は「生桜エビ釜揚げシラス丼」。こちらも見事なハーモニー。白と桜色が綺麗ですね。

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そして私は「あじタタキ丼」。一番地味な注文ですが、獲れたてのあじのタタキの旨さ知るだけに、それを堪能しようという通好みの狙い(笑)

まあ、食べているうちにお互いの丼の具の交換が進んで皆色々楽しめることになるのですが、やはり新鮮な魚を海の近くでいただくのはいいですね。思い出とともに美味しくいただきました。



ということで天気は晴れに変わり、夏の太陽が眩しくなってきました。まだお昼前ということで、引き返すのではなく先に行ってみようということで、先に進みます。網代からひとっ走りするともうすぐ伊東。

宇佐美を過ぎて、伊東に近づくと左手に道の駅伊東マリンタウンと出ましたので、停まってみることにします。駐車場に車を停めお土産などを売っている道の駅には見向きもせず、まずはヨットハーバーの方に出てみます。

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どうやら堤防に出られるようなので、堤防に近づくと入り口に監視員のような方がいますが、入場は無料とのこと。日差しが強くなってヨットの白が海と空の青に映えますね。遠くにちょこっと頭を出しているのは大室山。

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天気になってみなさんご機嫌。

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堤防の階段を上ると堤防の上にも出ることができるようになっていました。風もなく海は静か。深い青色に染まる相模湾。伊東まで来ると初島は北のほうに見えるようになります。

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この堤防、だいぶ先まで行けるようですが、照りつける陽も厳しくなってきたので、先へ行くのは断念。

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そしてお土産やさんも皆さんまだ良いということで道の駅は素通り。嫁さんが、天気がいいので先ほどから遠くに頭だけ見えている大室山に行ってみようと言い出します。我々はこれまで3度も行っていて割と最近にも行っていますが、叔母も友人も大室山は初めてということで、行き先に決定。ということでGoogle Mapsに行き先を仕掛けて出発です。前日信頼性をかなり落としたGoogle Mapsですが、汚名挽回なるでしょうか?

大室山へは国道135号をまっすぐ南下していく道もあるんですが、Google Mapsの指示は伊東市内から海岸沿いを進まず南伊東駅方面に回る道。幸い、この道でそれほど時間がかからず、我々にはおなじみの大室山リフト乗車口に着きました。

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駐車場に車を停めると迷わずリフトに乗ります。前のベンチには叔母と友人が乗り、後ろに私たちが乗り、高低差139mを一気に登ります。山頂駅の手前で観光地でよくある写真を自動的に撮られる機械が置かれていて、お客さんが通り過ぎるたびに「写真撮りま〜す、はい、チ〜ズ!」と言われるんですが、今回顔を手で覆ってイヤイヤしたら、降りた時に写真を勧められませんでした。プチテクニック習得です(笑)

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頂上駅に着くと、やはり眺めは最高。まずは北を向いて、伊東市街方面。よくみると、先ほどまでいた、道の駅伊東マリンタウンとヨットハーバーがちゃんと見えるではありませんか。まあ、向こうからも見えたので当然ですが(笑)

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ちょっと右をみると、眼下には伊豆シャボテン公園が見下ろせます。我々の世代は伊豆シャボテン公園といえば高原竜ヒドラですね。赤茶のヒドラの像が小さく見えます。遠くに見える丘は小室山。こちらは未踏です。

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そしてもう少し右をみると、伊豆高原の別荘地を通して南伊豆方面が見えます。前日の雨天や霧が嘘のように晴れわたり、大室山の眺望を堪能できました。

大室山は山頂駅から火口の周りを一周して本当の山頂まで歩くことができます。午前中アカオローズ&ハーブガーデンで結構歩いたので、叔母に「ここぐるっと回ってみる?」と聞くと、全く問題なさそう。ということでぐるっと一周することにしました。

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山頂駅のちょうど反対側にある本当の大室山山頂。遠くから見るとなだらかな道に見えますが、直前の登りは意外に息が切れます(苦笑) 標高は579.64mとあります。しばらく絶景を楽しみます。天気はいいんですが西の空に厚い黒雲がかかりはじめ、なんとなく不穏な兆候が出てきました。ということで、少し足早に山頂駅の方に戻ります。ここで雷雨など食らうと大変ですね(笑)

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天候が良ければこの辺りから雄大な富士山が望めるはずですが、あいにく厚い雲に阻まれ富士山は姿を見せませんでした。

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再びリフトに乗り降りていきます。やはり下りの方が眺めがいいですね。リフトを降りるとすぐ売店ですが、なぜかお土産に伊東名物「ぐり茶」を購入。伊東市内の至る所にぐり茶の看板がたち、前々から気になっていました。

さて、時刻は14時くらい。思いつきというか、道の駅から見えたから来た大室山ですが、絶景の中をのんびり散歩できて、初めてきた叔母も友人も満足そう。いい腹ごなしにもなりました。ということで、そろそろ帰途につく時間です。今回は1泊ということで、近場の伊豆へのプチ旅行でしたが、いつも通り添乗員役を無事こなすことができました。あとは運転手役のミッションを遂行するのみですね(笑)

大室山の駐車場から伊東市街までは往路と同じ道。それから国道135号を上って、宇佐美、網代、伊豆多賀、熱海とやり過ごします。

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熱海ビーチラインに入ると海岸沿いの気持ち良いドライブ。そして真鶴道路を通って、最後にお土産を求めて小田原風祭の鈴廣かまぼこの里を目指しますが、小田原手前の石橋にも鈴廣があるのを見て、そこで済ますことにしました。

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店舗はだいぶ小規模ですが、干物や塩辛など売っているものは同じ。ちなみに風祭の鈴廣ではいつもイナゴの佃煮(私の酒のつまみ!)を買うのですが、石橋店には残念ながら肝心のイナゴがありませんので断念です。鈴廣の中の人、イナゴの積極販促をよろしくお願いします(笑)

皆、干物やらかまぼこやら気に入ったものを買い求めて、この旅のミッションは全て終了。あとは友人と叔母を送り届けて終了です。ちなみに平日でしたので、このあと西湘バイパスも横浜新道も首都高も大きな渋滞なくスムーズに送り届けることができました。今回も無事故で旅を終えることができ安堵です。

首都圏の天気はこの旅行のあとも7月一杯雨や日照不足が続き、結局晴れたのはこの日のみということで、結果的には運良く好天に恵まれた次第。皆さん日頃はいろいろ忙しい中、つかの間の温泉と散策で日頃の疲れを癒していただきました。私に取っても父の思い出に少しだけ触れることができ、なんとなくしんみりした瞬間もありました。



さてさて、7月は当ブログは本来のハイドンのレビューが開店休業状態だったため、8月はなんとか正常化したいと思います。引き続き寛容な心でよろしくお願い申し上げます。



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テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

【番外】梅雨の小紀行(その1)

7月は色々あってコンサートレポート以外に記事が書けておりませんが、そんな中、ちょっと気晴らしに温泉旅行を思い立ちました。なんとなくいつものメンバーに声をかけたところ、ドンピシャでスケジュールが合い、しかもお目当の旅館も確保できるという幸運にも恵まれ、思いつきが実行に移せることになった次第。ということで、いつも通りダラダラとした旅行記にお付き合いください。

なお、7月のDisk of the Monthは諸事情によりお休みとさせていただきます。

旅に出たのは7月16日火曜から1泊。前日が海の日の3連休明けの日です。今年はみなさまご存知の通り、梅雨の長雨という言葉以上に日照自体が少なく関東でも雨の日が延々と続く状況でした。3連休はもちろん、20日を過ぎて夏休みに入ると行楽地は子供づれでごった返したり、道路も渋滞になることが予想されたため、その合間を狙っての日程どり。本当は昨年も出かけている尾瀬にでも行きたかったんですが、参加者の日程が確保できるのは1泊ということで断念。ということで1泊でも無理のない行程が組める伊豆近辺ということで目的地も落ち着きました。

メンバーは私たち夫婦との旅の常連さんの叔母、そして叔母とも一度一緒に旅に参加している友人の合わせて4名。いつもなら、早朝に出発して目的地に向かうところですが、この日は参加する友人が朝まで別の用事があるため、変則行程での旅の始まりです。

出発はから新宿の叔母を迎えに行くところはいつも通り。通勤の渋滞を避けて、朝6時に出発して、7時に新宿で叔母をピックアップ。ところがその先は10時過ぎに友人をピックアップするまで時間が空くというのが変則行程。もっと遅く出てもいいんですが、通勤時間帯の渋滞は避けたいということで、朝はいつも通り早めに出発しました。問題は10時すぎまでどうするかですが、妙案がありました!

行き先を叔母に告げると、「それはいいわね〜、見たいわ〜」とご快諾!

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そう、この旅最初の行き先は千駄ヶ谷の新国立競技場です。この日も朝から小雨がぱらつくあいにくの天気ではありましたが、新宿から千駄ヶ谷に着くと、雨は上がっていました。時間は8時少し前ということで、現場作業員の通勤ラッシュ。ちなみにちゃんと駐車場に停めて少し歩いてみようかと思ったんですが、近くの外苑駐車場は8時前にも関わらず満車で、入口の前には工事用の車の列。おそらく突貫工事の現場作業の方達の車なのでしょう。仕方なくぐるっともう一度新国立競技場の周りを回って、大江戸線の国立競技場駅の横にちょっと車を停めて、建設も大詰めを迎えている新国立競技場を仰ぎ見ることにしました。

もともとはザハ・ハディドの奇抜というか巨大スケールの案が頓挫して、隈研吾さんによる案に差し替えられ、短い工期がさらに短縮されマッハ突貫工事で完成を目指しているわけですので、作業に関わる業者も膨大な人数になろうというもの。見ている間も大勢の作業員が現場に吸い込まれていきました。

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東京に住んでいても、なかなか近くに行く機会もなく、すぐ近くの新宿に住んでいる叔母も、近くで見るのは初めて。全員観戦チケットなどには手を出していないという状況の中、来年開催されるオリンピック時を想像しながら建設中の競技場をシゲシゲと眺めます。

「近くで見ると大きいわね〜!」とは叔母の弁。

少しの間ですが、あーでもないこーでもないと言いながら観光気分になりました(笑)



とは言っても、まだ8時前。友人とのランデブーには時間があります。ということで、次に用意した企画は「海ほたる」。我々夫婦は父や母が元気な時に2度ほど行っていますが、叔母が行ったのはかなり前のことということで、この企画も賛意多数により決行(笑)

千駄ヶ谷から初台南に出て首都高に乗り一路湾岸線を目指します。中央環状線の長いトンネルを抜けるともう大井埠頭。先ほどまで上がっていた雨がまたぱらつき始めました。湾岸線に入って羽田空港に差し掛かると、嫁さんから「羽田空港もいいんじゃない?」とのお指図が(笑) 私は仕事でよく使っていたので、羽田は珍しくもなんともないんですが、嫁さんも叔母も久しく行っていないとのこと。それではということで、羽田空港で降りることにして、勝手知ったる空港第二ビルを目指して、空港の駐車場に車を停めることにしました。私は飛行機はANA派です(笑)

膨大な台数を停められるP4駐車場に車を停め、車に戻ってこれるよう位置をしっかり覚えて、ブリッジを渡って空港第2ビルに入ります。羽田空港に来るときは出張で時間がないときが多いので、時間を気にせずのんびり散歩気分で歩くのは新鮮ですね。もちろん向かったのは最上階の展望デッキ。出張の時はもちろんここに立ち寄ることはありませんね(笑)

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展望デッキに着くと、外は雨。それでも絶えまえなく旅客機が離着陸を繰り返す様子を見て、叔母もなんだか童心に返ったようで、じっと見入ってました。しばらく雨空に消えていく飛行機を追っていると、ランデブー予定の友人から連絡が入り、予定より早くランデブーできそうです。ということで、30分ほどの羽田空港見物も好企画として受け入れられました。幸先良いですね(笑)



羽田空港の駐車場をでて、超わかりにくいGoogle Mapsの誘導に従って環八に入り、大森の友人宅に向かいます。

9:30すぎに友人をピックアップして、ようやくフルメンバーでの旅のスタートを迎えました。この日に宿は湯河原温泉で以前泊まって料理が美味しかった宿。ということで、一路西に向かうべく、今度は羽田から首都高横羽線に乗ります。

横羽線から横浜新道、保土ヶ谷バイパス経由で東名高速に乗り、厚木からは小田原厚木道路で湘南に向かいます。

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1時間くらい走った平塚PAで休憩。幸い雨は上がってきましたね。平塚から小田原を超えれば湯河原はもうそう遠くはありません。一応ここまで順調にきました。そろそろお昼をどこで食べるかを決めておかねばなりません。

一応前日にいつものように食べログで昼食スポットを探しておいたのですが、この日は3連休明けの火曜日ということで、あてをつけようとしていたお店の多くがお休み。そんな中でもこの日にやっている箱根湯本のお蕎麦やさんに目星をつけておいたので、「お昼は箱根でお蕎麦なんてどうかな〜」とつぶやいてみると、一同賛成。ということで目的地は箱根湯本になりました。

平塚PAから小田原厚木道路を少し走るともう箱根口です。真鶴道路との分岐を真鶴へは進まず、箱根方面に曲がり小田急線沿いの国道1号旧道に入ります。箱根湯本駅を通り過ぎて、函嶺洞門の手前を左に曲がって、かなりの細道を進んだところに目的地のお蕎麦やさんはありました。

食べログ:はつ花新館

箱根には何度も来ていますが、この湯本の早川沿いの温泉街に入ったのは初めてのこと。はつ花には本館と新館がありますが、新館にしか駐車場がないということで新館の方を選んだ次第。この新館に来るまでの道が狭い(笑) 同乗者一同、私が運転していたら絶対擦っちゃうと絶句。がっ、細道を何より愛する私にとっては何の問題もありません。たまたま車が車検中で一回り大きい代車だったんですが、状況は変わらず(笑) 雨がぱらつく中、お店の玄関先で同乗者を下ろして、奥の駐車場(ここも狭い!)に車を停めて、いざお昼です。

ここのお蕎麦は自然薯と卵がつなぎのようです。そして自然薯と卵で食べるというまことに健康的なもの。幸い窓際の席が空いていて、外を眺めると小雨ぱらつく早川の流れが実にしっとりとした景色で心地よいですね。それぞれお蕎麦を頼むと、それほど待たずに蕎麦が運ばれて来ました。

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こちらは嫁さんの頼んだ貞女そば。冷たいお蕎麦に自然薯と卵、海苔、わさびが添えられたもの。

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こちらが私が頼んだせいろ蕎麦。お蕎麦を別にしただけのようですね。これが実に美味い。量はそれほどありませんが、当ブログの読者の皆様は我々の旅の「昼は軽めに」という不文律があることをご存知だと思いますので、まさに喉越し軽めの爽やかなお昼でした。味良し、雰囲気良し、眺め良しで言うことありません。叔母も友人も満足そうでしたので、今回の旅も添乗員役を着実にこなしつつあります。



さて、平塚では雨は上がっていたものの、ここ箱根湯本はまた雨模様。この先湯河原に向かうのに立ち寄るスポットは色々考えていたのですが、雨ということで屋内系のスポットが良さそうです。ということで、次に目指したのはこちら。

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ポーラ美術館

ポーラ美術館に来たのは我々は2回目。前回は2016年の夏に車椅子の母親を連れてきていたので、3年ぶりの訪問になります。ここを選んだのは、開催されていた企画展が良さそうだったので。

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入り口を入ってからガラスに書かれた企画展のコピーを撮ったので文字が裏返しですが、この時開催されていたのは「ポーラ美術館×ひろしま美術館 共同企画印象派、記憶への旅」という催し。これがなかなか力の入った見事な展示でした。ポーラ美術館は印象派の絵画のコレクションが有名だそうですが、西の広島銀行が運営するひろしま美術館もかなりのコレクション。その両方を一同の展示するということで、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、マティス、ロートレックからスーラにシスレーなどの絵画が一同に並ぶ圧巻の展示。

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ルノワールの光り輝く色彩、モネの幽玄な気配、ピカソの深い青、ゴッホの筆のほとばしりなどを存分に味わうことができました。何より素晴らしかったのは、それらが広々とした空間に並び、人ごみもなくゆったりと鑑賞できること。東京でこのクラスの展示をすれば、人ごみを見に行くような混み具合になってしまいますので、これは貴重なひとときとなりました。

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雨の箱根での美術館で2時間ほどのんびり過ごして、そろそろこの日の宿に向かうことにしました。

ポーラ美術館は箱根のかなり奥の方にありますので、ここから湯河原へは海沿いではなく、箱根峠を越えて湯河原パークウェイを降りていくことにしました。いつものようにGoogle Mapsに目的地を仕掛けて進みます。天気は雨模様ですが、時折霧の中になるような状態で、まずは強羅の別荘街を抜けて小涌谷、芦ノ湯など駅伝で有名な街道を経て芦ノ湖畔に出ます。そのまま箱根関所、箱根峠をやり過ごして、湯河原パークウェイに入ると、先ほどまでとは様子が一変。霧は霧でも少しも前が見えないくらいの濃い霧に包まれ、視界数メートルの状態に。ライトを点けスピードを落として恐る恐るパークウェイをゆるゆると降りてかなり高度が下がったところでようやく霧が晴れ視界が戻ってきました。これまで土砂降りや吹雪で視界が効かない中を運転した経験はありましたが、この深い霧が一番怖いですね。いやいやノートラブルでやり過ごせて安堵です。

奥湯河原の温泉街に入ったところで、今度はGoogle Mapsが明らかにおかしい。先ほどまで目的地まで10分少しと表示されていたのが、突然ひと山向こうの道を走っていることになり、目的地まで50分に急変。呪いでしょうか(苦笑) 幸い以前通ったことがあり土地勘のある道だったので事なきを得ましたが、知らない場所でこの誤動作が起こったら迷いますね。市街地では自分の位置を大きく誤ることがなかったので、Google Mapsを愛用していましたが、市街地以外では信頼性に問題ありですね。

そうこうしているうちに湯河原温泉の中心街に入り、またしても極細の道に入った奥にある本日の宿に無事到着いたしました。



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湯河原温泉 オーベルジュ湯楽

この宿には昨年12月末に来たばかり。その時の料理があまりに素晴らしかったので、今回の1泊旅行の宿泊先に再度選んだ次第。年末は我々夫婦のみの旅行でしたので、叔母と友人は初見参です。

宿に着いたのは予定通り4時前。前回は最上階のスイートルーム(年末でそこしか空いてなかったんです)でしたが、今回はカジュアルな部屋が取れました。まずは部屋に案内され、一休みしたところでいざ温泉です。そういえばこの日は途中温泉には寄りませんでしたのでこの旅初入湯です(笑)

この宿のお風呂は1階の石造りの大浴場と古代檜風呂が男女交代制。この日は古代檜風呂が男性用になっていましたので、早速行ってみます。

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幸い貸切状態だったので、中をパチリ。こちらの温泉は湯河原17号源泉から引いているとのことで、泉質はナトリウム・カルシウム一塩化物・硫酸塩泉。無色透明ですが、トロッとしたいい温泉。掛け湯をしてザブッと体を沈めて、お湯の注がれる音をBGMに静かなひととき。窓の外は曇天ですが、なんとなく夕刻の曇天の空を遠くに眺めながらのお湯に浸かってのんびりします。いつもながらの運転手兼添乗員業務で疲れた体にお湯が染み渡りますね。

しばらくで上がって、部屋で冷えたビールをグビリ(笑) 湯上りのビールは最高です。嫁さんと、叔母、友人の女性陣は石造りの大浴場から、貸切りの露天風呂へハシゴ。貸切露天風呂を上がったところでまだ時間があるのでバトンタッチということで、今度は私が貸切露天風呂に行ってみます。このお風呂は前回訪問時には入れませんでしたのではじめて入ります。

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貸切露天風呂は、先ほど入った古代檜風呂の隣。一旦下駄に履き替えて外に出たところにあります。途中湯河原の温泉街や周りの山、鷹ノ巣山や十国峠方面を見渡せます。

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こちらが露天風呂の建物。

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貸切風呂なので、こちらも中をパチリ。いや、思ったより広いですね。別に奥に洗い場もありなかなかいいです。先ほどビールをいただいていい気分ですので、お湯に湯を沈めてゆったりと静寂を楽しみます。ふと気づくと横に水風呂があるではありませんか。温度はさほど低くはありませんが、水風呂は大好きですので、しばらく温まっては水風呂へと数回往復。これがたまりませんね。広くて気分のいい露天風呂と水風呂を堪能して完全にリセットされました。いやいや素晴らしい。

さて、温泉でしゃっきりして、お腹もいい具合に減ってきました。時間は18時近くということで、楽しみにしていた夕食です。

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部屋と同じ階にあるレストラン「ピノ・クラーレ」に向かいます。ここはイタリアンなんですが、素材も仕立てもアレンジも和風を積極的に取り入れていて、我々世代にも違和感なく楽しめるように工夫されているんですね。前回は非常に美味しかったので、今回も楽しみです。

席に着くと、我々の名前の入ったお品書きがテーブルに置かれており、前菜からデザートまで、夢のような(笑)コースが並びます。

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あらためてビールで乾杯。いや、私は再度の湯上がりのビールですが、キンと冷えたビールが体に染み込みます。旨い!

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間をおかず出てきたのが前菜が二皿。最初に「鰯のコンフィ 焼き茄子とじゃが芋 トマト風味のパン粉添え」じゃが芋や焼きなすの素朴な味がソースのアクセントで引き立ちます。

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二皿目が「自家製のコンビーフ、冬瓜、胡瓜とセロリ、ディル、リコッタチーズ」。素朴な冬瓜が、コンビーフとリコッタチーズのインパクトと好対照。胡椒とディルの香りが加わることで華やかになります。

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お造りは向かい合わせの2人分。「相模湾天然地魚の盛り合わせ」彩に花をあしらった盛り付けが実に美しい。自家製の土佐醤油でいただきます。お造りということで完全に和食なんですが、見た目も雰囲気もコースの中に溶け込んで違和感ありませんね。

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ビールが空いたので、お酒を何にしようかとドリンクメニューを眺めて、注文したのはロゼ。イタリア、サルデーニャ島のSerra Lori Argiolas。なんとなくこのあと肉も魚もててくるようなので、辛口のロゼが合うだろうとの読みです。これは当たりでした! 味も香りも繊細ながらしっかりした余韻もあってグーです(笑)

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続いて「やまゆりポーク肩ロースのグリル 玉蜀黍(トウモロコシ)のピュレ 季節野菜添え」。豚のグリルにトウモロコシソースを合わせたもの。しっかりした豚の味がトウモロコシのほんのりと甘いソースで爽やかな余韻が残ります。ロゼともピタリ。

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今度はお魚。黄色がキーカラーになっているようですね。「本日の鮮魚のフリット スパイス風味 ズッキーニのソース おかひじき コリンキーのグリル添え」。魚は鯖。コリンキーは黄色いカボチャ。実に鮮やかな配色もさることながら、鯖のフリットにおかひじきを合わせるセンスも見事。おかひじきはうちでもよく食べますが、おひたし以外に活用する想像力が欠如していました(笑) さすがプロですね。

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そして肉です。「A4ランク黒毛和牛のリブロース 柚子胡椒風味の枝豆ソース 赤玉葱、人参のピクルス添え」。今度は前の皿の緑が韻を踏んでいるようです。和牛に枝豆のソースを合わせてきました。肉は我々好みの適量。そして肉の旨味と枝豆ソースが絶妙のマッチング。もちろんロゼとも相性バッチリ。だんだん至福領域に入ってきました(笑)

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ようやくご飯。満腹中枢にかなりの電気信号が行っていますが、ご飯はしっかりいただきます。「真蛸の炊き込みご飯 パプリカと三つ葉のお吸い物」。私はもちろん完食です。

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最後はデザート。パンナコッタにアイスクリームなどをあしらったもの。こちらも完食。デザートは女性陣も完食(笑)

いやいや、前回に引き続き、夕食は素晴らしいものでした。やはりオーベルジュを名乗るだけのことはありますね。宿の人から「4名様だと夕食は3時間ほどかかります」との予言通り、気づくとそろそろ9時。それほど時間が経った気はしないのですが、やはりほぼ3時間コースとなりました。

このあとほとぼり冷ましに、レストランと同じフロアの湯楽文庫でひとしきりおしゃべり。霧のドライブは怖かっただの、箱根のお蕎麦やさんから見た早川の景色は良かっただのたわいもないことを振り返ってひとしきり笑いに包まれました。

部屋に帰ってちょっとのんびりしてから、再度古代檜風呂にしっぽり。酔い覚ましになりましたね。上がってほどなくしてこの日は就寝しました。

(旅は続きます)





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【番外】春の信州桜めぐり(その4)

その1へ)

この旅2日目は目的地である高遠城址公園を散策。前々日の雪で桜の花の開花が予想よりも遅れ、満開を狙ったのに5分咲きとはなりましたが、町中に桜が溢れる高遠を堪能。14:00には高遠を後にしてこの日の宿のある飯田に向かいました。天気は雨がぱらつく状況。

いつものようにGoogle Mapsに目的地を仕掛けて出発。伊那市内にもあちこちに咲く桜を楽しみながら南下していきます。高遠からは長野県道209号で天竜川沿いまででて、国道153号で南下。途中から中央アルプス花の道に入ると沿道にはカラフルな花が目立つようになります。駒ヶ根まで進んで駒ヶ根から中央高速に乗ります、飯田インターまで一直線。インターを出たあとはGoogle Mapsの指示通り抜けて飯田市の中心部に向かいます。

雨だった高遠から下ってきて、飯田市街に入ると晴れ間が差しいい天気になりました。飯田は伊那谷の南部の街。西に中央アルプスや恵那山、東に南アルプスに囲われた谷あい、どちらをみても山が綺麗です。飯田市役所や飯田市美術博物館などをやり過ごして、伊那谷に突き出た半島のような高台の先端に向かいます。正面に神社が見えるとそれを迂回して裏に回るように道が進み、ようやく宿に到着です。

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飯田城温泉 天空の城 三宜亭本館

この宿、高遠の近くで評判の良い宿を探してねと嫁さんに頼んで予約した宿。確かに高遠と同じ伊那地方ですが、伊那市からかなり南下した飯田の宿。この日は長野の北部、白馬まで行っていますので、長野の南部の飯田まで長野県を南北に縦断するという荒業となった訳です。着いてみると、建物は昭和の香りがする古いもの。昔ながらの制服を着たスタッフがにこやかに迎えてくれました。

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車を停めた駐車場からも飯田市街が見下ろせる絶景。ここが昔飯田城があったところというのもうなづけるところ。

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チェックインして部屋に案内されますが、この部屋、この宿で一番の部屋でしょう。というのもこの城がある半島というか丘の突端の角部屋。造りは古いですが眺望は最高。和室を中心に周りにコタツがあったり別に寝室があるなど豪勢です。ここで叔母と3人泊り。

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早速窓を開けて南アルプス方面を望みます。雲がなければ赤石岳などが見えるはず。

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そして天竜川の川下方面。眼下に飯田が一望できる見事な景色。まるで飯田城主になったような気分です(笑) 眺望を味わって一休みしたところで、浴衣に着替えて温泉です。この日は高遠で温泉を省略してしまいましたので、体が温泉を求めてます。

この宿は日帰り温泉も営業していますので、共用の大浴場に向かいます。この大浴場が素晴らしかった! 中は写真が撮れませんので宿のウェブサイトをご覧ください。

造りは古いものの中は広々。まずは掛け湯をして内風呂に身を沈めると、こちらも割と熱め。43度くらいでしょうか。これはいい。泉質はアルカリ性単純泉。少しぬるっとする無色透明の温泉。そしてお目当の露天風呂へ。源泉温度が38度で加温しているということで、露天は流石に温度が少し低めで40度を切るくらい。しかし、しかし、眺望は最高です。目の前に桜の樹があり上の方は花をつけています。伊那谷をわたる風のなんと気持ち良いことでしょう。遠くの山を見つめながらしばしぼおっとします。ふと横を見ると露天風呂の手すりにプレートが貼ってあり、眼前に見える山々の名前が記載されています。これはありがたい。そのプレートと景色を見比べながらまたしばし湯に浸かって最高の気分。この日の150キロを超えるドライブ疲れを癒します。

いやいや素晴らしい。温泉良し、景色よし、気分良し。最高です。この日は平日の4時過ぎということで他にお客さんもまばらでのんびり温泉を楽しめました。

ということで、風呂上がりのビールでも飲もうと部屋の冷蔵庫を開けるとカラ。それなりの格の宿ではありますが、どうやらビールは自販機で買うというというのがこの宿の流儀です。もちろんそそくさと自販機に行ってビールをゲット。後から上がってきた嫁さんと叔母と乾杯して冷たいビールをゴクリ。こりゃたまりませんな(笑)

外をみると先ほどから少し陽が傾いて黄昏てきました。まさに景色を肴に一杯やっている感じです。そんなことをしているうちに夕食の時間となりました。

夕食会場は先ほど入った大浴場の上の階。フロントから電話がかかってきて夕食会場に向かいます。ちょっと迷路的な宿ですので、フロントの人も「大浴場の上です」と念をおされます(笑)

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案内されたテーブルに着くと、この日のお品書きが置かれています。なかなか手の込んだ懐石料理が並びます。

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この日のプランは一人一本お酒がつくプランだったようで、先ほど部屋でビールを飲んできましたので、お酒もいいわねということで、スタッフに勧められるまま、熱燗をいただくことにします。席に徳利が3本運ばれ、それぞれお猪口に注ぎあって乾杯です。ちょっと古びた旅館で熱燗で一杯。これもなかなか乙なもの。

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最初は前前菜。鶏のハチミツマスタード焼きとか粽餅(ちまきもち)人参クリームチーズ寄せ蕨烏賊とか、品書きを見るととても手の込んだもの。板長の意気込みを感じる品々が並びます。量も適度でなかないいですね。

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続いて椀もの。桜鯛青海苔揚を魚ソーメン、梅肉、じゅんさいなどで味つけたもの。出汁の味の深さもさることながら、黄色と木の芽の緑のコントラストも見事なもの。

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そして名物らしい鯉甘煮。鯉は各地で名物になっていますね。これは熱燗に合います。ちびちびつまみながら酒が進みます。

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お造りは春の吹き寄せ盛りと題されたもの。鮪、ホタテ、サーモンをカラフルに盛り付けたもの。センスの良い色彩感覚が見事。板長、キレてます(笑) こういう盛り付けは食欲を刺激しますな。

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品書きとは順序が変わりますが、鍋物は浅利鍋。バター風味です。

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そして蓋物、長芋の松前煮とありますが、主役は筍に鰆。筍が季節感ありますね。

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揚物は蟹しんじょパリパリ揚。どれも適度なヴォリュームでここまできました。

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そしてご飯に香の物。

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デザートと無事完食。お酒は熱燗を3人分、私が大半飲んで、追加注文なし(笑)。ということでのんびりと食事を楽しめました。

食事から部屋に戻ると満腹感から一寝入り。目が覚めると12時近くですが、もちろん温泉に行ってシャッキリしてから休みました。



翌朝は5時に目覚めました。カーテンを開けて外をみると、見事な朝焼けです。

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日の出前に空が赤く染まる時間。南アルプスの山並みがくっきりと見えます。

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日の出るところはもう少し左でしょうか。左の方が赤らみが強いです。これは露天から眺めた方が良さそうだということで、大浴場に向かいます。掛け湯もそこそこにまずは露天風呂に行ってみると、湯の表面にウレタンマットが浮かべてあり、掛札に入るときはマットをどけて入ってくださいとの但し書きが。人があまり入らない時間帯は湯温が下がらないようウレタンマットで蓋をしているということでしょう。マットの甲斐あって、前日ちょっと温いと感じた露天もシャッキリするようないい温度。そして昨日夕景を楽しんだ露天で今度は朝の光を楽しみました。いやいや極楽です。朝5時ということで大浴場も露天も貸切り。もちろん露天を上がって仁王立ちになり朝の光を体いっぱい浴びたことは言うまでもありません(笑)

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部屋に戻って6時を過ぎると外の景色もだいぶ明るくなってきました。入れ替わりで叔母と嫁さんが風呂に行きますが、嫁さんが露天に入っているときに日の出を迎え、霊験あらたかなご来光を拝めたとのこと。

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朝食まで時間があるため、前日のドライブで車が泥をかぶっていた車の掃除に出て行くと、なんと全面に霜が降りて真っ白になっているではありませんか。やはり夜は寒いんですね。ちょっと車を拭いてみましたがすぐに手が冷たくなって断念(笑) と言うことで宿のすぐ目の前の神社を見に行きます。

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ここは長姫神社といって三宜亭と同様飯田城址にあり、「ご三霊さま」といって初代飯田藩当主となった戦国・安土桃山時代の武将・大名堀氏三代が祀られているとのことです。
・従四位下侍従左衛門督秀政(堀秀政)
・従五位下美作守親良(堀親良)
・五位下美作守親昌(堀親昌)

現在は修繕工事中のようでした。

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宿に戻ろうとして歩いて行くと、宿の前の桜の樹も上の方は花が咲いているではありませんか。しっかり見てないと気づきません(笑)

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そしてもう一つ、同じく宿の入り口の脇には「飲泉可」と書かれて温泉が流されていました。そういえば先ほどの長姫神社の手水も温泉で三宜亭提供と書いてありましたので、この温泉は神泉な訳です。

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部屋に戻ると時刻はそれでもまで6:30。外はどんどん明るくなっていきます。

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すでに陽は高く昇り眩しいほど。飯田市内にはうっすらとガスがかかり幻想的な風景。正面の桜も綺麗。と言うことで、朝食の時間まで荷物をまとめたりして過ごします。



朝食は7:30。前夜同様少し前にフロントから電話がかかってきて朝食会場に来るよう案内されますが、この日も「朝食会場はフロントの上の階になります」と迷路のような宿で、夕食会場とも異なる場所ということで念を押されます(笑)

3人で朝食会場に向かいますが、フロントの上もいくつか宴会場のような部屋があって、ちょっと迷いましたが、すぐにスタッフが案内してくれて席に着きます。こちらの宴会場も年季の入った感じ。最近の宿は夜と朝と別のスタッフのことも多いですが、前夜と同じ方が「昨夜はゆっくりお休みになれましたか」などと笑顔で応対してくれます。

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すでに朝食が整えられていました。いわゆる旅館の典型的な朝ごはん。シャケに湯豆腐にサラダに海苔、茶碗蒸しなど、どれも美味しくいただけました。微笑ましいのがテーブルにかけられた白のビニールクロス。ちょっとシワシワで最近はあまり見ないもの。

この宿、この地の老舗らしくお客さんも多く、建物や設備が古いにも関わらず人気を保っているようです。ベテランスタッフの燻し銀の接客と美味しい料理、そして絶景温泉の魅力がお客さんを引きつけているのでしょう。前日泊まった界アルプスはほぼ新築で垢抜けた感じでしたが、歴史の重みのようなものは皆無。スタッフは若く、庭の花の名を尋ねてもさっぱりわからずじまい。こちらは垢抜けても新しくもありませんが、それでもお客さんが離れない魅力を持っている宿。ちょっと両極端な宿に2日続けて泊まったことで、サービスというか宿の魅力について考えさせられましたね。

朝、車に霜がびっしりついてビックリしましたが、前々日の雪のことをスタッフに尋ねると、飯田市内はこの冬は雪はほとんど降らず、4月に入って前々日にどかっと重い雪が降ったため、先ほど幻想的だと評してアップした写真に写る桜は大きな枝が折れてしまったそう。部屋に帰って桜の樹をよく見ると、確かに大きな枝が根元からボッキリ折れているのがわかりました。長く勤めるスタッフは宿のこと、地域のことががよくわかっていて安心感がありますね。

のんびり食事を楽しむことができました。部屋に帰って嫁さんたちが身支度をしている間に車に荷物を運び入れると、車の霜、朝日を浴びてほぼなくなっていました。車をさっと拭いて、チェックアウトに戻ろうとすると、、、

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先ほどは気づきませんでしたが、宿の入口の前には白いツバキの花が咲いていました。なんとなく心和みますね。

快晴の飯田の老舗旅館を後に出発です。この日は東京に帰りますが、添乗員たる私の提案は3案。①天竜川沿いに浜松に下り、一同大好きな鰻をいただく、②伊那谷を北上し千畳敷や周辺の観光地を訪問、③一つ奥の木曽谷に行き、妻籠などを見学と3案を提示したところ、鰻を選ぶと想定されていた叔母が、「鰻はまたこれるからいいわ、せっかくなので山をもう少し見たいわ」とのご裁定。ということで、なんとなく③の流れかなということで、Google Mapsにとりあえず妻籠宿をセットして出発です。



Google Mapsの指示通り進むと、中央高速の飯田インターまでは、来た時と同じ道。そして飯田インターで高速に乗り、名古屋方面に進みます。高速に乗って数分、すぐ次の飯田山本インターで降りるよう促されます。そのまま指示通り国道153号を南下し、阿智村を過ぎたところで、国道256号に入ります。すぐに昼神温泉の温泉街で、そのまま進むと山道。峠を越えると妻籠宿は目の前となります。

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ここにも桜が咲き誇っていました。

妻籠は10年前くらいに木曽に来た時に立ち寄った覚えがあります。すると妻籠宿のちょい手前に馬籠宿左折という看板が出現。馬籠に行ったのは確か高校生の修学旅行以来。ということで妻籠を目的地としながら、目前のアドリブで、馬籠を目指すことにしました。左折したのはいいものの、先ほど来た道よりもさらに急で狭い山道になり、若干不安がよぎります。それでも30分ほどで馬籠宿に到着。実は結果的には先ほどの中央高速で飯田山本インターの一つ先、中津川インターまでいって戻った方が道も素直でだいぶ速かったということは嫁さんや叔母には内緒です(笑)

車を停めたのは坂になっている馬籠宿の上の方、馬籠宿高札場近くの駐車場。

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駐車場の脇にも花が植えられ客人をもてなします。

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馬籠観光協会 -中山道 木曽路 馬籠宿-

前に来たのがあまりに昔のことで、馬籠宿の記憶はかなりぼやけています。馬籠宿が坂の宿場だったことも覚えていませんでした。この日は土曜日ですが、時刻はまだ10時。宿場には観光客はまだ多くなく、のんびり散策を楽しめそうです。

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坂をおりて行く前に、馬籠峠に登って行く方には石柱が立ち「中山道 馬籠宿 京江五十二里半 江戸江八十里半」とあります。その奥には高札でしょうか。リュック姿で馬籠峠方面に登って行く人の姿もちらほら。晴れ渡る空はハイキング日和ですね。

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下り始めてすぐ右にある看板。中山道の由来、この辺りが陣場と呼ばれていること、そして高札場の説明が書かれています。中山道は昔は中仙道と書かれていたんですね。

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私は向かいの酒屋さんが気になります。木曽のお酒が勢揃い。

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少し坂をおりていった左がわに空いたスペースがあり、正面には雄大な恵那山を望むことができます。皆さんここで恵那山の写真を撮っていました。そういえば馬籠は長野県だとばかり思っていましたが、今は岐阜県になるとのこと。かつては長野県木曽郡山口村だったものが、2005年に越県合併により、岐阜県中津川市になったとのこと。ブログタイトルの信州さくら巡りが偽りになってしまいました(笑)

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晴れ渡って空は綺麗。坂の上から望む宿場町の屋根のリズムが心地良いですね。

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街道脇には水が流れていて、所々に溜めが作られています。

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そしてここでも桜が綺麗。東京はすでに散ってしまっていましたが、今回の旅行では各地で桜を詣でることができました。

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こちらは枝垂れ桜。

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宿場町の真ん中くらいまで下ってきました。ここは馬籠脇本陣資料館。ここはなんとなく昔の記憶があります。

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そしてその隣にある藤村記念館。植木の手入れが見事です。

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まだまだ宿場は続きます。

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こちらは店番をしているニャンコ君。ちょっとちょっかいを出しても悠然として動きません(笑) 観光客慣れしているんですね。

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お土産やさんが途切れません。ラムネののぼりが風情があっていいですね。

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坂になっている馬籠宿の下りきったところが見えてきましたので、帰りの上りを考えてこの辺りで引き返すことにします。帰りはちょっと脇道に逸れて観光客のいない裏道を歩いて登ってみます。表通りの華やかさとは違い、まさに生活道路。なんとなくこちらも風情を感じるところ。

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途中で表通りに戻って、上りの風景。空が大きく見える下りの風景とは印象がだいぶ違いますね。最初に下った方が印象がよかったです。叔母もいるのでゆっくりと上り、往きに気になった酒屋でお土産を一本物色(笑)。

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10時ごろから歩き始めて晴天の中40分ほどの散策でした。昔の宿場の風情と恵那山の雄大な姿を楽しめました。駐車場から車を出して嫁さんと叔母をピックアップ。帰りもありますので、このまま木曽谷を北上することにします。馬籠を堪能したので、当初予定していた妻籠はスルー(笑)



Google Mapsにとりあえず塩尻を仕掛けて出発。しばらく北上すると、まるで河津七滝のループのようなループがあり、ぐるっと回って降りると、木曽川と中央本線に沿って走る国道19号に出ます。この先の道は勝手知ったる道。木曽川に沿ってゆったりと登って行くので快適です。また、歩道をハイキングで歩く方も多数。木曽谷を縦断するのでしょうか、各所でかなりの方が歩いています。

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国道19号に入ってしばらく走り、中央線の野尻駅の付近を走っていると、真っ白に雪をかぶった山々が神々しく輝く姿が目に入るようになります。これは前日散策した伊那谷とこの木曽谷の間にそびえる木曽駒ケ岳。こちらも数日前に新雪が降ったからこその純白の山姿なのでしょう。青空に新雪が映えます。

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そして少し先の大桑駅付近での木曽駒ケ岳の姿。手前の桜と新雪の山の取り合わせは今年だけのものかもしれませんね。

快適なドライブで北上を続け、この日のお昼をどこで食べるか、ネットで嫁さんが検索。この辺りだとやはりお昼は奈良井宿ということになり、奈良井宿の駐車場に車を停め、ここも散策することにします。奈良井についたのは12時過ぎ。

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中山道木曽路 奈良井宿観光協会

奈良井には母親と叔母づれで2016年にも来ていますので記憶は定か。馬籠や妻籠に比べて素朴な感じがしていいですね。奈良井宿の南側の駐車場に停め街道筋を歩きながら、お昼をいただくスポットを探します。前回寄った「こころ音」はお客さんが結構並んでいたので、その先に進んで、かぎの手を過ぎてしばらくいったところの相模屋に入ることにします。

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奈良井宿観光協会:相模屋

こちらが、奈良井宿のほぼ中央にある相模屋。土曜日のお昼すぎにも関わらず、すぐに座れました。

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手打ちのお蕎麦でメニューは色々ありましたが、叔母はざるそば、私と嫁さんは、地元のすんきづけなる漬物をぶっかけにした「すんきそば」をいただきました。ちょっと酸味のある不思議な味の漬物で、これは他では食べられないものですね。量も少なめで、連日の旅館食で過食気味の我々にはちょうどいい量でした。

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お蕎麦をいただいた後は、奈良井駅方面にぶらぶらとお散歩。かぎの手で屈折する以外は一直線に伸びる宿場町。観光協会のウェブサイトには奈良井宿の建物の建築様式に関するわかりやすい説明があるので引用しておきましょう。

二階を少しせり出した出梁(だしばり)造り、入口にはめられた大戸、そして日常の出入りにつかうくぐり戸、入口の横のしとみ戸、二階の手すりの真黒くすすけて落ち着いた格子、その両脇につけられた白漆喰の袖うだつ、各部にさりげなくそえられた彫物、これらはすべて奈良井に残された宿場の建築です。そして、長くのびた軒の小屋根((庇(ひさし))をおさえた猿頭(さるがしら)と呼ばれるサン木は格子やしとみ戸とよく調和して他においてはみられない深い味わいをかもし出しています。


また、各戸の軒高が時代により変わってきて、時代が下るにつれ軒高が高くなるなどのことも触れられていて興味深いですね。

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こちらは相模屋のライバル店(笑)、越後屋の構え。丸の看板に歴史の重みを感じます。

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こちらは民宿いかりや。出梁(だしばり)造りの様子がよくわかります。

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奈良井駅が見えるところまで歩いて、引き返します。ここ奈良井も青空の下、散策を楽しむことができました。各地でお土産も仕入れ済みですので、まっすぐ駐車場に戻ります。時刻は13時過ぎ。この日は土曜なので、夕方の高速の上りの渋滞に巻き込まれないよう早めの出発が吉ということで、そろそろ帰路につきます。

奈良井を出ると、もう塩尻はすぐそば。国道19号の北上を続け、塩尻市内に入ると、一面の葡萄畑になります。

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そう、ここは桔梗ヶ原、非常にレベルの高いメルロー種が栽培されているところ。この先に井筒ワイン、五一ワイン、信濃ワインのワイナリーがあり、時間に余裕があれば行ってみたいのですが、断念です。遠くにうっすら雪景色をした山が写っていますが、北アルプスの端っこでしょう。今回の旅では色々山を見ましたが、槍、穂高、白馬などの北アルプスの峰々は残念ながら見ることができませんでしたね。

左折すればワイナリーがある桔梗ヶ原の交差点をやり過ごし、中央高速の塩尻インターに向かいます。

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高速に入って諏訪湖畔を走っているあたりから左手に八ヶ岳が見えるようになります。

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須玉インターに近づいてくると、今度は南アルプスの勇姿。甲斐駒、白峰三山、鳳凰三山。皆白く輝いてます。

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そして、最後は富士山!

狙い通り、小仏トンネルも含めて渋滞はなく、塩尻から八王子料金所まで一気にきて、先の石川パーキングエリアでようやく休憩。渋滞がなければ速いですね。そして新宿で叔母を送り届けた上で、夕食の買い物をして無事帰宅。今回も無事故で旅を楽しむことができました。

いつも通り、宿だけ決めて後はアドリブばかりの旅でしたが、結果的に信州を縦断、もとい突き抜けて岐阜まで食い込んで、各地の桜と観光名所、そして山を楽しむことができました。旅の前日の全国的な寒波で肝心の高遠の桜は満開の時期を外しましたが、逆に各地の山は新雪をかぶって白く輝く冬山のような神々しい姿を拝むことができました。桜と新雪をかぶった山を同時に見られるのは滅多にないことですので、これも貴重な機会となりました。加えて東京ではなくてもそれほど困らないスタッドレスタイヤも手に入れましたので、今後は冬もアグレッシブな計画を立てることができるというおまけもつきましたので、この先の温泉巡りが楽しみとなりました。

いつもながら、だらだらとした旅行記にお付き合いいただき申し訳ありません。次の記事から正常化したいと思いますが、もう一つ記事を書かなくてはならないことになりました、、、





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【番外】春の信州桜めぐり(その3)

その1へ)

春の信州旅行の2日目の朝。

前日泊まった星野リゾート界アルプスで朝早く目覚めて部屋のカーテンを開けると、、、

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朝6時前の北アルプス方面。朝日で赤らむ近くの山々。雲は前日より少ないものの遠くのアルプスまでは見通せず。まあ、この日は晴れる予定ということで、眺望も期待できるでしょう。

ということで、まずは目覚ましに温泉へ。露天は前夜と変わらず熱めでいい感じ。夕刻の空と早朝ではまた雰囲気が変わって印象も異なります。さくっと上がって、荷物整理などをしているうちに朝食の時間です。

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朝食も界らしく、地元食材をうまくアレンジしたもの。チェックイン時はホットで出されてハッとしたリンゴジュースは、朝食時はおなじみ冷えた状態。コクのある甘みが心地いいですね。この辺りは糸魚川から入る海の食材と、長野の山の食材の両方が地のものということで、お品書きもイカなど海のものと山のものをうまく組み合わせたもの。もちろん美味しく量も適度で朝食を楽しめました。

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朝食後はフロント横のショップでお土産などを物色、トラベルライブラリーでコーヒーをいただき一休み。

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部屋に帰る前に、宿の奥の御社を見に行ってみます。この御社の脇に生えるカラマツが露天風呂から仰ぎ見えたもの。この御社は大町温泉郷の一番奥にあり、この辺りの鎮守様だったのでしょうか。

部屋に戻って朝食前に荷支度はできていますので、身支度をしてチェックアウトです。車を先ほどの御社の前まで移動して、荷物をのせ、さあ出発です。



スタッフに見送られながら正面の門を出て少し進むと左手には「立山プリンスホテル」の看板とどなたかの銅像が目に入りますが、何やら動いてます。よく見るとニホンザルです!

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実は前日の夕刻、大町ダムから宿に戻る途中にもサルを見ていましたが、まさに旅館街の宿の入口にもいるということで、ずいぶんと人里近くにいるものだと驚きました。

サルにびっくりしながら大町温泉郷を出て、この日の旅程は高遠の桜を見に行くという計画ですが、前日、黒部ダムに向かって途中まで行ったところで見た新雪をかぶった山の神々しさが忘れられず、まずは近くの山に行ってみようということで、前日訪れた大町ダム方面に車で登ってみることにします。

まずは前日と同じく扇沢に向かう道に入り、すぐに「高瀬ダム・七倉ダム・大町ダム」というダム好きにはたまらない看板に誘われるように左折。そして劇団四季記念館、上原の湯をやり過ごして、今度は槍ヶ岳線という道路に入ります。これを登っていくと前日行った大町ダムです。

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大町ダムの入口手前にある橋を渡っていると、センターライン付近に何やら動物の影が。車が近づくとセンターラインの上を走って逃げて行きます。サルかと思いきやどうもサルではなさそう。

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上の写真を拡大。長い尻尾と尖った耳は明らかにキツネ。橋を渡りきったところでこちらを振り返って目が合いました(笑) キツネです。ここまでくるとサルもキツネもいるわけですね。

すぐに前日曲がった「国土交通省大町ダム管理所・高瀬渓谷緑地公園」の看板に出くわしますが、この日は曲がらず直進して、さらに山奥を目指します。するとすぐ先に車を停められるスペースがありましたので停めて降りてみると、大町ダムが堰きとめる龍神湖を上から俯瞰できる展望台でした。

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駐車場も雪が被ってまさに冬の景色。

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こちらは下流側、登ってきた大町市街方面。

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そしてこちらは上流側、これから行く奥地方面。だんだんスタッドレスタイヤが活躍しそうな場面になってきました(ワクワク)

駐車場を出てさらに先に進みます。左側に龍神湖を眺めながらいくつかトンネルを抜けると葛温泉の旅館街になります。いくつかの旅館をやり過ごすと、こちらもこの先冬季通行止の柵に突き当たりました。地図をみるとその少し先に七倉ダムがありますが、通行止では仕方ありません。この先七倉ダム、高瀬ダムを超えて行くと槍ヶ岳の登山口に続くよう。昔登った山なのでちょっと感慨深いですね。

ユーターンして、元来た道を大町温泉郷まで戻り、ここまで来たので、昔登った山続きで、白馬あたりまで行ってみようということになります。白馬も私だけでなく嫁さんも登ってます(笑)

界アルプスの裏手の道が白馬方面につながっていたということで、あまり考えずに北アルプス方面に北上します。

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界アルプスの裏手を少し過ぎたところで車内から嫁さんが撮った写真。陽が差して山の眺望が開けてきました。右手遠くに見えるのが白馬でしょうか。

このままドンドン北上すると、Google Mapsから右折するよう指示が出ます。まっすぐ行くと白馬方面だと思い込んでいたので、止まって確認すると直進は行き止まりのようです。ということで右折すると、、、

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スタッドレスの威力を楽しむ適度な雪道から、スタッドレスでもちょっと心配な凍りついた路面に変わります(笑)

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この先はHAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場ということ。すでにシーズンは終わっているのか、車もなく、また対向車とも全く出会わない凍った道に少々不安になります(笑)

人気のないスキー場をやり過ごすと、今度は急な下り。今まで緩やかな登りできましたので、これほど高いところにいたという実感はないのですが、ともかく対向車とすれ違えないほどの急な雪まみれの道を下っていきます。このときようやく軽トラとすれ違いましたが、この軽トラ、地元民のよう。軽トラとすれ違った後も急な下り坂をドンドン下っていきますが、カーブでついにスタッドレスの限界が露呈。ハンドルを緩やかに切ったんですがハンドルとは逆方向にタイヤが横滑りしてビックリ。幸いどこにもぶつかりませんでしたが、やはり凍った坂は怖いですね。緊張感が増して、アクセルワークもミクロン単位のデリケートさで降り続けると、降り切ったところで対向車向けの看板が立ってます。

車両通行止!

なんと、我々は車両通行止めの道路から出てきたことになります。想像ですが、先ほどの軽トラが看板を設置していたのかもしれませんね。

平地に出るとそこは大糸線の簗場駅近くの温泉街でした。

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簗場駅の前に車を停めて、下ってきた山を見上げたところ。直滑降のようなスキーコースの脇をくねくね降りてきたわけです。急なわけですね。兎にも角にも無事に平地にでてひと段落。このまま大糸線に沿った道を白馬方面目指して北上します。

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するとすぐに中綱湖。

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続いて、青木湖。湖畔にはキャンプ場がたくさんあり、夏は賑わうことでしょう。写真がグリーンがかっているのは車の窓越しに撮ったから。

湖畔の道から大町と糸魚川を結ぶ国道148号に出てしばらく行くと道の駅がありますので立ち寄ってみます。ここは道の駅白馬。

道の駅白馬

この白馬あたりで引き返すということで、お土産を色々物色。自分へのご褒美はこれ!

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前夜界アルプスで飲んだ白馬連邦の醸造元北安醸造の「北安大國しぼりたて生原酒」。限定販売のポップに惹かれて即ゲットです(笑)

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ここは白馬の入り口にあたりますので、もう少しだけ北上し、大糸線の飯森駅の前まで来てみます。駅前から望む北アルプス。近隣の山の姿はくっきり見えるものの、肝心の白馬岳は雲の中。この少し先の白馬駅まで行っても同様でしょう。

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ちなみに飯森駅はこんな感じ。実に素朴な造り。この左に公衆トイレがあるのですが、駅舎よりよほど立派なのが微笑ましいところ。

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私は飯森駅舎、叔母は白馬連邦にそれぞれ興味津々の図(笑) 嫁さんなかなかいいカットです。

このあたりで北上するのはストップにして、この日の目的地である高遠に向かうことにします。この旅の最北到達地点は飯森駅でした。

Google Mapsに高遠城址公園を仕掛けていざ出発。北アルプスの麓を色々みて回りましたが時間はまだ10時すぎ。目標は高遠でお昼です。

ということで、来るときは中綱湖、青木湖畔の道で来ましたが、帰りはバイパスになっている国道148号でずんずん南下。眺望はイマイチですが、やはりバイパスだけあって速い。往きに通らなかった木崎湖を超えたところで国道を外れ、右に入って高瀬川沿いに進みます。往きに通った蓮華大橋を渡ったところで山麓線ではなく高瀬川沿いに南下する道に入ります。この道は北アルプスパノラマロードといって高瀬川の堤防を走るので信号も最小限でなかなかいい道。流石Google Mapsです。そのまま進むと知らぬ間に安曇野わさび街道。わさび街道に進んですぐ左折するよう促されて曲がると、なんと大王わさび農場の横に出ます。Google Maps前日の観光をおさらいする道を選んでいるのでしょうか?? そのまま進むをスイス村ワイナリー。するとすぐそこが長野自動車道安曇野インターということで、ようやく高速道路にたどり着きました。

ガソリンが心もとなくなってきたので、インター手前のスタンドで給油。実に久しぶりのセルフ以外のスタンドなので、茶髪のお姉さんが「窓拭いていいっすか?」という掛け声が実に新鮮(笑) 素直に笑顔で頷くと、前後左右ミラー含めてゴシゴシ拭いてくれました。昔は皆こうだったんですね(笑)

さて、満タンになって安曇野インターから長野自動車道に乗り、あとはひたすら南下。松本、塩尻北、塩尻、岡谷とやり過ごして、岡谷ジャンクションで中央高速に合流。もちろん伊那方面に進み、辰野をすぎると、先の伊那ではなく次の伊北で高速を降りるよう指示。以前は伊那で降りましたが、知らない道を通るのは楽しいので、指示通り伊北で降りて、Google Mapsの指示に従って山道に分け入ります。意外とスムーズに伊那から高遠につながる道に合流して、さあ、高遠です。時刻は12:15。



高遠の街は前々日のライブカメラでは城址公園が丸ごと雪景色だったのが嘘のよう。街中には雪はほとんど残っておらず、もちろんスタッドレスが必要な局面は皆無(笑) まあ、安全にここまでこれたので良しとしましょう。

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伊那から高遠城址公園につながる道の脇の桜は満開。

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ただ道の正面奥に見える城址公園はまだ桜色に染まっておりません。桜色に染まる城址公園を見にきたんですが、前々日の雪で予想よりも開花状況が遅れているのでしょう。実は2014年に母親づれで最初に高遠に来た時にはこの位置から突如桜色の山が出現して、驚きに包まれたんですね。その時の感動を伝えるため、2014年の記事から一部引用しておきましょう。

ちょっと丘を超えて、視界に入ったのは全体が桜色に染まった山というか城趾。ヒマラヤの山を越えてエベレストが見えた瞬間、フランスのモン・サン=ミシェルが突如視界に入った瞬間、はたまた古代進がワープを繰り返してようやくイスカンダルを見た瞬間に近い驚き(わたしはどれも直接見た事はありません、、、)。車のなかにどよめきが走ります。これはスゴイ。山、街全体が桜色に染まってます。わざわざ遠くから人が見に来る理由がわかりました。


初訪時の高遠の桜の素晴らしさが伝わりましたでしょうか(笑)

今回は高遠の開花状況を調べて満開の時に訪れる完璧な予定を組んだつもりでしたが、気まぐれな天候まで読みきれなかったということです。

さて、お昼を過ぎていますが、高遠でのお昼も事前に調べた上でお店もあたりをつけていたので、まっすぐ進んで市内に入ります。平日なので駐車場もごった返していないのは予想通り。商店街の駐車場に余裕で車を停め蕎麦屋さんに向かいます。目的地はJRバスの高遠駅の目の前にあるお蕎麦屋さん。以前も何回か訪ねたんですが、店主が怪我をしていたりとか色々で、結局お蕎麦にありついていません。ということで、食べログで定休日まで調べて今回訪ねたんですが、今年は定休日を変え、どこかで蕎麦打ちを教えているということで、結局この日もお休みでした。桜の季節に店を休むとは、こりゃ商売心よりも探究心が勝るということなんでしょう。ということでこのお店は諦め、城址公園方向に歩いて行くことにします。

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商店街の脇に咲く桜は満開。なかなか見事です。

しばらく歩いて行くと途中にあるお蕎麦屋さん2軒も平日にも関わらずかなりお客さんが並んでいます。お腹の具合は、前夜のフルコースと、当日朝食も旅館でしっかりいただいてきましたので、まだ大丈夫ということで、まずは城址公園に行ってみようということになりました。

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商店街を下って高遠公演下の交差点。こちらも桜は満開。晴れ間も見えますが、北の空は少々雲が重い感じ。

この交差点から高遠城址までは結構な段数の階段があります。2014年に来た時にはゆっくりですが、母親も自分の脚で登れました。犬山城の急階段に苦労した叔母に階段は大丈夫かと尋ねると、笑顔で「大丈夫よ」とのことなので、登ることにします。

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ゆっくり階段を登って公園の外の桜林まで来ます。この辺りは5分咲きくらいでしょうか。陽あたりによるのか、木によっては満開近いものもあります。

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5分咲きくらいの桜の枝。

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こちらは満開近い桜の枝。おそらく一昨日に雪が降るような寒さでなければ、ほとんどの木がこのくらい花が開いていたことでしょう。

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信州伊那高遠さくら祭り2019

そして、城址公園の入り口まで来て、入園料を払って中に入ります。流石に桜の季節。平日にも関わらず城址公園内は多くの人で賑わっていました。日本人は春に桜を見ると幸せな気分になるようDNAに仕組まれているんですね。満開前の桜ではありますが、みなさん桜の花を見上げて笑顔がほころびます。

嫁さんと叔母がトイレに行っている間に添乗員たる私のひらめきというか独断で出店で五平餅を買っておきます。叔母に五平餅を渡すとまんざらでもなさそう。五平餅をかじりながらの花見も悪くありません。花見がてら五平餅が昼食になりました。そぞろ歩きながら、今度はお焼きを売る出店があったので、野沢菜と茄子味噌をゲット! もちろんかじりながら花見継続です。

入場した北ゲートからのんびり城址内をぐるっと一周して中央アルプスが望める本丸あたりまでやってきました。

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この辺りも5分咲きくらい。遠くの中央アルプスも雲の中。以前来た時は城址内も高遠市街もコヒガンザクラ独特の濃い桜色に染まっていました。

ひとしきり桜を楽しんだので、城址公園を出て車を停めた高遠駅の方に戻ることにします。シャトルバスで戻る手もあったんですが、叔母に尋ねると、ゆっくり歩いて帰りましょうとのことで、まだ体力は大丈夫そうです。

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訪問客の車の列が絶えない細い道をのんびり歩いて帰ります。元三の丸のあった高遠城楼門前の桜。

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やはり樹によって花の咲き具合に差があります。

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そして往きに登った階段ではなく、車の登ってくるなだらかな道の方から降りて行くことにします。

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途中の民家の庭に咲く桜も見事。街中に桜の樹があり、街中の散歩も優雅な気分になります。

往きにやり過ごしたお蕎麦屋さん2軒の前のお客さんの列はさらに長くなってました(笑) 観光客の人数に対してお昼を食べられるお店の数が圧倒的に少ないんですね。ただ、この街にお客さんが来るのはこの桜の季節のみ。通年やっていくことを考えるとなかなか大変なんでしょう。

しばらく歩いて、車を停めた駐車場に戻りました。時刻は14時少し前。高遠の桜の名所は城址公園の他、勝間の枝垂れ桜や美和湖の桜などもあります。勝間の枝垂れ桜は城址公園の桜よりもさらに遅咲きということはわかっていますので、まだ見頃ではなさそうなので、美和湖の桜を見てみようということになり、車に乗り込み走り出してすぐ、フロントガラスに雨粒が落ちてきました。

いやいや、歩き終わった瞬間に雨模様とは運がいい。高遠に着いた時に北の空の雲が重かったので雨が降るかもとは思ってましたが、これはラッキーでした。

ということで、車で先ほど歩いた商店街を降り、高遠公園前の交差点を通り、トンネルを抜けて高遠湖のさらに上流にある美和湖まで登ってみます。

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パラパラと雨が降る中、美和ダムの脇に車を停め、しばし桜見物。ここ美和湖の桜もいいんですね。桜とダムを両方見られて、しかも人が少ない穴場スポットです。

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本当はダムの先まで歩いてみたいんですが、雨天ということで駐車場の周りの桜を眺めるだけにしておきました。

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美和湖の水は緑色。緑の背景に桜が映えます。

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そして前回来た時も、可憐な花が印象的だったダムの脇のハクモクレン。

雨脚が強まってきたので、高遠の桜めぐりはこのあたりで切り上げです。いつもは街はずれのさくらの湯という温泉に立ち寄るんですが、今回は温泉はスルー。ということで、この日の宿は高遠から1時間くらいのところということで、宿に向かうことにしました。

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高遠から伊那市街に抜ける途中にもそこここに桜があって来訪者の目を楽しませてくれるんですね。なんとなく後ろ髪引かれる余韻が残る中、この日の宿のある飯田に向かうことにします。

その4に続く)



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【番外】春の信州桜めぐり(その2)

その1へ)

春の温泉旅行の1日目。この日は早朝に東京を発ち、松本、安曇野、黒部入り口近辺を散策し、夕刻宿に到着。ついたのはこちら。

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星野リゾート 界アルプス

ご存知星野リゾートの旅館、界アルプス。界は出雲、松本、伊東、川治と色々泊まっています。今回高遠の桜目当てでの信州旅行でしたが、ここ界アルプスは来たことがなかったのと、界としてはリーズナブルな値段だったので予約したもの。

界アルプスの看板のある門から敷地に入ると、真ん中を貫く通りを挟んで左右2棟に別れ、雁木づくりのような回廊が囲うようになっています。車で乗り付けるとどこが建物のエントランスだか全くわからないので、やむなく門の横の駐車場に車を停め、荷物を降ろしていると、ようやく中からスタッフが出てきて建物に案内されます。雰囲気は独特なものの建築的にエントランスに動線を導くサインを置かない造りな上に、スタッフもいないということで初訪客の多い旅館としてはイマイチな設計&サービスです。これは見直した方が良いでしょう。

スタッフについて左側の建物に入るとそこがフロントでした。温かいりんごジュースが供されてチェックイン手続。チェックイン時に食事でアレルギーなどの確認がありますが、以前は私のアレルギーで生のエビを断っていたことがちゃんと引き継がれていて、確認がありました。今は大丈夫と伝えると、情報を更新しておきますとのこと。チェックイン手続きを終えると、部屋に案内されます。部屋はこの雁木づくりの建物の背後に別棟がありその別棟の入り口正面の部屋でした。こちらもおそらくこれまで泊まった界の情報を引き継いで、脚の悪い母親連れであった時の情報を引き継いでアプローチが短い部屋にしてくれたのでしょう。この辺は流石星野リゾートといったところ。

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最近リニューアルしたということで部屋は綺麗。今回は叔母連れの3人ということで、ベッドを3台入れた部屋。

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部屋は北アルプスに大きな窓があり、晴れていればちょうど大天井岳が見える方向ですが、相変わらず山は雲に包まれております。

この階アルプス、調べてみると昔は「仁科の宿 松延」という旅館で、2006年に星野リゾートが運営に入り、2012年から「界アルプス」の名称に変更。そして施設の老朽化に伴い2017年12月にリニューアルオープンしたとのこと。以前の建物の様子をネットの写真で見ると全く異なるものゆえ全面建て替えでしょう。Google Mapsの航空写真もこの記事執筆時点では前の建物で、敷地も門から入って右側のみの敷地だったようです。

部屋で一休みして、まずは温泉です。温泉は門から見て右側の棟の奥にあります。浴衣に着替えて風呂に向かいますが、部屋からフロントへも、お風呂へも、一旦外に出る動線。これは雪の多いこの地方で、どこに行くにもあえて雪に接する機会をもうけるという動線設計でしょう。冬は寒いでしょうが、雪が売り物というコンセプトが明快でいいですね。ただしお風呂は2階でエレベーターはなく階段のみ。これはお年寄りには厳しいですね。我々も母親づれだったらこの宿は選べません。

大浴場は綺麗で広々。中の様子は宿のウェブサイトでご覧ください。先ほど安曇野でしゃくなげの湯の高温の温泉で疲れをとっていますが、その後黒部の入り口やダム見物で歩き回ってますので、体が再び温泉を求めてます(笑) ザブザブ掛け湯をして、当然のごとく露天に行きます。ひんやりとした空気を感じてザブンと体そ沈めると、こちらも旅館にしては温度が高めでいいですね。泉質は単純泉で、翌日おとづれる山あいの葛温泉から引湯しているとのこと。しばらく半身浴でお湯と風を楽しんで、内風呂に戻ります。内風呂の方が温度が低いくらいで、さっとお湯を浴びて上がりました。

露天はすぐそばのカラマツの枝越しに北アルプスの空を眺められますが、おそらく塀が高いので温泉に浸かるとせっかくの山は見えないでしょう。作りが新しいので綺麗ではありますが、界にしてはなんとなくコスト重視感が漂うちょとチープな造りなのがイマイチ。あと玉石などに枯れ枝が散乱していて清掃が行き届いていません。ちょっと緊張感が足りない感じでした。

大浴場の1階に湯上がり処があり、そば茶などをいただいて部屋に戻ります。じきに嫁さんたちも上がってきて一休み。この日の夕食は17:30と早めでしたので、程なく夕食の時間になりますので、湯上がりのビールは我慢(笑)



夕食会場はちょうどフロントの向かいの建物。

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窓際の席に案内されると品書きが置かれていました。

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この日のお品書きはこの通り、豪華懐石料理。ビールは長野のご当地ビール、よなよなエールを注文。叔母は「このビール濃いわね〜」と驚いた様子(笑)

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まずは先付け「本山葵と牛肉 安曇野沢仕立」。竹かごにわさびの葉を敷いて、その上のわさびを形どった皿にローストビーフが乗り、そしてそれに生わさびをすりおろして薬味にしていただくという趣向。この日の午後は安曇野の大王わさび農場で清らかな水で育ったわさびを見てきたばかりですので、脳内イメージは広大なわさび田と清流(笑) 鮫皮のおろし金でおろしたわさびは意外にまろやかで、ローストビーフの薬味としては完璧。初球はビシッとストライクで来ました。

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続いてお椀は「春山三色進上 海老旨煮 木の芽」。進上はまさに色鮮やか。マイルドな出汁もあって実に優しい味。

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その次は八寸、お造り、酢の物が宝楽盛で盆にのって出てきました。お造りの器の取っ手には杉の葉が添えられ風情ある感じに仕立てられています。

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お造りが来た時点で日本酒が飲みたくなります。私と叔母は長野のお酒の飲み比べを注文。左から佐久千曲錦酒造の帰山、安曇野大雪渓酒造の大雪渓、地元大町の北安醸造の白馬連邦と並びます。帰山は芳醇、白馬連邦はスッキリ系、バランスが良いのが大雪渓と味も変化があってなかなかいい組み合わせ。甘口好きの叔母でも帰山は甘いと感じるようです。お造りには意外に白馬連邦が合う感じ。

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揚げ物は「鶏の最中射込み揚げと和風ピクルス」。だいたい揚げ物あたりで満腹中枢がやられてくるんですが、この揚げ物、量も適度でピクルスで爽やかな余韻を残す見事なつなぎ。板長、工夫してます。

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蓋物は「鯛の桜葉蒸し」。季節感があっていいですね。

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そしてメインの台の物は「雪鍋」。コンロの上の鍋にかかるのは見た目通り綿菓子。

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火を入れてしばらくでスタッフが割り下を注ぎ入れます。

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綿菓子が溶けるとすき焼きが出てくるという寸法。要はすき焼きの割り下の砂糖の代わりに綿菓子を使ったもの。これは見事な演出です。演出のインパクトが優って、肝心なすき焼きの味を記憶が曖昧(笑) 美味しかったんですが、どう美味しかったのか思い出せないということです。

この後ご飯と止め椀、香の物をいただきます。適度にお腹いっぱいなんですが、ご飯はやはり美味しい。いつも小食で半分は残す叔母も、ここまでだいたいいただけてますので、量も適度で良かったです。

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デザートは2種から選ぶもので、こちらは「りんごとシャーベット はちみつと山葵の香り」。「おめでとう」のチョコプレートがあるのは、私と嫁さんの誕生日、結婚記念日が4月だからということで宿があしらってくれたもの。

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こちらが「桜のデザート」。嫁さんがりんごとシャーベットを選んだので、私は自動的にそれ以外の方を選ぶというしきたりなんですね(笑) どちらも美味しくいただけました。

それほど時間が経っていないようにも思いましたが、確認すると19:30くらい。もう2時間も経っていました。星野リゾートは食事は皆いいですね。ご当地ものを中心に色々工夫して楽しめる演出もあり、存分に楽しめました。



部屋に帰ってのんびりして、酔いが覚めたところで、外をぶらついてみることに。

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到着時に写真を撮らなかった入り口の門。
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車で中に入って来たときはこんな感じ。宿への動線も一直線の道をまっすぐに来ますので、ちょっと威厳のある門構えに映ります。


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少し進んでも、どこがエントランスだかさっぱりわかりません。左側の樹は桜。この宿のシンボル的にライトアップされています。

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さらに進んでエントランス前から桜を見返します。この辺りだとまだ開花前ですが、もう1週間ぐらいで開花するとのこと。この桜が満開になると綺麗でしょうね。

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エントランスを入ると、チェックイン時には気づきませんでしたが、花が生けてありました。この辺は手堅いところ。

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こちらはフロント横のトラベルライブラリー。この辺りの観光に必要な書籍などが置いてあるほか、コーヒーやお茶などの飲み物置いてあり自由に楽しめます。

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そして田舎体験ができる囲炉裏。囲炉裏を囲んで燗酒が飲めたり、お焼きを食べたりできるそうですが、旅館のご飯の前後にその体験をできる状態ではないのが惜しいところ(笑)

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フロント横の生け花は桜。横に筍とそら豆が添えられています。素朴でいいですね。

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そして大浴場に続く雁木。冬は雁木の周りは雪で埋まるのでしょう。

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あちこちに雪の塊が残っていて、前日の余韻を感じさせます。この後、もう一度風呂に入って休むことにしました。この旅初日の夜は更けていきます。



翌朝はいつものように早めに目が覚めたので、部屋のカーテンを開けると、、、

その3に続く)



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【番外】春の信州桜めぐり(その1)

いつも突然ですが、旅に出てきましたので少々お付き合いください。

3月末で仕事を退職したことは3月のベスト盤の記事で書いた通り。3月末まで仕事の引き継ぎなどで夜遅くまで働いていたのでクタクタ。4月に入っても自分の諸手続きや身辺整理と母親の部屋の後片付けなどでドタバタしていましたが、せっかくの桜の季節、このところ毎年のように出かけていた信州の高遠に行ってみようということで、2泊3日の旅行に出かけることにしました。幸い嫁さんのお父さんの具合も安定しているようで、嫁さんも旅に出る踏ん切りがついたという流れ。メンバーは我々夫婦と叔母の3名。叔母の予定と高遠の桜の開花情報を分析して、花見にジャストミートな旅程を組んで宿を予約しましたが、それほど予定通りに進みませんでした(笑)

旅程は4月11日(木)出発で、高遠の桜が見頃を迎えると予想された12日(金)に花見予定だったんですが、出発前日の10日は全国的に大寒波が押し寄せ各地で季節外れの豪雪。東京でも郊外は雪が積もる悪天候。翌日の出発に備えて長野や途中通る山梨のライブカメラなどを色々見ていると、道路は雪に覆われているばかりか、肝心の高遠城址公園まで雪景色というか雪に埋もれてます!

4月の旅行ということで、特段雪対策は考えていなかったので、車は夏タイヤ。チェーンは持ってますが、叔母を乗せてロングドライブには不安があるということで、無理を承知で近くのカーショップなどを何店か回ってみると、オートバックスのやる気満点の店員さんが、タイヤメーカーに次々と電話して、その日中にスタッドレスを装着できるよう手配してくれ、夕刻にはスタッドレス仕様で万全の体制が整いました。

いつものように出発は早朝。6時過ぎに自宅を出発して、7時に新宿の叔母宅で叔母をピックアップ。平日の朝の上りは多少渋滞していて、叔母のピックアップもちょい遅れ。

初台から首都高に乗り、一路長野を目指します。

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前日の降雪で富士山には新雪が積もったのか真っ白に雪化粧して、見事な姿。前日の悪天候が嘘のように晴れ渡り、幸先良いスタートです。

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しばらく走って、笹子トンネルの手前の初狩パーキングエリアで一休み。この辺りも昨日の雪で屋根も畑も真っ白。道路の方は濡れてもいませんので走るのに困ることはありませんが、やはり結構な降雪だったことがわかります。

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近くの山越しに富士山もクッキリ。しばし休んで出発です。笹子トンネルを抜け、甲府盆地に入るとピンク色に染まった桃の花が目に入ります。

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そして今度は南アルプスが眼前にクッキリと現れます。鳳凰三山、北岳など南アルプスも新雪をかぶって誠に神々しく威容を現します。鳳凰三山は1度、北岳は3度登ったことがありますが、それもかなり昔のこと。

この先、中央高速はどんどん高度を上げて八ヶ岳山麓に入ります。周りは雪景色ですが、高速道路上に雪はなく、ドライブも快適。お昼は松本近辺でと決めていたので、諏訪、岡谷を抜けて松本に向かおうとすると、Google Mapsに塩尻インターで高速を降りても同時到着予定と出ましたので、塩尻で降りることにします。

Google Mapsの指示通り進むと「アルプス展望しののめのみち」という農道に入りますが、富士山、南アルプス、八ヶ岳は絶景だったにも関わらず、肝心の北アルプスは雲の中(涙)。まあ、空いた農道ゆえドライブは快適でしたので良しとしましょう。

しばらく走って松本市街に入ります。ところどころ日陰に雪は残るものの、道はすでに乾いており、スタッドレスが必要な状況ではありません。お昼に狙っていた蕎麦屋さんが11:30開店ということで、ちょっと時間に余裕があるため、松本市街の観光地をぶらついてみようということになり、ナビ役の嫁さんが検索してたどり着いたのがこちら。

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信州・松本 なわて通り商店街

松本市の中心部、松本城の少し南に流れる女鳥羽川沿いにある縄手通り。ここは川沿いに長屋風のお店が並ぶ商店街。この日は平日の11時前ということで人もまばら。しかもこの辺りのお店は木曜定休の店が多く、閉まっているお店も多かったんですが、好天もあり、そぞろ歩きには絶好。

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女鳥羽川沿いには桜の樹があり、満開寸前。

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観光客が少ないのを良いことに野良猫が我が物顔で散歩(笑)

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ちょっと歩くと大きな神社があります。四柱神社(よはしらじんじゃ)というそうで、四柱とは天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神を祭神として祀ることによるものとのこと。調べてみるとこの辺りは戦後闇市があり2001年に現在の姿に改修されたということで、神社の門前の露店の賑わいを長屋風に改修して観光地化したということでしょう。

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この縄手通りにはあちこちにカエルのお土産を売っているのですが、このカエルが縄手通りのシンボルとのこと。脇を流れる女鳥羽川には昔は清流に生息するカジカガエルが沢山見られたようですが、今はもう見られないとのことで、その復活と街おこしをかけてカエルをシンボルにしているそう。写真はそのカエルを祀るカエル大明神。御社を作っちゃうとは本格的です(笑)

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そして縄手通りの西側の入り口には巨大なカエルのオブジェが!

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振り返ると松本城をカエルがなめているイラストの顔ハメパネルがあり、すでに嫁さんと叔母がはまってました(笑)

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30分ほどでしたが、まだ人気の少ない午前中の縄手通りを散策。車を停めた駐車場に戻る途中にあった「深酒」という意味深な名前の居酒屋(当日定休日!)の前でパチリ。東京は花粉シーズンはほぼ終わりかけでしたが、こちらはまだ花粉が舞っているということで私と叔母はマスク姿です。

好天と桜を楽しんでいるうちに11:15くらいとなり、そろそろお腹が減ってきました。温泉旅行の朝は早朝の車内でサンドウィッチなどが定番ですので、お腹も減るわけです。これから2泊で夕食は豪華な旅館飯ということで、我々の旅では「昼は軽めに」という不文律がありますので、いつも通り食べログで探したお蕎麦屋さんに向かいます。

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時間に余裕があったので、蕎麦屋に向かう途中松本城の周りを通れという嫁さんの指令に従って、松本城の周りをぐるり。お堀端の桜の花がいい感じに咲き始めています。東京から10日遅れくらいでしょうか。

蕎麦屋に向かう途中、蔵造りの道を通り、何処かで見た風景。後でわかったのですが、女鳥羽川の北側が縄手通りで、南側の一本入ったところが蔵造りの街並みの中町通りだったんですね。この中町通リは以前母親と叔母連れでこの辺りを旅行した際に立ち寄りました。

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お目当のお蕎麦屋さんはこちら。ついたのは開店10分前くらい。幸い一番乗りです。我々が外で待っているのを見かけた店員さん、5分前くらいに中に入れてくれました。

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適度な散歩で喉も乾きました。嫁さんと叔母はビール、私はノンアルコールビールを注文(涙) そしてつまみに焼味噌。これが実に美味。脳内で日本酒を飲んでいるイメージを最大限膨らませて、焼味噌をちびります(笑)

このお店はお蕎麦はざるそばと十割ざるそば、温かいきのこそばのみ。天ぷらそばも鴨南蛮もなく、そばのみの直球勝負の店。叔母が十割とざるをどちらにしようかと、「十割はボソボソするのかしら、、、」と小声で呟くと、「ボソボソするような十割は品書きに載せちゃぁダメなんだよ」といきなり店主に突っ込まれます(笑) ということで叔母と嫁さんは十割。こういう場合は私がざるを頼むという役割分担になりますので、いつもの流れに従ってざるを注文。

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出てきたざるそばがこちら。嫁さんたちに出てきた十割もほぼ同じ外見。そばの色もほとんど同じ。ということで食べ比べてみると、十割はそばの香り、そしてざるは歯ごたえに勝る感じ。どちらも素晴らしい完成度。流石にそばだけで勝負している店だけあって、叔母も激賞。いやいや美味しかった。

このお店、食べログで高評価にも関わらず、店内には食べログやインターネットへの投稿ご遠慮くださいとの張り紙がありましたので、記事には店名は載せませんので、画像からご判断ください。



お腹も適度に満ちたところで出発です。

先ほど松本城の周りを一周したのですが、嫁さんから、やはり松本に来たからには松本城に行くべきとの至極当然な要望が寄せられましたが、以前叔母を連れて犬山城に行った時に急階段に叔母が苦労していたことも考慮して、松本城の外観だけ見に行こうということで、先ほど通った道を戻って松本城に向かいます。

松本城の正面に車がついて、どこに車を停めようかと駐車場を探していると、叔母がコンビニに行きたいとのお達し。この日は木曜日。旅先でも木曜日には週刊文春を手に入れることを欠かしません(笑)。 ということで松本城正面のファミマで色々買い物ついでにちょっと松本城に立ち寄り。

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国宝松本城

信号を渡ると、「国宝松本城天守」との大看板が威容を誇ります。

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我々は入り口に向かわず、左の天守閣を一望できるお堀端の方に行き、さも松本城に行ったというアリバイ写真(嫁さん談)を撮影してミッション終了(笑) このままだと、松本城の記憶がフォルムのみになってしまいますので、多少情報を補っておきましょう。

松本城は戦国時代の永正年間(1504-1520年)に信濃守護家小笠原氏(府中小笠原氏)により造られた深志城が始まりで、詳しくは松本城のウェブサイトをご参照いただきたいのですが、12城現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城という貴重なもの。黒の板壁の印象からか市民からは烏城と呼ばれているとのこと。

天守の姿をよくみると犬山城のように最上階の周りに外に出られる回り縁がありません。犬山城の天守では外に出て絶景を眺められましたが、叔母にとってはなかなかスリリングな体験でした。実際に登ってみたので構造の違いに気づくわけで、松本城も登ってみると色々発見があるかもしれませんね。

コンビニの駐車場に停めての見学ゆえ長居は禁物。5分くらいの見物で先に進みます。この日の宿は、松本の北の大町にありますので、北上することにします。



松本城を後にして、お城の周りを再びぐるっと回って、篠ノ井線に沿って進む国道19号を北上。市街地から風光明媚な景色に変わりますが、相変わらす北アルプスは雲の中。晴れていれば雄大な北アルプスが望めるはずです。左手には木曽谷の奈良井につながる奈良井川が流れていますが、途中から上高地方面から流れてくる梓川と合流し、犀川になります。河川敷にはこの季節に黄色い花をつける大きな木が目立ちますが、調べても名前がわからず。

しばらく北上したところで、Google Mapsの指示で左折して川を渡り、安曇野市街に入ります。午後最初に訪れた場所はこちら。

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大王わさび農場 | 信州安曇野に広がる日本一のわさび園

犀川の西岸、安曇野市の穂高駅にほど近いところにあるわさび農場。松本城をショートカットしてこちらに来たのには理由があるんですね。叔母との旅行の立ち寄り先でこれまで高評価だったポイントは、
 ①適度な散歩ができる
 ②豊かな自然
 ③できれば空いている場所が良い
ということで、これらのポイントを総合すると、松本城よりもわさび農場の順位が上がるわけです(笑)

ここ、大王わさび農場は北アルプスから流れ出る清水を利用してわさびを栽培している農場。先ほどから並走してきた犀川と万水川(よろずいがわ)に挟まれたところにあります。万水川はWikipediaによると、

安曇野一帯は複合扇状地で砂礫が多く、地表の水がいったん地中に潜ることがあり、さらにはいったんは潜行した水が扇状地の先端から再度湧きだすケースも多く、地元ではそのような場所を花見(けみ)と呼びならわしている。花見の代表的な河川が万水川である。


Google Mapsの指示通りに車を進めて大王わさび農場の駐車場に到着。駐車場には適度に車は停まっていますが、人影はまばら。狙い通りです(笑)。

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車を降りて、わさび農場に入るとまず目にはいるのはわさびのオブジェ、、、ではなく、背後に広がる広大なわさび田。わさび田は砂利敷きで、整然と区画割され、ストライプのように水流が流れているのですが、隣り合う水流の高さが高低交互になっており、高い水流から低い水流に毛細血管のようにさらに細かい溝が切られて水が流れるようになっていて、そこにわさびが一列に植えられています。見ていると誠に整然とした構造。絶えず新鮮な水流がすべてのわさびに行き渡るようになっているんですね。

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わさび田の周りをぐるっと回ると、万水川に出ます。水が綺麗なことからカヌーやカヤックを楽しむ人も多いとのことで、それも頷ける澄み切った水の流れ。

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万水川べりには3連の水車小屋があります。蕎麦でも轢いているのでしょうか。実にのどかな風景です。この辺りも前日雪が降ったようですが、我々が訪れた時に雪はありませんでした。松本市内は晴天だったものの、安曇野のこの辺りは曇っており、清流の清らかさも手伝って、涼しいというより肌寒い感じ。

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万水川べりを離れて、わさび田をぐるっと一周し、小高い丘に登ると、梅が咲いています。

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そしてその隣には桜が! 梅と桜が同時に花をつけているのを見るのは非常に珍しいこと。

この丘に登る少し前にサイレンのようなものが鳴り、その時は何かわからなかったんですが、桜の後ろに広がるわさび田をよく見ると、先ほどまで誰もいなかった水路に作業員の方が各水路に1名づつ入り、底の砂利を掘り返しながら整然と進んでいます。おそらく先ほどのサイレンは13:00のお昼休みの終わりの合図で、午後の作業が始まったということでしょう。この作業、絶えずそうしているのでしょう、砂利をかき混ぜて新鮮な水流が維持できるようにしているのでしょうか。それにしても冷たい雪解け水の中での大変な作業です。良いわさびを育てるために必要なのでしょうね。

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丘の土手にはシソ科のヒメオドリコソウが花をつけています。梅に桜にヒメオドリコソウと春を告げる花が見事。

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丘の降り口のところで発見した複雑な流れ。よく見ると水流が立体交差しています。横の流れは高い流れ。赤い鉄板が橋のようになっていてその下を低い流れが通ります。ちょうど左手の土手をくり抜くように高い流れが来ますが、その脇のスペースにも水を流すために迂回させて清流を導く見事な構造。いやいやよく考えてわさび田を作るものです。

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土手の向こう側にもわさび田は広がっていました。まさに広大な敷地。北アルプスの雪解けから生まれる豊富な伏流水を使ってわさびを量産するために様々な工夫を重ねて現在に至っていることがよくわかりました。

この大王わさび農場は大正4年に土地を取得してから、長年かけて開拓を重ねてきて今の姿になっています。詳しくは上につけたウェブサイトの「大王の歴史」に触れられています。

ぐるっと一周の散策で小一時間、安曇野の自然を満喫。肌寒い中を散策したので、そろそろ温泉が恋しくなってきました。ということで持参した信州の旅必携のガイド「ガイドのとら信州温泉」の安曇野のページで近くの温泉を調べると、いくつかあるなかでピンときたところがありましたので、そちらに向かいます。



大王わさび農場から市街地を西に向かってGoogle Mapsに言われた通り進むと、15分ほどで温泉に着きました。選んだ施設はこちら。

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安曇野しゃくなげの湯

安曇野、穂高駅の西にあるしゃくなげの湯という日帰り温泉施設。相変わらず曇っておりますが、地図を確認すると、背後には蝶ヶ岳、常念岳、大天井岳と槍・穂高のの東側を囲む山が聳えているはず。その昔、私だけでなく嫁さんも槍ヶ岳に登ってこれらの山々の素晴らしい姿を天空から眺めたことがあります。その麓にある温泉。建物はかなり新しく広々として綺麗です。叔母は宿が近いということでロビーで松本城前で仕入れた週刊文春を読むとのことで、我々夫婦のみ入湯です。

ザブッとかけ湯をして露天に向かうと、なんと露天風呂に「あつ湯」と「ぬる湯」があるではありませんか! もちろん迷いなくあつ湯の方に体を沈めるといい温度。43〜4度くらいでしょうか。泉質はアルカリ性単純泉ということで、少々ヌルッとした感じがする温泉。朝早くから運転しどおしで、先ほどの大王わさび農場ではちょっと肌寒かったので、この熱めの温泉はちょうどいいですね。本当は45、6度がちょうどいいんですが、、、(笑) お湯に入ったり風に当たったりを繰り返して中に戻ると、なんと冷水風呂もあるではありませんか! これはいい。一旦露天のあつ湯に戻ってしっかり温まってから、中の冷水風呂にドボンと体を沈め、しばし鎮静。いやいや極楽浄土とはこのことです。ドライブ疲れが吹き飛ぶ爽快感。素晴らしいですね。もちろん繰り返すことあと2回。完全に昇天しました(笑)

ということで、それでも30分ほどで上がるとロビーで週刊文春を読みふける叔母を発見。嫁さんが上がってくると、予想した流れはソフトクリームを買いに行くですが、建物内のキッチンに買いに行った嫁さん、手ぶらで帰ってきます。なんでも予想したものがなく、ただのバニラソフトしかなかったとのことで買わずに帰ってきたとのこと。意外に自制心があることがわかりました(笑)

さて、温泉で体もほぐれたので、そろそろ宿に向かうにはいい時間となってきました。時間は14:40くらい。外に出ると雨がぱらつき始めました。急いで車に乗り込み出発です。



Google Mapsにこの日の宿を仕込んで出発です。しゃくなげの湯から、この日の宿までは30分ほどで着くとのことで、山麓線と呼ばれる北アルプス山麓の道を北上します。走り出すと、しばらくで道に「穂高城」との看板が目につくようになります。車内はお城があるなら行ってみましょう的ムードに包まれます。これまであまり有名でないお城にアドリブ的に寄ると、淡路島の洲本城といい、新潟六日町の坂戸城といい、なかなか見応えがあるという経験をしている我々にとって、全く予備知識のない「穂高城」は意外な穴場と映りました。

ということで、「穂高城」という左折を促す看板に従って左折してすぐに正体判明。この穂高城、穂高城という名前の旅館でした! しかも老舗のようです。いやいや紛らわしい。看板に「旅館穂高城」と書くのが筋というもの。穂高城がお城ではないと知った時の車内の落胆というか、ズッコケ感は相当なもの(笑) これはJAROに訴えるべき誇大広告というものです。

気をとりなおして、ユーターンして山麓線に戻り、どんどん北上します。天気はたまにワイパーを動かす必要があるくらのパラパラ雨が降ったり止んだり。しばらく北上して行くと、景色が一変します。これまで北側の日陰などに前日に降った雪がちょこっと見えるだけだったのが、あたり一面の雪景色に変わります。幸い道路は濡れてはいませんが、この雪景色を見ると前日の降雪がかなりのものだったことがわかります。せっかくスタッドレスを新調したので雪の上を走りたい感はありましたが、安全重視ですのでグッと我慢します。

山麓線が高瀬川を渡る蓮華大橋を渡ったところで、大町温泉郷左折の看板に従って左折して直進。今度は鹿島槍から流れてくる鹿島川沿いに北上。目的地の大町温泉郷はもうすぐです。突き当たって左折して鹿島川を渡るともうそこは大町温泉郷の入り口。宿に入ろうとすると、正面に、直進すると黒部ダムという看板が出現。時刻はまだ15時ちょっと過ぎくらい。ここまできたら、黒部ダム方面に行ってみようといいうことになり、大町温泉郷入り口をやり過ごして、一路黒部ダム方面に直進します。おそらくこの先は雪が残り、新調したスタッドレスタイヤが威力を発揮するでしょう!

大町アルペンラインと名付けられた道をぐんぐん登って行くと、黒部ダム方面につながる山並みが新雪をかぶって神々しく輝くではありませんか。木々に新雪が積もってとても春の景色とは思えません。

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しかしながら、しばらく走ったところでで行き止まり。宿を予約する時に調べていたんですが、この先扇沢からの黒部ダムの観光ルートは今年は4月15日から営業開始ということで、道路もここで行き止まりです。この日が11日でしたので数日違いでした。

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ここで少し日が差して、この先の山々が輝き始めます。あたりにいるのは私たちのみ。しんみりと夕方の深山幽谷景色に見とれます。

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北アルプスのこの時期に行ける最深部ということで記念撮影(笑) 叔母も山が綺麗ね〜と絶賛でした。

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さて、車をUターンさせて戻ります。ここまでも周りは雪ですが、道路は乾いていてというか、おそらく路肩の雪を見ると除雪したのでしょう、ここでもスタッドレスでなくても大丈夫な路面状況。ここまできてスタッドレスの威力発揮の場所がないというのもかわいそうなので、ちょっと路肩にはみ出してアクセルをぐっと踏むと、しっかりグリップ。スタッドレス君、ようやく仕事ができました(笑)

先ほど来た道を戻ると、往きにも気になっていたんですが、高瀬渓谷、葛温泉、大町ダムという看板が出現。特にダムが気になります。ナビの画面には大きな湖の影が! 魚群探知機で魚の群れを発見した漁師の気分です(笑) まだ時間に余裕があるので、立ち寄ってみることにして、右折して山道に入ります。ぐんぐん登っていくと、路面に雪が! スタッドレス君、ようやく本来の仕事です。

ちょっと行った先に「国土交通省大町ダム管理所、高瀬渓谷緑地公園」という看板があり、それに促されるまま、降りていくと、ダム、ありました!

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信州安曇野最北端 大町ダム・龍神湖

信濃川水系高瀬川をせき止めて作られた大町ダム。重力式コンクリートダムで竣工は1985年。大きく見えますが比べてみると総貯水量は奥多摩の小河内ダムの5分の1くらいで、意外と大きくないんですね。

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水量はあまり多くありません。前日に降ったが周りの山に残り、まるで冬のような雰囲気。

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こちらが龍神湖側。

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そしてこちらが川下側。

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こちらが大町ダム管理所。なぜか建物の入り口には「国土交通省」とだけ書かれ、さも霞ヶ関にある建物然としたサイン。普通は「国土交通省大町ダム管理所」と表示するのでしょうが、これに嫁さんと叔母が「偉そうね〜」と反応。確かに一ダム管理所が国土交通省と名乗るのは偉そうです(笑) それはともかく、帰ってからこのダムの情報を調べると、ダムのオフィシャルサイトはかなり丁寧な作り。普通はリンク先をダム便覧とするのですが、オフィシャルの方にリンクしておきます。

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夕刻の人気のないダムを散策していい気分。

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ダムから眼下を見下ろすと大町市街が遠望できます。この日の観光はこれでおしまい。下に見える道を下って、ようやくこの日の旅館に向かいます。

その2に続く)





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【番外】年末の伊豆旅行(その3)

その1へ)

大室山からドライブしながら、伊豆東海岸をぐんぐん北上してたどり着いたこの日の宿はこちら。到着は予定通り16:00ピタリ。またしても添乗員としての責務を果たしました(笑)

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湯河原温泉 オーベルジュ 湯楽

こちらは伊豆弓ヶ浜の宿を私が予約した後に、嫁さんがもう一泊しようということで取った宿。湯河原温泉街の中心部にある、構えは古い和風旅館ですが、オーベルジュを名乗る料理自慢の宿とのこと。出発直前に取ったということで、今回は少々お高い部屋。流石に年末の週末ということで、我々が取ったのが最後の一室だったようです。

ロビーで受付をして、館内を案内されながら部屋にいきます。

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入ると外観の古さとは一転、かなり綺麗に手が入れられています。ここは前室。

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大きなテレビの前にソファ。奥があるようです。

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こちらがベッドルーム。豪華です。嫁さんに聞くと、この宿で唯一の洋室でスイートとのこと。どうりで豪華な訳です(笑) まあ、年末まで色々あって緊張が続いていたので、我々夫婦のご褒美というところ。

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窓の外は夕暮れてきました。

荷物などを一通りかたずけ、浴衣に着替えて、さあ温泉です。こちらの大浴場は日によって男女入れ替え。貸切風呂が空いていたのでまずは貸切の石風呂に行ってみます。

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石風呂は内風呂と露天があり、こちらが内風呂。湯河原温泉は前日泊まった弓ヶ浜温泉と同様塩化物泉。温度も熱めでいいですね。湯口からは源泉が滔々と注がれ、湯口に近い方が熱いので好きな温度で湯に浸かれます。熱い湯にしばし浸かってドライブ疲れを癒します。

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こちらが露天。こちらも温度は高めでいいですね。源泉温度が80度近いので、露天も冬でもいい温度に保てる訳です。ありがたいことですね。内湯と露天を往復して、しゃっきり。いやいや至福です。

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温泉を楽しんでいる間にすっかり陽が落ちで外は真っ暗。ライトアップされた玄関先のカエデがいい雰囲気です。

部屋に案内される際、ビールは自販機でと説明されていましたので、自販機でビールを買って部屋でグビリ。スイートルームなのに自販機を案内されるというギャップが面白いですが、合理的でいいですね。

そうこうしているうちに夕食の時間。館内のレストランに行ってみます。

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レストランは「ピノクラーレ」。宿のウェブサイトによると、「地元伊豆山のこだわり農家、谷口さんから直接仕入れた有機野菜、近海で揚がった新鮮な魚介類を、シェフの技術とインスピレーションによってイタリアンと和食の技術と食材を融合させたメニューをコースとしてご提供します。」とあり期待できます。

席に着くと私たちの名前と日付が書かれたメニューが卓上に置かれていて、この日のためのコースという演出。

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まずはスパークリングワインで喉を潤します。

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スパークリングワインを飲んでちょっと落ち着いたところで1皿目がタイミングよく運ばれてきます。前菜は百合根とずわい蟹をからすみで和えたもの。百合根と蟹というそれぞれ独特の香りのある食材を和えて、それにからすみの塩分でアクセントをつけたもの。1皿目から香りのハーモニーにただならぬ迫力が漂います。これは期待できそうです。

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前菜の2皿目は合鴨のもも肉のコンフィと大根のサラダ。コンフィとは油漬けのようなものでしょうか。鴨肉がしっとり柔らかくなり味もふくよかに。そしてそれに大根をサラダとして合わせたもの。秀逸なのが大根が色とりどりの色彩を加える役としても、味に微妙な変化をつける役としてもうまくバランスが取れていること。食感のハーモニーも刺激たっぷり。

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そして御造り。相模湾の天然地魚ですが、土佐醤油と海苔でいただくという演出。まずは彩り豊かな盛り付けに目が釘付け。お刺身自体も新鮮なものなのはもちろんですが、驚いたのが海苔が添えられており、海苔に巻いて食べるという趣向。もちろんお寿司でも海苔巻きがあるくらいなので相性は悪いはずもなく、魚の風味に海苔の香りが相俟って実に新鮮な食感。アイデア勝ちですね。

写真には写ってませんが、もちろんワインも進んでいい気分。いつも私と嫁さんで赤と白を頼んで色々楽しんでます。

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続いては、温菜。やまゆりポークとインカの目覚め(じゃがいも)をレンズ豆の煮込みで和えたもの。豚肉と甘みの強いじゃがいもは相性がいいですが、それにレンズ豆を合わせるというこれまた斬新な発想。ポークではなく野菜をいただく皿。野菜の甘みを知り尽くしているよう。御造りの後のコントラストも見事です。

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そして、箸休めは白子のフリットイカ墨風味。次々と繰り出される皿の変化にメモくらみそう。白子を揚げるという料理法にイカ墨の風味を加えて、また下のオレンジのソースが絶妙にうまく絡みます。箸休めでこのレベル。オーベルジュの看板に偽りなしとようやく確信(笑)

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そしてそろそろメイン。お魚は鱸のグリルにカリフラワーと長葱のピュレソース。魚のグリルの香ばしさとマッチしたソースの完成度に再びびっくり。魚自体よりもソースの見事さが印象に残ります。

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お肉はA5ランク黒毛和牛のヒレ肉に菊芋の煮込み、揚げたチンゲン菜を赤ワインソースでまとめたもの。こちらも肉が主役ではなくあくまでもアレンジの妙を楽しめと言わんばかりの組み合わせ。しかもA5ランクの和牛の上にチンゲン菜を堂々と載せてくるアレンジは意表をつくもの。もちろん味は絶品。参りました。

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そして、ご飯はイタリア産のトリュフご飯に牛蒡と人参のお吸い物。前日弓ヶ浜で金目鯛の炊き込みご飯にノックアウトされたばかりですが、このトリュフご飯、これまた絶品で2夜連続ノックアウト。 もちろんトリュフご飯を食べる前に香りを楽しみ、「ん〜〜〜っん」とピアニッシモでつぶやきイタリア人になりきったのは言うまでもありません(笑)

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そしてようやくデザートまでたどり着きました。お酒もスパークリングに赤、白いただいていい気分。ここの料理は和とイタリアンの素材と手法を生かしたコースとありましたが、イタリアンでも北イタリアのセンスの良いイタリアンというか、ソースの使い方はフレンチに近いもの。素材の香りを組み合わせてアレンジする力、そして盛り付けのセンスも見事なもの。都内の高級レストランでもここまでのところはなかなかありません。まさに料理とワインを楽しみ、そして温泉に入って寝るだけという極上の体験ができる、これぞオーベルジュと言っていいでしょう。いやいや素晴らしい夕食でした。

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気づいてみるとそろそろ20時。前日に続き2時間の夕食でしたが、あっという間に感じる優雅な時間でした。この日は12月29日。宿の中はすでにお正月の準備が整っていました。

部屋に戻り一休みして、温泉へ。この日は男性が古代檜風呂。熱めの塩化物泉にどっぷりと浸かってのんびり。なんだか仕事を慌ただしく終えて、そのまま旅に出ましたし、喪中ゆえ年賀状の準備もせず正月の用意も特にしていないので、年末なんだという実感も希薄。部屋でつけたテレビの番組が年末特番なのを見て、ああ年末なんだな〜と感慨にふける始末。まあ、のんびり旅行できることに感謝ですね。



翌朝、目が覚めて外をみると、この日も幸いいい天気です。いよいよ12月30日。

もちろん、朝風呂に出かけてしゃっきり。この日は男風呂は石造り大浴場。前日レストランは大にぎわいでしたが、朝風呂は貸切状態。のんびり熱いお湯を楽しみました。というかこのお風呂、壁際から滝のように源泉が流れ落ちてくるんですが、そこに近ずくと温度が上がります。もちろんあえて無表情のままじわじわと温度の高い方に近づいてちょうどいいところでニンマリ。変態かもしれません(笑) 熱い湯は上がった後の爽快感が違います。

いつも通り部屋で支度をしているうちに朝食の時間。8時ちょうどに前夜のレストランの同じ席に行きます。

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朝食も我々の名前と日付が入ったメニューが置かれていました。すでに小鉢、サラダ、フルーツジュースが並んでいます。

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小鉢はご飯のお供。梅干しやイカスミ塩辛、釜揚げしらす、昆布の佃煮、もずく酢、自家製ふりかけなどが並び、早くもご飯が欲しい気持ちが煽られます(笑)

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そしてスタッフが運んできたのが白木のお重に乗せられたご飯と干物。

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お重を開けると中身も豪華。前日夜はそれほどボリュームがあったわけではありませんので、この朝食はいいですね。温泉卵に生ハム、鰤の幽庵焼き、小松菜、鶏ハム、里芋煮、茸佃煮と少量づつですが、こちらもご飯が進むものばかり。写真には写ってませんが、これに和牛肉どうふに寄せどうふまでつきます。もちろん食欲をそそる味付けに舌鼓。ご飯もペロリといただきます。

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デザートがパンナコッタなのがオーベルジュの矜持でしょうか(笑) 朝食のデザートらしく薄味でこれまた美味しゅうございました。

朝食を終えて、いつものように荷物をまとめてチェックアウトです。古い温泉街のため宿の周りは道も細く、宿の玄関前はあまり広くありません。前夜は満室ということで車が14台ぎゅーぎゅーに詰めて駐車しています。チェックアウト時にスタッフの人が車をじゅんくりに動かして玄関前につけてくれました。

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いやいや、くつろげましたね、この宿。流石に人気の宿だけあって、建物は古いですが、部屋は綺麗でお料理と温泉は最高。機会があったらまた泊まりたい宿です。東京近郊の方には湯河原は近いのでオススメです。



さて、宿を出たのが9時半くらい。この日は旅の最終日のため、東京に戻るばかりです。いつもほぼ無計画というかほぼアドリブで立ち寄り先を決めながらの旅。湯河原温泉から海岸沿いに出ると勝手知ったる道。ということで勝手知らない山の方に進んでみることにします。湯河原の温泉街の道をぐんぐん上り、立派な構えの高級旅館の数々をやり過ごすと芦ノ湖方面に抜ける湯河原パークウェイという有料道路があります。ここは初めて通る道ということで、そのまま進むと国道1号に合流。ここからは勝手知ったる道ということで、箱根新道経由で小田原方面に下ります。行き先はいつも寄る、我々夫婦が勝手につけた通称かまぼこコングロマリット、鈴廣かまぼこの里。

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ここは伊豆方面に出かけた帰りにお土産を買いによる施設です。最近では1月2日、3日に行われた箱根駅伝の往路4区から5区、復路6区から7区の中継所として有名ですね。ドラマの起こる場所です(笑)

ここでいつも干物やかまぼこ、お酒などを買って帰るんですね。干物は新鮮で美味しいので、ここで買うことにしています。着いたのは10時すぎくらいでしたが、年末の週末とあって大混雑。駐車場も危うく入れないほどの混雑ぶりでした。お土産というか正月の食料補充的な買い物を済ませて、かまぼこコングロマリットを後にします。

そろそろ温泉もいいなという頃合いでしたが、嫁さんが先日テレビで放送していた大山に行ってみたいということで、大山詣でに出かけることにしました。

かまぼこの里のすぐ脇にある小田原厚木道路の入り口から高速に入り、Google Mapsの導きにより平塚インターで降ります。

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インターを降りてすぐに目に飛び込んできたのが富士山。刈り取りが終わった田んぼから眺める晴天に輝く白銀の富士。この旅は天気に恵まれました。Google Mapsに誘導されるまま田んぼの中を爆走。小田急の伊勢原駅の脇を通ってぐんぐん進んで、大山の入り口、大山ケーブル駅の下の駐車場に着きますが、ケーブルの駅に近い大きな駐車場は満車。隣のコインパーキングも満車。ユーターンして戻ろうとすると、その脇のお土産やさんのオジサンが満面の笑顔で手招き(笑) お土産やさんに停めさせてもらいました。駐車料金は同じでしたね。

私が大山に来たのはおそらく小学生くらいの時。何度か来た記憶がありますが、あまりに昔でほぼゼロに近い状態。最近見たテレビの情報の方がよほど鮮明です。駐車場のオジサンから「20分登るとケーブルの駅があるので気をつけて行ってらっしゃい!」と、またしても満面の笑顔で見送られて、大山詣でに出発です。前日の大室山同様、腹ごなしの修行も兼ねていることはもちろんです(笑)

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登り始めると石段が次々と現れます。ここは「こま参道」と呼ばれ、342段あるそう。木材が豊富なこの地域で大山詣でのお土産にこまが名物だったことからこま参道の名がついたとのこと。階段の蹴上には登るにつれてクイズが出されます。運動しながら考えることが認知症予防につながること踏まえた施策でしょうか(笑)

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昔は賑わっていただろうこのこま参道も、今はレトロな感じ。登るにつれて両側にお土産やさんが並んでいていい雰囲気。こまやさんもあり、名物の豆腐料理の店もあります。金比羅山とは参道の幅が違いますが、風情は似た感じ。

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お正月になると初詣で賑わうことでしょう。あと2日です。

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大山観光電鉄:大山ケーブルカー公式ホームページ

車を停めた麓のお土産やさんのオジサンの予言通り(笑)、20分でケーブルカーの大山ケーブルカー駅に到着。このケーブル、昭和31年に運行開始と結構な歴史があります。ケーブルカーなので2台の車両がケーブルでつながれ、中間点ですれ違いながら往復運行する仕組み。20分に1回の運行ということで、往復切符を買って出発時刻を待ちます。車両はピカピカですが調べると2015年に交換しているとのこと。こま参道では人が少ないとは感じていましたが、出発時刻になると車内はほぼ満員。

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登り始めると結構な急勾配でなかなかの迫力。しかも直線かと思いきや僅かにカーブしていて、ケーブルが外れないのかと興味津々。途中大山寺駅のところで上り車両と下り車両がすれ違います。自動運転で運転手なしでも運行可能かと思ってましたが、この大山寺駅で降りる人、乗る人それぞれ上り下り車両で乗降が双方終わったタイミングで出発するので、有人運転は必須。出発間際に駆け込んでくるお客さんがいたりして、通勤電車と変わりませんね。なんとなく社会科見学的思考回路のスイッチが入りました。

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そうこうしているうちに終点の阿夫利神社駅に到着。出発地点の標高が400m、この阿夫利神社駅の標高が678mということで278mをケーブルカーで登ったことになります。

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駅を出て下界を見下ろすと、遠くは相模湾まで一望できます。

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駅から僅かに歩くと阿夫利神社の下社へ続く石段に出ます。

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登り切るとこんな感じ。

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今一度下界を一望。写真が小さくてわかりにくいですが、江ノ島もはっきりと見えます。江戸時代に大山詣でが庶民の間で広く行われていた理由がわかった気がします。広い関東平野をこれだけの眺望で一望でき、お参りもできるというのが人気の秘訣だったんでしょうね。今でも眺望の魅力は変わりません。

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大山阿夫利神社

喪中なんですが、すでに修善寺にお参りしちゃってますので、せっかくここまで来たので阿夫利神社にもお賽銭を投げ、手を合わせます。まだ年末、初詣ではありません(笑)

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12月ということで年越の祓で茅の輪がありました。茅の輪にかけられたしめ縄にはカラフルな紙垂。鳥居もシルエットになって印象的な景色。

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よく見ると拝殿の下に「神泉大山名水」と書いた札があり、拝殿の地下に入れるようになっています。入ると湧き水が流れており、なんとなくパワースポット的扱い。さらに奥に進むと燈明が並んでいました。

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母親の葬儀を終えてしばらくで、嫁さんのお父さんが肺炎で入院し、この旅の直前に退院はしたものの、まだまだ体力が落ちた状態故、「病気平癒」と書かれた段に燈明を一つ灯して合掌。神頼みというやつですね。

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外に出ると眩しいくらいの青空。朱塗りの社殿と抜けるような青空が見事なコントラスト。いい気分です。この脇から大山の山頂の阿夫利神社上社に至る階段があり、90分の歩程で大山を制覇できますが、山頂制覇は次回に回すことにいたします(笑)

ということで、この旅共通のテーマである腹ごなし(笑)に、お参りまで済ませて、大山詣でを終え、下界に降ります。

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もちろん帰りもケーブルカー(笑)

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途中に大山寺があるのですが、こちらも次回に回すことにして、ケーブルカーで楽々下山。下りは眺望もスリリングです。あっという間(約6分)に麓に着きました。往きと同様、こま参道をのんびり歩いて降りていきますが、時刻はそろそろ13時。しっかり腹ごなしをしたので、旅館の朝ごはんも完全に消化しました。つまり腹が減ってきたわけです(笑)

こま参道には名物の豆腐料理屋さんが並んでいましたので、なんとなく構えが立派だった駐車場に近いお店に入ってみることにします。

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食べログ:和仲荘

立派な門構えに看板には「大山とうふ料理発祥の店」とありなかなか由緒正しそう。

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入ると玄関も立派。大きな造りの生け花が格式高い感じ。どうやら満席のようですが、5分ほどで席に案内されました。

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特に下調べもせずに入りましたので、大山とうふ料理とはいかなるものか興味津々。お品書きには3品コース、5品コース、7品コースとあり、とりあえず3品コースと茶そばを注文しました。

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ほどなくして、1品目が運ばれてきました。こちらは胡麻豆腐。わさびと伽羅蕗が添えられています。口にするとなかなかの風味の濃さと滑らかな舌触り。なるほど豆腐料理を謳う店と納得。

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続いて2品目は山かけどうふ。山芋、各種山菜、わさびをのせ、土佐醤油をかけたもの。こちらも要は冷奴なんですが、豆腐自体が実に風味豊か。

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そして3品目が蒸しどうふ。これも要は湯豆腐的なものなんですが、豆腐にエノキや卵を合わせて、それにネギやレモンの風味を加えていただくもの。この皿で初めて暖かいもの。沁みます(笑) やはり豆腐を美味しくいただくことを考え抜いた伝統のメニューということで、これはなかなかのもの。

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最後に茶そばをいただき、これでそれなりにお腹いっぱい。しかも大山に登った後に精進料理をいただき、身が清められたような気分になるから不思議です。いい昼食でした。

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玄関先でお勘定を済ませて、お店を後にしますが、もう目の前が駐車場。車を停めたのとは別のお土産やさんでお土産を物色。買い物を終えてその先の車を停めてあるお土産やさんのところまでトコトコ歩いて行くと、我々に気づいた店のオジサンがまたしても満面の笑顔で出てきます。何台も停めてありますが、お客さんの顔をちゃんと覚えていて、最後まで笑顔で見送ってくれました。

時刻は14時。この近くには七沢温泉というアルカリ性ツルツルお肌になる美肌の湯で有名な温泉があり、そこによっていこうかと嫁さんと相談しましたが、帰路は年末の上りとはいえ土曜日で渋滞の可能性もあるため、この旅はこの辺で終わりにして、帰ろうということになり、帰途につきました。

厚木から東名高速に乗り、幸い渋滞もせず自宅近くの東名川崎インターまでスイスイ。もちろん下り車線は帰省ラッシュの渋滞予測のピーク日ゆえ大渋滞。その渋滞を横目に帰った次第。自宅には早めに到着してのんびりできました。

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帰ってから小田原かまぼこコングロマリットで買ったイナゴをつまみに、、、

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同じくそこで醸造しているビールを開けて一息。はあ、いい旅でした。

今回の旅は、本当に直前までなんの計画もせず、1泊目の宿からのメールを見て思い立った旅行。その割に、2泊とも料理も温泉も楽しめ、いろいろあった一年の疲れを癒すことができました。途中に書きましたが、ほとんどの場所が母親と行った場所だと気づき、いつものことながら、センチメンタルジャーニーだったという次第です。

毎度のことながら、本題のハイドンの記事よりも書くのに時間がかかってしまい、はや、1月中旬。この間旅行記を書きながら新譜や中古盤をいろいろ品定めをしておりますので、まずはそれらのアルバムのレビューからブログを正常化したいと思います。いつもながら駄文にお付き合いいただきありがとうございました。





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【番外】年末の伊豆紀行(その2)

その1へ

伊豆旅行の1日目。石廊崎で雄大な太平洋の大海原を眺めてのんびりして、この日の宿である弓ヶ浜の温泉旅館に無事到着です。

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南伊豆弓ヶ浜温泉くつろぎのお宿花さと

こちらは2018年2月に叔母、友人と4人で泊まって料理も温泉もなかなか良かったということで、再訪したもの。1年経たずにまた来たことになります。というのもその1の冒頭に書いた通り、年末に空きありとのメールが届いたので、ドタバタとしていた中、温泉もいいなと思わせてくれたのがきっかけです。

到着したのは宿に知らせた16時ドンピシャ。アドリブで色々立ち寄ったにしては旅程通り。いつもながら優秀な添乗員です(笑)

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年末の28日ということで、ほぼ満室ですが、通されたのは3階の角部屋。部屋に案内され、お茶を入れてくれましたが、お茶菓子はいちご大福。お昼は中伊豆吉奈温泉のベーカリーで軽めでしたので、ちょうどお腹が減っている状態。温泉前に甘いお饅頭は実にちょうどいい感じでペロリと平らげます。

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窓の外、弓ヶ浜に注ぐ青野川方面を見ると夕焼け空が輝いています。

ということで、まずは2階にある温泉に行ってみます。こちらの温泉は塩化物泉。ほんのわずかに褐色がかっていて、舐めるとかなりしょっぱいです。掛け湯をしてざぶんと浸かってしばしまどろみます。静かな浴室にトロトロと掛け流しの温泉が注がれる音だけが響くなんとも言えない時間。朝からのドライブの疲れが抜けましたね。

部屋に戻ってやおら冷蔵庫からビールを取り出しグビリ。食事まで待てません(笑) いやいや風呂上がりに冷えたビールはいいですね。たまりません。

そして、ビールの余韻を楽しんでいるうちに18時。夕食の時間です。



夕食会場は1階。階段をトコトコ降りて、食事をとる広間に入ると、準備万端整っていました。前回泊まってているので勝手がわかっています(笑)

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卓上にはお品書きが置かれ。すぐに食前酒の梅酒が運ばれてきます。 部屋で食前前酒(笑)のビールをいただいていますので、すでにいい気分なので、梅酒が沁みます。

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ということで、お酒は日本酒をメニューから選びました。静岡清水のお酒、臥龍梅の純米吟醸。

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最初の一皿は胡麻豆腐にウニのあんかけと伊豆牛のローストビーフ。ウニの香りがあんかけに封じ込められて淡い味わいでしみる感じですが、わさびがちょっと添えられていて締まります。ローストビーフはジュレが乗せられておりこちらも淡い味わい。

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そして椀物はれんこん餅と白身魚で魚は金目鯛。出汁の風味に金目の脂が乗ってこちらもいい感じ。日本酒が進みます。

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地魚のお造り。マグロの赤身にカンパチ、そして金目鯛。もちろん新鮮で、カンパチも金目も実に美味い。さらに日本酒が進みます(笑)

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この日のコースはアワビ、伊勢海老、伊豆牛ステーキから一品選ぶコースということで、私と嫁さんでそれぞれアワビと伊勢海老をセレクト。アワビは焼くと柔らかくなるということで、焼いていただきます。所謂残酷焼きというやつで、まさに身悶えているところ。動画にすればよかったですかね。この後剥がして切ってもらいますが、これが実に柔らかい。コリコリした刺身もいいんですが、アワビのステーキは美味いです。

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そしてこちらは伊勢海老。もちろんお造りで。ぷりぷりとした身がたまりませんが、どうもこちらと目が合っているような気がして、、、 頭は後で味噌汁になります。

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続いて金目鯛と冬野菜のせいろ蒸し。蒸すことで野菜の甘みと風味が強くなってこちらも実に美味い。

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アワビも伊勢海老も並んだんですが、前回美味しかったのでサザエもつけちゃいました。前回は超巨大なサザエでしたが、あれはS級サザエというらしく別物。今回は普通の大きさ。つぼ焼きは焼いてから刻んで味付けがされて蓋がされているんですね。うちでもたまにつぼ焼きをするんですが、ビロロンと引っ張り出して丸ごとかぶりついていただくスタイル。旅館の一手間が旅気分を盛り上げます。

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伊勢海老のグラタン。グラタンというほどチーズが強くなく、茶碗蒸しを焼いたような食感で、海老の風味が活きてます。

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次々と供される料理に舌鼓を打つ間に日本酒が空いたので、お酒のメニューから飲んだことのない伊豆大島の御神火(ごじんか)という麦焼酎を追加。これがびっくりするほど香り高い。あんまり美味かったので、帰ってから近所の焼酎の品揃えの良い酒屋で探すと、、、

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ありました! 宿ではラベルは見られませんでしたが、なかなか味わい深いデザイン。「独特な味 香り」とまで書いてありますが、その通り、芋に負けないインパクトがあってしかも上品な香り。これは気に入りました。値段も手頃、オススメです。

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ようやくご飯に到達。金目鯛の土鍋仕立てという炊き込みご飯。もちろん、これまでの皿の数々でお腹も満ちているんですが、この炊き込みご飯、これまた実に美味い。土鍋から少量よそって終わりにしようかと思いましたが、あまりの美味さに土鍋を空っぽにしちゃいました。酒も魚も飯も絶品、昇天いたしました(笑) 

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先ほどお造りをいただいた伊勢海老もいい出汁が出てました。

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最後はラフランスのアイスクリーム。アイスの香りもこれまでの料理とのハーモニーを考えて選んでいるよう。前回同様食事は伊豆の美味しいものを和風にまとめた完成度の高いメニューで味も絶妙。非常に満足度が高いですね。

時計を見るともう20時。1時間くらいかなと思っていたら2時間も経っていました。料理が供されるタイミングも悪くなく、スタッフの皆さんの説明も親切で接客も実に丁寧。アワビもさらりと刻んでいただきとっても楽しめました。帰りに帳場の暖簾越しに「美味しかったよ」と女将に声をかけて部屋に戻りました。

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部屋に戻ると、布団が敷かれていてごろり。床の間には水仙と食事処の横でも売られていた陶器のランプシェードを使った照明が置かれていてなかなかいい雰囲気。夜になって部屋が暗くなるとランプシェードを通して壁に映る光がいい雰囲気になるわけです。

しばらくのんびりして、再び温泉に浸かり、この日は休みました。



翌朝は目が覚めると、外は晴天。この日も天気には恵まれそうです。早速朝風呂につかってしゃっきりしてから、荷造りなどをしていると8時。朝食の時間です。

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前夜と同じ1階の食事処に行くと、テーブルには食事が並んでいました。前夜の食事はご飯を全部いただきヴォリューム満点でしたので、このシンプルな朝食は絶好(笑) 鯵の干物に卵焼きなどですが、この小さめの鯵の干物がまたしても実に美味い。朝から日本酒を頼みたくなりましたが、もちろんこの日も運転手ゆえ我慢。もちろんペロリと全てたいらげました。

昨夜はお酒もほどほどだったので、朝は体調万全。ということで、1日目の宿を後にします。ここはまた来てもいいですね。



せっかく弓ヶ浜に来たので、浜に出るべく、車ですぐ近くの浜に向かいます。

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弓ヶ浜はその名の通り弓のように弧を描く白浜が美しい海岸。夏は伊豆でも最も美しい海水浴場として賑わいます。この日も絶好の青空。

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朝日が眩しいですね。

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駐車場にはここの主のような猫がいて、ちょっと構っても知らんぷり。しばらくするうちに斜面にゴロンとしてこちらに腹を向けて寝てしまいました(笑)



さて、前日から各所で水仙が咲いていましたので、このところ毎年行っている爪木崎に行ってみることにします。毎年1月に水仙まつりが開催されているのをみて出かけているので、ウェブを調べてみると水仙まつりはなんと12月20日から始まってました! 暖冬なんですね。

弓ヶ浜から下田方面に向かい、 下田港を経て爪木崎までゆっくり走って30分ほど。爪木崎のいつも停める海岸のすぐ脇の駐車場には朝10時前にも関わらず車がすでに多数、賑わってました。

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いつも通りアロエも満開。アロエの花はちょっと熱帯風でエキゾチックな感じ。

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そして水仙も予想通り満開! 湾中に水仙の香りが充満しています!

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海も例年通り素晴らしく綺麗。この先の坂を登ると爪木崎灯台。この坂に来て母親のことを思い出しました。以前はこの坂を一緒に登って灯台を見に行ったんですが、2回前の2017年の1月には坂を登りかけたところで断念。1回前の2018年の1月は車椅子になってしまい、旅行には同行せず、ショートステイでお泊まりでした。この旅、気づいてみると母親と出かけたところばかり立ち寄っていることに気づいた次第。知らぬうちにセンチメンタル・ジャーニーだったわけです。

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岬に出てみると前日の石廊崎同様、雄大な太平洋の大海原と険しい地形が目に焼き付きます。遠方に伊豆大島もくっきり。ああ、あそこで前夜飲んだ美味しい御神火(焼酎)を作っているのかと感慨深いです(笑)

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そして爪木崎灯台。おそらく石廊崎が伊豆最南端の灯台でしょうが、灯台としてはこちらの方が高さがあって立派な感じ。

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メンテナンス用の入り口。プレートには昭和12年4月1日と記載されています。建築後80年以上経っているにしては非常に綺麗に保たれていますね。

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灯台から戻るには、先ほど登ってきた坂を降りて海岸に出る道とまっすぐ爪木崎の西側を見ながら帰る道がありますが、西側を見ながら帰る方には柱状節理という特殊な地形を見られるところがあります。柱状節理についてはこちらをご覧ください。

伊豆半島ジオパーク:爪木崎の俵磯

以前は素通りしていたんですが、柱状節理の看板のあるところから階段を降りて西側の磯に出ることができました。ブラタモリでやったかどうかは知りませんが、太古の火山の溶岩の噴出後冷える時に入った特殊な亀裂によって六角柱の集合のような磯ができたのを間近でみると、この岬の成り立ちがわかり、なんとなく感慨深いですね。

しばらく岩場を歩くと駐車場に戻る階段がありましたので戻って車に乗り込み、先に進みます。

爪木崎から下田港方面に戻って、爪木崎の入り口、柿崎交差点を右に曲がって東伊豆道路、国道135号線を北上します。白浜を過ぎて眺めが良いのでいつも寄る尾ヶ崎ウィングで一休み。

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ここへ来るのは水仙の時期なのでいつもアロエが咲いています。ちょうど真東を向いているので遠くに伊豆大島。条件反射的に再び御神火の香りが脳内に漂います(笑)

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そして南を望むと白浜越しに先ほどまで散策していた伊豆半島の爪木崎方面が見えます。なんとなく写真を撮って、すぐにまた北上。この先は河津、今井浜と続きますが、そろそろ温泉が恋しくなってきました。ここで、ちょっと前にテレビで放送していた今井浜の立ち寄り湯を思い出して、行ってみることに。



国道135号で今井浜の東急ホテルを過ぎたところに、その立ち寄り湯の看板があり、海沿いの道に折れます。着いたのがこちら。

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舟戸の番屋

ここは初めてきました。ウェブサイトを確認すると以前はサンシップ今井浜という日帰り温泉施設で、平成26年に現在の施設になったとのことで、聞き覚えがなかったのは最近できたかだったのでしょう。テレビで絶景露天風呂の映像が流れて気になっていたもの。

ということで駐車場に車を止めると、すでに温泉に入ったであろう人がベンチに座って談笑しております。どうやら人気の施設のようです。建物に入るとそこには温泉はなく、生簀や売店、食堂があるだけ。そこで入浴券を買うようです。入浴料はなんと300円でした。

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あとで調べてわかったんですが、こちらは河津町観光協会の施設。ということで料金も安いんでしょう。ちなみに生簀には前夜お目にかからなかった特大のサザエ(S級サザエ)がうようよ(笑)

露天風呂は建物を出てちょっと登ったところ。

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登る途中の眺め。前日からずっと見てきている伊豆の海。左には三角形の利島が見えます。

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脱衣所に入ると温泉分析書が吊るしてありました。ここは源泉掛け流しで近くの温泉の混合泉。源泉温度は60度以上。ネットで調べてみるとナトリウム-塩化物温泉とありました。

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すでに先客がありましたので、写らないようにパチリ。露天風呂は大海原の真ん中にあるような素晴らしい開放感。このロケーションは見事ですね。しかも温度も高めで実に気持ち良い。日光と海風をあびながらのしばしの湯浴み。最高ですね。

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上がって嫁さんを待つ間に隣の港をウロウロ。ちなみに上がってきた嫁さんは売店で「ニューサマーオレンジドリンク」なるもの買ってきて、湯上りにゴクリ。悪くありません(笑)

あとで調べるとこの舟戸の番屋でも色々食事が用意されていたんですが、行った時は気づかず。伊勢海老ラーメンとか干物や海鮮のバーベキューなどかなり本格的。今度行った時はここで食事をしてみようと思います。



さて、時間は12時少し前。舟戸の番屋から近くでご飯にありつけそうな場所といえば伊豆稲取くらいということで、稲取のお昼にありつけそうなところをiPhoneで検索。前の晩海鮮料理をたらふくいただいていますので、ラーメンなんかが良いだろうということで稲取でラーメン屋さんを探し、Google Mapsに目的地を設定して出発。

今井浜から稲取へは車で10分程度。国道135号から稲取漁港に入る看板に促されるまま、稲取の街に入って、しばらくで目的のお店はありました。目の前でお店の入り口を見ると何やら張り紙が。出前が忙しいのでお店は開けませんとあります。お店が忙しいので出前はできませんならわかるんですが、、、(笑)

仕方なく再び検索して美味しそうなラーメン屋さんを探し、今度は海岸沿いのお店に行きますが、こちらは29日(土)は営業していないようでした。ちょっとモチベーションが落ちてきて、3軒目を検索して、ようやく営業中のお店に出会いました(笑)

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食べログ:かっぱ食堂

どうやら人気店のようで、店内の席はほぼ満席。幸い待たずに入れましたが、我々のあと来たお客さんはちょっと待たされていました。お店の作りはラーメン屋さんというより喫茶店。窓際の席に座ってメニューを見るとチャーハン類にラーメン類が並び、やはり中華料理屋さんであるようです。喫茶店のように感じたのは厨房が階下にあり、料理はリフトで運ばれてくるので、中華料理特有の匂いも忙しそうな厨房も見えないからでした。嫁さんがネットで肉チャーハンが名物であるとの情報を得たので、肉チャーハンにチャーシューメンを注文。これが、若干失敗でした(笑)

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チャーシューメンは予想通り。美味しくいただきました。

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肉チャーハンは、なぜか全体が炒められているのではなく、薄味の卵チャーハンの上に餡掛け炒めの肉が乗っているんですね。さながら中華丼のごとき風貌。しかも山盛り(笑) 前日もかなりのヴォリュームの食事だったので体は過栄養状態(笑) この肉チャーハン、稲取名物らしく、このお店が発祥とのことで味はもちろんですがスタミナ満点。ユニークさという意味でもよく考えられたメニュー。これを出されては残すわけには行かず、もちろん完食。嫁さんと半分ずついただくんですが、当然半分以上私に回ってくるのが定め。ということで、さらに過栄養状態が悪化した次第(苦笑)



美味しくいただいたかっぱ食堂を後にして、稲取の海岸線をぐるっと一回りして、稲取を後にしました。さらに北上を続けますが、若干動きが悪くなった気がする体には運動が一番ということで、昼食後の腹ごなしには登山を選びました(笑)

稲取から、135号を北上、白田、熱川、北川、大川、赤沢、伊豆高原とやり過ごし、伊豆グランパル公園の角を左折。そう、大室山です。

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伊豆高原大室山登山リフトオフィシャルサイト

大室山には割と最近来たことがありますが、いつのことだか記憶も曖昧。リフトで登ったあと、火口の周りを一周できるはずです。ちなみに、先ほどまでいた海沿いは、晴天で陽の光を浴びていると暖かかったんですが、グランパル公園から少し内陸に入ると霜が降った跡があり、大室山のリフトの駐車場まで来るとかなり冷えてます。

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リフト乗り場に結構な人が並んでおり、やはり人気スポットのようです。斜面には霜というより雪が降った後のように白いものがちらほら。高度が上がると温度も下がりますね。

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しばらく並んで順番がきて、乗り込むとグイグイ高度を上げていくのは気持ちいいですが、如何せん寒いです。リフトは大室山の北側にあり日陰のせいもあるでしょう。

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頂上駅に着くほんの手前で、スピーカーから、「ハイ!、写真とりま〜す!、カメラの方を向いてハイ、チ〜ズ!」と声がかかります。すると、数分も経っていないのに頂上駅で降りると、我々の写った写真がすでに出来上がっていてスタッフが歩み寄ってくるという早業。いやいや商売が進化しています(笑) もちろん記念写真をいただくという年頃でもないので、華麗にスルー(笑)

もちろん、この好天下、お目当てはこの景色です。この写真は北を望んだもの。眼下には先ほど車を停めた駐車場に、隣接するゴルフ場を見下ろします。

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そして遠くには、伊東市街の先に真鶴半島が見えます。この日の宿は真鶴半島の内陸にある湯河原温泉。まだ先ですなぁ〜(笑)

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そして南を望むと、大室山火口とその先には火口沿いに登っていく人たち。皆さんなぜか左回りで登っていきます。火口の底は平坦になっていてアーチェリー場になっています。なかなかうまい土地利用方法。すり鉢の底なので矢が飛んでも火口を飛び出さないという寸法なんでしょうね。

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火口を一周する道は舗装されていて快適。と思うのもしばらくのうちで、歩き始めは比較的平坦ですが、徐々に勾配がきつくなってきて、最高地点までは結構な上り坂。一応腹ごなしの運動のために大室山まで来ましたので、ある意味予定通りです(笑)

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火口を半周回って最高地点に到達して、先ほど到着した頂上駅を見下ろします。斜めに降りていくのが山頂駅からアーチェリー場に降りる道。

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また少し歩いて、目を少し西に向けると、雲がかかっていますが富士山が望めます。いやいや、この旅は本当に天気に恵まれています。

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そして、火口を一周回って、再びリフトの駅に戻り、そのまま下降。歩いたのは30分ほどでしたが、肉チャーハンの消化には絶好の運動でした(笑) 寒かったので、体温維持のためにもカロリーを消費したことでしょう。リフトは登る時には長く感じたものの、降りるときは早く感じるものです。あっという間に降りて運動終了。

ちなみに嫁さんは体が冷えたので甘酒を買いに行くということで売店に行って甘酒をゲットしましたが、おまけでお饅頭が付いてきました。腹ごなしに行ったという意味を打ち消す見事なお土産。もらってくる方ももらってくる方ですな(苦笑)



時刻は14時半くらい。そろそろこの日の宿を目指す時間です。宿がある湯河原温泉まで1時間少々ですが、途中渋滞もあり、16時くらいに宿に着くにはいい時刻。大室山から、再びグランパル公園の入り口まで戻って135号線を北上。途中川奈の手前でちょっと渋滞して、そのまま伊東を抜け、宇佐美を抜け、網代、熱海を素通りして、熱海海洋自動車道に入り、湯河原駅の近くまでノンストップで進み、そこから内陸にGoogle Mapsの指示の通りスイスイ入っていきます。温泉街に入って、だいぶ奥に進んだところにこの日の宿はありました。

旅は続きます。



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【番外】年末の伊豆紀行(その1)

昨年11月に嫁さんと叔母と友人の4人という摩訶不思議なメンバーで京都旅行を計画していたものの、母親が亡くなりキャンセルとなったまま、葬儀や諸手続きに明け暮れ、クリスマスは四十九日などでドタバタと過ごしてきました。私の仕事の方も12月27日が年内の仕事納めだったんですが、12月の最終週の仕事中に今年2月に行った伊豆の旅館から年末の空きがあるとの案内メールを受け、思いつきで、年末は温泉に行くのもいいなと思い嫁さんにメールで尋ねてみると「それはいいわね〜」と好感触。ここ数ヶ月緊張が続いてきましたので嫁さん孝行というミッションもありすぐにネットで予約を入れ、28日から旅行に行くことが決定。そうこうするうちに、嫁さんが翌日も宿を取り、本当に思いつきで12月28日から2泊3日の旅に出ることになった次第。

ということで、いつも通りだらだらとした旅行記にお付き合いください。



12月27日(木)に仕事を終え、翌28日(金)に予約したのは伊豆下田の弓ヶ浜の宿。年末の週末で、帰省ラッシュに引っかかると大変ということで、ネットでいろいろ調べてみると、帰省ラッシュは29日の土曜から本格化ということで28日はまだ通常の交通量とのこと。場合によっては超早起きして明け方に出発するくらいと思っていましたが、これなら普通の時間に出発で良さそうということで、27日は普通の時間に就寝。朝も仕事と同じ時間に起きて、やおら出発です。

朝起きると天気は快晴。旅行に出かけるときには朝6時くらいまでには出発するのが常ですが、目的地も伊豆とさして遠くない上に渋滞の心配もないということで、余裕の7時過ぎ出発。予定通り、どこも渋滞なく自宅から近くの東名川崎から高速に乗ります。

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東名高速に入って、少し走ってもう少しで町田というところ富士山がほんのちょこっと頭を出したところで、嫁さんが「富士山〜!」と叫びiPhoneを取り出しパチリ。青空に真っ白に雪をかぶった富士山が映えますが、本当にほんの少し見えるだけでインパクトがあります。

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しばらく走るうちに富士山の姿もだんだん大きくなり、大井松田までくるとバッチリ山の姿が見えるようになります。車内から富士山を眺めるのは、旅に出るときには毎度のこととはいえ、やはり富士山の姿は霊験あらたか。雲がかかって見えないことも多いのでこの日は幸先良い感じです。

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しばらく走って、御殿場のすぐ手前の足柄PAで休憩。流石に富士山の麓、裾野も雄大です。

しばし休んで、再び東名。御殿場を過ぎて新東名に入り、いつも通り長泉沼津で新東名を降り、伊豆縦貫道を南下。ここは何度も来ているので勝手知ったる通りなれた道。三島、函南、長岡、大仁と下って、修善寺まできて、そうだ久々に修善寺に行って温泉にでも入ろうということで、修善寺で降りました。車内で嫁さんに修善寺の以前入った温泉の営業時間を調べるようにと伝えると、iPhoneで検索して、「24時間!」と返事があり、さすが温泉地と唸って温泉横の駐車場に車を停めます。

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駐車場の横には修善寺温泉を流れる北又川。

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お目当ての温泉はこちら。温泉に入る前に修善寺にお参りに行くことにします。

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修善寺の山門前の植え込みをよく見ると水仙が既に満開ではありませんか! ここ修善寺で水仙が12月に満開ということは毎年1月に訪れている爪木崎はとうに満開ではないかと思います。今年は暖冬なのだと改めて認識した次第。

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修善寺に直近に来たのは調べてみると2013年の秋。この年は母親の喜寿のお祝いに叔母と4人で伊豆旅行に来たとき。5年ぶりの再訪ということになります。年末とはいえ朝10時前なのでまだ人影もまばら。境内は掃除が行き届いていて、好天もあって穏やかな心地になります。

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水屋に流れる水は湯気がたっていて温泉。流石温泉地です。まずは本堂にお参りしますが、喪中なのにお参りしてよかったのか、後から気づき嫁さんと顔を見合わせますが、ここまできてお参りしないのも失礼と勝手に思い込み良しとしました(笑)

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境内には凛々しい顔立ちの柴犬が繋がれていました。近寄ってもこちらの存在を完全に無視してきりりとした顔つきで座っています。大物です(笑)

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境内で目についたのが、この掲示。「急くな、休むな、夢を追え」 身にしみますな(笑)

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修善寺にお参りして、今は入浴できない川沿いの独鈷の湯をやり過ごして、車を停めた駐車場の横の筥湯に行ってみると、まだ営業時間前。営業は12時からとなっています。おそらく嫁さんが見たのは、入れない独鈷の湯の方だったんですね(笑)

それではということで、少し散歩してみることに。国の登録有形文化財になっている新井旅館の脇を通って、川沿いに竹林の方に行ってみます。

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少し行ったところに赤い橋があり、これが桂橋。

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橋を渡ったところの垣根に咲く白の山茶花。葉の周りがギザギザなので椿ではなく山茶花ですね。

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そして有名な竹林。こちらも人が少なくていい感じです。

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竹が青空に映えます。

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竹林を抜けたところにある、石庭のようなところですが、散った紅葉と椿の花がうまい具合に配置され不思議な模様を描いています。

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竹林を抜けて赤蛙公園の脇まで行って駐車場までのんびり戻ろうとすると、何やら歓声が聞こえます。どうやら餅つきをしているよう。修善寺の高級旅館あさばの玄関先でのことでした。

温泉には入れませんでしたが、修善寺の温泉街を小一時間散歩して旅行気分を味わいました。



さて、なんとなく温泉に入りたい気分でもあり、散歩でお腹が減りつつもありする中、どうしようかと嫁さんに尋ねると、お昼が優先とのご裁定。ということで近くにランチスポットに向かいます。

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東府や Bakary&Table

ここは修善寺からちょっと南下したところにある吉奈温泉東府や。ここは2013年と2015年の2度ほど泊まっているお気に入りの旅館。宿には泊まっていますが、このBakery&Tableは初めて。同じ系列の芦ノ湖畔の元箱根にあるBakery&Table箱根も一度行っています。妙高高原の赤倉観光ホテルも含めて系列で何回か行っているため勝手知ったる感じです。

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ここは足湯に入りながら食事ができるのが売りですが、外は寒いので中の席を取り、ベーカリーランチセットのスープセットとカレーセットを頼みました。

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セットはパン3種類にサラダにスープかカレー、そして飲み物が付いているだけなんですが、パンもなかかな美味しくメニューもカジュアルでいいですね。

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造りはまさにベーカリー&テーブル。パン屋さんにテーブルが付いただけなんですが、お店の造りがなかなかいい雰囲気なので、お客さんもずいぶん入ってました。この系列のお店は空間設計がうまいですね。

のんびり昼食をいただいたんですが、この時点で11:30過ぎくらい。そろそろ温泉が恋しくなってきました。そろそろ修善寺の筥湯も営業を始める時間ですが、戻ってまた駐車料金を払うのも癪なので、以前一度きているこちらに寄ってみました。



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湯の国会館

こちらも2013年の伊豆旅行の時に立ち寄って良かったところ。食事をいただいた吉奈温泉から少し戻って、西伊豆への分岐がある出口交差点の少し北にある温泉施設。なぜか併設の喫茶店が「キッチンエビセン」と不思議な名前のお店(笑)。喫茶には立ち寄っていません。

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ここは源泉温度が高いので、お湯もぬるくないのでいいですね。ナトリウム硫酸塩泉ということで、ほんのり硫黄の香りが漂います。内風呂でしっかり温まって、露店風呂と外にある薬草風呂に入りますが、露天風呂もぬるくなくていいです。中に戻るとサウナに水風呂があるではありませんか! ということでサウナと水風呂を2往復してしゃっきり。水風呂は後から調べると水ではなく低温の温泉でしたね。いやいや温泉はいいです。しばしのんびりしてドライブの疲れが抜けました。

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外に出ると温泉タンクがあり、ガソリンスタンドよろしく温泉スタンドになっていて1リットル1円! 需要があるんでしょうね。



スッキリしたので、先に進むことにします。目的地は下田ですので、このまま下田街道を南下するか、西伊豆に出るかですが、まだ時間が早いので西伊豆方面に行ってみることにします。

先ほど通った出口交差点から西伊豆方面に進み、30分ほど走ると土肥港に出ます。

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西伊豆の海に出て、あまりに天気がいいので、土肥から岬一つ越えたところでちょっと車を停めて海に出てみます。北の戸田方面の岬の上にちょっとだけ富士山のてっぺんが見えるんですね。

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なんとなく消化不良感が残ったので、すぐ先の西に突き出たカーブの脇に車が停められるところがあったので、再び降りて竹林の隙間から見える富士山をパチリ。やはり好天の西伊豆から望む富士山はいいですね。

さて、この時点で13時過ぎ。好天の中西伊豆を南下し、恋人岬をやり過ごし(笑)、賀茂、安良里、田子、堂ヶ島、仁科と風光明媚な西伊豆の街をやり過ごして松崎まできました。そろそろもう一風呂浴びたい気分になってきました。この辺りまで来ると昔入った大沢温泉とかが視野に入りますので、とりあえずGoogle Mapsに宿をセットして先に進むことにします。

松崎で下田方向に行く分岐がありましたが、Google Mapsの指示は直進。ということで直進します。イメージは婆娑羅峠経由で途中で大沢温泉に寄るという流れでしたが、進んでみるとどんどん道が細くなり、道路標識では蛇石峠と出てきます。昔下田方面から西伊豆に出る際にレンタカーのカーナビの指示で通ったことがある記憶が蘇りました。この道は車のすれ違いも厳しい細道で峠を越える道。いったん戻ろうかとも思いましたが、まあ近道ということでそのまま進むことに。

もちろん、すぐにクネクネ道に入りますが、それを知ってか交通量は少なく、峠ですれ違ったのはたった1台。クネクネしながら峠を越えて南伊豆に入ります。下賀茂温泉まで来るともうこの日の宿はすぐそこ。ということで温泉に入らずに宿の近くまできましたが、まだ時間は早いため、どうしようかと思って逡巡。せっかくここまで来たので、伊豆半島の最南端石廊崎に行ってみることに。

石廊崎にはだいぶ前に嫁さんと来ていますが、その時は遊覧船に乗って海から眺めたんですね。その前に来たのはおそらく中学生くらいの時、父親の勤め先の保養所が下田の外浦にあったのでそこに良く来ていた時に石廊崎にも来た記憶がありますが、もう朧げ。

宿のある弓ヶ浜の入り口を素通りして、やおら石廊崎方面に進みます。しばらく海沿いを走り、石廊崎の道路標識に促され左折すると、遊覧船の発着所のある港に車を停めます。年末なんですが遊覧船はお休み(笑) ということで歩いて石廊崎に行ってみることにします。車を停めたところから上り坂が続き結構な距離を登ります。歩いて来たのは中学生以来。こんなに歩いた記憶はありません(笑)  しばらく登ると新しく駐車場を整備中でした。

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そこからしばらく進んだところに、遥か昔に見た石廊崎灯台がありました。よくいく爪木崎に比べるとアプローチが険しい分、観光地としては集客が難しいかもしれませんね。

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灯台の脇の細い道を進むと太平洋の大海原を望む岬に出ます。この時点で15時過ぎ。傾き始めた太陽は晴天もあってまだまだ眩しいですね。海のうねりを見ているとなんとなく朗らかな気持ちになります。

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岬の突端。灯台が突端ではなく、その先まで行けます。かなりの崖っぷち度合い(笑)

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階段を降りていくと御社があり、石室神社というそうで、Wikipediaによると、文武天皇大宝元年(701年)に初めて堂が建てられたそう。現在の社殿は明治34年(1901年)に再建されたもので、海上安全や商売繁盛、学業成就の神として、また伊豆半島の先端に位置する景勝地として名高いとのこと。鳥取の三徳山三仏寺投入堂もそうですが、よくぞこのアクロバティックなロケーションに建物を建てたものです。

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石室神社から岬の突端に進めます。

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突端に出てみると、こちらにも御社が。こちらは溶岩の岩に作られた御社で、先の石室神社とは別の熊野神社。石廊崎は海底火山の溶岩流の噴出でできたとのことでこのような地形になったんですね。そして、ここはこの先にある神子元島に流された恋人に火を焚いて連絡を取り合っていたお静という女性が無事恋人と結ばれたとの伝説に基づき、お静が火を焚いた場所に御社が作られたとのこと。ということで、御社には「縁結びの神」と書かれているわけです。

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目の前には神子元島を始め、伊豆諸島が一望できます。

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しばし海を眺めてぼんやり。時刻は15時半くらい。そろそろ宿に向かうことにして、15分ほどの道を今度は下りながら駐車場に戻ります。車に乗り込み、ものの20分くらいでこの日の宿に到着。途中温泉には入れませんでしたが、予定通りです(笑)

旅は続きます。



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【番外】夏の栃木・福島・新潟温泉紀行(その5)

その1へ)

この旅2泊目の裏磐梯の宿、ホテリアアルトでは北欧趣味の静かな環境で美味しい食事を楽しみました。のんびりと休んで命の洗濯を終え、この日は新潟は湯之谷温泉郷へ向かいます。昨夜のあいにくの雨が嘘のように青い空に恵まれた朝。ホテリアアルトから車を出してすぐのところにこの日の最初の目的地がありました。

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公益財団法人 諸橋近代美術館

ホテリアアルトのはす向かいと言ってもいいくらい近くにある諸橋近代美術館。ダリの世界的なコレクションで知られる美術館ということで、ウェブサイトのURLもなんと、http://dali.jp。この辺りには何度か来ていますが、毎回素通りしていました。せっかく近くのホテルに泊まったということで寄ってみることにしたもの。

諸橋記念美術館は、福島の二本松のスポーツ用品小売業ゼビオ株式会社の創立者諸橋廷蔵(もろはしていぞう)が収集した美術作品を公開するために設立した美術館とのこと。ご覧のように広々とした敷地に、池を前にかなり立派な建物が建っています。気になって調べたところ、設計は最高裁などを設計した岡田新一とのこと。ホテリアアルトの垢抜けた感じと比べると、だいぶ野暮ったい感じはしますが、創設者が中世の馬小屋のイメージでとの希望で建てられたもので、お金がかかっているのは間違いありません。この日も平日ですが、庭園のメンテナンスに随分な人数が働いていました。

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入り口には創設者の諸橋廷蔵のレリーフがありました。この方、事業で財をなし、シュルレアリズム、特にダリの細密画に興味を持って収集を始め、現在この美術館には絵画、彫刻、版画など330点ものコレクションがあり、これは米国フロリダ州のダリ美術館、ダリの生地、スペインのカタルーニャ州フィゲラスのダリ劇場美術館に次ぐ規模とのこと。

ということで館内に入ると、メインのホールにはかなりの数のダリの彫刻が展示されています。展示の説明には、創設者が昭和50年にフィゲラスのダリ美術館でダリの作品に出会った時の興奮と、その後作品の収集を開始し平成3年に東京のダリ展の後、そこに展示されていた37点のダリの彫刻を幸運にも入手できたことなどが書かれており、それがこの美術館の設立につながったことなどが触れられていました。まさに創設者の並外れた芸術への興味がこれだけのコレクションを誇る美術館となったことがよくわかりました。

思い出したのが、島根の安来にある足立美術館。こちらも創設者の足立全康が、たどん売りからはじめて事業で財をなしたというか、横山大観の作品への強烈な興味から収集を始め、日本有数のコレクションと世界で最も優れた日本庭園を誇る美術館として今も観光バスが毎日列をなして立ち寄る人気スポットになっていること。

共通するのは並外れた芸術への興味。自身で稼いだお金を芸術を通して社会と地域に還元して一代でこれだけのものを作り上げた熱意に感服です。足立美術館で最も感動したのは、横山大観の作品でも枯葉1枚落ちていない完璧に手入れが行き届いた日本庭園でもなく、最後に掲示されていた足立全康の略歴のパネル。ど田舎の1たどん売りだった人間が大観への興味で日本一の大観収集家となったという記録の発散するエネルギーに圧倒されました。

そしてこの諸橋近代美術館も同様。ダリへの興味から同じように世界有数の美術館に至る経緯は、この美術館に収集されている美術品の素晴らしさ以上に人を感動させるものだといえるでしょう。それがよくわかるのが、この美術館のコレクションのもう一つのキーになるイギリスの現代画家パメーラ・ジューン・クルック(Pamela June Crook)の作品。私も今回のこの美術館で開催されている企画展の「Dear Ms.Crook 〜パメーラ・ジューン・クルック展〜」でその存在を認識した人ですが、世の中にはあの「キング・クリムゾン」のアルバムのカバーアートによって知られている人。このP.J.クルックが無名の頃、ダリの作品の収集でロンドンを訪れた際にたまたまその個展を一目見た際に、一瞬にして気に入り、その個展の全作品を買い上げ、以後P.J.クルックの作品もこの美術館の重要なコレクションになっています。世界の名画を収集するコレクターも美術館も山ほどありますが、これほどの1人の作家への偏愛こそが、山ほどある美術館と差別化ポイントとなり、その道で名を為しているわけですね。

展示されている作品については先にリンクしたウェブサイトから色々見ることができますが、展示の目玉はダリの大作絵画「テトゥアンの大会戦」です。絵画自体もものすごいエネルギーを放つものですが、絵画の書かれる経緯、様々な素材を組み合わせてこの大作に構成されるダリの試行錯誤の経緯が丁寧に解説されており、一見の価値があります。学生時代に最初に海外旅行でマドリードのプラド美術館を訪れた際に見たピカソの「ゲルニカ」にも圧倒されましたが、シュルレアリスムの巨匠、ダリのこの「テトゥアンの大会戦」もそれに劣らぬ傑作だと知った次第。

この諸橋近代美術館、ダリやP.J.クルックの素晴らしいコレクションを通して創設者の生き様が伝わる素晴らしい美術館です。この日の朝までの観光気分が1時間ほどの美術館訪問ですっかり吹き飛びアートな気分に切り替わりました。

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外に出ると陽が高くなりましたが、若干雲が増えてきた感じ。

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広い敷地を駐車場まで歩いて戻ります。敷地内の緑はよく手入れされています。ふと脇を見るとハート型の葉っぱの木。これは桂の木ですね。

車に戻るとアチチな状態。エンジンをかけてクーラーで車を冷やしていざ出発です。この時点で時刻は11時くらい。ホテルを出てからたいして移動したわけではありませんが1時間の美術館歩きで朝食の腹ごなしも済んで、そろそろどこでお昼をいただくかを考えねばならない時刻。ここは裏磐梯。昨日候補にしていた喜多方ラーメンが射程距離だと嫁さんに伝えると、「それだ!」と一瞬で合意。と言うことで、喜多方を目指すことにして美術館を出発しました。

ここ裏磐梯から喜多方へは、桧原湖南岸をぐるっと回って国道459号線経由で約1時間ほど。時間的にもちょうどいい感じです。美術館からしばらくはホテルや別荘が並ぶ高原ですが、しばらく走って桧原湖の周りに出ると森の中を走る感じ。ここ桧原湖から北上すると白布温泉を経由して米沢に至ります。そちらにも食指がそそられますが、今回の旅ではここが北限。桧原湖西岸から喜多方に向かう国道に逸れ、なだらかな道で山を越え、大塩裏磐梯温泉を抜けて喜多方市街に出ます。市街をGoogle Mapsの指示に従って走って到着したのがこちら。

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食べログ:食堂なまえ

ここは2015年の夏、母親と叔母づれで東北旅行に行った際に立ち寄ったお店。その時食べログで喜多方ラーメンで評価の高い店を探して立ち寄ったんですが、その時の味が忘れられず再訪したもの。小さなお店ですが、この日もお客さんが途切れず、酷暑の中皆さん注文は中華そば。もちろん私たちも中華そばを注文。

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程なくして出てきた中華そば。これが旨い。太めの縮れ麺が喜多方ラーメンの特徴ですが、そんなことはどうでも良く、染み渡るようなスープの旨味と腰のある麺、ちょろっと浮かぶネギまで完璧なバランス。嫁さんも顔から「旨い」オーラが滲み出ています。外の暑さを忘れて中華そばに舌鼓。いやいやわざわざ来た甲斐がありました。

もちろん外に出ると酷暑。車もアチチ。急いでクーラーのメモリを最大にして、車を出します。喜多方まで来ましたが、ほかに観光することもなく、この食堂なまえを堪能して十分元が取れました。



と言うことで、この日は新潟は湯之谷温泉郷を目指します。湯之谷温泉へは磐越自動車道から関越に入って小出までいく超大回りルート、磐越で新潟県に入ったところで一般道でいくルート、柳津、金山、只見と抜けて田子倉湖経由で行くルート、そして檜枝岐まで会津を下り、尾瀬をかすめて奥只見湖経由で行くルートと主に4ルートあります。最初の高速で超大回りするのが一番時間がかかりませんが、それもシャク。色々考えてどうしようかと思っているうちに、そういえばそろそろガソリンを入れなければと思いながら喜多方市内を流しながらガソリンスタンドを探します。

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広い国道を走っていると思っていたところだんだん道が細くなりいつの間にか田んぼの中(笑)。周りを見渡すと喜多方の北にそびえる山々が青空に映えて見えます。いい天気。

だいぶ田舎な感じになって、ガソリンスタンドがありそうもない雰囲気になっちゃいましたので仕方なく、次に栄えていそうな会津坂下を目指すことにして、道路標識を見ながら適当に道を選んで進みます。

なんとなく田子倉湖コースで行こうと思って国道49号線、越後街道を進んで行くと、ようやくガソリンスタンドを見かけたのが会津坂下インターの交差点の近く。セブンイレブンに寄って、すぐ先のガソリンスタンドでようやくガソリンを入れて落ち着きました。田舎では早めに給油しておかないとガソリンスタンドに巡り会えないリスクがあることを再認識(笑)。ガソリンを入れて再び越後街道を西に進み、西会津に差し掛かったところで道の駅を発見。

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道の駅にしあいづよりっせ

昼は喜多方ラーメンだけでしたので、嫁さんがソフトクリーム切れを起こしたのが寄るきっかけ。なんですが、この「道の駅にしあいづよりっせ」に車を停め食堂に入ってみると、例のソフトクリームのオブジェはあるものの、食堂には人がいるものの、そのコーナーに人はなし。ということで入ってはみたもののソフトクリームにはありつけず、会津のお土産を少しばかり買って出ました。

車に戻って改めて地図を確認すると、この経路だと田子倉湖に行くにはちょっと回り道だと気づいた次第。ということで、すぐ近くの西会津インターから磐越自動車道に乗ってとりあえず新潟方面に行くことにしました。

磐越道に乗ると、予想通りガラガラ。ほぼ1車線で時折追い越し用に2車線となる道路を快適にドライブ。このまま新潟まで行って関越で戻ってもいいのですが、かなりの大回りになるため、新潟の手前の安田インターで降りて、あとはGoogle Mapsに仕掛けた目的地へ行くための指示に従い一般道を突き進みます。

Google Mapsの指示はかなりアグレッシブ(笑)。広い通りから田んぼの中の畦道に入れという指示が頻繁に出て、その通りに行くとなるほど信号をいくつもスキップして快適。五泉市をかすめて抜けたところで農道に入り、以降は一般道といってもほとんどが広域農道(笑)になります。加茂、三条と抜けてたどり着いたのが栃尾。我が家の食卓には栃尾の油揚げが頻繁に登場することもあって、栃尾には格別の関連があります。ということで、栃尾について道の駅に再び立ち寄りました。

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道の駅ルート290とちお

喜多方を出たのが12時くらい。そしてこの栃尾の道の駅についたのが15時くらい。途中で少し休憩したもののロングドライブでした。ご想像の通り、ここでようやくソフトクリームにありつけたので嫁さんも満足げ。ここで少し休んでお土産などを買い込み、本日の宿を目指して出発です。

ここから湯之谷温泉郷までは、あと1時間ほどの距離なので、最後の力を振り絞って運転です。栃尾からは守門岳の麓を巻いて田子倉湖経由できた時の只見線沿いにでて、只見線に沿ってからは真っ直ぐ南下して小出市街に出ます。小出からは奥只見湖目指して東にぐんぐん進んで行くのみ。そして奥只見ダムに向かう奥只見シルバーラインとの分かれ道をやり過ごして、しばらく行くと。目的地の湯之谷温泉郷にただりきました。

これまで走ってきた国道352号線沿いに宿の看板を見つけ、「入口」と書いてある方向に入りますが、どうみても車一台通れるかどうかの道。入り口には「歓迎すずらん通り」とあり、温泉街のメインストリート(笑)ですね。車が通るのがはばかられるような温泉街の道をそろりそろりと進んで坂を下って行くと、今度はさらに細い道を左折するよう促す立て看板が! 言われるままに左折してさらに下って行くと、本日の宿がありました。

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友家ホテル

この日の宿は温泉街の細道の奥にある友家ホテル。道すがら建物は築50年は経っているでしょうか。かなり年季の入ったものですが、一歩中に入ると色々と手が入ってます。

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しかも手の入り方がちょっと変わってます(笑)

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照明やインテリアは旅館というよりカフェ風。車を停める際に出てきてくれたご主人らしき人がそのモダンテイストの仕掛け人らしき風情。宿の予約はいつも通りネットの評判の良い宿をとっており、この宿も食事、温泉が良いとのことと、この辺りは何度かきているものの泊まったことがなかったので選んだ次第。

チェックインして部屋に案内されますが、エレベーターはなく階段で2階へ。ロビーも部屋も別館です。

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階段の踊り場にも妙にアーティスティックなオブジェがおかれていて、このホテルのセンスがだんだん見えてきました。

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部屋に入ると、内装は改装したばかりとみえて、非常に綺麗。エントランスの雰囲気とは異なり純和風。

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奥の部屋は今風にベッドですが、何やら照明が変わってます(笑)

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窓を開けてみると、目の前には佐梨川。対岸には大規模な旅館が見えますが、こちらもだいぶ年季が入ってますね。

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佐梨川の下流方面。やはり川のせせらぎは気持ちいいもの。チェックイン時にこの宿にはお風呂が4つあって1つは工事中で、それぞれ貸切風呂になってますとのこと。ということで、まずはこの日の200kmのドライブの疲れを癒すべく温泉にいってみることにします。

部屋を出て、階段を降りて、ロビーを通り過ぎて最初に向かったのが宿の一番端にある本館の貸切り露天風呂。

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ところが生憎貸切中。貸切露天風呂の前のスペースもライブラリーになっていて、なんだか雰囲気も無理やりモダンに誂えてあります。

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仕方なく廊下を引き返して途中にあった川見の湯治湯扇風呂へ向かいますが、廊下に置いてある照明器具もかなり自己主張の強いもの(笑)

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扇風呂と隣に龍神の湯というのがありますが、龍神の湯が工事中。

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入ってみるとなるほど扇型(笑) 温泉はなんと熱め! これはいいですね。あとで聞いたところによると普段は隣の龍神の湯と温泉を共有しているので温度は低めになってしまいますが、工事中でお湯をこちらの扇風呂に集中させているので熱いのは工事中のみとのこと。奇遇ではありますが熱い湯好きの我々には良い結果でした。泉質は単純泉で無色透明ですが、実に柔らかい湯あたりで肌に染み込むような感じで悪くありません。

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オケと椅子もケロリンで雰囲気満点(笑)でした。

せっかくなので、ロビーのある別館の地下にある大浴場の庭園風呂にもいってみます。

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部屋に行く階段を今度は地下に降りて行くと、またまたインパクトの強い照明が。掛けてある書は昔ながらものですが、この照明でなんとなくキッチュな感じが際立ちます。

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大浴場というだけに脱衣所は広々。お客さんが多い時には貸切りにはしていないようです。

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浴室も昔ながらの石風呂で大きな石を積み上げたり、石灯籠があったりと伝統的なものですが、床は細かい石の研ぎ出しになっているなどちょっと手が入ってます。お湯は先ほどの扇風呂よりは温度が低く旅館の風呂としては適温。

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そして外には季節営業の野天風呂。こちらは流石にぬる目ですが外の風がきもちいいですね。カラフルなタイル貼りがモダンな感じになっています。見上げると年季の入った別館の建物が見えます。

2つのお風呂をはしごしてドライブの疲れも取れました。大浴場から上がってふと横をみると、湯上り処と書いた部屋があるではありませんか。湯上り処とは似つかわしくないポップなBGMが大音量でかかっていますが、それもそのはず。

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BGMを流していたのはMcIntoshのアンプにRolandのPAシステム。

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しかもここは元大宴会場だったのでしょうか、広々としたスペースに中央に卓球台がおかれているのはいいんですが、その上にはミラーボール(笑) この取り合わせの妙に唸ります。

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なんだかよくわかりませんが、ソファーが置かれ、壁一面におかれた本を読んで過ごすことができるようになっています。

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畳敷きもこうしてみると新鮮。

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壁一面の本は漫画もたくさんありました。ロビーや廊下、この湯上り処と、まるで美大生が実験しているようなファニーな感じがしますね。これもご主人の趣味なんだと想像。



十分休まったところでそろそろ夕食の時間です。

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夕食は部屋食です。トレイには達筆というかアーティスティックな筆使いのホテルのロゴ。自己主張は忘れません(笑)

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女将さんの手料理が自慢の宿ということでしたが、これまでの古い宿の雰囲気をガラッと変えるように手が入っていたので、どのような夕食になるかスリル満点でしたが、供される料理は純和風の落ち着いたものでした。塩辛に南蛮漬け、胡麻豆腐、漬物などが並びます。ある意味予想を裏切るスリルがあって万事面白いです(笑)

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塩辛が出てきては冷酒を頼まないわけにはまいりません。地元の酒、巻機を注文。やはり米どころの酒だけあって米の旨みが感じられます。

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こちらが茄子にゼンマイなどを合わせたもの。こちらは家庭料理風によく味が染み込んでいい味。酒が進みます。

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お造りもオーソドックス。鮮度、分量とも申し分ありません。もちろん酒がさらに進みます。

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そしてこちらが焼き魚の中にウニが入ったもの。これは面白い。

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火をつけられていた鍋はあさり蒸しでした。添えられたエノキからいい香りがします。

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そして魚は稚鮎の塩焼き。やはりこんがりと焼かれていて香ばしい。酒が進まないわけがありません。

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駄目押しのように今度は和牛のステーキ。ただし量が適度なので問題ありません。

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ご飯はもちろん魚沼コシヒカリ。ゆばの味噌汁に香の物と、ちゃんと食欲中枢を刺激するものが並びます。

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最後はシャーベット。

夕食は実にオーソドックスな和食で味も申し分なし。インテリアが変に期待させますが、部屋でテンポよく運ばれる夕食をいただける宿は少なくなってきただけに、落ち着いて食事をいただけるのはいいですね。



お腹も満ちて部屋でのんびりした後は温泉です。夕食前にトライして貸切中だった本館の貸切り露天風呂にいってみます。こちらは川沿いに小さな浴槽がある露天風呂ですが、お湯もぬるめで、肝心なことにシャワーからお湯が出ません。これでは体を洗えませんので早々に退散して、大浴場の方にチェンジ。

大浴場はもちろんシャワーからお湯も出ますのでのんびりお湯に浸かって体を洗ってスッキリしました。なんとなく気になっていた湯上り処ですが流石に夜も遅くなって電気も消され、BGMも流れていませんでしたので素通りして部屋に戻りこの日は休みました。



翌朝は川のせせらぎで目を覚まします。もちろん目覚ましに前夜に入って温度が高かった扇風呂に行きシャッキリ。荷造りなどをしながら朝食を待ちます。

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朝食もオーソドックスなもの。食事はどの品も美味しいですがやはりコシヒカリの旨さが印象的でしたね。

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部屋に戻って荷物をまとめて出発する前に改めて見てみるとオーソドックス(笑)

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寝室も別に変わったところはそれほどありません。

この友家ホテル、建物はかなりの古さですが、部屋が十分綺麗で、しかもゆったりと部屋食が楽しめる上、ロビーや廊下などは無理やりモダンな印象に仕立てているところが、踏み込みすぎて面白いところまで行っているので、実に愉快。チェックアウト時に改装は自分たちでやっているのかとご主人に聞くと、その通り、自分たちでまずやってみて、どうにもならなくなって大工さんを呼ぶことが多いとのこと。建物の古さが欠点どころか面白さの元になっているのが斬新でした。

1泊目の星野リゾートの界川治、2泊目のホテリアアルトと名旅館が続き、3泊目はちょっと冒険でしたが、結果実に面白い宿でした。ということで、この日は曇り気味の中ホテルを出発します。



ホテルを出たのが9:00前くらい。この日は東京に戻るだけですので、時間に余裕があります。ということでこの辺りでこの時間にやっている温泉を探すと、いい温泉がありました!

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駒の湯山荘

友家ホテルから車で10分ほど奥只見湖の方に入ったところにある駒の湯山荘。ここはだいぶ前に檜枝岐から樹海ラインで新潟に抜けた際に立ち寄って入ったことがあります。温泉と言ってもぬる湯で有名な温泉。ネットで調べると日帰り温泉の入浴時間は8:00からということで、朝から日帰り受付とは嬉しい限りです。看板をみると「日本秘湯を守る会会員」と書かれていますが、その頭に「元」と書かれた板が打ち付けられています。大人の事情で会員ではなくなったんでしょうね。

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宿の入口で日帰り入浴お願いしますと声をかけると、「ここは初めてですか?」と聞かれ、「だいぶ前に一度来たことがあります」と答えると、「じゃあ冷たいお湯なのは知っているわね(笑)」とにこやかに答えてくれました。お金を払っていざ入浴です。

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日帰り入浴は女性用の入口と混浴用の入口があり、女性用の入口にはトカゲが門番のように佇んでました(笑)

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まだ朝の9:00過ぎということで先客はなし。私は混浴用の方に入ります。浴槽の中央に噴き上がる源泉。湯温は32、3度ということで、身を沈めると気持ちいい感じ。しばらく入っているとポカポカします。脇に高温浴槽がありますが、加温浴槽に入る必要全くなし。温泉に浸かったり、ヘリに腰掛けたりして冷泉を楽しみました。そうこうしているうちに、おじさんの団体が入ってこられましたので、場所を譲り上がった次第。夏とはいえ、山の中の涼やかな風が流れるだけあって湯上りも爽やか。そして何よりお肌が一段とすべすべに感じます。これはいいですね。

嫁さんもすでに上がっていて、お肌すべすべになって喜んでました。

さて、この後は東京方面に適当に寄り道しながら戻ろうということで、車を走らせ、前日泊まった友家ホテルの脇を通り過ぎて小出まで出て、後は国道17号三国街道を南下して行きます。小出、浦佐、五日町、六日町と17号を南下して行きます。お昼は越後湯沢あたりでと思いながら南下して行きますが、六日町に差し掛かったところで嫁さんが道路の看板に敏感に反応します。ちょうど六日町のアーケードの中ほどに左に曲がると「坂戸城址」との記載があり、なんだかわかりませんが、気になるので行ってみようということに。

伏線は淡路島の洲本城でしょう。昨年淡路島に旅した際に、アドリブで立寄った洲本城址が思いの他良かったので、しがないお城も見所ありと大脳皮質に刻まれていたのかもしれません(笑)

こちらはさして興味はありませんでしたが、案内看板に従って行ってみることにしました。17号から左折して、2、3度折れて魚野川を渡ると、いきなり「坂戸城」と書かれたホテルに出くわします。まさかこれかと思いきやそんなはずもなく、前を通り過ぎてしばらく行くと坂戸城址の駐車場がありましたので、車を停めます。

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駐車場の脇には「国指定史跡 坂戸城址」の説明書きがありました。この先に坂戸山という標高634mの山があり山頂に坂戸城本丸、麓に平時の住居跡があるそう。この坂戸山の山頂は三国街道を見下ろせるということで、城を築く地の利があったんでしょう。またこの城は長尾政景や上杉景勝の居城として名高とのこと。駐車場には結構な数の車が停まっていましたが、どうやらこの坂戸山のハイキングにきているようで、我々が着いた10:30頃にはすでに山歩きを終えて降りてきて汗を拭う人もいました。この説明書きには六日町にある日帰り温泉施設「銭湯湯らりあ 源泉掛け流し」との看板がかけられていて、ハイキング客の取り込み意欲満点な感じ(笑) ということで山頂まではともかく少し登ると長尾政景墓所と上杉景勝・直江兼続の生誕碑があるとのことで、そこまで登ってみることにしました。

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駐車場の横には鳥坂神社という神社があります。

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神社自体は坂戸の産土神(うぶすながみ)で創立もわからないそう。

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流石に直江兼続の生誕地だけあって、車止めには「愛」の文字が。

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駐車場からなだらかな道を登って行くこと5分くらいで、少しひらけたところがあり「坂戸城址」の石碑が目につきます。

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その横に修復中の石垣がありますが、このあたりはお城がなくなった後植林が進んで鬱蒼たる林になってます。

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そして、その少し先に上杉景勝・直江兼続生誕碑がありました。直江兼続は少し前に大河ドラマで取り上げられたのでその活躍は何となく把握していますが、イメージは俳優の顔が刷り込まれてしまいますので、それでいいのかちょっと反省。こうして石碑をみると実在の人物であったと改めて昔に想いを馳せた次第。

この先の山頂まで行くと汗だくになってしまいましたので、史跡見物を終えたということで駐車場に戻ります。

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駐車場から出ると、先ほどは気づきませんでしたが、すぐに坂戸城の堀の跡のような池があり、睡蓮が咲いていました。これも昔を思わせる遺構ですね。



さて、嫁さんの思わぬ発見からの寄り道でしたが、この地の歴史に触れた感も残り、なかなかいい寄り道でした。この時点で11時くらい。後は越後湯沢に向かいますが、山歩きをしたので温泉に入りたくなりました。

六日町から越後湯沢までは30分ほど。17号線をどんどん南下して高層リゾートマンション群が見えてくると越後湯沢です。越後湯沢に共同浴場はいくつかありますが、お湯がいいのでいつもここに寄ります。

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湯沢温泉外湯めぐり:山の湯

湯沢の温泉街の北の端にある共同浴場の山の湯。ここに来るのは何度目でしょうか。おそらく10回近く来ていると思いますが、お気に入りの温泉。

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湯沢の中でもお湯の鮮度はここが一番。また温度が熱めなのも私好み。熱いといっても45度くらいなのでそれほどでもありません。滔々と注がれるお湯はほのかに硫黄の香りがする若干青みがかったお湯。このお湯が絶品なんですね。じっくりあったまっては少し冷ましてを繰り返し、最後は冷たい水をザブザブとかぶってクールダウン。いやいや極楽浄土です。

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このクールダウンした後に風に当たるのが最高に気持ちいい。いやいや疲れが抜け、腹が減って来ました。

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いつもはこの後坂を下って湯沢の温泉街に出るのですが、温泉内の掲示物にこの上に、雪国に出てくる裏山があるというこで登ってみることにしました。雪国を執筆した高半旅館は隣ですが、入口は反対側。ところが当時の入口は山の湯側にあったとのことで、雪国の中にもそのくだりが書かれています。

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登ったところにある湯元薬師堂。

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周りには道祖神などがたくさん置かれています。

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石段の途中からは湯沢の街が見下ろせます。

山の湯には何度もきているものの、この裏山は初めてでした。車でさらに進むと高半旅館の駐車場に出ます。高半も昔泊まったことがありますが山の湯と同じ源泉を使っているのでいいお湯が楽しめるんですね。



さて、お腹もぐっと減ってきたので、向かったのはこちらもおなじみの店。

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ラ・ロカンダ・デル・ピットーレ岩原本店

越後湯沢からすぐそこにある岩原スキー場にあるピッツェリア。越後湯沢の街中から岩原スキー場への急坂を登る間にこんがり焼けたピザのイメージが脳内に充満。

と、と、ところが、この日は水曜、なんとピットーレの定休日でした(涙)

今まで休みの日に当たったことは一度もなかったため、警戒心というかリスク管理的思考回路ゼロでした。ということで、先ほど登った急坂を下って、湯沢市街に戻ります。どうしようかと思案した上で出した結論は駅構内に行ってみること。越後湯沢に来るときは車ばかりなので、最近駅構内が綺麗になっているという噂(笑)を実証すべく、駅の駐車場に車を停めることにしました。

CoCoLo湯沢

駅ビルはCoCoLo湯沢という名前で、新幹線の越後湯沢駅のガード下が駐車場。駐車場から階段を登るとがんぎどおりという賑やかなフロアになります。食事をするところは色々ありましたが、せっかく新潟にきたのでへぎそばをいただくことにして入ったのがこちら。

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食べログ:越後十日町小嶋屋 越後湯沢店

東京にも支店があるへぎそばの小嶋屋。風呂上がりなのでまずはビールと行きたいところですがぐっと我慢してノンアルコールビールです。

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頼んだのは天ぷらへぎそば。二人ともお腹が減っていたのであっという間に平らげました。

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越後お酒のミュージアム ぽんしゅ館 越後湯沢店

このCoCoLo湯沢、お土産やさんは山ほどあって、腹ごなしにお土産やさんでいろいろ物色。一番食指をそそられたのがこちら「ぽんしゅ館」。中でも500円で新潟のお酒の利き酒ができるコーナーは食指をそそられますが、これは車できたら楽しめませんので残念ながらパス。いろいろ物色して、ワインやお酒などを仕入れてランチやら買い物終了。

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最後にぽんしゅ館の端っこで売っていた「糀ソフトクリーム」をいただきます。ソフトクリームを売っている横には巨大なつるし雛が。照明の当たり具合も見事で実に華やか。ソフトクリームで嫁さんも気分上々。これにて越後湯沢を後にすることにしました。



後は本当に東京に戻るだけ。湯沢インターで関越自動車道に乗り、一路東京を目指します。この日は夏休み前の平日ということで渋滞もなく途中赤城パーキングエリア一休みして練馬まであっという間に到着。一般道で東京の喧騒を味わいながら無事自宅に帰りつきました。

今回の3泊4日の旅は久しぶりに夫婦2人での旅。それぞれ個性的な宿と温泉、ダムなどを散策しながらのんびりとお休みを楽しむことができました。帰ってから写真などを元に記事を書くのはいつものことですが、いつも通りだいぶ時間がかかってしまいました。なんとなく書いておくと旅の記憶もしっかり残るのと、母親への報告もできますので書くモチベーションもなくはないですね。

さて、気づいてみると7月も末。この状況で月末恒例の記事も書きにくいので、7月と8月はひとまとめにして8月末にベスト盤を選びたいと思います。旅から帰ってからもアルバム収集は結構なペースで続けていますのでネタはあるんですね〜(笑)

熱い夏ですが、読者の皆様も夏バテ、災害などにお気をつけください。だらだらと番外記事が続きましたことお詫びいたします。次の記事より正常化いたします!



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Daisy


Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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(2019年3月31日)
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