【番外】2020新春伊豆紀行(その2)

その1へ)

このところ毎年訪れている伊豆下田の爪木崎。今年も水仙のいい香りを楽しむことができました。

ここ爪木崎から宿のある弓ヶ浜までは車で30分もかかりませんので、もう1箇所立ち寄ってみることにします。

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伊豆半島ジオパーク:龍宮窟

伊豆下田には良く来ている私も最近まで知らなかった観光スポットである龍宮窟。吉永小百合さんが出演したJRの大人の休日倶楽部のCMで有名になり、人気スポットになったようです。

車を停めた駐車スペースのすぐ横に階段があり、降りてみます。

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降りたところはこんな感じ。海に向かってトンネルがあり、上部は大きく開けています。この龍宮窟、海沿いの崖に波の侵食でくぼみが出来、その後天井が崩落したことで出来たものとのこと。普通にみると観光スポットですが、ここに吉永小百合さんが立つと、幻想的な風景に一変するわけです(笑) CMプランナーの腕の見せ所ですね。

よくみると右上に手すりが見えますので、この上にも登れるようです。

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自然に崩落したとのことですが、壁面は斜行する地層と菱形をした造形が不思議な模様を形成していて、実に興味深いですね。この洞窟ですが、水際は落石の危険があると言うことで、柵が張られ近づくことが出来ないようになっています。

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先ほど降りてきた階段を登って、外に戻ります。すると、先ほどは気付きませんでしたが、上に登る階段があるので登ってみることにしました。どうやら先ほど下から見た手すりのところ、つまり洞窟の先の端まで行けるようです。

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自然に崩落して出来たものだけあって、地盤は岩というよりも崩れやすい土のよう。海沿いに手すりがつけられていますが、これから徐々に崩落していきそうな感じがあり、少々スリリング。

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海を見渡すと先ほどの爪木崎灯台と同様、広い大海原が広がり実に気持ち良い景色。左下の岩場で釣りをしている人がいますが、これはいい釣り場ですね。

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しばらく行くと、先ほど下から見上げた手すりのところに着きます。上から下をみると、侵食された穴がハート型に見えるとのことで、これが恋人たちのパワースポットとして人気になるなど観光ネタになってます。どうもこのようなノリについていける年代ではありませんので、自然の神秘として記憶にとどめることにします(笑)
 
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そろそろ陽が傾いてきました。この岬の向こう側がこの日の宿がある弓ヶ浜。

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ぐるっと回って降りて行こうとすると、サンドスキー場に降りられる分岐があります。ここは田牛(とうじ)サンドスキー場。上からプラスティックのソリで滑り降りて遊ぶことができます。ちょうど家族づれがサンドスキーを楽しんでいました。サンドスキー場には降りずに、車を停めたところまで降りて、龍宮窟観光はオシマイ。

まだ15時はんくらいですが、とりあえず弓ヶ浜まで向かいます。調べてみると、ここ田牛から弓ヶ浜まで山越えの細道があるようなので、怖いもの見たさで行ってみることにします。田牛海水浴場の民宿街は両側のミラーを擦りかねないほどの細道。恐る恐る進むと少し道幅が広がり、先に進むことができました。無事山を超え、5分ほどで弓ヶ浜の入り口の勝手知ったる道に合流。

まだ少し早いので、宿の前を通り過ぎたところで、そういえば弓ヶ浜には温泉施設があったことを思い出して、行ってみることにします。弓ヶ浜に入ってすぐ右にある「みなとの湯」ですが、どうもこの日は営業していなかったよう。ということで、前を素通りして、弓ヶ浜に出てみます。

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弓ヶ浜は父が元気だった時に最後に旅行に一緒に行った思い出の場所。夕方港で魚釣りを一緒にした時と同じような空模様が懐かしさを誘います。



さて、もう宿はすぐそこ。いつものように宿の前の細道に入ろうとすると、一台の魚屋さんのトラックが出てきます。この先にある宿は1軒のみですので、我々の夕食用の納品だろうと話しながら、魚屋さんが出た後に細道に入って宿に到着。

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南伊豆弓ヶ浜温泉 くつろぎの御宿花さと

ここはもう3度目。玄関前で荷物を下ろして急勾配の上の駐車場に車を停めて、宿に入ると、嫁さんと女将さんが何やら話していますが、先ほどすれ違った魚屋さんの車が動けなくなり、別の車で牽引してもらってようやく出たところだったとのこと。この宿の入り口の道も狭いんですが、勾配も急。立ち往生中だったら、宿に入れないところで、まさに救出終了直後のタイミングで我々が到着したとのこと。しかもこの日は休み明けということでお客さんは我々夫婦のみとのこと。

部屋に案内されて、荷物を片付けて、まずは風呂です。

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弓ヶ浜温泉は塩化物泉で、源泉はお隣の下賀茂温泉からパイプで引いているそう。昨年の台風の時の停電の影響がまだ残っていてお湯が少し細っているそうです。ザブザブと掛け湯をして体を沈めるとじわりと暖かい。ぺろっと舐めてみると塩っぱいですね。塩化物泉はあったまるんですね。夕食前なので軽くあったまって上がります。

部屋にもどって冷蔵庫のビールに行こうかと思いましたが、もうすぐ夕食なのでグッと我慢(笑)



のんびりとしている間に18時になり、食事処に向かいます。

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いつもは他のお客さんで賑やかな食事処もこの日は貸切なので静か。

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献立はいつもどおりのコース。女将さんの手料理で穏やかな味付けで実に美味しいのでこのお料理がこの宿に通う理由です。メインは伊勢海老、アワビ、伊豆牛から一品選ぶのですが、せっかくの海ですので伊勢海老とアワビを選ぶのも前回と同じ。宿に入った時に伊勢海老は刺身、アワビは姿焼きと注文済みです。

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テーブルにつくとまずは食前酒の梅酒。写真には写ってませんがもちろんその後生ビールをグビリといきました(笑)

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最初は左からカブと生ハムのサンド、まぐろのしぐれ煮、胡麻豆腐百合根のあんかけ。カブと生ハムのサンドはカブのシャキシャキ感、まぐろで旨味を感じさせ、餡掛けでほっとする流れ。どれも穏やかな味付けでいいですね。

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お椀はれんこん餅の椀。こちらも柔らかな旨味でほっとする穏やかな味。

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続いてお造りが来るので冷酒を注文。地酒の下田美人が切れていたので、静岡は清水の銘酒臥龍梅を注文。ちょうど家にも戴ものの臥龍梅の純米吟醸の一升瓶があり、楽しんでいたところなので、味は保証付き(笑)

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そしてお造り。白身の魚は自家製のポン酢でとの案内があり、脂の乗った白身からいくことに。確かにポン酢との相性の方がいいですね。

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そうこうしているうちに、メインのアワビが運ばれてきました。まずアワビにお酒を振りかけてから、火にかけます。しばらくで身悶えしてくるんですね。以前はちょっと残酷な気がしていましたが、慣れてくると料理の1プロセスと感じてきます(笑) 

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そしてメインのもう一方の伊勢海老ですが、見事な姿造り。まだヒゲと脚が動いてます。ヒゲを触ると抵抗して反発してくるくらい元気。こちらは宿に入る時にすれ違った魚屋さんが納品してきたばかりのもの故元気なんでしょう。もちろん身はプリプリで美味。

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伊勢海老を味わっている間にアワビが焼けて、スタッフの方が殻から外してくれました。ナイフを入れると柔らかくてサクサク切れます。アワビのステーキの美味しさはこの宿で教わったようなものなので、今回もアワビを堪能。

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こちらは金目鯛と冬野菜のせいろ蒸し。ここで臥龍梅がきれたので前回こちらで教わった伊豆大島の御神火という麦焼酎を発注!

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蒸し物は百合根のかぶら蒸し。だんだんお腹が満ちてきたところに優しい味の一皿。焼酎にも合いますな。

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ようやくご飯なんですが、金目鯛の土鍋仕立て炊き込みご飯。普通は一口分盛っていただくだけなんですが、ここのご飯は美味しいので土鍋ごと頂いちゃいました。

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お味噌汁は先ほどいただいた伊勢海老の刺身の上半身(笑) 出汁がよく出て美味しゅうございました。

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最後のデザートは栗のアイスクリーム。いつもながら調和の取れたコースに舌鼓。女将さんの手慣れた技を楽しませてもらいました。

もちろんお腹いっぱい。部屋に戻ると睡魔でうとうと。一休みして、温泉で体を清めてこの日は休みました。



翌朝、目が覚め、外の天気を確認すると幸いこの日も天気が持ちそうです。もちろん、温泉でシャキッとして、荷造りなどをしているうちに朝食の時間です。

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前夜と同じ食事処に向かうと、窓が開け放たれ朝日が射して実に気持ち良い。朝食も、金目鯛の刺身に金目鯛のアラの味噌汁など豪華。特に金目鯛のアラの味噌汁がいい出汁が出て絶品。アジの干物も流石に伊豆だけあって美味しいんですね。皆ペロリといただいちゃいました。

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前回来た時に見つけた食事処の前のレモンの木。先日こちらに倣って、自宅の庭にもレモンの苗を植えたんですね。大きくなるのが楽しみです。

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さて、部屋に戻って荷物をまとめて出発です。今回が3回目の南伊豆弓ヶ浜温泉の花さとでしたが、今回も言うことなし。いつもながら美味しい料理を堪能。今回は我々だけの貸切状態でのんびり寛ぐことができました。



宿の前の細道をするすると降りていき、まずは弓ヶ浜に今一度行ってみることにします。

前回来た時に、弓ヶ浜の石廊崎寄りの駐車場に主のような猫がいたんですが、まだいるか見にいこうと言うことに。そう、目的は猫です(笑)

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ちなみに、前回来たときのぐうたら猫の写真。今回同じ駐車場に行ってみると、、、

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ん、、、猫はいました。しかも2匹で前回のとは違いますね〜。しかし、毛繕いをしたり伸びをしたりとぐうたら度合いは全く一緒。こちらが近寄って行っても我関せず。

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仕方なく、車に戻って、トランクを開けて荷物をちょっと積み替えていると、ビニール袋の擦れる音に反応して餌をくれると思ったのか2匹とも近寄ってきました(笑)

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そして、こちらにきて、足に体を擦り付けてきます(笑) 薄汚れた猫なのであんまり構いませんでしたが、普段猫は飼ってませんので、猫の行動の意図は不明です。猫の心理状況がわかる方、これはどう言うことかわかったら教えてください!

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せっかくなので砂浜に降りてみます。美しく弧を描く弓ヶ浜の砂浜。

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陽が昇り暖かくなってきました。この日も天気は良さそうですね。駐車場に戻ると猫は相変わらず毛繕い中(笑) この日の旅に出発です。

天気が良さそうなので、この日は西伊豆側に行ってみようと言うことにしました。すぐ先の石廊崎には昨年も行っていますのでスルーして、その先に進みます。しばらく走ると眺望の良い駐車場がありましたので、車を停めてみます。ここはあいあい岬というところ。

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西の方を見ると奥石廊の険しい断崖がそびえています。

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南西方向には大根島。以前、島との間の狭いところを石廊崎の遊覧船に乗った時に通った記憶があります。この影にダイビングスポットのヒリゾ浜という砂浜があります。

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そして南東の方向を見ると、、、先ほど通ってきた道の横の丘に上がっていく歩道が見えるではありませんか。嫁さんに「登ってみる?」と聞くと「いいわよ」ということで、車で少し戻って登ってみることにしました。

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伊豆半島ジオパーク:ユウスゲ公園

車が数台停められるようになっていて、降りてみます。調べてみるとここは「ユウスゲ公園」というところ。ユウスゲ(夕菅)は別名キスゲで。夏に黄色い花を咲かせ、夕方に咲き、翌日午前中に花がしぼむことから名がついたそう。この丘がユウスゲの自生地なのでユウスゲ公園というわけです。ちなみに周りは荒々しい地形なのにここだけなだらかな丘なのは40万年前の火山の噴火に伴うスコリアだからとのこと。そう、前日行った小室山、大室山と同じ構造なんですね。周りは溶岩が侵食されているので岩場なんですね。

歩きやすいように整備された階段を登ると丘の上に出ました。

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すると観光スポットらしく、鐘と撮影スポットがあり、この丸い中にカップルで入って撮影するようにスマホ置き台まであります。もちろん嫁さんには決して鐘は鳴らさないよう忠告済み(笑)

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先ほどあいあい岬の駐車場で眺めた景色を上から再度眺めます。左手前に大根島が見えます。

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先ほどの撮影スポットからなだらかに登ったところにも展望スペースがあります。夏にはここにユウスゲの黄色い花が咲くのでしょう。こちらも前は何度か通ってましたが、登ったのははじめて。登った甲斐がありました。

車に戻って先に進みます。これから西伊豆方面に向かおうとすると、宿の女将さんが河津桜が既に開花していると話していたのを思い出して河津桜を見に行こうということになり、西伊豆と下田方面の分岐がある差田交差点で下田方面に向かうことにします。

しばらくいくと下賀茂温泉です。

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下賀茂温泉銀の湯会館

すると、大きな日帰り温泉施設があるではありませんか。入り口の周りには湯気が立ち上り、温泉気分を盛り上げます(笑) もちろん入っていくことにして駐車場に車を停めます。前夜泊まった弓ヶ浜の温泉もここ下賀茂温泉から引いているということで、違いを確認する意味もありますね。泉質はナトリウム-カルシウム塩化物温泉。入ってみるとなかなかの広さ。まず内湯に入るとこれが熱めでいい温度。43度くらいでしょうか。そして露天には浴槽が三つもあるではありませんか。循環の浴槽と、変わり湯の浴槽、そして源泉掛け流しの寝湯。それぞれザブンと入って中に戻ると、サウナと水風呂まであります。これはとばかりにサウナに入ろうとすると満席です(笑) 仕方なく内湯と水風呂を3往復。水風呂も冷たくてグー。もちろん整いました(笑)

ここは町民以外は1000円とこの辺にしてはちょっと高めですが、なかなかいい温泉です。

さて、すっきりしたところで、肝心の河津桜をみる目的に戻ります。そう、ここ下賀茂温泉は、御本家河津に負けず劣らずの河津桜の名所なんですね。すぐ近くの道の駅に車を移動させます。

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南伊豆町観光協会:道の駅下賀茂温泉湯の花

この道の駅の横を流れる青野川の両岸に河津桜が並び、2月になるとみなみの桜と菜の花祭りが開催されます。今は菜の花が咲き始めています。

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川沿いを歩いてみると、桜もちらほら咲き始めていました。まだほんのちらほらですが(笑) 調べてみると今年の祭りは2月10日からとのことでした。

軽く川沿いを歩いた後、直売所に入ってみます。この道の駅には何度かきたことがありますが、直売所に寄るのははじめて。すると地物の野菜や干物を中心にかなりの品揃え。ということで、野菜や水仙の花などを見繕っていると、奥の方に鮮魚もあるではありませんか! しかも好物のメジナが並んでいます!

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もちろん、メジナをゲットしたことは言うまでもありません。帰っていっぱいやりながらメジナをつまむイメージが脳内に充満してアドレナリン噴出です(笑)

結構な買い物を済ませて先に進みます。この先は、まっすぐいくと泊まった弓ヶ浜の入り口をへて下田市街です。そろそろお腹が減ってきましたので、お昼をいただくスポットを探します。

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前日下田バーガーを食べたお店でいただいたフリーペーパーになかなか美味しそうなお店が並んでいましたが、この日の火曜にランチ営業しているお店が少なく、目指していた外浦の入り口にある中華のお店も行ってみると正月休み中で空いていませんでした。このお店に来るまでにラーメンのイメージが脳内に充満していたので、いつものように食べログで検索して見つけた伊豆急下田駅のすぐ近くのラーメン屋さんに行ってみることにしました。

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伊豆下田天然塩ラーメン一品香

ちょっと構えは古びているんですが、食べログ評価は非常に高いので期待して入店。塩ラーメンがおすすめということで、嫁さんは塩ラーメンを注文。

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私はネギ・ニラ・ショウガラーメンを注文。ついでに餃子も頼みましたが写真撮り損ないました(笑)

両方とも麺はストレート麺。どちらもスープにじわりと来る旨味があって実に旨い。塩ラーメンのチャーシューはトロトロに柔らか。流石に高評価のお店だけありました。ちなみに帰ってからこの記事を書くために食べログではなくお店のウェブサイトを見てびっくり! なんとこのお店のマスター、私たちのお気に入りの横浜中華街の翠香園で修行したとのこと。あの翠香園の穏やかな旨味がこのラーメンのスープにも受け継がれているんですね。特にネギ・ニラ・ショウガラーメンのあのスープの香り! どおりで旨いわけです。

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お腹も満ちて車を停めた稲生沢川沿いのお店の駐車場に戻ると、目の前は寝姿山に向かって登るロープウェイ。このロープウェイも以前母親を連れて登りましたね。

さて、時刻は1時くらい。そろそろ帰りのことを考える時刻です。ここ下田からは中伊豆経由か前日来た東伊豆経由かどちらかです。Google Mapsで検索すると中伊豆経由の方が早く帰れるということで、中伊豆経由で帰ることにして出発。下田の町を抜けて北上すると、すぐに蓮台寺です。むむ、蓮台寺と言えば千人風呂、千人風呂と言えば、玄関にいる主のような鯉。その鯉がまだ元気かどうか見に行こうということで、向かうことにしました。

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金谷旅館 -自家源泉掛け流し 千人風呂-

いやー、宿のサイトも進化していますね。この宿のサイト、見るだけで千人風呂に入った気分になれます(笑)

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こちらも、ずいぶんな回数来ていますので見慣れた玄関。うっすらと中に水槽があるのがわかり一安心。

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入り口で入浴料を払い、水槽の前にいくと、元気でした、、、というか以前は結構泳ぎ回っていたんですが静かに佇んでます。だいぶ年老いましたね。

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ちなみにこちらは2015年の1月の写真です。

ちなみに、千人風呂の方はいつもどおり。先客も10人ほど。ぬるめの大きな浴槽に皆さんのんびりとつかってお湯を楽しんでいらっしゃいました。私は、手前の湯が注ぐところが温度が高いのを知っていますのでそちらでビシッと暖まりました。ここのお風呂は上がってもポカポカが長続きするんですね。何度入っても素晴らしいお湯を楽しめる名湯です。

上がって嫁さんを待つ間にわをひとまわり。

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以前は蝋梅が咲いていたんですが、今年は蝋梅は見当たらず。水仙は爪木崎同様いい香りを放っていました。

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駐車場に戻ると、裏山でこそこそ音がします。目をやると上から猫が降りてきました(笑) こちらとちょっと距離をとって、とぼとぼと歩いて反対側の竹藪に消えて行きました。いつもながら何を考えているのやら、、、(笑)

さてさて、この辺りで観光はオシマイ。あとは帰るだけです。蓮台寺からはしばらく山の中の細道ですが、途中、伊豆縦貫道の工事をしているところがありましたので、しばらくすると下田まで高速で来られるようになるのでしょう。この山越えが一番道が悪いので、ここがスムーズになればだいぶ交通の便が良くなりますね。山を越えると天城越え。天城トンネルを抜けてしばらくで浄蓮の滝があります。

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この旅でまだソフトクリームを食べていなかったので、一休みをかねて浄蓮の滝名物ワサビソフトをゲット(笑) 昔は別のお店で辛さを選べたんですが、今は選べませんね。

あとは帰るだけ。ちなみに、伊豆縦貫道ですが、以前は修禅寺のちょっと南の大平まででしたが、その南の月ヶ瀬まで開通していました。ここまで高速で来れると西伊豆へのアクセスも良くなりますね。早速月ヶ瀬から真新しい道路に入って北上。新東名との合流地点の長泉沼津まで全く渋滞なくスムーズに進み、その先も東名川崎までスイスイ。空いていたので浄蓮の滝から自宅まで休まず2時間ちょっとで帰着できました。空いていれば速いですね。

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もちろん帰ってから下賀茂温泉の直売所でゲットしたメジナの鱗とハラワタを落として、、、

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ビシッと塩焼きにしてメジナのいい香りを楽しんだのは言うまでもありません。いや〜やはりメジナは旨いです。

お正月明けの伊豆の旅、お馴染みのところも、はじめて訪れたところもそれなりに楽しめました。景色も温泉も食事もお土産も最高。都内からアクセスしやすく手軽に色々楽しめて、伊豆は何度行ってもいいですね。

旅行中に発注したアルバムが順次届いておりますので、次記事から正常化いたします、はい。



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【番外】2020新春伊豆紀行(その1)

このところ毎年1月は、伊豆下田の爪木崎の水仙まつりに出かけています。

爪木崎の近くの外浦には父が務めていた会社の保養所があり、子供の頃は夏休みにこの保養所に海水浴に良く来ていました。爪木崎あたりは保養所からの散策コースでもあり、この辺りは懐かしい場所なんですね。
父が亡くなった翌年の2015年から母親を連れて水仙まつりに出かけ始めて、その後ほぼ毎年出かけています。最初は元気だった母親も2017年の1月に行った時には、階段の上り下りができなくなり、灯台の方に登る階段の途中で断念。母親にとってこれが最後の爪木崎でした。その後もなんとなくお正月には港中が水仙の香りに包まれるのを楽しみに水仙まつりには来ています。

今年もお正月に爪木崎水仙まつりのサイトで開花状況を確認したところ、正月休み最後の日曜日には六分咲きということで、そろそろ見頃。ついでに最近お気に入りの弓ヶ浜の宿の予約状況を確認すると、休み明けは空いているということで、今年も水仙を見に行くことにした次第。

いつものように緩い旅ですので、ハイドン目当ての方はスルーしてください。



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さて、出かけたのは1月6日月曜の朝。宿は予約してみたものの、前日の天気予報では雨かもということであまり期待せず、いつものように出発しましたが、幸い空は青空、しかも自宅近くの多摩川にかかる橋からでも富士山がクッキリ見える好天。

道路は平日の朝の下りということで渋滞もなくスイスイ進みました。天候が良いので伊豆東海岸を南下することにして、いつものように東名から小田原厚木道路経由で進みます。

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小田原が近くなってくると富士山もだんだん存在感が増してきます。嫁さん、車から富士山が見えると写真を撮る習性が定着。この写真までに14枚撮ってましたが全部ボツです(笑)

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予想外にスイスイ進んだので途中休憩なしで伊東の道の駅伊東マリンタウンまで一気にドライブ。道が空いていると疲れませんね。時刻は9時過ぎ。一休みして、ここで、まずどこにいこうかと詮議の結果、今まで行ったことがないということで、最初に目的地にしたのはこちら。

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伊豆・伊東観光ガイド:小室山

絶景が楽しめるとからこのところ何度か訪れている大室山から見下ろすことができる、小室山。もちろん小室山のほうが低いんですが、海に近いのでこちらも絶景だろうと踏んでのセレクトです。調べたところ、大室山が高さ580mで小室山は321m。大室山も小室山も火山の噴火でできた円錐形の丘ですが、大室山は4000年前、小室山は1万6000年前の噴火で出来たもので、小室山の方がだいぶ前にできたですね。ちなみに小室山の海側にある川奈ホテルゴルフコースのある一帯もこの時の噴火の溶岩が流れてできたものとのこと。

駐車場に着くと、正面にリフトが見えます。

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リフトに乗るべく順路どおり売店に進み、係の人に聞いてみると、頂上から下りは20分ほどで歩いて降りられるそう。ということで、往復ではなく片道切符を買ってリフトに乗ります。

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高低差もさほどないので、あっという間に頂上に到着。

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予想どおり、頂上は絶景でした。こちらは北西方向を見たところ。左は富士山、中央は箱根駒ヶ岳、右手は丹沢山系に大山が見渡せます。

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こちらは北東方向。眼下に川奈ホテルゴルフコースが見下ろせます。

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そして、南東には伊豆大島。やはり海に近いだけあって予想どおり見事な眺望です。

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頂上には展望台もあるのですが、昨年秋の台風15号で破損して閉鎖中でした。

一とおり景色を楽しんだので、歩いて降りて行くことにします。頂上からは山をぐるっと一周するようになだらかな道が整備されており、景色や花を楽しみながら降りて行けるようになっていました。

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歩道の周りには桜の木も植えられていたんですが、驚いたことにすでに数輪開花済み。

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ゆっくり15分くらい歩いて降りたところは小室山公園になっていて、4月になると40万本のつつじが見頃になるとのこと。今は椿が咲いているくらいですが、足元に水仙を発見。伊東近くでもすでに咲いているのですね。

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そして桜の木には「伊東小室桜」との札がついていました。この伊東小室桜、河津桜同様3月には見頃を迎えるとのことでした。

ここ小室山、リフトで登って伊豆の絶景を堪能、20分くらいの散策も楽しめるということで、あまり知名度は高くないながら、なかなかいいスポットでした。早春の桜、5月のつつじなどのシーズンに伊豆に来ることがあれば、また寄ってみたいと思います。



さて、適度に散策したので、次に進みます。小室山の駐車場で地図を確認すると、近くに一碧湖という湖があります。こちらも脇は通ったことがありますが、車を降りたことがないのでちょっと覗いてみることにしました。

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伊豆・伊東観光ガイド:一碧湖

湖の脇の道からちょっと入ると駐車場がありました。が、湖の脇のカフェは冬季休業中、湖の脇ではなんらかの工事が行われていて、今はオフシーズンのようでした。

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桟橋にボートがたくさんありましたので、夏などはボート遊びなどができるのでしょう。ということで、駐車場を後にしました。伊東市内の未踏スポットが減ったのが収穫でしょう(笑) 後から調べてみると、この一碧湖、なんとできたのは約10万3500年前とのこと。大室山、小室山よりかなり前のこと。伊東あたりの地形はかなりの長い間に形成されたことがわかりますね。



さて、この日の宿は下田弓ヶ浜ということで、南下することにします。ちょっと歩きましたのでそろそろ温泉が恋しい気分になってきました。未踏の温泉探しもいいのですが、やはりここは海の見える絶景温泉に行こうということになり、目的地に向けて南下。高所から大海原を眺められる絶景温泉の赤沢も、波打ち際の野趣あふれる温泉がある大川も、バナナワニ園のある熱川も、金目鯛の街稲取もやり過ごしてついたのがこちら。

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河津観光HP:舟戸の番屋

今井浜にある舟戸の番屋。約1年前に来てその絶景ぶりに驚いた温泉。嫁さんの強烈再訪希望により、2度目の来訪。上は河津町のウェブサイトですが、下のリンクの方がリアリティがあります(笑)

河津町見高浜地域振興施設 舟戸の番屋

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着いたのは11時過ぎ。この日は平日の月曜ということで、駐車場に先客はなし。すでに勝手知ったる温泉のため、売店でお金を払って、海沿いの露天風呂に直行。

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岩山の階段を登って少し行ったところに入り口があります。

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お風呂の方も幸い先客なしのため写真を撮ることができました。脱衣場から海に突き出た露天風呂が見えます。武者震いですね(笑)

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そそくさと服を脱いで、海に向かってしばし仁王立ち(笑)。ザバザバと掛け湯をして、やおら湯に体を沈めます。最近テレビに出ていて、入った人が熱いと言っていたので、熱いお湯を期待して入りましたが、この日は特段熱くはなく40度くらいだったでしょうか。しかしこの温泉、温度よりも泉質よりもやはりこのロケーションを楽しむべきでしょう。すぐ下は海。そして潮風が吹き抜ける中、お湯に体を沈めて、波や雲の流れを静かに眺める至福のひととき。ドライブの疲れも吹き飛びますね。結局入っている間はどなたもいらっしゃらず、実にリラックスできました。お湯から上がって体を拭いて再び仁王立ち(笑) しばらく火照りを冷まして着替えました。

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どうやら女湯の方も貸切だったようで、嫁さんが女湯の方の写真を撮ってきました。男湯の方が開放感がありますね。嫁さんが仁王立ちしたかどうかは聞いていません(笑)

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さて、温泉でリラックスしたところでそろそろお腹が減ってきました。この舟戸の番屋にも食事をするところがありますが、港の施設のためやはり海鮮メイン。この日の宿の夕食も海鮮ですので、別のところを探すことにしました。

今井浜から南下すると、すぐに白浜。そして白浜を越えるともう下田です。あまり考えずに、下田市街手前の道の駅開国下田みなとの駐車場に車を停めました。ここには以前に行ったことがある食事処が二つあり、海鮮以外ということで、自然な成り行きで決まったのがこちら。

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食べログ:カフェ&ハンバーガー ラーマル

こちらは3度目くらいでしょうか。金目鯛のフライをハンバーガーにした「下田バーガー」で有名なお店。道の駅開国下田みなとの1階の端にあるお店。時刻は12:30とお昼時でしたが、空いていてすぐに入れました。席についてさあ注文しようかと思っていると、何組ものお客さんが入ってくるではありませんか。慌てて、嫁さんが飲み物とハンバーガーを注文。

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私はチキンクランチバーガー。

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嫁さんは金目鯛の下田バーガー。

両方ともかなりの大きさ。以前顎関節症だった嫁さんも、昔だったらとても口が開けられる大きさではありません。1つで満腹なサイズです(笑) いつもの成り行きで半分づつなんですが、メニューとしての完成度はチキンクランチバーガーですね。当然ですが、バランスが良い。下田バーガーの方はうまくまとめてはいるものの、若干マーケティング優先といったところ。メニューをみると、下田バーガーには「人気No.1」、チキンクランチバーガーには「スタッフおすすめ」と吹き出しがついていました。正直です(笑) ちなみに下田バーガーはまだメニューとしての完成度を上げる余地がありますね。頑張ってください(笑)

ということでお昼を済ませて、この旅の目的地である爪木崎に向かうことにしました。ここ道の駅開国下田港から爪木崎までは、車で10分もかからないところ。


いつもだと、爪木崎の水仙が咲く港の有料駐車場に車を停めるんですが、今回は手前にある爪木崎自然公園無料駐車場に停めて少し散策してみることにしました。

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駐車場にはサザエの貝殻の形をした不思議なオブジェが。蓋らしきものがありますのでゴミ箱でしょうか。

そのまま車の通る道を通って行く手もありましたが、地図を見ると、爪木崎の手前の半島をぐるっと回れる遊歩道があるようなので、そちらを散策することにしました。この道は初めて。すると、道の周りの木々に木の名前のプレートがかなりの数表示されていてなかなか面白い。自然な雑木林でしょうけれど、いろいろな種類の木で構成されていることに驚きます。

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遊歩道の脇の脚元には石蕗(ツワブキ)が咲いていました。

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こちらは葉のギザギザが小さいので椿でしょうか。

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これは蝮草(マムシグサ)? 毒があるらしいですね。

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15分くらい歩いたところでお馴染みの港に出ます。

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今年ののぼりは黄色に赤の字で結構目立ちます。すでに水仙はかなり咲いていて、アロエもニョキニョキと赤い花を伸ばしていますね。

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ここまでくると、港中に水仙のいい香りが漂ってきます。

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水仙が満開の時期に来ると萎れかけているアロエですが、水仙が7分咲きくらいでアロエが満開。どこかユーモラスというかちょっぴりグロテスクなアロエの花(笑)

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満開の時期に来るとちょっと終わりかけの花も目立ってしまうので、今が見頃でしょう。

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しゃがんで水仙の写真を撮っていると花の香りが直にきます。

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港を囲う丘一面に咲く水仙。今年も見ることができました。花も見頃で言うことなしです。

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この後、いつものように爪木崎灯台の方に上がってみましたが、青空に灯台が映えてなかなかいい感じ。水仙まつりの最中だけあって、平日にもかかわらず多くのお客さんが訪れていました。

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灯台の先に立って東の方をみると、近くに爪木島、その右には伊豆大島が望めます。

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少し南に目を転じると、今度は利島、鵜渡根島、新島、式根島、神津島を遠望できます。この日の海は比較的穏やかで、風も強くなくゆったりとした海を眺められました。

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少し西に目を向けると、少し先に神子元島。伊豆半島南端の石廊崎の突端にはこの神子元島に流された恋人と連絡を取り合ったとの伝説に基づく熊野神社があり、前回の伊豆旅行で訪れていました。

天気が良かったので、しばらくぼおっと遠くを眺められて良かったです。遠くを眺めていると目が良くなったような気になりますね。しばしの散策を楽しんだので、駐車場に戻ることにします。

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今年はのぼりの色がちょっと派手になって、もう一つ、こののぼりの右奥の丘の端に自由に弾ける電子ピアノが置いてあり、真っ黒に日焼けした駐車場のおじさんが「眺めがいいから弾いてね〜」としきりに勧めていたこと。このピアノが去年もあったのと聞くと。「今年からだね〜」とニッコリ。トレンドに乗ってますね(笑)

この爪木崎の水仙まつり、毎年同じような風景なんですが、花の咲き具合を確かめ、港いっぱいに広がる香りを楽しみに不思議とまた来たくなってしまうんですね。



さて、とぼとぼと無料駐車場まで戻ると時刻は14時半くらい。そろそろ宿へ向かいましょうか、、、

旅は続きます(笑)



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その11-諏訪大社から帰還 完結)

その1へ)

5泊6日の今回の旅の最終日。快晴の中、信州松本の山中の宿、扉温泉明神館を出発します。

この明神館から当初は佐久側に抜けて帰る予定でいましたが、前夜の夕食時、叔母も友人も諏訪大社に行ったことがないとのことだったので、経路を変更して、諏訪に下りていくことにしました。

諏訪方面には、地図上だと宿の近くを通る松本和田線が最短経路ですが、Google Mapsの指定する経路はアザレアラインまで戻ってビーナスラインに入る道。宿のスタッフに確認すると松本和田線は昨年より崖崩れで通行止めになっているとのことでした。ということで、前日、宿への分岐があったアザレアラインの交差点まで戻って、アザレアラインをクネクネ登っていきました。

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30分ほど走ったところで扉温泉の名の元となった扉峠というビーナスラインとの交差点に差し掛かります。眺めが良さそうなので車を降りてしばし休憩。

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駐車スペースにはこのあたり全般のわかりやすい地図があり、この後の道のりなどをしげしげと眺めます。

扉峠から松本和田線をそのまま降りていくと旧中山道の和田宿。和田宿あたりには2014年に行っていて温泉に入っています。ビーナスラインを北に進むと美ヶ原。南に進むと霧ヶ峰から白樺湖、蓼科まで続きます。

ビーナスラインは有料道路という印象があったんですが、今は無料開放されていて、長野県をはじめとして近隣市町村や関連団体が協議会を作って共同運営しているよう。

信州ビーナスライン連携協議会:ビーナスライン

何となくこの辺りの土地勘ができたので、ビーナスラインを南に進みます。扉峠で峠を越えたから下りかと思いきやまだまだ登っていき、どんどん眺望は開けてきて絶景度マックス(笑)になったところに、展望台がありました。扉峠から5分ほど走ったところ。

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ここはビーナスラインの三峰茶屋。駐車場の脇に売店があり、その後ろの丘が展望台のようです。空は真っ青で360度絶景です。売店の脇を通り抜けて展望台に上がってみます。

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いや〜、この絶景、写真では伝わらないですね。抜けるような青空、周りは信州の山、山、山。

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山、山、山。

あまりに美しい景色に周りの山の写真をパシャパシャと撮っていたんですが、そういえば山の名前がわかるアプリがあったなとiPhoneのカメラを「AR 山 1000」というアプリに切り替えます。このアプリのカメラを山のほうに向けると、GPSと地図が連動してカメラに映る山の名前が表示される仕組み。西にはすぐ横の三峰山、南東には八ヶ岳の天狗岳や根石岳、北には蓼科山などが表示され、叔母に説明すると「便利ね〜」と驚いた様子。叔母の次のスマホテクニック上達ネタになったでしょうか(笑)

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しばらく景色を楽しんで、売店に戻り、せっかくだから何か買って帰ろうということで、叔母が袋入りの椎茸を買おうとして、「これはこのあたりで取れたもの?」と店員さんに聞くと、「いや、輸入物です。国産だとこの値段じゃできませんので(笑)」と予想を裏切る正直な返答。これではお土産にならないと、笑顔で椎茸を下の棚に置きそのまま車に乗り込みました。商売はともかく、店員さんの飾らぬ人柄が心に残りました(笑)

車に戻って、ビーナスラインをさらに降っていくと、しばらくで諏訪方面への分岐となり、ここでビーナスラインとはお別れ。道が細くなり、クネクネと降っていくと、諏訪と佐久を結ぶ国道142号に合流。この道も何度か通っていますので、勝手知ったる道です。あとはなだらかに降っていくと、御柱祭の木落坂、毒沢鉱泉の脇をやり過ごして下諏訪市街に入ります。はい、もう私の溺愛する下諏訪の街です。

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目的地にした諏訪大社は上社本宮、上社前宮、下社秋宮、下社春宮の四つの境内地を持つ神社で、全国にある諏訪神社の総本社。この日に訪れたのは下社秋宮。私が溺愛するのは下諏訪の街というより、正確には下諏訪の特定の温泉。その温泉に近いので下社秋宮に来たというわけです(笑) 諏訪も紅葉が見頃を迎えていました。

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秋宮の駐車場に車を停め、駐車場から境内に向かう途中に赤い実のなる木がありました。葉はシキミのようですが、調べてみると冬青(そよご)のようです。冬青の下に木賊が茂っていい風情。うちの庭にも木賊が生えて最初はいい風情でしたが、じきに庭中に広がり、いい風情を完全に通り越し木賊ジャングル化しましたので、先月要所をのぞいて刈り取りました。もちろん腰に重大なダメージがあったことはご想像どおり(笑) 風情を保つには労力が必要ということです。

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諏訪大社にお参りするのは本来は五穀豊穣ですが、この日は旅の最終日ですので我々はこれまでの旅の無事のお礼参りと、帰路の安全祈願いうことにします。正面は図太いしめ縄が印象的な神楽殿。この後ろに御社殿である幣拝殿があります。

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神楽殿は三方切妻造りで現在の建物は天保6年(1835)に建てられたもので重要文化財。正面にあり、モニュメンタルな偉容を誇るので皆さんこちらでお参り。

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神楽殿の後ろにある幣拝殿は安永10年(1781年)に建てられたもので重要文化財。幣殿と拝殿が一体となった二重楼門造りで、左右に片拝殿が並ぶ構造。 この幣拝殿の四隅に御神木が建てられていて、その御神木を7年に一度立て変えるお祭りが有名な御柱祭りなんですね。私は由緒正しいこちらにお参りします。添乗員としては帰路のドライブの安全を特に祈願。

この日は境内に紅白幕が張られ菊の花が展示されていました。これは第90回諏訪大社奉献菊花大会とのこと。

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色とりどりの菊が並び、境内は華やか。

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よくみると樹形ごとに作品がまとめられていますね。決まった形に育てる技が必要なわけです。

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小さなものや、、

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吊り下げるような形と様々。こちらは全菊連合長賞。他に小中学生の作品も並び、大社の建物同様見応え十分でした。

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温泉地だけあって境内には御神湯があります。手水が温泉というわけ。龍の口から湯気がでて、これはこれでなかなかの迫力です。

諏訪大社のお参りを済ませて、時刻はちょうどお昼。このまま昼食にしてもよかったんですが、この日は朝ダムのプチ散策をしただけで、前夜からの豪華旅館飯をいただいたにしては腹ごなしが十分ではありません、、、というのは表向きで、ここ諏訪にきて、温泉に入らないわけには参りません。

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この下社秋宮に来た本当の目的は私の溺愛する菅野温泉へ入りたかったから。ここは下社秋宮のすぐ近く。諏訪大社の駐車場から出て、すぐ先のセブンイレブンの脇を入ると市営駐車場。ここに車を停めると菅野温泉のお客さんは無料になります。

市営駐車場から住宅の間の細道を入ると菅野温泉の暖簾が下がっています。ここには随分な回数来ています。今回の旅でも各地の名湯を楽しんできましたが、温泉としてはここがベストです。レトロな雰囲気、そして高めな温泉の温度。来る度にこの暖簾を見ると、脳内に快楽物質が噴出します(笑)

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この内側からみた暖簾も何とも味わい深くいい感じなんですよね。

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下諏訪観光協会:菅野温泉

1人240円で自販機で券を買って入ると、男風呂では地元の高齢の方が数人、脱衣所でお喋りを楽しんでいました。こちらは、そそくさと服を脱ぎ、ザバザバと掛け湯をして、広々とした浴室の真ん中にあるタイル張りの丸い浴槽にザブンと体を沈めます。浴室内には私1人。丸い浴槽の中央からお湯がトロトロと注がれる音に癒されます。お湯は無色透明ですがほんのりと温泉臭があり、何よりお湯が熱め。この日は43〜4度くらいだったでしょうか。じわりと暖まってから浴槽のヘリに腰掛け、またザブン。何度か繰り返して、もちろん昇天(笑) いや〜いつ入っても至福、これぞ極楽浄土です。

源泉は近くの旦過の湯で、超高温の温泉として知られる名湯ですが、この高温湯、肝試し的な熱さで私でもちょっとくつろげない温度(笑) 何度か入りましたが浴槽は48〜9度。それでも地元の人はザブンと体を沈めて気持ちよさそうに入る方がいるので、侮れません(笑)

極上の温泉であたたまって、上がって着替えていると、先ほどお喋りをしていた高齢の地元の方が1人、座って荷物をまとめていました。着替え終わって出ようとすると、その方が「上がるの早いね〜、あったまったの?」と声をかけてきます。こちらが各地の温泉を回って東京に帰る途中で、ここの温泉は最高ですねと応じると、自分の作った諏訪の温泉の歌があるから聞いていけと、朗々と歌い始めました(笑) ニコニコしながら下諏訪の温泉の名前が次々出てくる歌。気分よく歌いつづける歌声が温泉を後にしてからも聞こえ続けました。温泉は人を幸せな気分にしますね。

上がって駐車場で嫁さん達を待っている間、駐車場の周りをウロウロしていると、駐車場の横にある御湖鶴(みこつる)の蔵元、菱友醸造が建て替え工事をやっていました。帰ってから調べてみると、何と菱友醸造、2017年4月に自己破産していたそう。その後醸造をやめたため御湖鶴は幻の酒となりっていたそう。その後福島の運送会社が新たなオーナーになって昨年冬から酒造りを再開し、現在は設備を一新するために建て替え中とのこと。詳しくはリンク先の記事をご覧ください。

SAKETIMES:事業継承で破産から2年ぶりに復活した「御湖鶴」─ 長野・下諏訪に根ざした純米酒蔵を目指して

私もこの菅野温泉に来る度にお土産に御湖鶴を買って帰っていただけに、ちょっとびっくりしました。諏訪の酒は真澄が有名で、東京でも容易に手に入りますが、御湖鶴はここにこないと見かけないため貴重でした。今度きたときには新生御湖鶴を手に入れて帰りたいと思います。

嫁さん達が上がって車に戻ってきました。温泉がいい腹ごなしになってお昼をいただくのにちょうどういい感じになってきました。以前はこの辺りに来ると、昔菅野温泉の番台のおばちゃんから教わったセブンイレブン向かいの山猫亭に行ったんですが、今回の旅は各地の旨い蕎麦を連日楽しんでいますので、あえて新規開拓することにしました。諏訪のお蕎麦屋さんで高評価なお店を探してみつけたのがこちら。

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食べログ:更科

下諏訪の菅野温泉から向かったのは、少し離れた上諏訪のお店。ちょうど上諏訪駅のすぐ脇にあるお店です。

お店に入ったのは12:45くらい。平日で街中のお店なので混んでいるかと思いましたが、幸い4人で座れる席が空いていました。このお店は名のとおり更科系。東京では中野駅南口のさらしな総本店にお彼岸のお墓参りに東中野のお寺の帰りに良く寄りますが、お蕎麦は洗練されていて非常に美味しいんですね。このお店も、お蕎麦自体の種類が多くので、私はいろいろ味わいたいので四色そばを注文。四色は、更科、せいろ、田舎、かわりですが、かわりがないので代わりにせいろと言っていたようなので結果的には三色四盛りだったと思われます。出てきたのが写真のお蕎麦です。そんな注文を横目に、叔母はキッパリ「私は田舎にする」と田舎を注文。

もちろん、出された四色をいろいろ食べ比べてみましたが、いずれも麺は細く、更科は透き通るような白さで、蕎麦の味よりは繊細な甘さ、せいろは蕎麦の風味が少し乗ってきてかみごたえが増し、何と田舎が一番風味が良く、喉越しもいいではありませんか。叔母は1人で、「お蕎麦美味しいわね」とニコニコしながらお蕎麦をすすってます。叔母の勘が冴えてましたね。

この旅最後のお蕎麦屋さんも「アタリ」で、結局この旅では、中津川、敦賀、宮津、高島、白川郷、諏訪と各地の美味しいお蕎麦を味わった次第。どこのお店も地域で食べログ高評価のお店ですが、皆の反応を総合すると、この旅のお蕎麦大賞は1日目の中津川の「蕎麦すぎむら」でしょう。我々の旅のメンバー4人の好みを反映しただけですが、蕎麦自体の風味と喉越しで他のお店に差をつけたのは4人の共通意見。中津川に行く機会があれば、ぜひご賞味いただきたいとおもます。

さて、時刻は13:30くらい。もう1箇所ぐらい寄り道できる余裕はなくはありませんでしたが、皆の意見は5泊6日の長旅の観光はこれで終わりにして、帰途につこうということに。

さあ、この旅最後のロングドライブに出発です。

いつもは私1人が運転ですが、今回は友人も半分運転してくれていますので、だいぶ気が楽です。更科を出て、甲州街道を進むと、いつものように上川河川敷の一方通行の細道に入るようGoogle君から指示があり、Google君の細道マニアぶりが発揮されます。諏訪インター近くでガソリンを補充して、いざ中央高速に乗ります。山梨の境川パーキングエリアで一休みするまで、友人がハンドルを握ってくれました。

境川から先は私に代わって、あとは慣れた中央高速を走るだけ。幸いそれほど渋滞せず、無事新宿まで到着し、叔母をおろし、さらに大森まで友人を送って、無事帰着。大森から自宅までは通勤時間帯ということもあって久しぶりに渋滞。東京の夕方の環七は渋滞します(笑) こういうときもGoogle君の細道嗜好が役に立ちますね。ちょこちょこ裏道に入って、夜19:00には自宅に無事帰着いたしました。今回も1000キロ以上に及んだドライブも無事に終えることができました。

今回は本当に天気に恵まれました。この旅の前後は天気が崩れることも多く、この週だけずっと晴天続き。我々の普段の行いが格別に良かった、、、ということにしておきましょう。また、比叡山に永平寺、諏訪大社と名刹をお参りできて、今後の行いも仏様や神様が守ってくれそう。でも旅の目的は、下呂、城崎、山代という温泉に浸かり、名旅館のお料理にまみれるという、至極世俗的かつ人間の欲望にストレートな目的に特化した旅でしたので、神頼みだけではバチが当たるかもしれませんネ。まあ、結果的には皆楽しんでもらえたようなので、添乗員役の私としては、お役目を無事果たしたことになり、今回も八百万の神様仏様と訪れた先や宿の大勢のスタッフに諸事感謝です。叔母が元気なうちに、また旅を楽しみたいですね。

(追伸)今回も旅の基本コンセプトは叔母の好みに合わせておりますが、次回は友人の好みも加えて、外連味溢れまくる旅にする必要があればご指摘ください(笑)



さてさて、もう、旅は続きません(笑) すでに月末近くですが、ハイドンのレビューに戻ります。



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その10-信州扉温泉明神館)

その1へ)

この旅5日目。加賀山代温泉から金沢、白川郷に立ち寄り、白川郷ではお蕎麦をいただいて、合掌造りの巨大な庫裡などちょっと観光地してしまった古い集落の散策を終え、この日の目的地である長野県の松本に向かいます。

白川郷を出発したのが13時過ぎ。すぐ近くの白川郷インターから東海北陸自動車道に乗り、一気に南下し、まずは飛騨高山近くの飛騨清見インターを目指します。白川郷から次のインターが飛騨清見なんですが、ほとんどがトンネル! 道はなだらかで山道よりは走りやすいんですが、景色は全く楽しめず30分近いトンネル走行は逆に単調で疲れますね。同乗者も皆うとうと。この区間の運転はたまたま私でしたが、トンネルドライブはあまり楽ではありません。

飛騨清見インターからその先の高山までも高速道路になっていて高山西インターまで進みますがこれは中部縦貫道。はて、中部縦貫道には前日、福井北ジャンクションから永平寺参道インターまで乗りました。永平寺の先は現在、福井県の大野までだったと思いますが、その先は高山までつながるという計画ということですね。調べてみると、中部縦貫道は松本から福井北までを結ぶ予定で、東京福井間の最短高速ルートになる予定とのこと。松本高山間も高速になる計画ということで、繋がれば、高山や福井への交通の便が良くなりそうですね。

さて、高山北インターで降りちょっと走ったところのセブンイレブンで一休み。すると叔母が朝、山代温泉のコンビニでは売ってなかった週刊文春の最新号を無事ゲット。週刊文春の発売日の日付変更線は岐阜県と石川県の間のどこかにあったんですね(笑)

一休みしたところで友人に運転を交代して、松本を目指します。高山ー松本間は何度か走っていますので土地勘もあります。平湯トンネルまでは比較的なだらかな道。トンネルを抜けると上高地への分岐がある中の湯。そしてさらに進むと白骨温泉への分岐がある沢渡(さわんど)に着きます。ここ沢渡にはいくつか温泉があり、事前にたてた計画では沢渡温泉に入る予定でしたが、旅程が少々押し気味だったのと、あまりに人影がなかったので、温泉はキャンセル。運転を交代して、この日の宿を目指すことにしました。

沢渡からは国道158号で梓湖の奈川渡(ながわど)ダム、水殿(みどの)ダム、稲核(いねこき)ダムなどをやり過ごして、島々、新島々とアルピニストには親近感の湧く場所を通り過ぎます。新島々駅を過ぎると間もなく、松本市内の渋滞を避けるためか、Google Mapsから脇道に入るように指示が出ましたので、右折して農道に入りますが、途中までは順調だったものの、1箇所道路工事で信号4回待ちの渋滞に巻き込まれタイムロス。結局松本市街を通ったのと変わらない時間がかかったんじゃないかと思います。

この日の宿は嫁さんが我々の愛読誌BRUTUS Casaの「究極の癒しがデザインされた温泉150」という特集の号で見つけた扉温泉明神館。松本とは言ってもかなり山奥に入ったところにありますので、松本市街を抜け東の山に入っていきます。市内からはアルプス展望しののめ道を経てアザレアラインに入りぐんぐん高度を上げてだいぶ山の中に入って行きます。しばらく進むとアザレアラインから扉温泉への分岐があり、その先の人里離れた細道の奥に宿はありました。

かなりの山奥ですが、駐車場には車がかなりの数停まっています。この日な木曜日でしたが結構なお客さんの入りです。

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渓谷のスパ&リゾート 扉温泉明神館

宿の前まで来るとスタッフが車を玄関前まで丁寧に誘導してくれました。

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玄関のすぐ横に薪ストーブがあり、煙を吐いていました。時刻は16:40ごろ。すでに陽が傾き外は肌寒くなっていました。お昼過ぎに白川郷の明善寺庫裡で囲炉裏の薪の火の暖かさを味わっているだけに、薪の火が沁みます。秋でもこうですから、寒くなった冬はさらに沁みるでしょう。この旅5日目も無事移動を終えることができました。

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玄関を入ると、かなりな山の中の宿ながら、エントランスからそこはかとなく高級感が漂っています。ここ扉温泉は明治時代初期以降、胃腸病に効能がある温泉地として保養に利用されてきたとのこと。「扉」という名前は近くにある扉峠からとったものかと思いますが、Wikipediaによれば扉峠の名は天の岩戸を開いた天手力雄命が戸(扉)を戸隠神社に運ぶ途中で休息したという神話に由来するとのこと。このような山奥にも温泉さえあれば宿が成り立つわけです。来た時は一軒宿かと思いきや、後で分かりましたが、奥にもう一軒旅館(廃業済)や、脇に日帰り温泉もあり、この一帯が温泉地だったことがわかりました。

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チェックインを済ませて、部屋に案内されます。部屋は3階の2部屋。

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部屋は広く、洋風で暖炉があったり、、、

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家具もクラシックなものが置かれていて重厚な感じ。掃除が行き届いていてとても綺麗です。

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温泉があるのでバスはもちろん使いませんが、こちらも綺麗。

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窓の外は小川が流れていますが、調べてみると奈良井川水系の薄川(すすきがわ)という川。このあたりも紅葉が始まっていました。

荷物を片付けて浴衣に着替えて、まずは温泉です。この明神館には温泉が大浴場と立ち湯、寝湯と3つあるそうですが、一番有名なのが立ち湯だということで、立ち湯の「雪月花」に行ってみることにします。

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脱衣所にあった温泉分析表をパチリ。ここの温泉はアルカリ性単純温泉。Ph9.2でこちらも美肌の湯。源泉温度は40.2度と低め。

先客がいらっしゃいましたのでこの時は写真は撮りませんでしたが、森に向かって眺望が開く露天風呂で、 Casaに紹介されていたとおり、なかなか写真写りがいい温泉です。手前は普通の深さですが、森のきわだけかなり深くなっていて、森を眺めながら立って温泉に浸かれる趣向。温泉のヘリに腕を乗せてしばし暗くなった外の景色を楽しみます。温度は40度ないくらいで、私にとってはかなりぬる目。まあ、この温度なら少しゆっくり入れますね。お湯は無色透明で、アルカリ泉らしく、肌あたりは滑らか。ただ、この温度だと冬の露天は上がると寒さを感じるんじゃないかと思います。
 
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温泉から戻ったらビールです(笑) この宿、冷蔵庫に入っている飲み物はチャージされないんですね。星野リゾートも水などが入っているんですが、ビールが入っているのは実に嬉しい。缶をみると「信州ナチュラルビール BLOND ALE」とあり、軽井沢のヤッホー・ブルーイング製。プシュッと缶を開けてグラスに注いで飲んでいる間にiPhoneで調べてみると長野県内限定販売とのこと。なかなか上手い企画です。もちろん温泉後のビールは沁みますね〜。至福(笑)

嫁さんが温泉から上がってきて、しばらくすると夕食です。夕食は18:00から。ということで少し前に部屋を出て、夕食会場に行ってみます。

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この日選んでいたのはフレンチ。1階上がって4階のレストランに行くと、数分前にもかかわらずCLOSEDの立て札。仕方なく座って待っていると、秒単位で18:00キッカリに満面の笑みでスタッフが登場。すぐに席に案内されました。

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どうやら、多くのお客さんが和食を選んでいるようで、18:00の時点でこちらのレストランにいるお客さんは数組。席について写真を撮っていると、スタッフが写真を撮りに来てくれました。温泉でふやけてお腹減っている団体の図(笑)

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このレストラン、「ナチュラルフレンチ 菜」といって、地元の野菜をメインにしたもの。メニューには、左側にこの日のメニューが並び、右側にはシェフの意気込みが綴られる気合の入ったもの。メニューもシンプルな表記でわかりやすいですね。

あと、夕食中に明日の朝食が和食か洋食か選んでくださいとのこと。まだ食事をいただいていないので、なんとも言えず返答を保留。

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妙に気になったというか、気に入ったのがテーブルに置かれた木製のキノコのオブジェ。自然の木を活かして削り出したものでなかなか味わい深くいいセンスです。

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この日はフレンチということでワインリストから頼んだのがロゼ。サントリーの塩尻ワイナリーのメルロー。赤が好みの友人と、なんとなく白を飲みたかった気分もあり、このメンバーでは赤白2本は開けられないということで、地元のワインということもあって折衷案的に選んだものの、ワインを持ってきてくれたスタッフから、この後のフォアグラにピタリと合う見事なセレクトだとお褒めいただき、営業トーク半分だろうとはわかっていたものの、「我ながらいいセレクトだね〜」などといい気分(笑) 塩尻のメルローはいろいろ飲んでますが、なかなか美味しいものが多く安心感があります。

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最初の一皿目からきてます。スレートのプレートに乗せられているのはフォアグラと鴨をモンブランケーキのように仕立てたものにじゃがいもとサーモンのパンケーキ。余白の美しさで見せるあたりのセンスは見事。メニューからほとばしっていたシェフの気合、伊達じゃありません。フォアグラの香り、確かに辛口のロゼの余韻と見事に合います。

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パンを供する器は木をくり抜いたもの。

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そして二皿目はなんと「鰤と大根」、我々土着的な日本人はそう言われると鰤大根を瞬時にイメージしてしまいますが、シェフは違いました。鰤の刺身に色とりどりの大根を合わせ、水玉に見えるのはソース。やはり盛り付けの美しさを極めようという意図を感じます。脂の乗った鰤がレモンと大根の風味で実に爽やかに感じます。二皿目で早くもノックアウト。

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三皿目は追加で頼んだもの。じゃがいもと蕪(だったかな)をチーズで和えたもので取り分けていただきます。ワインが進みます。

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そしてキノコのスープ。泡立っているところが新鮮。そして器のセレクトも見事。

そういえば明日の朝食を和食か洋食か決めねばなりませんでしたが、スタッフが洋食はエッグベネディクトだとのことで、なんとなくそのエクセレントな語感に惹かれて、皆さん洋食にしようという流れになり洋食に決定しました(笑)

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お魚はあいなめのフリット。アクセントは黒米。ソースはベアルネーズとありますが、フレンチで使う澄ましバター入りマヨネーズのようなもの。お魚の旨味がソースで引き立ちますね。

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そしてお肉は仔牛ですが、間に分厚いフォアグラが挟まってます。アクセントは粒マスタード。

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デザートは洋梨にミルクアイスですが、こちらもラム酒の香りで包まれ、幸せな気持ちになります(笑)

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コーヒーはエスプレッソをいただきました。

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最後にお菓子の小皿が供されこの旅最後の夕食はこれでおしまい。

時刻は20:20くらい。あっという間でしたが、2時間以上経ってます。この旅ではいろいろなところに寄ってきましたが、永平寺も白川郷も昔のイメージと随分変わったとか、翌日どこに寄ろうかとかたわいもないお喋りをしながらゆっくりと食事を楽しむことができました。お料理は絶品。一皿一皿スタッフが丁寧に説明してくれて、シェフの渾身の料理を堪能。スタッフのサービスも心がこもっていて実に心地よい時間を過ごせました。もちろんお酒も入って気持ちよい満腹感。人は満腹になると幸せな気分になります(笑)

部屋に帰って、のんびりテレビなどを見ながらうとうと。

11時過ぎに大浴場「白龍」へ。

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時刻が遅かったせいか、貸し切りでしたので、内部をパチリ。

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内風呂も露天もぬる目だったのは夕食前に行った立ち湯と同様。露天の湯船に体を浸して空を見上げ、一番旅程を自由に考えていた最終日にどこに行こうかと考えながらのんびりぷかぷかとお湯を楽しみました。

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上がったところで、ついでに立ち湯にも行ってみました。夜は木々がライトアップされていてまた雰囲気が違います。際の立ち湯でまたのんびり。いいお湯でした。

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この宿も廊下などの要所に花が生けてあります。こうした花を眺めるのも旅の楽しみの一つです。部屋に戻って暖まった体のままとこにつき、ぐっすりと休むことができました。



この旅6日目、最終日の朝。もちろん朝早く目覚めました。この日も天気に恵まれました。

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まずは目覚ましに温泉です。前夜2回入った立ち湯に行ってみます。朝は朝でまた景色の印象が変わりますね。

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こちらは嫁さんが撮った女性用の立ち湯。湯の横に大きな鉢があるんですね。

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部屋に戻って窓の外を見ると前日到着時よりも明るいせいか紅葉がより色づいて見えます。

温泉でシャッキリして、身支度などを済ませましたが、朝食まで少し時間があるので、嫁さんと宿の中と周りを少し散策してみることにしました。

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こちらが1階のロビー。

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ロビーの周りには和室もあります。外国人のお客さんも多いようですので、こうした雰囲気作りも重要なんでしょう。

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クラシカルな雰囲気のスペースもあます。

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下駄に履き替えて外に出てみます。少しひんやりとはしますが、気持ちい気温。

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宿の目の前には松本駅行きの直行バスのバス停があります。チェックアウトの時間に合わせて9:30発と11:00発。松本駅発は15:00と16:30。山奥の宿ですが、このバスを使えばアクセスは楽ですね。

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先ほど部屋からも見えましたが、宿の周りは見事な紅葉。

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赤く染まる木々は実に鮮やか。1日1日紅葉が進んでいくのでしょう。

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薄川(すすきがわ)沿いに宿の奥の方に行ってみます。このあたりを散歩中に、前夜フレンチレストランで対応してくれた女性スタッフが出勤してくるところに遭遇。寒くないか気遣ってくれました。洋食を選択したので、朝も同じスタッフが対応してくれそうです。

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川の向こうも歩けるように道がありなっていて東屋もあります。

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宿の入り口横に立つ道祖神。このあたりには道祖神が多く立ち、この宿ができた頃は道祖神巡りを目的に泊まる人もいたとのこと。

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プチ散歩を終え宿に戻ると、1階のロビーの周りにもいろいろな部屋があることが分かりました。こちらはサロン1050。1050とは、この宿の標高。赤い暖炉がありすぐ外は先ほど散歩した薄川沿い。

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こちらはライブラリ。

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そしてオープンテラス。

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宿についてから部屋とお風呂と食事は3階、4階だけで用が済んでしまいますので1階には下りずじまい。ワインなどもショットで楽しめたので、夕食前に寄ればよかったと若干後悔(笑)

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最後に、ロビーの片隅に、宿の周りの散策マップが置いてありました。きれいなイラストの地図で、よく見るとこの先にダムがあるようです(ニヤリ) 地図を2枚ほどいただいて、部屋に戻るとそろそろ朝食時間です。



前夜と同じ4階のレストランに8時ちょっと前につくと、前夜同様、時刻ぴったりに席に案内されました。

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昨夜と同じ女性スタッフがにこやかに迎えてくれました。

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友人はいつもどおり朝からハイテンションです(笑)

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飲み物は、近くの農場に実に濃い牛乳にジュースが2種。好きなものを取りに行くのもいいんですが、このカラフルな色彩感も魅力的。

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そして、叔母と友人に朝の散歩の成果の報告と、この宿の周りが散策できることをマップを見せて説明。せっかくなのでチェックアウト前に宿の奥にあるダムまで行ってみることにしました。

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そうこうしているうちに朝食が運ばれてきました。こちらは野菜スープ。野菜メインと名乗るだけあります。とても柔らかい味。

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そしてこちらがエッグベネディクトのプレート。予想していた姿とちょっと違いましたが、美味しくいただきました。

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デザートはヨーグルトにジャムとブルーベリー。ブルーベリーがフレッシュでいいですね。

この旅最後の日の旅程などを相談しながら楽しく食事を終えられました。



さて、一旦部屋に戻って、上着を羽織って宿の周りのプチハイキングに出かけます。いただいたイラストマップに従って、上流のダムまで歩いてみることにします。我々の旅では珍しく、ここまでダムに立ち寄ってません。加えて各地で見甲斐のありそうな大きなダムをことごとくスルーしてきていますので、最後にダムを押さえておかなくてはなりません(笑)



宿の玄関を出て、朝食前に散歩した薄川(すすきがわ)沿いをさらに奥まで登っていきます。

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天気は快晴。途中まで登っていくと、扉温泉のもう一軒の宿、湯元群鷹館がありました。こちらはもう営業していませんが、車が停まっていることから、何らかの用途に再利用されているのかもしれませんね。群鷹館の入り口脇から先は車両通行止めの看板が立ちますが、車両はだめでも歩いて入るのは良さそうです。車両通行止めの理由は落石の危険があるからとのことで、ちょっとした緊張が走りますが、道はなだらかな上りなので大丈夫そうです。車が通らないので、道は落ち葉や台風の時に飛び散った枝が散乱しています。

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少し登ったところでダムが見えてきました。ごく小さなダムですが壁には「扉砂防ダム」とあり、調べてみると、この地域の集中豪雨時の土砂崩れ対策で昭和49年に完成したものとのこと。最近水害が多いので、以前に比べてこういった用途のダムの必要性はリアリティがあります。

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さらに上がっていくとダムの堤防の上が通れるようになっていました。右側がダム湖、左が下流側。宿から少し登っただけですが、明らかに紅葉が進んでまさに見頃。抜けるような青空はこの旅1日目からずっと続いており、天気には本当に恵まれました。

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ダム湖はなぜか深い緑色。どういう原理でこのような色に見えるのが不思議です。川の水に含まれる何とかイオンの影響でしょうか。

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こちらが下流側。しばらく行った先に宿があります。ダムの上では友人が「私を探さないで、、、」という証拠写真を撮ったり、紅葉を楽しんだりしばしのんびり。叔母がダムの向こう端までどんどん歩いて行ったりと一番元気そうでした。

のんびりと朝食後の散策を楽しみましたので、来た道をゆっくり降って宿まで戻ります。

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すると朝食前には燃やしていなかった薪ストーブに火が入って、スタッフもチェックアウトの対応に忙しく対応する時間になってました。我々もチェックアウトです。

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最後にお土産などを買って、荷物を車に積み込み、玄関前で記念撮影。

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ついにこの旅最終日です。さらば薪ストーブ! いざ東京へ。



旅はあとちょっと続きます(笑)



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その9-金沢から白川郷へ)

その1へ)

旅も終盤、この旅5日目の朝。連日の快適な宿の生活で浮世離れ気味(笑) 加賀山代温泉の界加賀を出発します。

この日は木曜日。木曜日というのは我々の旅では重要な日。そう、週刊文春の発売日。叔母は木曜日に週刊文春を買うのがライフワークとなっています。文春砲目当てというわけではなく連載記事を楽しみにしているそう。我々はそれを踏まえて、まずは界加賀のある山代温泉の温泉街にあるローソンに立ち寄りました。早速叔母が週刊文春を無事手に入れ、さあ出発ということで、車を出してすぐに叔母が、「あら、この記事見たことあるわ〜」と言うではありませんか。そう、先週号だったわけです。すぐに気づいたため買ったローソンで交換してくるといった叔母がローソンで車を降りて、こちらは待つこと暫し。帰ってくると、違うのを持って行ってレジに行ったら、先々週号(笑) 結局この辺りの週刊文春の発売日は金曜日ということが判明。返金してもらって一件落着。いやいや、なんでも東京と同じと思ったら大間違いなわけです。社会勉強となりました。

諦めて先に進むと、しばらくで嫁さんが、「私がなんとかペイで払って、返金は現金だから5%儲かったわ」と何やら勝ち誇っています。人間が小さい!(笑)

さて、山代温泉から向かう本日最初の目的地は金沢。山代温泉から北陸道に向かう道は前日と同じと思いきや、金沢方面に向かうには、加賀インターではなく片山津インターということで、Google Mapsの指示どおり進んでいきます。

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すると車窓から不思議なものが見えてきます。真ん中やや右に金色に輝くものが、、、

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LINEトラベルjp:巨大観音がお出迎え!ずば抜けたスケールを誇る大観音加賀寺

だんだん近づいていくと、観音様のようです。しかも加賀らしく金色に輝いています。再びバブルの芳香が漂います。調べてみると「加賀大観音」というお寺を中心とした、仏教関連のテーマパーク、天然温泉付きの宿泊施設、遊園地までをふくめた一大複合施設である「ユートピア加賀の郷」という施設だったそう。上の記事を読んでいただくと、この観音様は高さ73mで中の螺旋階段で上に登ることができるそう。そして足元には加賀三十三間堂というのがあって、京都の三十三間堂と同様千体以上の仏像があるそう。今は廃墟同然となっているものの営業しているそうです。ちなみに一番気になったのは、夜は目が光るらしいというところ。いやいや、夜のお姿を一度見てみたいものです。

車窓から眺めただけでしたが、我々のこの辺りの記憶は加賀温泉の印象より、観音様のインパクトが支配しそうです(笑) 

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空を見上げると、秋の空。雲が一筋に繋がっている姿は、モーニング・グローリーのよう。この日もいい天気です。
しばらくで片山津インターに着き、北陸道に乗ります。片山津から金沢までは30分ほど。私は金沢、福井あたりは仕事の出張で度々訪れていました。仕事で来ていた頃は新幹線はありませんでしたので、アクセスは小松空港からで、金沢にしても福井にしても小松や片山津から北陸道を通るバスで行くことになりますので、この辺りの景色は馴染みがあります。片山津から小松、美川、白山、金沢西をやり過ごして降りたのは金沢東インター。インターから少しで、この日の最初の目的地である、ひがし茶屋街の近くの駐車場につきました。この日は朝食が早かったので、ついたもの9:45とまだ10時前。

金沢では、兼六園、長町の旧武家屋敷街、近江町市場、金沢21世期美術館などいろいろあったんですが、旅程で許される時間とアクセスなどを考慮して選んだのがひがし茶屋街。この辺りには駐車場が少なそうなので、茶屋街の入り口にある駐車場を事前に確認しておきましたので、目的地は駐車場そのものです(笑) 予定どおり城北大通り沿いの東山観光駐車場について散策開始。

人通りはまだ少ないものの、金沢の有名観光地とあって、外国人の姿も多数。

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茶屋街の方に歩いていくと、目に入ったのは金細工を扱うお店。金箔を貼った招き猫など観光客向けのお土産屋さんなんですが、目を引くのは巨大な鷲の像。お店に入ってしげしげと眺めると、どうやら木彫の一刀彫り。鷲は金箔張、下の虎はプラチナ箔張。いやいや、アイキャッチには十分です。金沢は金箔の名産地ということで金がらみがお土産になるということでしょう。

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金沢旅物語:ひがし茶屋街

しばらく歩いていくと、よく写真で目にする茶屋街のメインストリートに出ます。ここひがし茶屋街は、江戸時代に金沢城下に栄えた茶屋街の一つで、今でも往時の姿を止める街並みが残ることから重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。他にこの近くに加賀藩士富田主計(とだかずえ)の屋敷があったことに由来する主計町茶屋街、金沢市の中心街を挟んで反対側ににし茶屋街があり、いずれも重要伝統的建造物群保存地区になっています。

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金沢旅物語:国重要文化財 志摩

歩いているメインストリートは二番丁。するとすぐ左に何やら変わった小屋根が取り付く建物があります。こちらは文政3年(1820年)に建てられたままに残るお茶屋の建物で重要文化財に指定されているもの。小屋根の下には提灯がかけられていたのでしょう。

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金沢旅物語:懐華樓

そして、すぐ先の右側にも何やら文化財らしき建物があります。こちらは懐華樓(かいかろう)と言う建物で、金沢で最も大きなお茶屋建築として金沢市の指定保存建造物となっているものと記載されています。説明書きによると間口六間奥行十二間で土蔵もあり、格式の高いお茶屋建築であるとのこと。

石畳の道の周りに繊細な格子戸の並ぶ茶屋街。今は観光地となっていますが、往時は舞妓、芸妓さんたちが歩く華やかな歓楽街だったことを偲ばせます。

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すると少し先に、何やら花嫁・花婿姿らしい人たちに出会います。よく見ると大きなカメラをもつカメラマンに照明担当者がついていて、家族らしき人もいないことから、撮影のロケのよう。花嫁姿が似合う街並みです。

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食べログ:茶房素心

このままそぞろ歩きしても良かったんですが、二番丁に面したカフェに入ることにしました。なぜこのお店にしたかと言うと、2階の通りに面したところがここだけ窓を開けて通りを上から眺められそうだったから。

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お店に入り4人と伝えると、2階の通り沿いの席に案内されました。通りを見下ろすと先ほどの花嫁姿のロケ隊が撮影を続けていました。

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このカフェ、おそらく古い茶屋の建物をそのまま生かしてカフェにしているものと思います。二階の通り沿いに腰掛けてみる景色は向かいの茶屋の二階がよく見えます。昔は向かいでお茶屋遊びをしている人も見えたのでしょうね。

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中はこんな感じ。なかなかいい風情です。

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私は賢明ですので、ヴォリュームの小さな抹茶と和菓子。

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嫁さんたちご婦人方は、皆さん餡蜜系をご注文。

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そよ風を楽しみながらしばしゆっくり。たまには「私を探さないで、、、」と呟くフォトジェニックな友人の姿を(笑)

一休みできたので、さらに先に行ってみます。

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この奥で二番丁通りは突き当たり。右にそれて細い小道を散策してみます。細道にも古い町並みの風情が残り、なかなかいい雰囲気ですが、気づいたのは、、、

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ほとんどの家やお店の玄関にお守りのようなものがつり下がっています。

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よくみると、どうもとうもろこしのようです。調べてみるとこれは「門守(かどもり)」と言うもので、とうもろこしでした。このひがし茶屋街の少し奥にある長谷山観音院というお寺の「四万六千日」という日に毎年買うものとのことで、健康と商売繁盛のための縁起物なんだそうです。

長谷山観音院

仏様には色々なご縁日があり、観音様のご縁日は十八日、地蔵様のご縁日は二十四日とか、古くから云われておりますが、室町末期以降このほかに功徳日が設けられ、この功徳日にお詣りすると百日に向かうとか、千日に向かうとか、同じ功徳にあずかると云われ、いわば特別日として広められてきました。観音様の功徳日で日数の一番多いのが七月九日で、この日にお詣りすると四万六千日分に相当すると云うことで、江戸時代からこの日のお詣りが盛んになってきました。(長谷山観音院のウェブサイトより引用)


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この後も路地を散策して、駐車場に戻りますが、帰る頃には観光客が増えて、通りはかなりの人出。タイミングよく観光地をのんびりと散歩できました。

さて、この日の目的地は長野県の松本。山代温泉から松本までは北陸道から途中で東海北陸道に入って南下し、高山経由でいくのが最速経路ということでしたので、その途中にある金沢に寄ったわけですが、金沢から松本を目指して、先の経路で進むと、お昼は白川郷あたりということになります。ということで、一路白川郷を目指して出発します。

ひがし茶屋街から、来た道を戻り、北陸道金沢東インターへ。そして北陸道に乗って、しばらくで、東海北陸道との分岐である小矢部砺波ジャンクションに着きます。遠くに見える山は北アルプス。そうすでに富山県に入っていました。東海北陸道は富山県の砺波と愛知県の一宮を結ぶ高速道路。郡上八幡から南はこの旅の2日目に通っていますので、東海北陸道の端っこと端っこを制覇したことになります(笑)

砺波ジャンクションで東海北陸道に入ると緩い上りとトンネルが続くほぼ一車線の道路が続きます。福光、五箇山をすぎると次は白川郷です。白川郷インターで降りて坂を下っていくと、合掌造りの建物がちらほらと目に入ってきます。目的地としてセットしたのは白川郷の中にあるお蕎麦やさん。

白川郷に入ると平日にもかかわらずすごい数の観光客。そして外国人のお客さんも多数。お蕎麦やさんは白川郷の細道の奥にありましたが、別段車両通行止めの案内はなく、車で観光客をかき分けながらようやくお蕎麦やさんに到着。なんとなく車で入るところじゃない感も漂いますが、お蕎麦やさんに車を停める場所を尋ねると、店の前に停めて良いとのこと。ということで到着したのがこちら。

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食べログ:手打ちそば処 乃むら

お蕎麦やさんに着いたのが12:00ちょっと前と、一番混む時間。お蕎麦やさんの前には順番待ちの名前を記入するボードがあり、名前を書いて5分くらいで席に案内されました。

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店内には芸能人が映った写真も多数飾られていました。メニューにはとろろそばとおろしそばなどがあったんですが、おろしそば2つにとろろそば2つと頼んだところ、大根が切れていて、おろしそばはできないとのことで、全員とろろそばを頼みました。この旅5軒目のお蕎麦やさんで、各地のお蕎麦を食べ比べてますが、ここのお蕎麦もおいしかった。ぶっかけ風でトロロにうずらの卵をのせたオーソドックスなものですが、そばの風味もよくトロロも滑らか。あっという間にいただいてお腹いっぱい。

さて、観光客が道路いっぱいに歩く細道の先にあるお蕎麦屋さんでしたが、このお蕎麦やさんの前に車を置いたまま観光するのは迷惑がかかりますので、再び観光客をかき分けて車を停められるところを探します。ところが白川郷内は駐車禁止の張り紙多数で、停められそうなところがありません。やむなく白川郷の入り口に戻ると、駐車場の案内看板がありました。

案内されるまま着いたのが、村営せせらぎ公園駐車場。白川郷の合掌造りが集まるエリアの脇を流れる庄川の対岸にある駐車場です。車で行くと結構な距離がありましたが、この駐車場から白川郷のメインとなるエリアへは吊り橋を渡ってすぐ。最初からここに停めれば良かったんですね(笑)

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ちなみにこの庄川(しょうがわ)、白川郷の少し南となる高山の西あたりが源流で、富山湾に注ぐ一級河川。後でわかったんですが、このすぐ上流にダムがあったんですね〜。我々の旅には珍しく、5日目にして、まだダムに行ってません(笑)

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この橋を渡るとメインエリア。先ほど吊り橋と書きましたが、吊ってませんね。この橋は結構な長さですが、ワイヤーで吊るでもなく、非常に軽やか。横から見ると薄い桁だけで構造を保っているんですね。景観上もなかなかいい設計です。

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橋の上から、こちらが上流、南側。

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こちらが下流、北側。水も綺麗、天気も良しで気持ちいいですね。

現在は村営せせらぎ公園駐車場から吊り橋を渡ってくるのが主要動線。橋を渡りきったところで様相が一変。激しく観光地化している印象。もちろん合掌造りの建物が並びますが、お土産屋さんが幅を利かせているインパクトは強烈。なんとなく我々の白川郷のイメージは新日本紀行に出てくるような素朴な田舎でしたが、現在の白川郷は福島の大内宿同様ちょっと商業主義的になりすぎているように感じました。叔母も「昔来たときからずいぶん変わったわね〜」、友人も「昔のイメージと違うわ〜」と同様の印象。先ほどお蕎麦やさんに車で行った時にはそれほど強い違和感はなかったので、この橋からのアプローチの第一印象がそう思わせるのでしょう。多くの観光客が通る動線ですので、この辺りは少し考えた方が良いのではないかと思いました。

散策中、お土産屋さんの写真を撮るのもなんなので、できるだけ自然な風景を撮るよう心がけました(笑)

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白川郷観光協会

さて、少し歩き始めると、やはり我々の期待する自然の中の白川郷のイメージに近くなってきます。

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先ほど、お蕎麦屋さんにくる時に車で途中まで入ったメインストリート。

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渡ったところに茅葺の鐘楼があります。

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奥に入るに従って、観光客もまばらになりのどかな雰囲気になってきました。よく見ると街中に放水銃が点在しています。そういえば、この白川郷でも我々が旅に出発した日に火災があったというニュースが流れていました。世の中沖縄の首里城の火災のニュースで大騒ぎの中、白川郷でも、、、と危惧しましたが、合掌造りへの延焼はなかったとのこと。後で調べたところ焼けたのは、車を停めた村営せせらぎ公園駐車場の物置だったとのことでした。

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合掌造りの建物の間は田んぼ。11月ですのですでに稲刈りは終わっていますが、稲穂が実っている時期だとまた街の景色が違う絵でしょうね。

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気になっていた先ほどの茅葺の鐘楼に近づいてみます。ここは明善寺(みょうぜんじ)という浄土真宗大谷派のお寺でした。

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岐阜の神社仏閣:明善寺

鐘楼を通り過ぎたところにこの明善寺の庫裡(くり)があり、案内看板によると、徳川末期建立で岐阜県指定重要文化財で村内で最も大きな合掌造りとなかなかのものということで入ってみることにしました。

入り口でいただいたパンフレットのこの庫裡の説明が非常に分かりやすかったので引用しておきましょう。

今からおよそ二百年前の徳川末期に、飛騨高山の棟梁大工と地元の棟梁大工と、正副棟梁が協和して三年間の工作で完成したものです。かつてドイツの建築家、ブルーノ・タウト氏も「極めて論理的・合理的構造で日本では全く例外に属する」と称賛された合掌造りは、釘、カスガイ等を一切使わず、「ネソ(まんさくの若木)」、「ワラナワ」でしめくくった特殊なもので、茅葺の切妻屋根は雪を落とすため、六十度に近い急勾配になっています。白川郷の五階建て合掌造りとして最大随一のものです。階下建坪百坪、念入りに建築された強固なもので、五階建ての内部、良材の欅や檜の柱は焚火の煙で漆塗りのような光沢を放ち、文字どおり古代ビルディングの名にふさわしい壮観な建物です。(明善寺郷土館パンフレットより引用)


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周りの木々は紅葉が始まっており、なかなかいい風情。

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入り口横の今の囲炉裏で火を焚いていて、庫裡の中は煙りが漂っています。木部は先の説明のとおり、燻されて黒光り。茅葺の屋根も含めて、毎日火を焚いていることで腐りにくくなるんでしょう。

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2階に上がります。昔はここで蚕を育てていたとのこと。合掌造りは屋根を支える斜めの小屋組で支えられているので最小限の柱だけで大空間ができるという意味でも非常に合理的な構造。この広さを活かして今は郷土館として古い農具などを展示するスペースになっています。

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叔母も上がってきましたが、階段の段差はそれほど高くないので無理はなさそう。

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2階の奥の窓から本堂の方を眺めます。木々の葉がだいぶ色づいてきています。

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そしてさらに上の3階にも民具が色々と展示されています。今では全く使わなくなったものですが、このような合掌造りの中で、電気や機械のない時代にどのようにしていたかを想像することで、なんとなくリアリティが増すわけです。

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これは「ロウ絞り機」。このうえで漆の実を潰してロウをとったとのこと。

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これは「アカシ」。アカシとは枯れた松の木の根のことで、この台にアカシをのせ火をつけて灯りにしたそう。囲炉裏の端に置いて夜なべしたとあります。

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こちらは「マヤゴエ」の説明などを書いたパネル。下に引用した説明を読むと、感じではおそらく「厩肥」と書くのでしょう。

マヤゴエとは牛馬の糞で作った田んぼの堆肥や。米を沢山作るためにマヤゴエはなんとしても欲しかった。


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そしてさらに上の4階。こちらには養蚕で使った器具などがありました。

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床は煙を通すためかスノコ状で板を渡してある細い通路が順路になります。

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叔母と友人も細い板の通路を注意深く歩きます(笑)

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4階の窓からの眺め。街並みが一望できます。

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さらに上に5階があるようでしたが、順路にはなっていませんでした。

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庫裡の中を一とおり巡ったので、登ってきた階段を降りて1階に戻ります。

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1階まで降りると、順路は庫裡から廊下で繋がっている本堂に進むようになっていました。本堂も260年前に建てられたもので、総檜造とのこと。現在もお寺として綺麗にされているので、内部は庫裡と違ってそれほど古い印象はありませんでしたが、後で外から本堂をみると、非常に立派な造りであることがわかります。

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最後に庫裡の1階にある居間で囲炉裏の周りに座って、昔の生活に想いを馳せた次第。薪が燃え弾ける音がまた心地よい。この薪を燃やす火から立ち昇る煙が建物全体に行き渡って、冬は暖房、そして一年中木材の防腐に役立っているわけですね。

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飛び込みで入った明善寺の庫裡でしたが、建物自体の内部をじっくり見られたのに加えて、農具や民具の展示も十分に楽しめました。外の観光客の賑わいから離れて昔の生活を実感できるました。

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外に出ると陽の光りが眩しい! 明善寺の向かいにある「唐臼場」。水車でもあったのでしょう、お米や粟、ひえなどを精米する場所とのこと。この2ブロックほど先にお昼をいただいたお蕎麦屋さんがあると分かり、戻ることにしました。

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田んぼの脇の道を進んで駐車場の方に戻ろうとしますが、左に曲がるとさらにひなびた感じなので少し歩いてみることにします。

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この上には何軒かの民宿がありました。この静かな雰囲気が貴重です。

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このあたりは先ほどの行った明善寺の横になります。手前が本堂。入母屋の妻面の装飾が凝っていますね。やはりお寺というのは贅を尽くして建てられていることがよく分かります。木の後ろにあるのが合掌造りの庫裡になります。

さて、小一時間ほど白川郷の散策を楽しんだので、そろそろ駐車場に戻ることにします。

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私はそそくさと歩いて駐車場に戻って行ったんですが、後から来た友人たちはお土産屋さんの店頭で、「ひだっち」と戯れていました。なぜかこうゆう時は無条件にハイテンションになる友人(by 嫁さん) ひだっちは飛騨高山のゆるキャラだそうです(笑)

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先ほど渡ってきた橋を戻ります。庄川の流れと抜けるような空の色をしばらく眺めて心に焼き付けます。これで白川郷ともお別れ。

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ひだっちと戯れていた友人たちも後から無事戻ってきました(笑)

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白川郷観光を終えて、時計を見ると時刻は1時ちょっと過ぎ。さあ、この日の目的地である松本に向けて出発です。



旅は続きます、、、



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その8-山代温泉界加賀)

その1へ)

この旅4日目の宿は山代温泉にある星野リゾートの界加賀。宿に到着して茶室でお茶をいただき、目の前の共同浴場で名湯を楽しみ、スッキリ。宿に着いたのが遅かったので19:30からと遅めの夕食スタートです。

この日の夕食は起死回生メニュー、「のどぐろ」づくしです(笑) どうして起死回生かというと、以前の母と伯父、叔母と合わせて5人での旅行で三朝温泉の名旅館大橋に泊まった時、あまりに豪華な夕食に最後に供された見事なのどぐろの煮付けを私以外、誰も箸一つもつけられずに終わったという痛恨事がありました。ちなみにその時ののどぐろの写真、掘り起こしました(笑)

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(参考)山陰三朝温泉旅館大橋ののどぐろの煮付け(2014年5月)

以来叔母も「あの時ののどぐろは美味しそうだったのに戴けなかったわね〜」と振り返ることたびたび(笑) ということで、今回の旅では嫁さんが気を利かせて、この界加賀のメニューにあった「のどぐろづくしと秋の加賀デギュスタシオン」コースを予約。再びのどぐろにチャレンジする機会を設けました!

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夕食は2階の食事処でいただきます。スタッフに案内され席につくと、品書きが置いてありました。コース名の「デギュスタシオン」とは試食や試飲を表す言葉で、フランス料理では少量ずつ幾皿もの料理を食べることを意味するとのこと。品書きにはのどぐろが土瓶蒸し、棒寿司、塩焼き、大吟醸蒸しと並んで壮観、しかも牛すき焼きまでつく並び。全部いけるでしょうか(笑)

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もちろん、温泉に入って適度に喉が乾いていますの、生ビールで乾杯。ビールをグビリとやりながら私は4日目の添乗員業務を無事終えられた喜びをひとりかみしめて喉を潤しました(笑)

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先付けは漆器の器で供されました。これはなかなかの器です。ここは加賀、伝統工芸の歴史があります。スタッフが器とともに料理の説明をしてくれます。

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中蓋になっていた右の器が梅貝(バイ貝)の上に塩昆布を散らしたもの。左の器が堅豆腐に甘海老麹和えとふぐの子糠漬け和えを金時草に包んだもの。

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続いて土瓶蒸し。こちらは松茸だけでなくのどぐろも入っています。土瓶蒸しは城崎の西村屋でもいただいています。お猪口に少々ついで、つるりと一杯。いやいや松茸の香りと出汁の深い旨味がたまりませんね。そこはかとなくのどぐろが香ると言いたいところですが、もちろん普段からのどぐろを食べつけている訳ではありませんので、出汁の深みとして感じるだけです。

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そして宝楽盛りとお造り、酢の物が盆に乗せられて出てきました。食材も器も色とりどりで目に楽しい。お造りが来たところでもちろん冷酒も注文。

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そして、来ました! のどぐろの棒寿司とのどぐろ塩焼き。非常にしっとりとした柔らかい味にうっとり。もちろんお酒が進みます。

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続いて、駄目押しの腕。

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蓋を取るとのどぐろの大吟醸蒸し。イクラ乗ってます(ハート) 先ほど塩焼きをいただいた時に蒸しても美味しそうと思ったとおり、出汁が染みてこれこそのどぐろという味わい。いやいや旨いです。

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そして更なる駄目押しはすき鍋。これはちょっといけませんでした。というのも少し前にスタッフが固形燃料に火をつけ、火が通った頃合に蓋を外しに来たんですが、この蓋が外れない。鉄鍋と蓋のサイズがぴったりすぎて女性スタッフが四苦八苦してもなかなか外れないんですね。しょうがなく最後まで外れない1つを一旦帳場に持ち帰ってあけたものを持ってきたんですが、どれも火が通り過ぎて肉がかなり硬くなっちゃってました。1つだけじゃなくて4人とも蓋を取るのにかなり苦労しましたので、これはそもそも食器や提供の仕方を考えた方がいいですね。いつもどおりたわいもない話をしながら、適当にお酒も入って楽しい食事だったんで問題ないんですが、帳場のフォローもなく、ちと星野リゾートらしからぬサービスでした。

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ここまでで、お腹もいい具合に満ちていたんですが、ご飯もちゃんといただきました。

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デザートは界加賀特製金時のデザート。別腹収納済(笑)

食事が終わったのが21:30近く。あっという間の2時間でした。食事処のスタッフから、この後21:30から1階のトラベルライブラリーで獅子舞があるので是非見てくださいと案内があったので、「獅子舞ということは、噛まれる?」と水を向けると、笑顔で「噛まれます」と期待どおりの反応(笑) それを聞いて行ってみることにしました。

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エレベーターで1階に降りると、すでに多くのお客さんが集まっていました。ライブラリーの本棚にはすでに鮮やかに染め抜かれた幕がかけられ、お祭り気分を盛り上げます。

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21:30になると、先ほどの幕に照明があたり、獅子舞の始まりです。音楽がかけられると、後ろの方から獅子が静かに登場。驚いたのが獅子が歯を合わせる時の音の大きさ。想像していたのとは違い、大迫力です。木製だと思われる巨大な獅子頭がまるで巨大カスタネットの如く、獅子頭をもつ踊り手が渾身の力で閉じられると耳をつんざくような鋭い音で獅子頭が鳴ります。しかも獅子がのたうちまわりながら周囲に座るお客さんの眼前、超至近距離で連打! 狭いトラベルライブラリーだけにカンカンカーンと獅子頭の音が響き渡ります。あまりの迫力に外国のお客さん(おそらく中国か台湾の方)も大喜びでのけぞってました(笑)。この獅子舞、宿のウェブサイトによると「白銀の舞」と名付けられ、界加賀の前身の「白銀屋」から名を取っているそう。

勇壮な武家文化の伝統はそのままに、新しくて独創的な加賀獅子舞「白銀の舞」を毎晩21:30より披露します。「白銀」の名は、界 加賀の前身である老舗旅館「白銀屋」に由来。創業寛永元年、加賀藩にも縁の深い白銀屋の伝統も大切にしながら、スタッフ一同、心を込めて演じます。(界加賀ウェブサイトより引用)


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けたたましく獅子頭を打ち鳴らしながら踊る獅子。これはまずい、こちらに向かってきました! あの勢いで噛まれたら、頭蓋骨骨折間違いありませんが、もちろん噛まれませんでした。

獅子舞に長刀の踊りなどを披露してイベントは15分ほどで終了。

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終了後は獅子頭と一緒に写真を撮ってくれるサービス。これには皆さん喜んで参加していらっしゃいました。

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我々は別に撮ってもらうつもりがないと思ってましたが、他のお客さんの撮影が終わった頃、嫁さんと友人が、最後にニコニコと並んで撮ってもらってます。

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私は横からその様子を撮影(笑) 横から見るとこんな感じで撮ってもらっているんですね。

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我々が最後だったので、部屋に戻ろうとすると、嫁さんから「あなた、ちゃんと噛んでもらいなさい」との指令が入り、やむなくこのような姿と相成りました。食事処のスタッフの予言どおり噛まれました(笑)

おそらくこのイベント、毎晩やられているのだと思いますが、イベント自体よりも、若いスタッフが真剣に踊り、お客さんに笑顔でサービスしている姿が一番心に残るのでしょう。いいイベントでした。



部屋に戻って一休みして、就寝前に大浴場に行ってみると、どなたも入っていなかったので、中の様子をパチリ。

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脱衣所。掃除が行き届いていてきれいです。

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内風呂。

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そして露天風呂です。先ほど総湯でお湯の良さは味わっています。酔いも覚めたのでゆったりお湯に浸かってしばしのんびりさせてもらいました。

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部屋に帰る途中、生花も癒してくれます。なかなかのお手前。ゆっくりお風呂に入ったので、この日はぐっすりと休めました。



この旅5日目の朝はいつもどおり早めに目が覚めます。じじい化してます(笑) 外を見ると、この日も天気は良さそうです。

前日はメンテナンス日でお休みしていた、観光客向けの共同浴場の古総湯が6時からやってるということで行ってみることにします。

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誰もいないフロントを通って、下駄にはきかえ、向かいの古総湯に向かいます。

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山代温泉観光協会:「総湯」と「古総湯」

界加賀側から見た古総湯。四方に入り口がありますが、受付は反対側なんですね。受付で界加賀の手提げ籠を見せると無料なんですね。すると、受付のおばちゃんからここは初めてかと聞かれ、もちろん初めてですと答えると、入浴時の注意事項を説明してくれます。男湯の入り口は受付の反対側ということでまた界加賀側に廻ります。

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男湯の入り口から板戸を開けて入るとこんな感じ。6時営業開始なので、私が一番風呂のようです。おばちゃんから、手前の湯口は熱いので間違えて掛け湯しないように釘を刺されています(笑) 

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脱衣所はなく湯治場に多い内風呂内で着替える昔風のスタイルなんですね。浴衣を脱いで、浴槽のヘリに座って、浴槽の湯をザバザバと掛け湯して、おもむろに湯に体を沈めます。そうすると先ほどの受付のおばちゃんから、「どう? 入り方わかる〜?」と声がかかり、「大丈夫で〜す」と答えると安心したよう。この親切というか家庭的というか田舎風というか、なんとも言えない微笑ましい時の流れが実にいい感じ。内部はおそらく木部に漆が塗られていて、九谷焼のタイルなどがはめ込まれた昭和モダンのような風情。しっかり温まって上がります。

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着替えてそとに出ようとすると、上階に上がる階段があるので上がってみます。この暖簾の奥の階段から上がってきたんですね。2階は休憩スペースになっているんですね。

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窓は開け放たれていて、朝の風が気持ちいい。窓の外には界加賀の建物が見えます。いやいや、これはいいですね。先ほどの暖簾に男湯と書いてあるのがなぜかと思って、窓際をぐるっと回ると、反対側にも休憩スペースがあり、女湯の暖簾。そう、休憩スペース同士は自由に行き来できるようになっているんですね。これは上手い造りです。

先ほどの男湯に降りる階段を降りて外に出て、受付のおばちゃんにいいお湯だったよと、声をかけようと受付に戻ろうとすると、回廊にはこの古総湯の歴史がわかるパネルが張られていて、これが実に興味深い。この古総湯、明治時代の古総湯を復元したものとのことで、昭和の時代はコンクリート製のいかにもな外観。この風情ある建物に戻ったことで、山代温泉の伝統あるアイコンが復活したわけです。山代温泉の入り口にあるバブル期の廃墟のようなホテルや、ちょっと寂れてしまった温泉街が最初に目についてしまうものの、この湯の曲輪(ゆのがわ)の周りは実にいい雰囲気。この古総湯や界加賀が頑張って山代温泉に活気が戻るといいですね。

朝風呂を浴びてスッキリして、宿に戻ります。

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前日宿に到着した時には慌ただしくて写真を撮りませんでしたが、これが界加賀の玄関の門構え。おそらく前身の白銀屋からの物でしょう。

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正面には中庭が見え、なかなか手入れが行き届いてます。

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先ほど通ったフロントを過ぎると太鼓橋のような橋を渡って宿泊棟に入ります。宿泊棟の1階が前夜に獅子舞をやったトラベルライブラリー。

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部屋に戻って、身支度をしながら朝食時間を待ちます。朝の部屋からの景色。この日も天気には恵まれそうです。向かいの山下家の屋上に仁王立ちの人はいません(笑)



この日も移動があるため朝食は朝7:30からと一番早い時間にしました。

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こちらがお品書き。メインは「いしる鍋」です。いしるは能登地方の伝統的な魚醤。独特のコクがあり魚料理と会うとのこと。

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席につくといしる鍋に火がつけられました。この蓋は外しやすそうなので心配なさそうです。

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蓋を開けるとこんな感じ。いい具合に旨味が乗ってそうです。薬味は柚子胡椒が添えられていました。この鍋だけでご飯がいけちゃいそうですが、ちゃんと普通におかずも別にありました。

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焼き魚に厚焼き卵、変わったところで3色の蒲鉾のようなものが添えられていましたが、これは品書きによると「はべん」というもの。

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テーブルにはいしるの説明書きもちゃんと置かれていました。

朝食は量も適度で実に美味しかった。魚も新鮮で、出汁も深いのでおいしくないわけがありませんね。この旅4泊目の宿も満足できるものでした。

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一息ついて、荷物を運び出してさあ出発です。

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玄関でスタッフに写真を撮ってもらいました。この日の目的地は松本です。天気にも恵まれ、この旅5日目の旅程に出発です。



旅は続きます、、、



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その7-永平寺から界加賀へ)

その1へ)

この旅4日目は、比叡山のロテルド比叡に泊まり、午前中は比叡山の東塔、西塔を約2時間に渡って散策して、天台宗総本山の連綿と続く祈りと伝統の重みに触れてきました。そしてお昼は琵琶湖西岸の高島市で鯖寿司とお蕎麦をいただき、快晴の中、この日は一路加賀山代温泉を目指します。時刻は12:30。

ここ琵琶湖の高島から山代温泉にはまっすぐ向かって約2時間。いくつかのスポットに立ち寄る余裕があります。山代温泉に向かう間の観光スポットはいろいろありますが、我々の旅の基本コンセプトに合うスポットとして、添乗員役の私が用意した午後最初のスポットは余呉湖。雄大な琵琶湖の北にちょこんとある小さな湖ですが、以前母親と叔母との旅で日光を訪れた時、中禅寺湖よりも湯ノ湖が非常に良かったと言った叔母の好みを踏まえたセレクトです。

お昼をいただいた白ひげ蕎麦から、湖西道路から続く一般道である琵琶湖西縦貫道を北上。高島市街を抜けて進みます。琵琶湖の見える湖岸沿いの道路を通っても良かったんですが、Google Mapsの案内どおりスピードを優先して少し湖から離れたバイパスを進みます。北陸道木之本インターが近くなったところで雄大な琵琶湖の風景ともお別れ。左折して、しばらく進むと余呉湖に到着しました。

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滋賀・びわ湖観光情報:余呉湖

駐車場に車を停めると、狙いどおり観光客の姿はほぼなし(笑) 天気は快晴で、水面が光り輝いています。駐車場の脇には台座に余呉湖と書かれた羽衣の石像がありました。ここ余呉湖には羽衣伝説があるとのこと。

白鳥に姿を変えて水浴びを楽しんでいた8人の天女の姉妹のうち、伊香刀美(いかとみ)に羽衣を取られた末妹だけが天に帰れなくなり、夫婦となって2男2女をもうけたという物語です。また羽衣を取ったのは桐畑太夫で、菅原道真がその子であると伝える話もあります。(滋賀・びわ湖観光情報:余呉湖より引用)


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近くのこの辺りの案内図をみると、余呉湖の周りにはハイキングコースがいろいろあります。余呉湖を周回するコースの他、余呉湖と琵琶湖の間にそびえる賤ヶ岳(しずがたけ)や、余呉湖の東の大岩山なども登れるようですね。

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余呉湖の周囲は6.4キロということで、以前一周した日光の湯の湖よりもかなり大きく、本格的な散策が出来そうです。この日はすでに午前中比叡山で体力を消耗しているため、一休みするだけにしました。

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ここに来る途中踏切を渡ってきました。近くに余呉と言う駅がありますが、なんとなく単線だろうとタカを括っていましたが線路は複線。後で調べてみると、これは北陸本線でJR西日本の幹線なんですね。あまりにのどかな景色に短い時間でしたが、のんびりとした時間を過ごすことができました。

ということで、先に進むため出発。

この先加賀山代温泉までに立ち寄るスポットとして事前に想定していたのは永平寺なんですが、東尋坊にも行ってみたいという声も上がります。どちらも途中にあるのですが、宿への到着時間と、立ち寄るスポットへの経路などをGoogle君に相談の上、添乗員の低容量勘ピュータを駆使して選んだ立ち寄りスポットは、当初の予定どおり永平寺にしました。東尋坊の方が高速のインターを出た後の移動距離が長く、時間がかかってしまうんですね。

ということで、次なる目的地を永平寺にして出発です。余呉湖を出ると、先ほど近くを通った北陸道木之本インターまで戻り、北陸道に入ります。後は一気に北上。すぐに若狭舞鶴道との分岐となる敦賀ジャンクション、そして敦賀インターになります。そしてトンネルを抜けながらぐんぐん高度を上げて今庄インター。そう、2日目に道を間違えたので、敦賀・今庄間はこの旅で3度目の通過となります(苦笑)。今庄から先は新天地(笑) 武生、鯖江とやり過ごして福井北で永平寺方面へ行く中部縦貫道に入ります。トンネルを抜けるとすぐに永平寺北参道というインターがあり、ここが永平寺の最寄りインター。Google Mapsの指示どうりすすむと、永平寺の門前の商店街に到着しました。



永平寺の入り口横のお土産屋さんの駐車場に車を停めたのが15時。少し陽が陰りだす時刻です。

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大本山永平寺

永平寺は曹洞宗の総本山。今年4月に亡くなった嫁さんのお父さんの葬儀は曹洞宗のお坊さんにお願いしました。ということで、この日は午前中にうちのお寺の総本山である比叡山、午後には嫁さんのお父さんの葬儀でお経を読んでくれたお坊さんの総本山である永平寺と、総本山めぐりという裏テーマがあったわけです。(本当はそこまで考えての予定ではありません)

永平寺には私と叔母はそれぞれ以前に一度来ています。古い写真を紐解いてみると私が来たのは2004年6月のことでした。叔母の以前はおそらく数十年前(笑) なぜこの話をしたかというと、私も叔母も、以前来たときと今回とはかなり印象が違ったんですね。なぜ印象が違ったのかは次に触れますが、永平寺自体は変わっていないことが写真からわかりました。

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今回、入り口にあった境内の全景を説明する案内図をiPhoneで撮った写真。

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こちらは2004年6月におそらく同じ案内図を撮った写真。昔使っていたミノルタのデジカメで撮ったもの。

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比べやすいように、今回の写真をトリミングしなおしたものもアップ。

2枚の写真をよく見比べてみると、昔のミノルタのカメラには糸巻き型の歪みが残ってます、、、そこじゃありません(笑) この案内図、細かい点まで含めて2006年から一切変わっていないように見えます。そう、伽藍配置や建物は変わっていないんですね。何が印象を大きく変えたかというと、見学のコースなんだと思います。

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先ほどお土産屋さんの前から境内に入ると鬱蒼たる木立の中の参道。

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そして左手に拝観入り口があります。中に入ると正面に大きなコンクリート製の吉祥閣(きちじょうかく)という建物があり、ここで靴を脱いで、靴をビニール袋に入れて持ち歩きます。以前の訪問時も靴をビニールに入れて持ち歩いた覚えはあります。印象が大きく違った原因は次。この吉祥閣の一室で、まずはお坊さんから永平寺の説明を聞くようになっていたんですね。結構な広さの部屋で、かなりの数の人がお話を聞いています。先ほど車を停めさせてもらったお土産屋さんは16時で閉店とのことで、「16時までに戻ってお土産買ってくださいね〜」と笑顔で送り出されましたので、本当は曹洞宗や道元のこと、永平寺の伽藍についてなどの法話を聞いた上で見て回るべきなのでしょうが、ここは止む無くスキップ。その後もこの吉祥閣の上階に上がり、さらに続くこちらもコンクリート造の傘松閣の大広間をぐるっと回る順路となっていたんですが、どうも昔訪れた時はこんな順路じゃなかったような気がしてなりません。もちろん、この後、昔見た山門、仏殿、法堂などを巡る順路となっているのですが、見学の最初にコンクリート製の建物をぐるぐると廻るというファーストインプレッションは逆に強烈。叔母も同様、「昔のイメージと違うわね〜」となったわけです。

さて、法話をスキップしちゃいましたので、Wikipediaなどから永平寺や道元について少しさらっておきましょう。

永平寺は曹洞宗の総本山ですが、鶴見の總持寺とともに2つの総本山があり、両大本山と呼んでいます。開山は道元。本尊は釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏とのこと。道元は正治2年(1200年)に生まれ、幼時に父母を亡くし14歳で当時の仏教の最高学府である比叡山延暦寺で仏門に入ります。その後真の仏法を学ぶには中国(宋)で学ぶしかないと考え、貞応2年(1223年)に渡宋。宋では、天童山景徳寺の如浄に入門。如浄の禅風はひたすら坐禅に打ち込む「只管打坐(しかんたざ)」を強調したものであり、道元の思想もその影響を受けています。道元は如浄の法を嗣ぐことを許され4年後に帰国。帰国後は京都で説法と著述に励むも、旧仏教勢力との争いから、寛元元年(1243年)に越前の国(福井県)に渡り、翌寛元2年(1244年)に永平寺の前身である傘松峰大佛寺(さんしょうほうだいぶつじ)を建立。寛元4年(1246年)に山号寺号を吉祥山永平寺と改め、現在に至っています。

伽藍の主要な建物は手前の山門から中雀門、仏殿、一番奥にある法堂(はっとう)と坂を上がっていくように建てられています。Google Mapsで確認すると南から北に上がっていく感じ。法堂は南向きの斜面に建っていることになります。雪深いところに建つだけにそれらが回廊で繋がっていて、それにその他の建物も回廊で繋がっています。回廊を含むほとんどの建物が重要文化財ですが、現在建つ建物の多くが1800年代から1900年代の創建で、比叡山に比べると比較的新しいものが多いですね。一番古い山門でも寛延2年(1749年)の建築。1749年といえばハイドン17歳にしてウィーンのシュテファン大聖堂の児童合唱団を辞めた年。無理やりハイドンねた挿入(笑)

先ほど入った、コンクリート製の吉祥閣を抜けると、山門の西側の回廊に出ます。順路はこの回廊を登るように案内されていましたので、登りです。

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叔母にとってはちょっとした修行(笑)

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少し登ったところで東の方を見ると、正面は東の回廊に取り付く大庫院、左は仏殿。

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一番奥の法堂まできました。永平寺内はお坊さんを移さなければ撮影可ということでしたので内部の写真をパチリ。この法堂は天保14年(1843年)の建築。朝のおつとめなどの各種法要がこの建物で行われるとのこと。欄間の非常に細かい桟の並びが繊細で太い柱と梁とのコントラストが印象的。

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法堂の前から南を見下ろします。境内の木々は紅葉が始まってますね。この日は1日天気に恵まれました。

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法堂までくると今度は東側の回廊を降っていくのが順路。

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少し降りたところの法堂前の東西を結ぶ一文字廊の様子。チリ一つ落ちていません。

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順路に沿って回廊を降りて行きます。叔母も手すりがあるので大丈夫。

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こちらが法堂の一段下にある仏殿。明治35年(1902年)の建築。仏殿には本尊の三世仏が納められている、、、と後で知ったので拝んでおりません。

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東の回廊を一番下まで降りて、仏殿のさらに下にある中雀門を見上げたところ。

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中雀門の正面まできて見上げます。この後ろに仏殿と法堂があります。そして、永平寺の伽藍で一番古い建物になる山門は、この写真に映る柱のみ(笑) 山門の中を通っただけで、写真を取り損ねた次第。写真だけでなく一周回ってきた安堵感から、山門を通ったという意識もありませんでした。まあ、無心の境地に至ったということにしておきましょう(笑)

短い時間でしたが、永平寺の伽藍を一巡り。伽藍自体は変わらないものの、「昔の記憶とはちょっと違うわね〜」という叔母とうなずきあって見学を終えました。

靴を脱いだ吉祥閣に戻ると、こちらでも寄進の受付をしていましたので、わずかばかりですが寄進して永平寺を後にしました。嫁さんが寄進の手続きをしている間、外でしばらく待っていると、入り口の建物の屋根の上に落ちた落ち葉を、屋根の上に乗って丁寧にブロワーで掃除していました。落ち葉は毎日積もりますので、こうして屋根の上まで掃除しているのでしょう。来訪者に気持ちよく参拝してもらえるよう、日々ご苦労なことです。

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拝観料を払った入り口を出ると紅葉が見頃を迎えていたんですね。入った時にはあまり印象に残りませんでしたが、手入れの行き届いた木々の美しさが妙に沁みましたね。

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参道をそぞろ歩きながら、車を停めたお土産屋さんまで戻ります。

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上を見上げると、傾き始めた陽の光が木々の間から差し込み、実に爽やかな気分。時刻は16時前。

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お土産屋さんに言われたとおり16時の閉店前に戻ってくることができました。私がお土産でいただいたのがこちら。地元永平寺町の田邊酒造の「蔵出し 本醸造 越前岬」。そろそろ燗酒が恋しい季節に、福井の地酒を自分のお土産に選びました(笑)

それぞれお土産をゲットして、この日の宿に向けた最後のドライブに出発です。



永平寺の門前から先ほど来たときと同じ道で永平寺参道インターに戻り、後は北陸道に合流して北上。福井北から丸岡、金津と進むと加賀インターで降りるよう指示が出ます。加賀インターから10分ほどで山代温泉の温泉街に入ります。すると入口には廃墟化したギリシャ神殿のようなバブル期の温泉宿が目に入ります。その印象が強烈だったからか、山代温泉の温泉街はかなり鄙びているような印象。Google Mapsの指示どおり温泉街を進んでいくと、しばらくでこの旅4日目の宿に到着しました。



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星野リゾート:界加賀

前夜泊まった比叡山のロテルド比叡に続き、この日も星野リゾートの界加賀です。到着した場所は山代温泉の中心街のよう。もちろん星野リゾートのお宿ということで、宿の前でスタッフが待ち受けてくれていて、建物も垢抜けた感じでいい雰囲気。温泉街に入るところの印象で若干焦りましたが、この日もリラックスできそうです。

別に星野リゾートの連泊を狙ったわけではなく、旅程を検討している段階で、訪問先と取れる宿をいろいろ検討しているうちにこのような組合わせとなったもの。今回の旅程ももう少し効率的な順番も検討できましたが、宿の予約の取れる日や移動距離、観光スポットなど様々な与条件の許す中で旅程を固めて行きますので、連泊はたまたまというのが正直なところ。

宿に着いたのは16:40くらい。まだ明るい時間でしたが写真撮り忘れましたので、上の写真は夜に撮ったもの。

この界加賀の前身は創業380年を誇った山代温泉の老舗旅館「白銀屋」。2012年に星野リゾートとなり、2015年に大改装して宿泊棟をリニューアルしたとのこと。すぐに部屋に案内され、部屋でチェックインの手続きや、宿の説明を聞きます。

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2015年に新築された宿泊棟は今風で非常に綺麗。

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和室でもベッドなのは布団の上げ下ろしの手間や客室への出入りなどを考えると合理的なんでしょうね。こちらも普段はベッドなのでこちらの方が寛げます。

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部屋は4階の温泉の中心街むきに2部屋並び。窓から外を眺めるとなかなかいい風情。正面の下に見えるのが山代温泉の共同浴場。左が観光客向けの古総湯、右が地元の人向けの総湯。そして右の白い建物は旅館でしょう。ぼおっと外の景色を眺めていると、その旅館の屋上に素っ裸で仁王立ちするおじさんの姿が! 遠いのでクリアに見えるわけではありませんが、屋上に露天風呂があるようです。浴衣などを持ってきてくれたスタッフに聞くと、向かいは山下家という老舗旅館で、屋上はやはり露天風呂。スタッフが恥ずかしそうに、「お見苦しかったですか?」と声をかけてくれましたが、こちらは、あの屋上の露天風呂に自分が入ったとすれば、同様に仁王立ちになるに違いないと瞬時に想像し、「いや〜、私が入っても仁王立ちになりますから、、、(笑)」と訳のわからないコメントでお茶を濁すと、クスクス笑って余韻を爽やかに引き取ってくれました。スタッフさん、合格です(笑)

星野リゾートの宿は色々と体験できるプログラムが用意されています。この日は宿への到着が遅めだったので、夕食の時間も遅めに設定してもらい、18:00まで、茶室で抹茶と和菓子をいただけるということで、まずは茶室に行ってみることにしました。

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1階のトラベルライブラリーで叔母たちと待ち合わせ。

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そのトラベルライブラリーの裏の中庭に茶室があります。

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茶室は、前身である白銀屋にあった約200年前の伝統建築を修復した茶室「思惟庵(しいあん)」。4人で中に入ると、先客がちょうど出るタイミング。加賀の老舗旅館のお茶室ということで、木部は漆塗り。しかも茶室には珍しい折上格天井。着物姿のスタッフがお茶を立てて入れてくれました。お茶と和菓子をいただく間、このお茶室の歴史などを伺い、しばらく静かなひと時を過ごしました。

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お茶室を出た庭からトラベルライブラリーを見たところ。この辺りは前身の旅館の歴史を巧みに活かしながら新たな宿に仕立てる星野リゾートの巧みなところ。

さて、お茶の後は温泉です。叔母と友人は宿の大浴場へ。私と嫁さんはもちろん、先ほど部屋から見下ろした、地元の人が愛用する総湯に行ってみることにしました。

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山代温泉観光協会:「総湯」と「古総湯」

総湯は宿の玄関を出てすぐ目の前。総湯と古総湯がある山代温泉の中心の広場は「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれていて、古総湯が中心にあり、総湯はその周囲にあります。総湯のあった場所は、元は吉野屋旅館という旅館があり、写真に写る総湯入り口の門は旧吉野屋旅館の門を転用したもの。門は古いんですが、中の浴場は新しく、私が入った時間には多くのお客さんで賑わっていました。宿のスタッフの説明どおり、8割方地元の人のようで、皆さん顔見知り通しの方も多いようで、賑やか。しかも、掛け湯をしている人が、脱衣所のドア目掛けて10杯くらいお湯をバシャバシャとかけていたりと、なんだかよくわかりませんが、皆さん豪快(笑) 温泉地の地元民むけ共同浴場は、色々な習慣が見られて面白いですね。以前行った長野の戸倉上山田の国民温泉という共同浴場は、どのお客さんはまずカランにつながるシャワーを全開しっぱなしにして、浴びるでもなくお湯に浸かり、出るまでずっと出しっぱなし。温泉が豊富だからできる奇習です(笑) ここ総湯も掛け湯ブッカケ文化があるようですね。

上記サイトの温泉の説明によると、こちらの総湯は熱交換システムを導入した、加水なしの100%源泉の浴場で、ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)と単純温泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)の混合泉とのこと。この旅では下呂、城崎と有名温泉地を経由してきましたが、ここ山代温泉も流石の名湯。癖がなくしっとりとする温泉で実に気持ちいいですね。この日のドライブと比叡山散策の疲れが取れました。

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温泉から上がって、総湯の前から界加賀を見たところ。温泉で熱った体に涼やかな風が気持ちいいですね。下駄を鳴らしながら宿に戻ります。

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宿のロビーには九谷焼の若手作家の作品などを展示したギャラリーがあります。

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ちょっとギャラリーをのぞいてみたんですが、奥にさりげなくおかれた生花が実に風流。こういった客人をもてなす心遣いが旅人を癒してくれるわけです。

お茶と温泉を楽しんでいる間に、夕食の時間となりました。この日の夕食は起死回生メニューです(笑)



旅は続きます、、、



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その6-比叡山延暦寺)

その1へ)

快晴の中、この旅4日目の旅程に出発します。

比叡山延暦寺の近くの星野リゾート ロテルド比叡で快適な一夜を過ごし、ホテルのオプショナルツアーで延暦寺の朝のお勤めに参加して朝食を済ませての出発です。

比叡山延暦寺は比叡山山中に東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の三つの地域約1700ヘクタールに広がる約100ほどの堂宇の総称。先ほど参加したのは東塔の根本中堂でのお勤めだけということで、この日の1番目の立ち寄りスポットはやはり延暦寺に戻って、広い境内を散策しようということになりました。

朝、マイクロバスで通ったのと同じ道を進み、日の出を待つこともないので10分少しで先ほどの比叡山東塔の第1駐車場に到着。

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すでに勝手知ったる感じで歩いて行きます。今度は拝観料を払って入ります。

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天台宗総本山 比叡山延暦寺

嫁さんが全員分の拝観券を買っている間、横にある案内図をしげしげと見てみます。すると朝の法話で聞いた3つの地域である東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の位置関係がわかります。いやいや思った以上に境内は広大です。

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入り口からまっすぐ進んで根本中堂の横まで来ましたが、根本中堂も朝のお勤めで見たところ以外にも工事中の屋根なども見られるということで再度寄ることにしますが、根本中堂に降りていくところを通り過ぎて、その先にある文殊楼から見てみることにします。というのも、根本中堂は入り口から続く広場よりかなり低いところ、文殊楼は高いところにあって、根本中堂から文殊堂には急登の階段があるため、叔母にはちょっとハードということで、逆にその階段を降りるコースにしたわけです。

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この文殊楼、徒歩で延暦寺に上がってくると最初に出会う山門にあたるもの。慈覚大師円仁が中国五台山の文殊菩薩堂に倣って創建したものとのこと。寛文8年(1668年)の再建で重要文化財。今は駐車場からのアプローチとなってしまったので、逆に奥にある形になっちゃっているということですね。

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良く見るとこの文殊楼、上に上がれるようになっていましたので、先発隊として私が上がります。入り口のスロープは緩やかなものの、中に入って上の階に上がるのは梯子のような超急勾配の階段。蹴上は1尺はあろうかという高さで踏面はわずか。これは叔母が以前難儀した犬山城以上の急勾配。履物を脱ごうとする叔母に、「ここはやめといた方が、、、犬山城より急だよ〜」と告げると、「それはやめておいた方がいいわね〜」と平和的に断念(笑) 拝観しょっぱなでのデンジャラスな冒険は避けられました。この文殊楼、寛文8年(1668)に焼けその後再建されたのが今の建物ということで古いものです。多くの人が登ったため、木部の手の触れるところはツルツル。きちんと手入れされているので今も堅固な構造を保っています。登ったのとは反対側の急階段で降りてきて待っていた叔母と合流。

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山門をくぐると階段の下が根本中堂という配置です。木立の先に工事中の屋根を纏った根本中堂が聳えます。この階段もかなり急で上りを選択しなくてよかったです。

再び工事中の根本中堂に入ります。朝のお勤めの時は外陣でお経と法話を聞いただけでしたので、再び中に入って、法話で触れられた前に取り付く修理中の廻廊や外陣に林立する図太い欅の柱、各地の大名から送られたとの格天井に埋まる花の絵(県花)などをゆっくりと眺めました。やはりこの根本中堂の建物の魅力は木造の図太い構造材が乱舞するこの構造自体の迫力。実際に見ないと伝わりませんね。流石に国宝というだけあります。現在の建物は織田信長焼き討ちの後、寛永19年(1642年)に徳川家光によって再建されたものとのこと。しばらく外陣を見学して、順路にそって廻廊に進みます。

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回廊を一周して正面に戻るところに、天台宗の開祖、最澄の聖訓が掲げられていました。根本中堂も素晴らしかったんですが、この聖訓を読んで改めて最澄教えの真髄に触れたような気持ちになりました。うちのお坊さんの言葉より響くな〜(笑)

伝教大師聖訓

国宝とは何ものぞ 宝とは道心なり
道心ある人を名づけて国宝となす

一隅を照らす
此れ則ち国宝なり


真の国宝とは物質的価値あるものを言うのではない。
国家社会の平和・人類の幸福になることを能く行い、能く言う道心ある人を宝と言う。
社会の一隅に在って世のため国のためになる好い事や、利益になる事を利己的な心を忘れて尽くすことこそ慈悲の極みであり、この人こそ国の宝である。
この人造りを千二百年前、伝教大師はこの山に於て、国家を利益し、群生を度す(たすけす)との大理想を以て、諸国の師となるべき菩薩僧を養成し、民心の教導・文化の開発に尽くされたのである。比叡山では、今でも猶、この人材養成方針は連綿として実践されている。


正面に戻ると、今度は鉄骨の階段を上がって屋根の吹き替え工事の様子を見ることができるようになっています。

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まず驚くのが今回の修理のために建てられた上屋の堅牢さ。工事は約10年もの間続くとのことで、上屋もこれだけの大規模建築を覆うためにはこれだけ本格的なものとせざるを得ないのでしょう。延暦寺のサイトによると、今回の根本中堂の修理は、本堂の銅板葺の屋根の葺き替え、回廊のとち葺きの屋根の葺き替え、そして全体の塗装彩色の修理ということで、見たときには本堂の銅板は全て剥がされて下地の修理をしているところでした。

見学用に設けられたステージ上は撮影可。そしてステージ上の何ヶ所かにモニタが設置され、工事の流れを説明する映像が流されていました。

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撮影可ということで、なんとなく記念撮影。(そういう意味で撮影可ということじゃないんじゃないかと思いつつパチリ)

この日は平日でしたが、屋根の上での作業は行われていないようでした。回廊の屋根も半分ほど剥がされた状態。先ほどの法話の時に、平時では見ることができない貴重な様子を見られるとの説明があったとおり、貴重なものと思って屋根の構造などをしげしげと観察。現代の建物の寿命は50年程度であることを考えると、木造のこうした寺院が長い風雪に耐えて建物の価値を保ち続けていることの本質的な意味を考えさせられましたね。

見学用のステージから再び鉄骨階段で下におり、最後に根本中堂の受付で、少額ではありますがこの修理への寄進をしてきました。61年ぶりの大修理事業とのことで、1参拝者として、建築史建築芸術論研究室出身者として、そして天台宗のお寺の檀家として、良い行いをしておかなくてはなりません。

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ちなみに寄進した後にいただいた「ご法縁各位」宛の礼状の末尾には、、、

工事期間中も安全を確保しつつ堂内もご参拝いただけるように致しますので変わりゆく根本中堂の姿、変わらない祈りと伝統の重みをご実感いただければと存じます。


とありました。変わらない祈りと伝統の重み、確かに実感いたしました。

さて、根本中堂を出て広場に戻るとこの奥にもいくつもお堂があるようです。

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そちらに向けて登っていこうとすると道の脇に牛の石像があります。看板の説明を読んでみると、岡山に福田海という、一生を人間のために尽くす牛を供養するお寺があり、明治期に延暦寺が窮状を極めた時代に、不滅の宝灯のための種油を自ら背負って寄進を続けられたとのこと。その深いご縁から不滅の宝灯が明治31年に福田海に分灯されたとのこと。また昭和9年に牛の銅像が根本中堂そばに寄進されたものの、第二次大戦に供出されたため、代わりにこの石像がここに安置されたとあります。牛の石像が一隅を照らしていました。

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比叡山の参拝には体力を要します(笑) 牛の石像から先の伽藍に進もうとすると、長い石段が続きます。叔母もまだ元気。元気でないのは叔母のスマホの万歩計(笑) 叔母はしばらく前にドコモの戦略的マーケティングに乗ってスマホデビューして、それなりにスマホを活用していたんですが、どうも前日あたりからスマホの万歩計が何歩歩いても0歩。一応この旅でかなりの歩数歩いていて、その運動量も叔母のモチベーションになっていたんですが、万歩計が動かないのはモチベーションにマイナス(笑) ちょっと見てみましたが原因不明。他のメンバーは皆iPhoneなんですが、らくらくフォンは我々にとってはかえってわかりにくいですね。

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石段を登りきったところに鐘楼がありました。良くみると、一撞き五十円とあります。そのまま通り過ぎようとすると嫁さんから「せっかくだから撞いてみたら〜」と指令が入りました。お財布の中をみると、50円玉も10円玉もなく100円玉のみ。ということで私と嫁さんで二発いかせていただきました。

鐘自体はかなり大きいもの。娘道成寺の舞台セットぐらいの大きさがあり、撞木(しもく)もかなりのず太さ。何度かゆったりと振って、おもむろに渾身の力でバックスイング! そのままさらに渾身の力でゴォ〜〜〜〜ンといきました。鐘の振動が全身を揺らすようで、煩悩が振り落とされたはずです。ちなみに鐘を撞くというより、気分はマーラーの6番の終楽章でハンマーを振り下ろす打楽器奏者の気分でした。叔母がすかさず「いい音するわね〜」と合いの手を入れてくれました。続いて嫁さんも一発ゴォ〜〜ン。

我々が撞く前は滅多に鐘の音は聞こえなかったんですが、我々鳴らして通り過ぎた後は連発(笑) 自分で鳴らした音と嫁さんの鳴らした音の違いを聞き分けたので、その後鳴らされた鐘の音がいい音かどうか「さっきのは力入ってないな〜」などと気になっちゃいました。

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鐘楼の奥には大講堂。昭和39年に麓の坂本から移築したものとのこと。元の建物は寛永11年(1634年)の建築で、本尊は大日如来。

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そしてされに上がったところにある阿弥陀堂。昭和12年(1937年)に建立された檀信徒の先祖回向の道場です。本尊は阿弥陀如来です。

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阿弥陀堂の前に立つお地蔵さん。阿弥陀堂の奥にもまだ道が続いているようですので行ってみます。

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すると、この先は山道のようです。比叡山山頂へ続く道で、2とおりの道があるようです。また、西塔へは徒歩10分とありました。ここまで結構な距離を歩き、登ってきました。ちなみに車を停めた第1駐車場はすぐ真下に見えますが、かなりの標高差があり、来た道どおりでないと帰り着けなそう。西塔もちょっと見てみたいので、歩いて行くか、車に戻って車で行くかを詮議したところ、車に戻ろうということになり、来た道を戻ることにしました。

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帰りに途中寄っていなかった戒檀院。朱の塗りがかなり落ちているので古いものと思ったところ、延宝6年(1678年)に建てられたもので重要文化財でした。

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のんびり歩いて駐車場に戻ります。

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駐車場に戻って時計をみると10:10くらい。延暦寺についたのが8:50くらいでしたので、1時間10分ほど東塔を散策したことになります。



車に乗って、今度は西塔の駐車場へ進みます。車で行けば5分くらいの距離。駐車場に停まっている車は多くなく、やはり根本中堂がある東塔の方が人気があるようですね。逆に西塔は人混みもなくのんびり散策できそうです。

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幸い高低差もあまりなく、純粋に散策を楽しめそうです。西塔の中心施設は転法輪堂(釈迦堂)とのことなので、そこまで行ってみることにします。

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駐車場から参道を歩いていくと、まるで森の中に入っていくような感じ。静けさに包まれています。

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途中にある小さなお社は箕淵辯財天。比叡山内には他にもう2つ弁財天があるそうです。

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先日ブラタモリで取り上げられていたにない堂までやってきました。同じ形をしたお堂が廊下によって繋がっています。

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左が阿弥陀如来を本尊とする常行堂、右が普賢菩薩を本尊とする法華堂。弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから、にない堂と呼ばれているとのこと。文禄4年(1595年)と大変古い創建で両方とも重要文化財。

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そしてこのにない堂の間の廊下の下を通って石段を降りていくと、釈迦堂の前にでます。高低差はあまりないと思っていたんですが、最後に下り。つまり帰りは上り(笑) 叔母に「行ってみる?」と一応確認すると、「ゆっくり行けば大丈夫」とまだ元気そうなので、降りていくことにしました。

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釈迦堂に近づいていくと、屋根の見事な反りがなかなかの迫力。

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調べてみると、信長による焼き討ちの後、文禄4年(1595年)、当時の園城寺弥勒堂(南北朝時代の1347年の建立)を豊臣秀吉が無理やり移築させたもので重要文化財。現存する延暦寺の建築では最古のものとのこと。本尊は釈迦如来立像ということで釈迦堂と呼ばれるわけですね。

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せっかくここまできたので、靴を脱いで釈迦堂に入り、お賽銭を投げて手を合わせました。

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釈迦堂の左手にはお釈迦様の一生を説明した掲示がありました。しげしげと読んでしまいます。こうした機会に理解が深まるわけですね。

西塔にはこの釈迦堂と反対側に、延暦寺で最も厳しい修行を行う浄土堂というのがありますが、かなり離れているので、西塔の散策はこれで終わり。西塔を一巡りしたので、駐車場へ戻ることにします。

駐車場へ戻ると時刻は10:40くらい。9時前からの散策でしたので、延暦寺を2時間近く散策できたことになります。そろそろお昼をどこでいただくか決めなくてはなりませんね。この旅4日目の目的地は加賀山代温泉。ここ比叡山からは琵琶湖沿いを北上して2日目にお昼をいただいた敦賀を通って北陸道経由の道のり。せっかく琵琶湖畔まできましたので、この日は琵琶湖北部の高島市あたりでお昼をいただくことにして出発。

西塔から比叡山ドライブウェイを今度は降りていくと、しばらく走ったところに延暦寺第3のエリア、横川(よかわ)があります。東塔、西塔を随分歩きましたが、一応寄ってみるか車内に尋ねてみましたが、スルーの気配が充満。お昼スポットを目指すことにしました(笑)

しばらくで琵琶湖岸まで降りてドライブウェイはおしまい。仰木雄琴インターから湖西道路に入り一路北上です。しばらくは高速道路風の道で、内陸を走りますが、砂浜が有名な近江舞子あたりからは琵琶湖沿いを走ります。琵琶湖沿いを走ってしばらくで、目的地にしていたお蕎麦屋さんに到着!



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食べログ:白ひげ蕎麦

こちらも食べログでこの辺りのお蕎麦屋さんの中からセレクトしたお店。この旅始まって以来連日お昼はお蕎麦なんですが、飽きるどころか、各地域でお蕎麦の美味しさも変わり、連日の美味しいお蕎麦でお昼はお蕎麦にしようと開き直り気味(笑)。

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ちょっと電柱がイマイチですが、このお蕎麦屋さんは琵琶湖の目の前。しかもお店は道路から一段上がったところにあり、なかなかいい見晴らし。このロケーションは魅力です。

Google Mapsをみると、このすぐ先に白髭神社という神社があるので、このお蕎麦屋さんの白ひげはそこからとったものでしょう。このお蕎麦やさん、なんと言ってもメニューが面白い。ざるそばだけでも、量がざるそば、ざるそば大盛り、メガざるそばと3種。それぞれヴァリエーションがあり、おそらく大盛り好きにフォーカスしたお店。また、この高島の奥の朽木には小浜から京都に至る朽木鯖街道が通り、鯖寿司が名物。ということでざる蕎麦に鯖寿司をセットしたメニューもあります。いつもはざる蕎麦だけと蕎麦通な叔母もせっかくなのでこの鯖寿司も味わってみたいということで、メニューのセットを駆使して1人1つずつ注文。

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私と叔母はざるそば。なんとサービスで温かい小さなそばがついてきました(笑)

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嫁さんと友人は青ネギたっぷりきつねそば。なんと巨大な揚げが2枚! 

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そして鯖寿司。2つ乗った皿を2つで1人1つ(笑) まあ、この日は朝から比叡山中をかなり歩きましたので、お腹はへり気味ではありますが、私でもお腹いっぱい。もちろん叔母は完食は無理。ちょっと手伝いましたので私もお腹パンパン。お蕎麦を選んだことで「昼は軽めに」との鉄則が守れるわけではないという実例でした(笑) もちろん、お蕎麦も鯖寿司も美味しくいただいたことは言うまでもありません。

お腹も満ちたところで、出発しますが、ガソリンも心許なくなってきましたので、お蕎麦屋さんの並びのスタンドで給油して先を急ぐことにしました。



旅は続きます、、、



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その5-ロテルド比叡)

その1へ)

この旅3日目の旅程を終えて到着した比叡山の宿。

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星野リゾート:ロテルド比叡

泊まったのは星野リゾートの「ロテルド比叡」というホテル。星野リゾートは我々の旅でも度々利用しています。これまでも、界出雲、界松本、界伊東、界川治、界アルプスなどに泊まっていて食事もサービスもそれなりで楽しめるという安心感があります。加えて比叡山はうちのお寺の天台宗の総本山ということでお参りする必然性大。こうしたことから比叡山に星野リゾートの宿があるということでこちらを予約したもの。星野リゾートの宿は、既存のリゾートを再生した和風旅館に界という名前が付いていて、こちらは「ロテルド比叡」というフランスっぽい名前から分かるとおり、和風旅館ではなくフランスのリゾート風のホテル。何が言いたいかというと、それ以上あまり深く調べていなかったんですね。

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時刻は到着したのは16:40くらい。フロントでチェックインを済ませて部屋に案内されます。

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他の星野リゾート同様、部屋はとても綺麗。この日は丹後半島の突端の経ヶ岬でハードな登山をこなし、天橋立での散策後のロングドライブを経てようやく到着したということで、まずは温泉に入ろうということで、部屋に入って調べて見ると、なんと、この宿、温泉はありません! 別に宿が悪いわけではなく、我々がこれまでの経験から「星野リゾート=温泉」という図式が刷り込まれていて、温泉の有無まで考えて宿を予約したわけではなかったということ。あまりちゃんと調べていなかっただけ(笑)

お部屋のバスルームはホテルとしては普通のシャワー付き浴室。もちろんそれなりのランクの宿ですので、エレガントかつそれなりの広さですが、温泉と比較するのはあまりにも価値観が違いますね(笑) 予約した嫁さんも温泉付きだと思い込んでいたので、2人で顔を見合わせて大笑い。

ないものは仕方ないので、夕食前の風呂は諦めて、嫁さんと館内を少しぶらついてみることにしました。そういえばチェックイン時にソムリエによるワインのテイスティング講座があるとのことでしたが、温泉に入る気満点だったのでスルーしていました。温泉がないとわかったのでスタート時間の17:00ギリギリでしたが、せっかくなので4人参加することにしました。

他の宿泊客の皆さんも結構参加されていて結構な人数。席には3種の赤ワインがすでにワイングラスに注がれて置かれていて、すぐに講座が始まります。初心者にもわかりやすいよう、白・赤のワインの製造方法の説明から始まり、製法、気象条件、ブドウの品種などがワインの味に与える微妙な影響を非常にわかりやすく話された後で、3種のワインを見た目、香り、味の順番に体験しました。グラスを傾けた時にグラスにつくワインの脚がアルコール度数に比例してつきやすくなること、ワインの香りとそれを表現する言葉の関係など、実際にワインを味わいながらソムリエの説明を聞くことで認識を新たにしたこと多数。3種のうち1つは地元滋賀のワイナリーのマスカット・ベリーAということで、滋賀のワインも初体験できました。関東ではなかなか目にしないものですね。私はもともとワインは好きなので、ソムリエの話は面白く聞いたんですが、声が小さかったので、叔母は聞きづらかったとのこと。ホテルにはいろいろなお客さんも泊まられるので、マイクなどを使った方がいいですね。

約40分のテイスティング講座。テイスティングなのでワインはごく少量でしたが、夕食前の空腹もあって、結構いい気分。嫁さんはちょっと赤くなってます(笑)

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テイスティング講座のあったホールから中庭にでてみると、宿に着いた頃はまだ空に明るさがあったのですが、17:40過ぎの空は陽が落ち夕焼けの最後の輝きの赤が地平線に残っていました。左の街の光は京都市街。ちょうど西の方を見ていることになります。ロテルド比叡のあるあたりは標高650mということで夜になると外はかなり冷え込みます。凛とした空気と星空を少し楽しんでから建物の中に入り、レストランや階下のライブラリなどをブラブラして夕食時間を待つことにしました。

ホテル内をぐるっと回ってみると、このホテル、他の星野リゾートとはちょっと様子が違います。ロビーに置かれたソファはヴィコ・マジストレッティのデザインしたイタリア、デ・パドヴァ社のもの。なんとなくバブル期の芳香が漂います。iPhoneで調べてみると、2015年から星野リゾートが運営を受託しているのですが、このホテル自体は京阪電鉄グループの施設のようです。ネットをいろいろ検索してみると、建物自体は1999年にオープンしており、設計はルイ・ヴィトンのショップデザインを担当したクリスチャン・デュバルという人などで他にも日仏の建築家がコラボしているとのこと。施工は銭高組。建物のコンセプトは「南仏郊外の別荘、そしてドアボーイのいないホテル」。どうりでバブルの匂いがぷんぷんするわけです。もともとは1959年に開業した比叡山国際観光ホテルというのが前身で、それを1988年に京阪電鉄グループが手に入れ、1999年に建て替えたということでしょう。

星野リゾートはこうしたホテルを、歴史や地元食材などをキーコンセプトにして再生するプロフェッショナル。うまい具合にいい意味でバブルの余韻を今風の爽やかな感じにリニューアルしています。

さて、そうこうしているうちに夕食の時間となりました。

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夕食はフレンチレストランでいただきます。レストランへの動線はこんな感じ。カラフルな吊りモノは星野リゾートの常套手段ですが、ただ色のついた提灯を照明に使って非日常的雰囲気を出します。軽い(笑)

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レストランはなかなかシックなインテリア。18:00スタートですが、我々が一番乗り。左側にはテラスがあり、全面ガラス張りで眼下に大津市を見下ろす雄大な夜景が広がります。席に着くとスタッフが写真を撮ってくれました。

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夕食のメニューは「湖からのフレンチ」とあり「発酵料理 近江の食文化 琵琶湖と大地の恵みをフレンチのエスプリでお楽しみください」と案内されていいました。このあたりは星野リゾートらしいところ。

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プランに1ドリンクついていましたので、まずはスパークリングワインで乾杯。

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1皿目は「鮎と蓼(たで)」。蓼酢の蓼。スレートのお皿にちょこんと置かれた鮎がアーティスティック。地元食材の本格フレンチが始まりました。スタッフが料理の説明を丁寧にしてくれて美味しくいただいたんですが、我々の記憶は時と共に、そしてその後の宿の記憶によりトコロテン的に順次押し出されていきます。要は美味しかったということです(笑)

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続いて「鱒と茄子」。パリパリに揚げた茄子が食感上のアクセント。鱒に合わさされていたのは栗のソースだったかしら。

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こちらは「フロマージュブラン 貴腐ワインのジュレ 繊細な鮒酢のアルモニー」。結構癖のある味の鮒酢を貴腐ワインのジュレで覆ったもの。鮒酢は主役というよりアクセントにしたところがフレンチらしいもの。

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「牛蒡とチョリソ」。チョリソを牛蒡のペーストに合わせて、普段はあまり合わせることのない味のコントラストを楽しみます。

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皆さんスパークリングワインが空いたので、協議の結果この後のお肉に合わせて赤ワインを1本いただくことにしました。お勧めワインの中から、これまでのお料理が比較的繊細な味なので、フレンチではありますが、トスカーナのサンジョヴェーゼ系のARGIANOを選択。果実味が強すぎず、余韻が比較的すっきりしていてまあまあのセレクト。

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続くお皿は「ヒラメと発酵エシャロット」。

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そしてお料理の最後は「国産牛と茸」。最後に出てくる肉はこのくらいの量がいいですね(笑) ポーションも適切で程よい満腹感。

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そして、最後にデザートが3皿続くのが独特。こちらが「葡萄と赤紫蘇」。

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アイスクリーム系の「林檎とキャラメル」。

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エスプレッソに続いて、、、

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「季節のボンボンショコラ」として、スタッフが持ってきた中から好きなチョコを2つ選べます。コーヒー豆を挽いたような粉の敷かれた皿に取り分けてくれるんですが、これには仕掛けがありました。なんとなく不思議な印象がありましたが、この皿の秘密が翌朝に判った次第。このお皿に敷かれた粉、翌朝このホテルのオプションで出かけた比叡山の「朝のお勤め」の最後にお焼香した時に気づきました。この粉、お焼香台にとそっくりにできているんですね。食事の最後の皿をお焼香代台に見立てるあたり、比叡山に対するリスペクトなのでしょう。チョコを食べた時には全く気づかなかったんですが、翌朝にハッとさせられる見事な仕掛けでした。

もちろん、アーティスティックで美味しいお皿の数々でお腹いっぱい。叔母も完食を目指しましたが、これでもやはり多かったようです。ゆっくり食事を楽しんで時刻は20:30くらい。

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レストランを出て、階下にあるライブラリーに行ってみます。

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ライブラリーには比叡山に関するいろいろな書籍があり、情報収集するには十分ですね。

この日は部屋に戻って、温泉ではない風呂(笑)に入って、早めに休みました。



翌朝も朝5時すぎに目が覚めます。早起きしたのには理由があり、朝6時出発の「比叡山 朝のお勤め体験」というオプショナルツアーに参加したからです。このロテルド比叡の目玉ツアーでしょう。

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支度を整えて部屋を出る前に窓の外を見るとようやく明るくなり始めた頃。

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窓を開けて写真を撮るとだいぶ印象が違います。

部屋を出て、ロビーに出てみると待ち合わせの友人と叔母の姿がまだ見えません。うろうろ見回ってみると階下のライブラリーでお茶入れて飲んでました。

玄関にはすでにマイクロバスが停まっており、参加者にツアーの案内チラシとブランケットが配られていました。さすがに早朝は寒いですね。ブランケットがないと寒かったかもしれません。バスに乗り込むとすぐに出発。このロテルド比叡は有料道路の比叡山ドライブウエイに入った途中にあります。比叡山延暦寺はこのホテルのさらに先で、ホテルの目の前にドライブウェイの料金所があり、そこからしばらくで延暦寺になります。バスはゆっくりと山道を登っていきますが、途中、眼下に琵琶湖が臨める場所で、道の左側ではなく右側の琵琶湖よりにとまります。運転手さんからアナウンスがあり、あと数分でこの日の日の出の時刻となるということで、ご来光をまって出発するとのこと。乗客の皆さんから歓声が上がります。

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私たちはバスの左側に乗ったので、右側の乗客越しではありますが、眼下には琵琶湖が広がり、空が刻々と明るくなっていくのがわかります。バスが道路の右側に停まったのが妙に気になりはしましたが、朝6時の有料道路を通るのはお寺への納品と思われるトラックが1台通っただけ。毎朝ツアーをしているのでしょうからこれもいつものことなのでしょう。

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だんだん琵琶湖の対岸の山の上の一点が明るくなり始めて、停車して5分ほどでお日様が顔を出しました。バスの中は大歓声。iPhoneのデジタルズームを駆使して、隣のお客さん越しに日の出をパチリ。比叡山から琵琶湖を見下ろす景色は素晴らしいですね。落ち着いたところでバスは出発。そのすぐ先に比叡山第1駐車場の入り口があり、まだ車もまばらな駐車場にバスが停まりました。私が延暦寺に来たのは大学生の頃。その時は確か琵琶湖側の坂本からケーブルカーで入った記憶があります。

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天台宗総本山 比叡山延暦寺

駐車場からすぐのところが入り口。その奥に拝観料を払うところがありますが、まだ閉まっていて素通り。

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しばらく行って左側に根本中堂があります。この正面を降りた左側。この景色は昔の記憶どおり。ただし、延暦寺の中心的な建物である根本中堂は平成28年から大修理に入っており、現在は建物がすっぽりと鉄骨造の上屋に覆われています。

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スタッフの後について修理中の根本中堂の中に入っていくと、徐々に暗くなり荘厳な雰囲気が漂ってきます。6:30から始まる朝のお勤めは、最初に1人のお坊さんが読経を始めます。うちのお寺も天台宗なため、最初に喋って朗々と歌うようなお経は同じ。しばらくすると、多くのお坊さんの声が重なりかなりの人数での読経が始まります。ツアーのお客さんもお堂の中に座って静かにお経を聞き入りますが、驚いたのがその後、ツアー参加の代表者の名前を次々と読み上げ、我々もホテルを予約した嫁さんの名前が読み上げられます。その後に、家内安全、無病息災などありとあらゆる祈願をするとのありがたいお経。延暦寺の朝のお勤めであると同時に我々お勤めの参加者一組一組それぞれの幸せにフォーカスしたお勤めでした。

お経が終わると、お坊さんが延暦寺の縁起、最澄という人のこと、最澄が灯して以来1200年消えることなく灯り続けている不滅の宝灯のこと、この広大な延暦寺の境内の説明、そして「一隅を照らす」という言葉の説明、人材の育成を続けていることなどを、非常にわかりやすく説法してくれました。また、現在大規模修繕工事で根本中堂の平時の姿が見られず残念なのではなく、屋根を葺く現場など今しか見られないものを見ることができる千載一遇のチャンスだと考えるようにと、なるほどと思わざるを得ないお言葉もあって、法話が実にしっくりと飲み込めた次第。最後にお焼香して、ハッとしたのが前夜のチョコレートのお皿でした(笑)

合わせて小一時間の間、外とは別世界の根本中堂内で朝のひと時を過ごすことができました。

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根本中道を出ると外の光が眩しいですね。

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きた道をマイクロバスの待つ駐車場まで戻ります。この日も抜けるような青空。

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途中に手水鉢がありましたが、色とりどりの菊の花が浮かんでいてとても綺麗。その横の札には「手水献花 星野リゾート ロテルド比叡様」とありました。さりげないことですが、毎日お花を備える行いも「一隅を照らす」心から生まれたものなのでしょう。

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そして、脇には延暦寺の自衛消防設備と消防車。この日は11月6日。10月31日に首里城が焼失したニュースが日本中に大きな衝撃を与えていましたので、こうした設備は非常に重要。ましてや前日には旅の途中で実際に火事の場面にも遭遇しています。比叡山の建物も木造の歴史的に価値のあるものばかりで、街からは遠く離れた山の中。火災になればこの自衛消防車が頼りなわけです。

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ピカピカに手入れされた消防車を見て、ちょっと安心した次第。

駐車場に戻り、帰りのバスに乗り込み、朝きた道を降ります。

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陽はだいぶ高くなり眩しいほど。今朝ほど見た景色とは変わって、琵琶湖の湖面が光り輝く姿がまた別の美しさを見せてくれました。



ホテルに戻ると、朝食を予約した時間を少しすぎていました。どうやらこの日のお坊さんの法話が少し長かったようです(笑)

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そのまま昨夜夕食をいただいたレストランに向かうと、すでに準備が整っていました。朝食は「比叡山の朝食」として、比叡山が発祥とされるお茶や湯葉を用いたオーベルジュならではの朝食とのこと。

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席について、ジュースやヨーグルト、スープなどをドリンクバーで取ってくるホテルには一般的なスタイル。

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前夜、大津方面を見下ろした窓からは朝日が差し込み背中がポカポカ。のんびりとお喋りしながら楽しい朝食。昨夜のチョコの皿がお焼香の粉をイメージしたものだと気づいたのは私だけだったと判明(笑)

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食事を終えてからテラスに出て、昨夜の夜景とは違う琵琶湖を見下ろします。京都側よりも滋賀側の方がいい景色。やはり琵琶湖は雄大ですね。

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部屋に戻って支度を済ませてチェックアウト。温泉はなかったものの(笑)、美味しい食事とワインのテイスティングに朝のお勤めとホテルの提供する企画を堪能。部屋も快適でこの旅3軒目の宿も皆満足したようでした。

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時刻は8:40。澄み渡るような青空のもと、この旅4日目の旅程に出発です。



旅は続きます、、、



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その4-経ヶ岬、伊根、天橋立)

その1へ)

この旅3日目の朝。名湯城崎温泉の名旅館西村屋本館での一夜は実に楽しい一夜でした。そしてこの日も好天に恵まれ、気分良くスタートを切れました。

この日の目的地は京都の比叡山。前日は移動距離が長く、あまり観光できませんでしたが、この日は我々の基本コンセプトに合う知る人ぞ知るスポットを用意してあります(笑) 丹後半島です。丹後半島といえば伊根が有名ですが、丹後半島でも北端の経ヶ岬(きょうがみさき)へ向かいます。我々の旅の基本コンセプトに照らすと、伊根以上に経が岬がフィットするだろうとの添乗員の独断で選んだスポット。城崎温泉から約1時間半の距離。

宿を出たのが9時ちょうど。前日そぞろ歩きした温泉街をそろりとぬけ、円山川べりを進み、橋を渡って前日来た道を戻ります。宿を出たときに前日同様、車中の飲み物を何処かで買うためにコンビニ立ち寄り指令が発せられましたが、温泉街は道が狭いので車を停める場所がなかなかなく、温泉街を抜けると今度はお店や自販機がない(笑) 前日同様キョロキョロ周りを見ながら進みますが、橋を渡ってしばらく行った気比トンネルの手前に自販機発見! この日はすぐに目的達成です(笑)

そのまま前日越えた久美浜湾手前の峠を登りきって京都府に入ったところで海側の脇道に入ります。この日は久美浜湾の日本海側の橋を渡っていくルートです。久美浜湾は湾と言っても海と接する部分は非常に狭く、ちょうど浜名湖のような感じ。海に接するあたりは風光明美で、海水浴場もあり、あちこちに温泉宿もあります。本当は何処か温泉に入っていきたいところですが、先を急ぎます。

久美浜からしばらくいくと、右手に見覚えのある建物があるではありませんか。ここは木津温泉。建物は「夕日が浦温泉花ゆうみ」。かなり前にこの辺りに来たときに、木津温泉駅近くの旅館の立ち寄り湯のお湯の評判が良いということで立ち寄りましたが、もう立ち寄り湯はやめられていて、勧められたのが花ゆうみ。なんとなく昔寄った場所の記憶はあるものですね。その花ゆうみとその先の元の旅館の脇を通って先に進みます。しばらくいくと網野という街。そして網野を抜けると海岸の崖沿いの道になり絶景ポイントの連続。抜けるような青空もあって、車中から見える景色はまさにスペクタクル。

そしてしばらくいくと不思議な地名に出会います。「間人」。これで「たいざ」と読みます。なんでたいざと読むか嫁さんが車中でiPhoneで調べると、以下のような由来があるとのこと。

聖徳太子の生母・間人(はしうど)皇后が蘇我氏と物部氏との争乱を避けて丹後の当地に身を寄せ、のちに当地を去るに当たって自らの名をこの地に贈ったものの、住民は「はしうど」と呼び捨てにすることを畏れ多く思い、皇后が退座(たいざ)したのにちなみ間人を「たいざ」と読み替えた、との伝承が残る。(Wikipediaから引用)


一つ賢くなりました(笑)

その先に道の駅の看板がありましたので一休み。

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この道の駅も名前が変わってます。「道の駅てんきてんき丹後」。こちらはネットでちょっと調べましたが由来不明(笑)

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横にあった案内図をみると、この辺りにも観光スポットがいろいろあり、立岩、屏風岩が有名。他にも古墳などがあり、先ほどの間人の伝承のとおり、かなり昔から人が住んでいたんですね。

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道の駅でも丹後のお土産などもいろいろ売っているようでしたが、まだ旅は前半ゆえ、一休みだけして出発。この後は崖沿いの道から絶景の連続。

少し走って目的地に到着。

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丹後3市2町公式サイト 丹後観光お助けツール:経ヶ岬灯台

やってきたのは丹後半島最北端、かつ近畿地方最北端でもある経ヶ岬です。丹後半島まで来ても伊根までで終わりという人も多いと読んで、最北端の経ヶ岬を選んだ次第。

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駐車場に車を停めて、海を見下ろすとまさに絶景! 丹後半島の先っちょから北東の方向を見ていることになりますので、遠くには能登半島になりますが、そこまでは見えません。

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この眺望だけでも十分価値があるんですが、ここはこの先の灯台まで、適度な散策ができるんですね。それゆえここを選んだ次第。灯台はこの山の裏側になるはず(笑)

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駐車場の端にある燈台への登り口には徒歩20分との表示があり、まさに適度な散策、、、

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と思いきや、本格的な石段の上りが延々と続きます。一応80歳寸前の叔母に大丈夫か確認すると、「手すりがあるから大丈夫」と依然やる気十分です(笑) ということで、この場所を選んだ添乗員として、叔母の安全確保のため少し先に行って上りの急具合をチェック。すると、あと10分と表示された看板が立つ中間地点から先は割と平坦な道になることがわかり一安心。叔母たちの到着を一旦待ちます。

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中間地点も絶景。下をみるとかなりの急な崖ですが、草に覆われていて急な崖の感じがしません。良くみると草だけなので落ちると何も引っかかるものがないんですね(怖) そしてここからの眺望は東南東方面。右手に小さな島が2つ見えますが、若狭湾に浮かぶ沓島(くつじま)と冠島(かんむりじま)。その後ろにはうっすらと若狭から福井の越前岬方面が見えます。登りの連続にちょっと汗ばんだところ海からの風が心地よいですね。目が良くなりそうです。

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皆一息入れます。

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一休みしたところで先に進みますが、この辺りは山陰ジオパークで、この経ヶ岬も柱状節理の柱がお経を立てたように見えるため経ヶ岬と名がついたとのこと。その辺に落ちている石も柱状であることを発見した友人は、ギャートルズ的勢いで柱状の石を持ち上げ雄叫びを上げています(笑)

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中間地点から軽い上り下りを経てしばらくで目的地の灯台に到着しました。この灯台、柵に囲われてはいますが、柵内に入ることはでき、灯台の周りをぐるっと回ることができます。

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灯台はそもそも海からだいぶ高いところに立っていますので胴が短いタイプ。ここは丹後半島の突端ということで、この灯台の光が海上航行の安全に貢献しているわけですね。

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裏の入り口上のプレートをみると、なんと「初照明治31年12月」とあります。もう120年以上立っているわけですね。なかなかの古さなのでちょっと調べてみると、、、

1898年(明治31年)12月25日初点灯した灯台で、第1等フレネルレンズを使用した第1等灯台に指定されている。
レンズはフランス製のもので、レンズ台を含め重量は5トン、焦点距離が922mmである。これは日本国内では他に犬吠埼(千葉県)、日御碕(島根県)、角島(山口県)、室戸岬(高知県)の各灯台[3]でしか用いられていない。 (Wikipediaより引用)



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景色もいいので皆で写真を撮り合っていると、通りがかった中年のご夫婦が写真を撮ってくれました。こちらも「写真撮りましょうか〜」と呼びかけると、「いやいやそんな歳じゃないですから〜」と笑顔で辞退されました。こちらもそんな歳じゃなかったんですが、、、(笑)

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灯台の脇には京都地方気象台のレーダー式波浪計がありました。このところ災害も多発してますので、気象観測は重要ですね。

そういえば、この経ヶ岬のすぐ手前には航空自衛隊の経ヶ岬分屯基地があり巨大なレーダーがありました。また経ヶ岬の一つ陸よりの山の頂上には自衛隊設備と思われるドームがあり、ここのレーダーは最近雲行きの怪しい北の方を監視する重要拠点かもしれませんね。

適度な散策と思いきや、思いっきり登山だった経ヶ岬の散策。叔母も特に疲れた様子はなく一安心。初日に日本一の山城とかなりの段差の滝を見物していますので、おそらく旅行中に筋力が増強されています(笑)



さて、ここ経ヶ岬の次はやはり伊根でしょう。叔母も一度見てみたと言っていたので、丹後半島をぐるっと回って伊根を目指します。伊根までは車で30分ほど。ここまでほぼ交互に私と友人が交互に運転してきました。伊根までは友人の運転です。自分の車の助手席に座るのはこの旅が初めて。半島を南下する間、左に広がる大海原を堪能。普段はクネクネ道のいくさきを注視しながらの運転ですので景色を存分に楽しむわけには参りません。しばらくの海沿いの道からしばらくで内陸に入り、この道でいいのか、ちょっと止まって確認している間、友人は仕事の連絡で電話。普段の仕事でトラブルやドラマやコメディ満載である話はいつも聞いていますので、臨場感あふれるやりとりに車内は火事場見物的興味で静かに盛り上がります(笑)

道を確認し、運転手の友人の電話が終わると出発。しばらくで船屋で有名な伊根に到着しました。

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伊根観光協会:伊根の見どころ

伊根の観光案内所前の駐車場に車を停めると目の前は海。経ヶ岬にいた時よりも雲が増えています。

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伊根といえば、湾の周りを囲う舟屋が有名ですね。伊根の舟屋の街並みは文化庁から重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、年間30万人が訪れる観光地になっています。私が伊根に来たのは30年以上前の学生時代。その頃は完全に素朴な漁師町のような印象でしたが、今はハイカラ(笑)なカフェや観光施設もできて、昔のイメージとは印象が随分変わりました。伊根昔のイメージはなんと言っても「男はつらいよ」です。マドンナ役が石田あゆみの回で昔の舟屋のシーンが結構使われています。調べてみると「男はつらいよ 第29作 寅次郎あじさいの恋」。昭和57年の作品なのでまさに私の学生時代。今更ながら石田あゆみにゾクゾクしちゃいます(笑)

松竹CINEMA CLASSICS:男はつらいよ 第29作 寅次郎あじさいの恋

この「昔のイメージとは印象が変わった」はこの後の旅程でも各地で感じた次第。時代はどんどん流れていますね。

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駐車場からすぐ横の伊根浦公園に出てみます。舟屋は切妻2階建ての建物で、海から見ると妻面がリズミカルに並びます。1階が直接海につながって船を係留したり、引き上げられるようになっており、漁師の作業場になっていて、2階が住居という実に合理的な構造。このような構造にできるのもここ伊根が湾になっていて荒波を受けることがないという地形上のメリットがあるからでしょう。

駐車場から湾の左側方向に歩いて行きます。舟屋を陸側からみると、いくつかの舟屋は旅館やカフェに様変わりしています。

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少し先の堤防に出てみると海の色が陽の光のせいか先ほどより深いグリーンに見えます。向かいには舟屋のリズミカルな妻面が並びます。この昔からの海での生活に密着したなんともいえない街並みが、現在貴重な観光資源となっているわけです。

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ということで、短い時間でしたが舟屋の街並みにから、昔の生活に思いを馳せた次第。

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再びブラブラと散策しながら駐車場に戻ります。時刻はお昼過ぎでしたが、ここ伊根で目星をつけていたお店は、この日火曜日はおやすみということで、食べログでこの先の宮津、天橋立あたりで昼食スポットを探すと、途中に評価の高いお蕎麦屋さんを発見。ということで、そのお蕎麦屋さんを目指して出発です。



伊根からは丹後半島を根元に向かって戻るだけ。しばらく整備されたトンネルをくぐって海沿いに出ると、大海原を眺めながらのドライブ。まだ私は助手席におり、景色を堪能しますが、しばらくすると前方に白煙に混じって黒煙が立ち上っているのを発見。しかも、煙が立ち上るのは目的地にセットしたお蕎麦やさんのあたりです。白煙は畑で野焼きしているものですが、黒煙はなんとなく火事ではないかと心配になります。だんだん目的地に近づくと、やはり黒煙は凄まじい勢い。やはりこれは火事で、我々の通る道の1軒裏の住宅から火が出ていて、屋根の上から炎が見えるかなりの火の勢い。しかも目的地にしたお蕎麦屋さんからすぐ近くでした。しかも、サイレンも聞こえず、消防車もなく、消化活動をしている気配もありません。流石にあの火の勢いでは通報済みと思いながら目的地である「まる丹」というお蕎麦屋さんの前に車を停めると玄関には臨時休業の張り紙。がび〜ん。

仕方なく、この先の天橋立で食事を取ることにして、出発しますが、それから5分くらい経ってサイレンを鳴らすパトカーとすれ違います。我々が最初に黒煙を発見してから15分以上経過しています。そしてそれからさらに5分くらい走ったところでようやく1台の消防車とすれ違います。いやいや、あの日の勢いでは火元は全焼でしょうし、隣家にも延焼してしまいかねません。車中から後ろを振り返ると、黒煙はまだまだ勢いが止まっていません。東京では通報すれば分単位で何台もの消防車が駆けつけますが、こうした田舎では消防車がすぐに来るとは限らないと思い知った次第。ネットを検索したところ京都新聞に記事がありました。

京都新聞:民家全焼、男女2人が負傷 京都・宮津

間近でみる火事の炎の印象は鮮烈。とりあえず亡くなられた人がいなくてよかったです。ちょっと旅行気分が冷めました。ちなみに、天橋立に向かう途中、宮津消防署の目の前を通りましたが、出動していな消防車も多数あり、もっと全力で取り組むよう、車内全員でエアー檄を飛ばしておきました。

さて、宮津消防署からしばらくで、天橋立駅前につきます。ここは以前来たときも駐車場の営業が激しく、商売っ気たっぷりの土産物屋さんの印象があまり良くなかったので、当初は旅程から外していました。しかし、途中寄ったお目当ての蕎麦屋さんがお休みで、ここ天橋立をすぎるとすぐ高速。ここで食べないと昼食を取り損ねるリスクがありますので、仕方なく駐車場を探します。メインは一回停めて1000円という看板でしたが、少し先に600円という看板を見つけて車を停めました。車を停めて降りていると、日焼けサロンで焼いた以上に日焼けした係のおじさんがにこやかに近寄ってきて駐車料金をお支払い。「ビューランドには行く?」と聞かれましたが、割引券でもあるのでしょう。旅程に余裕がないので、天橋立は上空からではなく、海抜0メートルで見学です(笑)

まずは腹ごしらえです。火事場の横のお蕎麦屋さん臨時休業の代替策として選んだのはこちら。

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食べログ:ちとせ

天橋立の入り口でもあり、知恩寺文殊堂の門前の一等地にあるお蕎麦屋さん。普段こうした観光地ど真ん中のお店は避けるようにしているんですが、食べログ評価もまずまず悪くないので選んだ次第。この天橋立の文殊堂は学生時代に青春18切符で山陰山陽を旅した時の1泊目に、ここのバス停の小屋で1泊寝袋で寝た記憶があります(笑)

時刻は13:00を過ぎていたせいか、店内にはお客さんが数組。そう、この日は平日でした。すぐに席に案内され、それぞれ好みの蕎麦を注文。

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注文したのは嫁さんがこちらの名物らしい「宮津黒ちくわ天そば」。ちくわを取り分ける算段です。

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私は蕎麦の味を純粋に楽しもうということで「とろろそば」。

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叔母は蕎麦の味をより純粋に楽しもうと「ざるそば」。そして友人は、前日私が敦賀でにしんそばが旨いという感想にプチ刺激されてか、今まで京都で旨いにしんそばをいただいたことがないというトラウマを断ち切るべく、勇気を持って「にしんそば」を注文。結果的に言うと、トラウマは断ち切れたということでめでたしめでたし。

ここ3日間、各地の蕎麦屋さんで蕎麦を食べ比べてますが、飽きるどころか、同じ蕎麦でも地域、お店により旨さの演出が全く異なり、なかなか楽しいです。

お蕎麦屋さんを出るともう、すぐに天橋立の入り口。少し散策してみようということで入ってみます。

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すぐに橋があり、橋の上から天橋立に仕切られた内海の阿蘇海の方を見ると、実にいい景色。

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最後尾の嫁さんが橋を渡る我々の姿をパチリ。嫁さんが渡り終わると、なぜか橋のたもとにいた係員の人が橋にロープを張り、立ち入り禁止になります。我々は後でこの橋を渡って戻るわけですから何事かとちょっと驚きましたが、この橋、名前は「回旋橋」。そう、橋を大きな船が通る際には橋が回るんですね。

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先ほどロープを張られた後、係員の1人が橋の上に残り指差し安全確認した後、橋が音もなくゆっくりと回り始めます。橋のちょうど真ん中を支点に橋の手前が右に、奥が左に回ります。

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そしてちょうど90度回ってストップ。橋が外海と阿蘇海をつなぐ流れと並行になります。

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すると外海から阿蘇海に砂運搬船のような大きな船が入ってくるんですね。おそらく船が通る時に橋の回旋を担当する係員に連絡して橋を回すと言う流れでしょう。そうしょっちゅう橋を回すわけではありませんので、貴重な機会。

ちなみに友人は仕事でもプライベートでも身の回りに色々と出来事(含むトラブル)を事欠かないことから、友人と旅すると色々なことを体験できる話題作りには大変ありがたい存在。この橋の回旋に加えて、先ほどの火事も友人が招いた的横槍も飛んでました(笑)

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天橋立の中洲に渡るにはもう一つ橋を渡る必要があります。こちらが2つ目の大天橋。こちらは動きません。

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橋から阿蘇湾方面。先ほど回旋橋を通った船が、阿蘇海の奥に消えて行きます。

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そして宮津湾方面。きれいな砂州が広がっています。ここでも海はかなり透明できれい。

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その砂州にでてみます。広々としていて気持ちいいですね。

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海の水際まできたところで、嫁さんから股のぞきをしろとの指令。股のぞきはここでするもんじゃない的反論を受け付けない雰囲気を察して、仕方なく股のぞき。龍も橋も見えず、頭に血が上って涅槃が見えました(笑) 逆さにしなくても景色は綺麗です。

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友人は「私を追わないで」シリーズの撮影のため、物思いに必要以上にふけります(笑)

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先ほどの仕返しに嫁さんにも股のぞき指令。何が見えたかな〜(笑)

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見えたのは山の上の股のぞきの正規スポット、ビューランドなはずです。眼が良ければビューランドで股のぞきする人が逆さまに見えるはずです(笑) 

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砂州の突端から先ほど渡ってきた大天橋を見返します。

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砂州歩きを楽しんだので、中洲に戻るとすぐにはしだて茶屋という売店・休憩所があります。その壁の掲示にビューランドからみた天橋立の俯瞰図があったのでパチリ。これでビューランドに行った気になります。もしかしたらこの絵の前で股のぞきすれば龍が見えたかも(笑)

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なんとなくのんびり歩いていくと、この先はしばらく松林が続きます、少し歩いたところで引き返すことにします。

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中洲の真ん中の道の宮津湾側は砂浜。阿蘇海側は草林になっています。こちらがわはあまり人が入らないようになっていますが、脚元を良く見ると、、、

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あちこちにキノコが生えています。松林にキノコ?? もしやと思って近づいてみると、傘に妙な斑点があり、軸も細い。これが松茸な訳はありませんね(笑) 観光地まで来て邪心にとらわれています(苦笑)

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先ほどの青い大天橋まで戻って、美しい景色をもう一度心に焼き付けて天橋立を後にすることにしました。

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私たち夫婦はしばらく前このあたりを散歩したことがありましたが、叔母はかなり昔。叔母のかなり昔は本当にかなり昔で、おそらく5〜60年前(笑) ここについてから叔母も昔の景色を再確認しようと色々歩き回っていましたが、昔のイメージとは印象がだいぶ異なるよう。ん、このフレーズ、先ほど伊根でも使いましたね(笑) 流石に50年以上経つと、建物や観光地自体のイメージも大きく様変わりするでしょう。新しいイメージをしっかりと焼き付けて次に進むことにしました。

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駐車場の近くまで戻ると、不思議なポスターに出会います。ここ天橋立の宮津湾とモン・サン=ミシェル湾が2018年に「姉妹湾(Sister Bay)」となったという内容。キャッチコピーは「祈りのたび、こころ癒すたび、〜海渡る参道〜」 どちらもできれば過度な観光地化を避けて、素朴な良さが残るようにして欲しいですね。

さて、時刻は14時すぎ。この日は、実はこの先で訪問予約をした三井寺が工事の都合でキャンセルとなったため、予定は押し気味でしたが、キャンセルを見越してゆっくり観光をしました。この日の目的地は比叡山になりますので、後は高速に乗って宿を目指します。




さて、天橋立からは、前日通った京都縦貫道に宮津天橋立インターから乗り一路京都を目指します。京都縦貫道をサントリー山崎醸造所のすぐ近くの大山崎ジャンクションまで進み、そこから名神高速で京都東まで進みます。京都東で高速を降りて、設定したこの日の宿目指してぐんぐん比叡山を登って行きます。かなり登って約2時間のドライブでようやくこの日の宿に到着。時刻は16:40くらい。あたりはすでに夕暮れていました。

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随分登ってきたので、東の方に琵琶湖が見下ろせます。この旅3日目も経ヶ岬、伊根、天橋立などの散策をへて無事宿にたどり着きました。添乗員3日目の業務終了です。さあ、温泉だ〜!



旅は続きます、、、



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プロフィール

Daisy


Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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Joseph Haydn Discography
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(2019年12月31日)
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