【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その6)

その1へ)

快晴の中、この旅4日目の旅程に出発します。

比叡山延暦寺の近くの星野リゾート ロテルド比叡で快適な一夜を過ごし、ホテルのオプショナルツアーで延暦寺の朝のお勤めに参加して朝食を済ませての出発です。

比叡山延暦寺は比叡山山中に東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の三つの地域約1700ヘクタールに広がる約100ほどの堂宇の総称。先ほど参加したのは東塔の根本中堂でのお勤めだけということで、この日の1番目の立ち寄りスポットはやはり延暦寺に戻って、広い境内を散策しようということになりました。

朝、マイクロバスで通ったのと同じ道を進み、日の出を待つこともないので10分少しで先ほどの比叡山東塔の第1駐車場に到着。

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すでに勝手知ったる感じで歩いて行きます。今度は拝観料を払って入ります。

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天台宗総本山 比叡山延暦寺

嫁さんが全員分の拝観券を買っている間、横にある案内図をしげしげと見てみます。すると朝の法話で聞いた3つの地域である東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の位置関係がわかります。いやいや思った以上に境内は広大です。

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入り口からまっすぐ進んで根本中堂の横まで来ましたが、根本中堂も朝のお勤めで見たところ以外にも工事中の屋根なども見られるということで再度寄ることにしますが、根本中堂に降りていくところを通り過ぎて、その先にある文殊楼から見てみることにします。というのも、根本中堂は入り口から続く広場よりかなり低いところ、文殊楼は高いところにあって、根本中堂から文殊堂には急登の階段があるため、叔母にはちょっとハードということで、逆にその階段を降りるコースにしたわけです。

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この文殊楼、徒歩で延暦寺に上がってくると最初に出会う山門にあたるもの。慈覚大師円仁が中国五台山の文殊菩薩堂に倣って創建したものとのこと。寛文8年(1668年)の再建で重要文化財。今は駐車場からのアプローチとなってしまったので、逆に奥にある形になっちゃっているということですね。

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良く見るとこの文殊楼、上に上がれるようになっていましたので、先発隊として私が上がります。入り口のスロープは緩やかなものの、中に入って上の階に上がるのは梯子のような超急勾配の階段。蹴上は1尺はあろうかという高さで踏面はわずか。これは叔母が以前難儀した犬山城以上の急勾配。履物を脱ごうとする叔母に、「ここはやめといた方が、、、犬山城より急だよ〜」と告げると、「それはやめておいた方がいいわね〜」と平和的に断念(笑) 拝観しょっぱなでのデンジャラスな冒険は避けられました。この文殊楼、寛文8年(1668)に焼けその後再建されたのが今の建物ということで古いものです。多くの人が登ったため、木部の手の触れるところはツルツル。きちんと手入れされているので今も堅固な構造を保っています。登ったのとは反対側の急階段で降りてきて待っていた叔母と合流。

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山門をくぐると階段の下が根本中堂という配置です。木立の先に工事中の屋根を纏った根本中堂が聳えます。この階段もかなり急で上りを選択しなくてよかったです。

再び工事中の根本中堂に入ります。朝のお勤めの時は外陣でお経と法話を聞いただけでしたので、再び中に入って、法話で触れられた前に取り付く修理中の廻廊や外陣に林立する図太い欅の柱、各地の大名から送られたとの格天井に埋まるの花の絵(県花)などをゆっくりと眺めました。やはりこの根本中堂の建物の魅力は木造の図太い構造材が乱舞するこの構造自体の迫力。実際に見ないと伝わりませんね。流石に国宝というだけあります。現在の建物は織田信長焼き討ちの後、寛永19年(1642年)に徳川家光によって再建されたものとのこと。しばらく外陣を見学して、順路にそって廻廊に進みます。

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回廊を一周して正面に戻るところに、天台宗の開祖、最澄の聖訓が掲げられていました。根本中堂も素晴らしかったんですが、この聖訓を読んで改めて最澄教えの真髄に触れたような気持ちになりました。うちのお坊さんの言葉より響くな〜(笑)

伝教大師聖訓

国宝とは何ものぞ 宝とは道心なり
道心ある人を名づけて国宝となす

一隅を照らす
此れ則ち国宝なり


真の国宝とは物質的価値あるものを言うのではない。
国家社会の平和・人類の幸福になることを能く行い、能く言う道心ある人を宝と言う。
社会の一隅に在って世のため国のためになる好い事や、利益になる事を利己的な心を忘れて尽くすことこそ慈悲の極みであり、この人こそ国の宝である。
この人造りを千二百年前、伝教大師はこの山に於て、国家を利益し、群生を度すとの大理想を以て、諸国の師となるべき菩薩僧を養成し、民心の教導・文化の開発に尽くされたのである。比叡山では、今でも猶、この人材養成方針は連綿として実践されている。


正面に戻ると、今度は鉄骨の階段を上がって屋根の吹き替え工事の様子を見ることができるようになっています。

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まず驚くのが今回の修理のために建てられた上屋の堅牢さ。工事は約10年もの間続くとのことで、上屋もこれだけの大規模建築を覆うためにはこれだけ本格的なものとせざるを得ないのでしょう。延暦寺のサイトによると、今回の根本中堂の修理は、本堂の銅板葺の屋根の葺き替え、回廊のとち葺きの屋根の葺き替え、そして全体の塗装彩色の修理ということで、見たときには本堂の銅板は全て剥がされて下地の修理をしているところでした。

見学用に設けられたステージ上は撮影可。そしてステージ上の何ヶ所かにモニタが設置され、工事の流れを説明する映像が流されていました。

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撮影可ということで、なんとなく記念撮影。(そういう意味で撮影可ということじゃないんじゃないかと思いつつパチリ)

この日は平日でしたが、屋根の上での作業は行われていないようでした。回廊の屋根も半分ほど剥がされた状態。先ほどの法話の時に、平時では見ることができない貴重な様子を見られるとの説明があった通り、貴重なものと思って屋根の構造などをしげしげと観察。現代の建物の寿命は50年程度であることを考えると、木造のこうした寺院が長い風雪に耐えて建物の価値を保ち続けていることの本質的な意味を考えさせられましたね。

見学用のステージから再び鉄骨階段で下におり、最後に根本中堂の受付で、少額ではありますがこの修理への寄進をしてきました。61年ぶりの大修理事業とのことで、1参拝者として、建築史建築芸術論研究室出身者として、そして天台宗のお寺の檀家として、良い行いをしておかなくてはなりません。

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ちなみに寄進した後にいただいた「ご法縁各位」宛の礼状の末尾には、、、

工事期間中も安全を確保しつつ堂内もご参拝いただけるように致しますので変わりゆく根本中堂の姿、変わらない祈りと伝統の重みをご実感いただければと存じます。


とありました。変わらない祈りと伝統の重み、確かに実感いたしました。

さて、根本中堂を出て広場に戻るとこの奥にもいくつもお堂があるようです。

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そちらに向けて登っていこうとすると道の脇に牛の石像があります。看板の説明を読んでみると、岡山に福田海という、一生を人間のために尽くす牛を供養するお寺があり、明治期に延暦寺が窮状を極めた時代に、不滅の宝灯のための種油を自ら背負って寄進を続けられたとのこと。その深いご縁から不滅の宝灯が明治31年に福田海に分灯されたとのこと。また昭和9年に牛の銅像が根本中堂そばに寄進されたものの、第二次大戦に供出されたため、代わりにこの石像がここに安置されたとあります。牛の石像が一隅を照らしていました。

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比叡山の参拝には体力を要します(笑) 牛の石像から先の伽藍に進もうとすると、長い石段が続きます。叔母もまだ元気。元気でないのは叔母のスマホの万歩計(笑) 叔母はしばらく前にドコモの戦略的マーケティングに乗ってスマホデビューして、それなりにスマホを活用していたんですが、どうも前日あたりからスマホの万歩計が何歩歩いても0歩。一応この旅ねかなりの歩数歩いていて、その運動量も叔母のモチベーションになっていたんですが、万歩計が動かないのはモチベーションにマイナス(笑) ちょっと見てみましたが原因不明。他のメンバーは皆iPhoneなんですが、らくらくフォンは我々にとってはかえってわかりにくいですね。

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石段を登りきったところに鐘楼がありました。良くみると、一撞き五十円とあります。そのまま通り過ぎようとすると嫁さんから「せっかくだから撞いてみたら〜」と指令が入りました。お財布の中をみると、50円玉も10円玉もなく100円玉のみ。ということで私と嫁さんで二発いかせていただきました。

鐘自体はかなり大きいもの。娘道成寺の舞台セットぐらいの大きさがあり、撞木(しもく)もかなりのず太さ。何度かゆったりと振って、おもむろに渾身の力でバックスイング! そのままさらに渾身の力でゴォ〜〜〜〜ンといきました。鐘の振動が全身を揺らすようで、煩悩が振り落とされたはずです。ちなみに鐘を撞くというより、気分はマーラーの6番の終楽章でハンマーを振り下ろす打楽器奏者の気分でした。叔母がすかさず「いい音するわね〜」と合いの手を入れてくれました。続いて嫁さんも一発ゴォ〜〜ン。

我々が撞く前は滅多に鐘の音は聞こえなかったんですが、我々鳴らして通り過ぎた後は連発(笑) 自分で鳴らした音と嫁さんの鳴らした音の違いを聞き分けたので、その後鳴らされた鐘の音がいい音かどうか「さっきのは力入ってないな〜」などと気になっちゃいました。

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鐘楼の奥には大講堂。昭和39年に麓の坂本から移築したものとのこと。元の建物は寛永11年(1634年)の建築で、本尊は大日如来。

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そしてされに上がったところにある阿弥陀堂。昭和12年(1937年)に建立された檀信徒の先祖回向の道場です。本尊は阿弥陀如来です。

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阿弥陀堂の前に立つお地蔵さん。阿弥陀堂の奥にもまだ道が続いているようですので行ってみます。

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すると、この先は山道のようです。比叡山山頂へ続く道で、2通りの道があるようです。また、西塔へは徒歩10分とありました。ここまで結構な距離を歩き、登ってきました。ちなみに車を停めた第1駐車場はすぐ真下に見えますが、かなりの標高差があり、来た道通りでないと帰り着けなそう。西塔もちょっと見てみたいので、歩いて行くか、車に戻って車で行くかを詮議したところ、車に戻ろうということになり、来た道を戻ることにしました。

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帰りに途中寄っていなかった戒檀院。朱の塗りがかなり落ちているので古いものと思ったところ、延宝6年(1678年)に建てられたもので重要文化財でした。

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のんびり歩いて駐車場に戻ります。

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駐車場に戻って時計をみると10:10くらい。延暦寺についたのが8:50くらいでしたので、1時間10分ほど東塔を散策したことになります。



車に乗って、今度は西塔の駐車場へ進みます。車で行けば5分くらいの距離。駐車場に停まっている車は多くなく、やはり根本中堂がある東塔の方が人気があるようですね。逆に西塔は人混みもなくのんびり散策できそうです。

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幸い高低差もあまりなく、純粋に散策を楽しめそうです。西塔の中心施設は転法輪堂(釈迦堂)とのことなので、そこまで行ってみることにします。

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駐車場から参道を歩いていくと、まるで森の中に入っていくような感じ。静けさに包まれています。

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途中にある小さなお社は箕淵辯財天。比叡山内には他にもう2つ弁財天があるそうです。

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先日ブラタモリで取り上げられていたにない堂までやってきました。同じ形をしたお堂が廊下によって繋がっています。

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左が阿弥陀如来を本尊とする常行堂、右が普賢菩薩を本尊とする法華堂。弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから、にない堂と呼ばれているとのこと。文禄4年(1595年)と大変古い創建で両方とも重要文化財。

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そしてこのにない堂の間の廊下の下を通って石段を降りていくと、釈迦堂の前にでます。高低差はあまりないと思っていたんですが、最後に下り。つまり帰りは上り(笑) 叔母に「行ってみる?」と一応確認すると、「ゆっくり行けば大丈夫」とまだ元気そうなので、降りていくことにしました。

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釈迦堂に近づいていくと、屋根の見事な反りがなかなかの迫力。

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調べてみると、信長による焼き討ちの後、文禄4年(1595年)、当時の園城寺弥勒堂(南北朝時代の1347年の建立)を豊臣秀吉が無理やり移築させたもので重要文化財。現存する延暦寺の建築では最古のものとのこと。本尊は釈迦如来立像ということで釈迦堂と呼ばれるわけですね。

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せっかくここまできたので、靴を脱いで釈迦堂に入り、お賽銭を投げて手を合わせました。

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釈迦堂の左手にはお釈迦様の一生を説明した掲示がありました。しげしげと読んでしまいます。こうした機会に理解が深まるわけですね。

西塔にはこの釈迦堂と反対側に、延暦寺で最も厳しい修行を行う浄土堂というのがありますが、かなり離れているので、西塔の散策はこれで終わり。西塔を一巡りしたので、駐車場へ戻ることにします。

駐車場へ戻ると時刻は10:40くらい。9時前からの散策でしたので、延暦寺を2時間近く散策できたことになります。そろそろお昼をどこでいただくか決めなくてはなりませんね。この旅4日目の目的地は加賀山代温泉。ここ比叡山からは琵琶湖沿いを北上して2日目にお昼をいただいた敦賀を通って北陸道経由の道のり。せっかく琵琶湖畔まできましたので、この日は琵琶湖北部の高島市あたりでお昼をいただくことにして出発。

西塔から比叡山ドライブウェイを今度は降りていくと、しばらく走ったところに延暦寺第3のエリア、横川(よかわ)があります。東塔、西塔を随分歩きましたが、一応寄ってみるか車内に尋ねてみましたが、スルーの気配が充満。お昼スポットを目指すことにしました(笑)

しばらくで琵琶湖岸まで降りてドライブウェイはおしまい。仰木雄琴インターから湖西道路に入り一路北上です。しばらくは高速道路風の道で、内陸を走りますが、砂浜が有名な近江舞子あたりからは琵琶湖沿いを走ります。琵琶湖沿いを走ってしばらくで、目的地にしていたお蕎麦屋さんに到着!



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食べログ:白ひげ蕎麦

こちらも食べログでこの辺りのお蕎麦屋さんの中からセレクトしたお店。この旅始まって以来連日お昼はお蕎麦なんですが、飽きるどころか、各地域でお蕎麦の美味しさも変わり、連日の美味しいお蕎麦でお昼はお蕎麦にしようと開き直り気味(笑)。

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ちょっと電柱がイマイチですが、このお蕎麦屋さんは琵琶湖の目の前。しかもお店は道路から一段上がったところにあり、なかなかいい見晴らし。このロケーションは魅力です。

Google Mapsをみると、このすぐ先に白髭神社という神社があるので、このお蕎麦屋さんの白ひげはそこからとったものでしょう。このお蕎麦やさん、なんと言ってもメニューが面白い。ざるそばだけでも、量がざるそば、ざるそば大盛り、メガざるそばと3種。それぞれヴァリエーションがあり、おそらく大盛り好きにフォーカスしたお店。また、この高島の奥の朽木には小浜から京都に至る朽木鯖街道が通り、鯖寿司が名物。ということでざる蕎麦に鯖寿司をセットしたメニューもあります。いつもはざる蕎麦だけと蕎麦通な叔母もせっかくなのでこの鯖寿司も味わってみたいということで、メニューのセットを駆使して1人1つずつ注文。

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私と叔母はざるそば。なんとサービスで温かい小さなそばがついてきました(笑)

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嫁さんと友人は青ネギたっぷりきつねそば。なんと巨大な揚げが2枚! 

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そして鯖寿司。2つ乗った皿を2つで1人1つ(笑) まあ、この日は朝から比叡山中をかなり歩きましたので、お腹はへり気味ではありますが、私でもお腹いっぱい。もちろん叔母は完食は無理。ちょっと手伝いましたので私もお腹パンパン。お蕎麦を選んだことで「昼は軽めに」との鉄則が守れるわけではないという実例でした(笑) もちろん、お蕎麦も鯖寿司も美味しくいただいたことは言うまでもありません。

お腹も満ちたところで、出発しますが、ガソリンも心許なくなってきましたので、お蕎麦屋さんの並びのスタンドで給油して先を急ぐことにしました。



旅は続きます、、、



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その5)

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この旅3日目の旅程を終えて到着した比叡山の宿。

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星野リゾート:ロテルド比叡

泊まったのは星野リゾートの「ロテルド比叡」というホテル。星野リゾートは我々の旅でも度々利用しています。これまでも、界出雲、界松本、界伊東、界川治、界アルプスなどに泊まっていて食事もサービスもそれなりで楽しめるという安心感があります。加えて比叡山はうちのお寺の天台宗の総本山ということでお参りする必然性大。こうしたことから比叡山に星野リゾートの宿があるということでこちらを予約したもの。星野リゾートの宿は、既存のリゾートを再生した和風旅館に界という名前が付いていて、こちらは「ロテルド比叡」というフランスっぽい名前から分かる通り、和風旅館ではなくフランスのリゾート風のホテル。何が言いたいかというと、それ以上あまり深く調べていなかったんですね。

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時刻は到着したのは16:40くらい。フロントでチェックインを済ませて部屋に案内されます。

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他の星野リゾート同様、部屋はとても綺麗。この日は丹後半島の突端の経ヶ岬でハードな登山をこなし、天橋立での散策後のロングドライブを経てようやく到着したということで、まずは温泉に入ろうといういうことで、部屋に入って調べて見ると、なんと、この宿、温泉はありません! 別に宿が悪いわけではなく、我々がこれまでの経験から「星野リゾート=温泉」という図式が刷り込まれていて、温泉の有無まで考えて宿を予約したわけではなかったということ。あまりちゃんと調べていなかっただけ(笑)

お部屋のバスルームはホテルとしては普通のシャワー付き浴室。もちろんそれなりのランクの宿ですので、エレガントかつそれなりの広さですが、温泉と比較するのはあまりにも価値観が違いますね(笑) 予約した嫁さんも温泉付きだと思い込んでいたので、2人で顔を見合わせて大笑い。

ないものは仕方ないので、夕食前の風呂は諦めて、嫁さんと館内を少しぶらついてみることにしました。そういえばチェックイン時にソムリエによるワインのテイスティング講座があるとのことでしたが、温泉に入る気満点だったのでスルーしていました。温泉がないとわかったのでスタート時間の17:00ギリギリでしたが、せっかくなので4人参加することにしました。

他の宿泊客の皆さんも結構参加されていて結構な人数。席には3種の赤ワインがすでにワイングラスに注がれて置かれていて、すぐに講座が始まります。初心者にもわかりやすいよう、白・赤のワインの製造方法の説明から始まり、製法、気象条件、ブドウの品種などがワインの味に与える微妙な影響を非常にわかりやすく話された後で、3種のワインを見た目、香り、味の順番に体験しました。グラスを傾けた時にグラスにつくワインの脚がアルコール度数とに比例してつきやすくなること、ワインの香りとそれを表現する言葉の関係など、実際にワインを味わいながらソムリエの説明を聞くことで認識を新たにしたこと多数。3種のうち1つは地元滋賀のワイナリーのマスカット・ベリーAということで、滋賀のワインも初体験できました。関東ではなかなか目にしないものですね。私はもともとワインは好きなので、ソムリエの話は面白く聞いたんですが、声が小さかったので、叔母は聞きづらかったとのこと。ホテルにはいろいろなお客さんも泊まられるので、マイクなどを使った方がいいですね。

約40分のテイスティング講座。テイスティングなのでワインはごく少量でしたが、夕食前の空腹もあって、結構いい気分。嫁さんはちょっと赤くなってます(笑)

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テイスティング講座のあったホールから中庭にでてみると、宿に着いた頃はまだ空に明るさがあったのですが、17:40過ぎの空は陽が落ち夕焼けの最後の輝きの赤が地平線に残っていました。左の街の光は京都市街。ちょうど西の方を見ていることになります。ロテルド比叡のあるあたりは標高650mということで夜になると外はかなり冷え込みます。凛とした空気と星空を少し楽しんでから建物の中に入り、レストランや階下のライブラリなどをブラブラして夕食時間を待つことにしました。

ホテル内をぐるっと回ってみると、このホテル、他の星野リゾートとはちょっと様子が違います。ロビーに置かれたソファはヴィコ・マジストレッティのデザインしたイタリア、デ・パドヴァ社のもの。なんとなくバブル期の芳香が漂います。iPhoneで調べてみると、2015年から星野リゾートが運営を受託しているのですが、このホテル自体は京阪電鉄グループの施設のようです。ネットをいろいろ検索してみると、建物自体は1999年にオープンしており、設計はルイ・ヴィトンのショップデザインを担当したクリスチャン・デュバルという人などで他にも日仏の建築家がコラボしているとのこと。施工は銭高組。建物のコンセプトは「南仏郊外の別荘、そしてドアボーイのいないホテル」。どうりでバブルの匂いがぷんぷんするわけです。もともとは1959年に開業した比叡山国際観光ホテルというのが前身で、それを1988年に京阪電鉄グループが手に入れ、1999年に建て替えたということでしょう。

星野リゾートはこうしたホテルを、歴史や地元食材などをキーコンセプトにして再生するプロフェッショナル。うまい具合にいい意味でバブルの余韻を今風の爽やかな感じにリニューアルしています。

さて、そうこうしているうちに夕食の時間となりました。

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夕食はフレンチレストランでいただきます。レストランへの動線はこんな感じ。カラフルな吊りモノは星野リゾートの常套手段ですが、ただ色のついた提灯を照明に使って非日常的雰囲気を出します。軽い(笑)

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レストランはなかなかシックなインテリア。18:00スタートですが、我々が一番乗り。左側にはテラスがあり、全面ガラス張りで眼下に大津市を見下ろす雄大な夜景が広がります。席に着くとスタッフが写真を撮ってくれました。

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夕食のメニューは「湖からのフレンチ」とあり「発酵料理 近江の食文化 琵琶湖と大地の恵みをフレンチのエスプリでお楽しみください」と案内されていいました。このあたりは星野リゾートらしいところ。

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プランに1ドリンクついていましたので、まずはスパークリングワインで乾杯。

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1皿目は「鮎と蓼(たで)」。蓼酢の蓼。スレートのお皿にちょこんと置かれた鮎がアーティスティック。地元食材の本格フレンチが始まりました。スタッフが料理の説明を丁寧にしてくれて美味しくいただいたんですが、我々の記憶は時と共に、そしてその後の宿の記憶によりトコロテン的に順次押し出されていきます。要は美味しかったということです(笑)

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続いて「鱒と茄子」。パリパリに揚げた茄子が食感上のアクセント。鱒に合わさされていたのは栗のソースだったかしら。

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こちらは「フロマージュブラン 貴腐ワインのジュレ 繊細な鮒酢のアルモニー」。結構癖のある味の鮒酢を貴腐ワインのジュレで覆ったもの。鮒酢は主役というよりアクセントにしたところがフレンチらしいもの。

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「牛蒡とチョリソ」。チョリソを牛蒡のペーストに合わせて、普段はあまり合わせることのない味のコントラストを楽しみます。

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皆さんスパークリングワインが空いたので、協議の結果この後のお肉に合わせて赤ワインを1本いただくことにしました。お勧めワインの中から、これまでのお料理が比較的繊細な味なので、フレンチではありますが、トスカーナのサンジョヴェーゼ系のARGIANOを選択。果実味が強すぎず、余韻が比較的すっきりしていてまあまあのセレクト。

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続くお皿は「ヒラメと発酵エシャロット」。

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そしてお料理の最後は「国産牛と茸」。最後に出てくる肉はこのくらいの量がいいですね(笑) ポーションも適切で程よい満腹感。

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そして、最後にデザートが3皿続くのが独特。こちらが「葡萄と赤紫蘇」。

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アイスクリーム系の「林檎とキャラメル」。

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エスプレッソに続いて、、、

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「季節のボンボンショコラ」として、スタッフが持ってきた中から好きなチョコを2つ選べます。コーヒー豆を挽いたような粉の敷かれた皿に取り分けてくれるんですが、これには仕掛けがありました。なんとなく不思議な印象がありましたが、この皿の秘密が翌朝に判った次第。このお皿に敷かれた粉、翌朝このホテルのオプションで出かけた比叡山の「朝のお勤め」の最後にお焼香した時に気づきました。この粉、お焼香台にとそっくりにできているんですね。食事の最後の皿をお焼香代台に見立てるあたり、比叡山に対するリスペクトなのでしょう。チョコを食べた時には全く気づかなかったんですが、翌朝にハッとさせられる見事な仕掛けでした。

もちろん、アーティスティックで美味しいお皿の数々でお腹いっぱい。叔母も完食を目指しましたが、これでもやはり多かったようです。ゆっくり食事を楽しんで時刻は20:30くらい。

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レストランを出て、階下にあるライブラリーに行ってみます。

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ライブラリーには比叡山に関するいろいろな書籍があり、情報収集するには十分ですね。

この日は部屋に戻って、温泉ではない風呂(笑)に入って、早めに休みました。



翌朝も朝5時すぎに目が覚めます。早起きしたのには理由があり、朝6時出発の「比叡山 朝のお勤め体験」というオプショナルツアーに参加したからです。このロテルド比叡の目玉ツアーでしょう。

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支度を整えて部屋を出る前に窓の外を見るとようやく明るくなり始めた頃。

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窓を開けて写真を撮るとだいぶ印象が違います。

部屋を出て、ロビーに出てみると待ち合わせの友人と叔母の姿がまだ見えません。うろうろ見回ってみると階下のライブラリーでお茶入れてを飲んでました。

玄関にはすでにマイクロバスが停まっており、参加者にツアーの案内チラシとブランケットが配られていました。さすがに早朝は寒いですね。ブランケットがないと寒かったかもしれません。バスに乗り込むとすぐに出発。このロテルド比叡は有料道路の比叡山ドライブウエイに入った途中にあります。比叡山延暦寺はこのホテルのさらに先で、ホテルの目の前にドライブウェイの料金所があり、そこからしばらくで延暦寺になります。バスはゆっくりと山道を登っていきますが、途中、眼下に琵琶湖が臨める場所で、道の左側ではなく右側の琵琶湖よりにとまります。運転手さんからアナウンスがあり、あと数分でこの日の日の出の時刻となるということで、ご来光をまって出発するとのこと。乗客の皆さんから歓声が上がります。

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私たちはバスの左側に乗ったので、右側の乗客越しではありますが、眼下には琵琶湖が広がり、空が刻々と明るくなっていくのがわかります。バスが道路の右側に停まったのが妙に気になりはしましたが、朝6時の有料道路を通るのはお寺への納品と思われるトラックが1台通っただけ。毎朝ツアーをしているのでしょうからこれもいつものことなのでしょう。

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だんだん琵琶湖の対岸の山の上の一点が明るくなり始めて、停車して5分ほどでお日様が顔を出しました。バスの中は大歓声。iPhoneのデジタルズームを駆使して、隣のお客さん越しに日の出をパチリ。比叡山から琵琶湖を見下ろす景色は素晴らしいですね。落ち着いたところでバスは出発。そのすぐ先に比叡山第1駐車場の入り口があり、まだ車もまばらな駐車場にバスが停まりました。私が延暦寺に来たのは大学生の頃。その時は確か琵琶湖側の坂本からケーブルカーで入った記憶があります。

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天台宗総本山 比叡山延暦寺

駐車場からすぐのところが入り口。その奥に拝観料を払うところがありますが、まだ閉まっていて素通り。

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しばらく行って左側に根本中堂があります。この正面を降りた左側。この景色は昔の記憶通り。ただし、延暦寺の中心的な建物である根本中堂は平成28年から大修理に入っており、現在は建物がすっぽりと鉄骨造の上屋に覆われています。

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スタッフの後について修理中の根本中堂の中に入っていくと、徐々に暗くなり荘厳な雰囲気が漂ってきます。6:30から始まる朝のお勤めは、最初に1人のお坊さんが読経を始めます。うちのお寺も天台宗なため、最初に喋って朗々と歌うようなお経は同じ。しばらくすると、多くのお坊さんの声が重なりかなりの人数での読経が始まります。ツアーのお客さんもお堂の中に座って静かにお経を聞き入りますが、驚いたのがその後、ツアー参加の代表者の名前を次々と読み上げ、我々もホテルを予約した嫁さんの名前が読み上げられます。その後に、家内安全、無病息災などありとあらゆる祈願をするとのありがたいお経。延暦寺の朝のお勤めであると同時に我々お勤めの参加者一組一組それぞれの幸せにフォーカスしたお勤めでした。

お経が終わると、お坊さんが延暦寺の縁起、最澄という人のこと、最澄が灯して以来1200年消えることなく灯り続けている不滅の宝灯のこと、この広大な延暦寺の境内の説明、そして「一隅を照らす」という言葉の説明、人材の育成を続けていることなどを、非常にわかりやすく説法してくれました。また、現在大規模修繕工事で根本中堂の平時の姿が見られず残念なのではなく、屋根を葺く現場など今しか見られないものを見ることができる千載一遇のチャンスだと考えるようにと、なるほどと思わざるを得ないお言葉もあって、法話が実にしっくりと飲み込めた次第。最後にお焼香して、ハッとしたのが前夜のチョコレートのお皿でした(笑)

合わせて小一時間の間、外とは別世界の根本中堂内で朝のひと時を過ごすことができました。

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根本中道を出ると外の光が眩しいですね。

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きた道をマイクロバスの待つ駐車場まで戻ります。この日も抜けるような青空。

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途中に手水鉢がありましたが、色とりどりの菊の花が浮かんでいてとても綺麗。その横の札には「手水献花 星野リゾート ロテルド比叡様」とありました。さりげないことですが、毎日お花を備える行いも「一隅を照らす」心から生まれたものなのでしょう。

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そして、脇には延暦寺の自衛消防設備と消防車。この日は11月6日。10月31日に首里城が焼失したニュースが日本中に大きな衝撃を与えていましたので、こうした設備は非常に重要。ましてや前日には旅の途中で実際に火事の場面にも遭遇しています。比叡山の建物も木造の歴史的に価値のあるものばかりで、街からは遠く離れた山の中。火災になればこの自衛消防車が頼りなわけです。

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ピカピカに手入れされた消防車を見て、ちょっと安心した次第。

駐車場に戻り、帰りのバスに乗り込み、朝きた道を降ります。

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陽はだいぶ高くなり眩しいほど。今朝ほど見た景色とは変わって、琵琶湖の湖面が光り輝く姿がまた別の美しさを見せてくれました。



ホテルに戻ると、朝食を予約した時間を少しすぎていました。どうやらこの日のお坊さんの法話が少し長かったようです(笑)

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そのまま昨夜夕食をいただいたレストランに向かうと、すでに準備が整っていました。朝食は「比叡山の朝食」として、比叡山が発祥とされるお茶や湯葉を用いたオーベルジュならではの朝食とのこと。

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席について、ジュースやヨーグルト、スープなどをドリンクバーで取ってくるホテルには一般的なスタイル。

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前夜、大津方面を見下ろした窓からは朝日が差し込み背中がポカポカ。のんびりとお喋りしながら楽しい朝食。昨夜のチョコの皿がお焼香の粉をイメージしたものだと気づいたのは私だけだったと判明(笑)

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食事を終えてからテラスに出て、昨夜の夜景とは違う琵琶湖を見下ろします。京都側よりも滋賀側の方がいい景色。やはり琵琶湖は雄大ですね。

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部屋に戻って支度を済ませてチェックアウト。温泉はなかったものの(笑)、美味しい食事とワインのテイスティングに朝のお勤めとホテルの提供する企画を堪能。部屋も快適でこの旅3軒目の宿も皆満足したようでした。

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時刻は8:40。澄み渡るような青空のもと、この旅4日目の旅程に出発です。



旅は続きます、、、



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【番外】久々のハイドンオフ決行!

旅の途中(笑)ですが、別件を。昨日は久々にブログでコメントをよくいただくお仲間とオフ会を開催しました。

そもそも、かなり前からだまてらさんからオフ会開催依頼が来ていたんですが、私のどうでもいい予定や、コンサートのスケジュール、そして参加する皆さんの都合の合うタイミングを調整するなどで、先延ばしになっていたもの。しばらく前にようやく調整がつき、開催に至りました。

参加メンバーはいつもコメントをいただくメンバーで、発起人だまてらさん、小鳥遊さん、Haydn2009さん、私の4名。ほぼ常連さんで固まってます。

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おおーい北海道 銀座長万部酒場

場所は銀座王子ホール向かいの居酒屋。誰かが長万部生まれな訳ではなく、私が王子ホールや歌舞伎帰りに最近よく寄る安くて美味しい居酒屋。店長やスタッフのメニュー推しに従うだけで幸せに酔っ払えるお店です。(→店長、このくらいの宣伝で良いでしょうか?)

いつも通り、メンバーの近況確認から、周りの席の方には秘密結社の集まりのように見える、音楽ネタ、オーディオネタ、ハイドンネタに加えて、小鳥遊さん爆走のミャスコフスキーネタなどで盛り上がりました(笑) 一応ハイドン愛好家が集まっておりますので、現在はニッチなハイドンをより普及させるべく役割分担して啓蒙に尽力していこうというという目標設定をしたということにしておきますが、本当は勝手なお喋りを楽しんだだけです(笑)

日常生活でハイドンが共通の話題でお喋りすることはありませんので、それぞれの皆様も楽しんだことと思います。不定期ですがまた開催したいと思いますのでよろしくお願いします。ご参加の皆様、ありがとうございました。

(追伸)Haydn2009さん、貴重なお土産、ありがとうございました!





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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その4)

その1へ)

この旅3日目の朝。名湯城崎温泉の名旅館西村屋本館での一夜は実に楽しい一夜でした。そしてこの日も好天に恵まれ、気分良くスタートを切れました。

この日の目的地は京都の比叡山。前日は移動距離が長く、あまり観光できませんでしたが、この日は我々の基本コンセプトに合う知る人ぞ知るスポットを用意してあります(笑) 丹後半島です。丹後半島といえば伊根が有名ですが、丹後半島でも北端の経ヶ岬(きょうがみさき)へ向かいます。我々の旅の基本コンセプトに照らすと、伊根以上に経が岬がフィットするだろうとの添乗員の独断で選んだスポット。城崎温泉から約1時間半の距離。

宿を出たのが9時ちょうど。前日そぞろ歩きした温泉街をそろりとぬけ、円山川べりを進み、橋を渡って前日来た道を戻ります。宿を出たときに前日同様、車中の飲み物を何処かで買うためにコンビニ立ち寄り指令が発せられましたが、温泉街は道が狭いので車を停める場所がなかなかなく、温泉街を抜けると今度はお店や自販機がない(笑) 前日同様キョロキョロ周りを見ながら進みますが、橋を渡ってしばらく行った気比トンネルの手前に自販機発見! この日はすぐに目的達成です(笑)

そのまま前日越えた久美浜湾手前の峠を登りきって京都府に入ったところで海側の脇道に入ります。この日は久美浜湾の日本海側の橋を渡っていくルートです。久美浜湾は湾と言っても海と接する部分は非常に狭く、ちょうど浜名湖のような感じ。海に接するあたりは風光明美で、海水浴場もあり、あちこちに温泉宿もあります。本当は何処か温泉に入っていきたいところですが、先を急ぎます。

久美浜からしばらくいくと、右手に見覚えのある建物があるではありませんか。ここは木津温泉。建物は「夕日が浦温泉花ゆうみ」。かなり前にこの辺りに来たときに、木津温泉駅近くの旅館の立ち寄り湯のお湯の評判が良いということで立ち寄りましたが、もう立ち寄り湯はやめられていて、勧められたのが花ゆうみ。なんとなく昔寄った場所の記憶はあるものですね。その花ゆうみとその先の元の旅館の脇を通って先に進みます。しばらくいくと網野という街。そして網野を抜けると海岸の崖沿いの道になり絶景ポイントの連続。抜けるような青空もあって、車中から見える景色はまさにスペクタクル。

そしてしばらくいくと不思議な地名に出会います。「間人」。これで「たいざ」と読みます。なんでたいざと読むか嫁さんが車中でiPhoneで調べると、下記のような由来があるとのこと。

聖徳太子の生母・間人(はしうど)皇后が蘇我氏と物部氏との争乱を避けて丹後の当地に身を寄せ、のちに当地を去るに当たって自らの名をこの地に贈ったものの、住民は「はしうど」と呼び捨てにすることを畏れ多く思い、皇后が退座(たいざ)したのにちなみ間人を「たいざ」と読み替えた、との伝承が残る。(Wikipediaから引用)


一つ賢くなりました(笑)

その先に道の駅の看板がありましたので一休み。

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この道の駅も名前が変わってます。「道の駅てんきてんき丹後」。こちらはネットでちょっと調べましたが由来不明(笑)

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横にあった案内図をみると、この辺りにも観光スポットがいろいろあり、立岩、屏風岩が有名。他にも古墳などがあり、先ほどの間人の伝承の通り、かなり昔から人が住んでいたんですね。

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道の駅でも丹後のお土産などもいろいろ売っているようでしたが、まだ旅は前半ゆえ、一休みだけして出発。この後は崖沿いの道から絶景の連続。

少し走って目的地に到着。

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丹後3市2町公式サイト 丹後観光お助けツール:経ヶ岬灯台

やってきたのは丹後半島最北端、かつ近畿地方最北端でもある経ヶ岬です。丹後半島まで来ても伊根までで終わりという人も多いと読んで、最北端の経ヶ岬を選んだ次第。

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駐車場に車を停めて、海を見下ろすとまさに絶景! 丹後半島の先っちょから北東の方向を見ていることになりますので、遠くには能登半島になりますが、そこまでは見えません。

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この眺望だけでも十分価値があるんですが、ここはこの先の灯台まで、適度な散策ができるんですね。それゆえここを選んだ次第。灯台はこの山の裏側になるはず(笑)

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駐車場の端にある燈台への登り口には徒歩20分との表示があり、まさに適度な散策、、、

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と思いきや、本格的な石段の上りが延々と続きます。一応80歳寸前の叔母に大丈夫か確認すると、「手すりがあるから大丈夫」と依然やる気十分です(笑) ということで、この場所を選んだ添乗員として、叔母の安全確保のため少し先に行って上りの急具合をチェック。すると、あと10分と表示された看板が立つ中間地点から先は割と平坦な道になることがわかり一安心。叔母たちの到着を一旦待ちます。

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中間地点も絶景。下をみるとかなりの急な崖ですが、草に覆われていて急な崖の感じがしません。良くみると草だけなので落ちると何も引っかかるものがないんですね(怖) そしてここからの眺望は東南東方面。右手に小さな島が2つ見えますが、若狭湾に浮かぶ沓島(くつじま)と冠島(かんむりじま)。その後ろにはうっすらと若狭から福井の越前岬方面が見えます。登りの連続にちょっと汗ばんだところ海からの風が心地よいですね。目が良くなりそうです。

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皆一息入れます。

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一休みしたところで先に進みますが、この辺りは山陰ジオパークで、この経ヶ岬も柱状節理の柱がお経を立てたように見えるため経ヶ岬と名がついたとのこと。その辺に落ちている石も柱状であることを発見した友人は、ギャートルズ的勢いで柱状の石を持ち上げ雄叫びを上げています(笑)

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中間地点から軽い上り下りを経てしばらくで目的地の灯台に到着しました。この灯台、柵に囲われてはいますが、柵内に入ることはでき、灯台の周りをぐるっと回ることができます。

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灯台はそもそも海からだいぶ高いところに立っていますので胴が短いタイプ。ここは丹後半島の突端ということで、この灯台の光が海上航行の安全に貢献しているわけですね。

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裏の入り口上のプレートをみると、なんと「初照明治31年12月」とあります。もう120年以上立っているわけですね。なかなかの古さなのでちょっと調べてみると、、、

1898年(明治31年)12月25日初点灯した灯台で、第1等フレネルレンズを使用した第1等灯台に指定されている。
レンズはフランス製のもので、レンズ台を含め重量は5トン、焦点距離が922mmである。これは日本国内では他に犬吠埼(千葉県)、日御碕(島根県)、角島(山口県)、室戸岬(高知県)の各灯台[3]でしか用いられていない。 (Wikipediaより引用)



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景色もいいので皆で写真を撮り合っていると、通りがかった中年のご夫婦が写真を撮ってくれました。こちらも「写真撮りましょうか〜」と呼びかけると、「いやいやそんな歳じゃないですから〜」と笑顔で辞退されました。こちらもそんな歳じゃなかったんですが、、、(笑)

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灯台の脇には京都地方気象台のレーダー式波浪計がありました。このところ災害も多発してますので、気象観測は重要ですね。

そういえば、この経ヶ岬のすぐ手前には航空自衛隊の経ヶ岬分屯基地があり巨大なレーダーがありました。また経ヶ岬の一つ陸よりの山の頂上には自衛隊設備と思われるドームがあり、ここのレーダーは最近雲行きの怪しい北の方を監視する重要拠点かもしれませんね。

適度な散策と思いきや、思いっきり登山だった経ヶ岬の散策。叔母も特に疲れた様子はなく一安心。初日に日本一の山城とかなりの段差の滝を見物していますので、おそらく旅行中に筋力が増強されています(笑)



さて、ここ経ヶ岬の次はやはり伊根でしょう。叔母も一度見てみたと言っていたので、丹後半島をぐるっと回って伊根を目指します。伊根までは車で30分ほど。ここまでほぼ交互に私と友人が交互に運転してきました。伊根までは友人の運転です。自分の車の助手席に座るのはこの旅が初めて。半島を南下する間、左に広がる大海原を堪能。普段はクネクネ道のいくさきを注視しながらの運転ですので景色を存分に楽しむわけには参りません。しばらくの海沿いの道からしばらくで内陸に入り、この道でいいのか、ちょっと止まって確認している間、友人は仕事の連絡で電話。普段の仕事でトラブルやドラマやコメディ満載である話はいつも聞いていますので、臨場感あふれるやりとりに車内は火事場見物的興味で静かに盛り上がります(笑)

道を確認し、運転手の友人の電話が終わると出発。しばらくで船屋で有名な伊根に到着しました。

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伊根観光協会:伊根の見どころ

伊根の観光案内所前の駐車場に車を停めると目の前は海。経ヶ岬にいた時よりも雲が増えています。

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伊根といえば、湾の周りを囲う舟屋が有名ですね。伊根の舟屋の街並みは文化庁から重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、年間30万人が訪れる観光地になっています。私が伊根に来たのは30年以上前の学生時代。その頃は完全に素朴な漁師町のような印象でしたが、今はハイカラ(笑)なカフェや観光施設もできて、昔のイメージとは印象が随分変わりました。伊根昔のイメージはなんと言っても「男はつらいよ」です。マドンナ役が石田あゆみの回で昔の舟屋のシーンが結構使われています。調べてみると「男はつらいよ 第29作 寅次郎あじさいの恋」。昭和57年の作品なのでまさに私の学生時代。今更ながら石田あゆみにゾクゾクしちゃいます(笑)

松竹CINEMA CLASSICS:男はつらいよ 第29作 寅次郎あじさいの恋

この「昔のイメージとは印象が変わった」はこの後の旅程でも各地で感じた次第。時代はどんどん流れていますね。

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駐車場からすぐ横の伊根浦公園に出てみます。舟屋は切妻2階建ての建物で、海から見ると妻面がリズミカルに並びます。1階が直接海につながって船を係留したり、引き上げられるようになっており、漁師の作業場になっていて、2階が住居という実に合理的な構造。このような構造にできるのもここ伊根が湾になっていて荒波を受けることがないという地形上のメリットがあるからでしょう。

駐車場から湾の左側方向に歩いて行きます。舟屋を陸側からみると、いくつかの舟屋は旅館やカフェに様変わりしています。

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少し先の堤防に出てみると海の色が陽の光のせいか先ほどより深いグリーンに見えます。向かいには舟屋のリズミカルな妻面が並びます。この昔からの海での生活に密着したなんともいえない街並みが、現在貴重な観光資源となっているわけです。

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ということで、短い時間でしたが舟屋の街並みにから、昔の生活に思いを馳せた次第。

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再びブラブラと散策しながら駐車場に戻ります。時刻はお昼過ぎでしたが、ここ伊根で目星をつけていたお店は、この日火曜日はおやすみということで、食べログでこの先の宮津、天橋立あたりで昼食スポットを探すと、途中に評価の高いお蕎麦屋さんを発見。ということで、そのお蕎麦屋さんを目指して出発です。



伊根からは丹後半島を根元に向かって戻るだけ。しばらく整備されたトンネルをくぐって海沿いに出ると、大海原を眺めながらのドライブ。まだ私は助手席におり、景色を堪能しますが、しばらくすると前方に白煙に混じって黒煙が立ち上っているのを発見。しかも、煙が立ち上るのは目的地にセットしたお蕎麦やさんのあたりです。白煙は畑で野焼きしているものですが、黒煙はなんとなく火事ではないかと心配になります。だんだん目的地に近づくと、やはり黒煙は凄まじい勢い。やはりこれは火事で、我々の通る道の1軒裏の住宅から火が出ていて、屋根の上から炎が見えるかなりの火の勢い。しかも目的地にしたお蕎麦屋さんからすぐ近くでした。しかも、サイレンも聞こえず、消防車もなく、消化活動をしているいる気配もありません。流石にあの火の勢いでは通報済みと思いながら目的地である「まる丹」というお蕎麦屋さんの前に車を停めると玄関には臨時休業の張り紙。がび〜ん。

仕方なく、この先の天橋立で食事を取ることにして、出発しますが、それから5分くらい経ってサイレンを鳴らすパトカーとすれ違います。我々が最初に黒煙を発見してから15分以上経過しています。そしてそれからさらに5分くらい走ったところでようやく1台の消防車とすれ違います。いやいや、あの日の勢いでは火元は全焼でしょうし、隣家にも延焼してしまいかねません。車中から後ろを振り返ると、黒煙はまだまだ勢いが止まっていません。東京では通報すれば分単位で何台もの消防車が駆けつけますが、こうした田舎では消防車がすぐに来るとは限らないと思い知った次第。ネットを検索したところ京都新聞に記事がありました。

京都新聞:民家全焼、男女2人が負傷 京都・宮津

間近でみる火事の炎の印象は鮮烈。とりあえず亡くなられた人がいなくてよかったです。ちょっと旅行気分が冷めました。ちなみに、天橋立に向かう途中、宮津消防署の目の前を通りましたが、出動していな消防車も多数あり、もっと全力で取り組むよう、車内全員でエアー檄を飛ばしておきました。

さて、宮津消防署からしばらくで、天橋立駅前につきます。ここは以前来たときも駐車場の営業が激しく、商売っ気たっぷりの土産物屋さんの印象があまり良くなかったので、当初は旅程から外していました。しかし、途中寄ったお目当ての蕎麦屋さんがお休みで、ここ天橋立をすぎるとすぐ高速。ここで食べないと昼食を取り損ねるリスクがありますので、仕方なく駐車場を探します。メインは一回停めて1000円という看板でしたが、少し先に600円という看板を見つけて車を停めました。車を停めて降りていると、日焼けサロンで焼いた以上に日焼けした係のおじさんがにこやかに近寄ってきて駐車料金をお支払い。「ビューランドには行く?」と聞かれましたが、割引券でもあるのでしょう。旅程に余裕がないので、天橋立は上空からではなく、海抜0メートルで見学です(笑)

まずは腹ごしらえです。火事場の横のお蕎麦屋さん臨時休業の代替策として選んだのはこちら。

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食べログ:ちとせ

天橋立の入り口でもあり、知恩寺文殊堂の門前の一等地にあるお蕎麦屋さん。普段こうした観光地ど真ん中のお店は避けるようにしているんですが、食べログ評価もまずまず悪くないので選んだ次第。この天橋立の文殊堂は学生時代に青春18切符で山陰山陽を旅した時の1泊目に、ここのバス停の小屋で1泊寝袋で寝た記憶があります(笑)

時刻は13:00を過ぎていたせいか、店内にはお客さんが数組。そう、この日は平日でした。すぐに席に案内され、それぞれ好みの蕎麦を注文。

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注文したのは嫁さんがこちらの名物らしい「宮津黒ちくわ天そば」。ちくわを取り分ける算段です。

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私は蕎麦の味を純粋に楽しもうということで「とろろそば」。

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叔母は蕎麦の味をより純粋に楽しもうと「ざるそば」。そして友人は、前日私が敦賀でにしんそばが旨いという感想にプチ刺激されてか、今まで京都で旨いにしんそばをいただいたことがないというトラウマを断ち切るべく、勇気を持って「にしんそば」を注文。結果的に言うと、トラウマは断ち切れたと言うことでめでたしめでたし。

ここ3日間、各地の蕎麦屋さんで蕎麦を食べ比べてますが、飽きるどころか、同じ蕎麦でも地域、お店により旨さの演出が全く異なり、なかなか楽しいです。

お蕎麦屋さんを出るともう、すぐに天橋立の入り口。少し散策してみようと言うことで入ってみます。

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すぐに橋があり、橋の上から天橋立に仕切られた内海の阿蘇海の方を見ると、実にいい景色。

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最後尾の嫁さんが橋を渡る我々の姿をパチリ。嫁さんが渡り終わると、なぜか橋のたもとにいた係員の人が橋にロープを張り、立ち入り禁止になります。我々は後でこの橋を渡って戻るわけですから何事かとちょっと驚きましたが、この橋、名前は「回旋橋」。そう、橋を大きな船が通る際には橋が回るんですね。

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先ほどロープを張られた後、係員の1人が橋の上に残り指差し安全確認した後、橋が音もなくゆっくりと回り始めます。橋のちょうど真ん中を支点に橋の手前が右に、奥が左に回ります。

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そしてちょうど90度回ってストップ。橋が外海と阿蘇海をつなぐ流れと並行になります。

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すると外海から阿蘇海に砂運搬船のような大きな船が入ってくるんですね。おそらく船が通る時に橋の回旋を担当する係員に連絡して橋を回すと言う流れでしょう。そうしょっちゅう橋を回すわけではありませんので、貴重な機会。

ちなみに友人は仕事でもプライベートでも身の回りに色々と出来事(含むトラブル)を事欠かないことから、友人と旅すると色々なことを体験できる話題作りには大変ありがたい存在。この橋の回旋に加えて、先ほどの火事も友人が招いた的横槍も飛んでました(笑)

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天橋立の中洲に渡るにはもう一つ橋を渡る必要があります。こちらが2つ目の大天橋。こちらは動きません。

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橋から阿蘇湾方面。先ほど回旋橋を通った船が、阿蘇海の奥に消えて行きます。

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そして宮津湾方面。きれいな砂州が広がっています。ここでも海はかなり透明できれい。

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その砂州にでてみます。広々としていて気持ちいいですね。

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海の水際まできたところで、嫁さんから股のぞきをしろとの指令。股のぞきはここでするもんじゃない的反論を受け付けない雰囲気を察して、仕方なく股のぞき。龍も橋も見えず、頭に血が上って涅槃が見えました(笑) 逆さにしなくても景色は綺麗です。

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友人は「私を追わないで」シリーズの撮影のため、物思いに必要以上にふけります(笑)

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先ほどの仕返しに嫁さんにも股のぞき指令。何が見えたかな〜(笑)

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見えたのは山の上の股のぞきの正規スポット、ビューランドなはずです。眼が良ければビューランドで股のぞきする人が逆さまに見えるはずです(笑) 

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砂州の突端から先ほど渡ってきた大天橋を見返します。

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砂州歩きを楽しんだので、中洲に戻るとすぐにはしだて茶屋という売店・休憩所があります。その壁の掲示にビューランドからみた天橋立の俯瞰図があったのでパチリ。これでビューランドに行った気になります。もしかしたらこの絵の前で股のぞきすれば龍が見えたかも(笑)

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なんとなくのんびり歩いていくと、この先はしばらく松林が続きます、少し歩いたところで引き返すことにします。

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中洲の真ん中の道の宮津湾側は砂浜。阿蘇海側は草林になっています。こちらがわはあまり人が入らないようになっていますが、脚元を良く見ると、、、

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あちこちにキノコが生えています。松林にキノコ?? もしやと思って近づいてみると、傘に妙な斑点があり、軸も細い。これが松茸な訳はありませんね(笑) 観光地まで来て邪心にとらわれています(苦笑)

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先ほどの青い大天橋まで戻って、美しい景色をもう一度心に焼き付けて天橋立を後にすることにしました。

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私たち夫婦はしばらく前このあたりを散歩したことがありましたが、叔母はかなり昔。叔母のかなり昔は本当にかなり昔で、おそらく5〜60年前(笑) ここについてから叔母も昔の景色を再確認しようと色々歩き回っていましたが、昔のイメージとは印象がだいぶ異なるよう。ん、このフレーズ、先ほど伊根でも使いましたね(笑) 流石に50年以上経つと、建物や観光地自体のイメージも大きく様変わりするでしょう。新しいイメージをしっかりと焼き付けて次に進むことにしました。

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駐車場の近くまで戻ると、不思議なポスターに出会います。ここ天橋立の宮津湾とモン・サン=ミシェル湾が2018年に「姉妹湾(Sister Bay)」となったという内容。キャッチコピーは「祈りのたび、こころ癒すたび、〜海渡る参道〜」 どちらもできれば過度な観光地化を避けて、素朴な良さが残るようにして欲しいですね。

さて、時刻は14時すぎ。この日は、実はこの先で訪問予約をした三井寺が工事の都合でキャンセルとなったため、予定は押し気味でしたが、キャンセルを見越してゆっくり観光をしました。この日の目的地は比叡山になりますので、後は高速に乗って宿を目指します。




さて、天橋立からは、前日通った京都縦貫道に宮津天橋立インターから乗り一路京都を目指します。京都縦貫道をサントリー山崎醸造所のすぐ近くの大山崎ジャンクションまで進み、そこから名神高速で京都東まで進みます。京都東で高速を降りて、設定したこの日の宿目指してぐんぐん比叡山を登って行きます。かなり登って約2時間のドライブでようやくこの日の宿に到着。時刻は16:40くらい。あたりはすでに夕暮れていました。

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随分登ってきたので、東の方に琵琶湖が見下ろせます。この旅3日目も経ヶ岬、伊根、天橋立などの散策をへて無事宿にたどり着きました。添乗員3日目の業務終了です。さあ、温泉だ〜!



旅は続きます、、、



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【番外】秋の関西・北陸・中部紀行(その3)

その1へ)

この旅の2日目。敦賀で昼食に美味しい蕎麦をいただき、近くの敦賀港に立ち寄り、この日の目的地である城崎温泉に向けて無事出発。

すぐ近くの敦賀インターから北陸道に乗ったのは良いのですが、誤って「福井」方面に進んでしまったんですね。ここ敦賀から城崎に行くには、米原方面に少し戻って舞鶴若狭道に入る予定だったんですが、米原から来たので、どうも一瞬躊躇して入ってしまった次第。こうゆうときに慌てると逆走しちゃうんでしょうね。

まあ、入ってしまったものは仕方ないので、次にUターンできるインターを車中で調べるとおよそ20km先の今庄インター(涙) 仕方なく今庄インターまで福井の景色を眺めながら走って、インターでUターンして戻った次第。この日は旅程に余裕がないにもかかわらず40分ほどのロスです。今庄から敦賀まで戻って、すぐ先で舞鶴若狭道に入り、若狭美浜、若狭三方、若狭上中、小浜、小浜西、大飯高浜、舞鶴東、舞鶴西と原発銀座チックな地名のインターをやり過ごし、綾部ジャンクションから京都縦貫道で宮津方面へ。さらに後日訪問する天橋立などをすっ飛ばして進むと丹後大宮というところで高速が終わります。車中はお蕎麦の満腹感と高速の連続でみなさんスヤスヤ。私の凡ミスで高速走行が長くなりましたのでやむを得ません。

一般道に入ると適度に空いた道が続き、快適なドライブ。しばらくすると前に黒いワゴン車がのんびり走っており、先を急いでいるのにこちらものんびり付き合って走ります。ゆっくり走っているせいか叔母が、「この辺りのお家には塀や門がある家が少ないわね〜」と車窓から見える景色にコメント。確かにそんな気がしないでもありませんが、農家が多い地方に一般的な風景のような気もします。はやる気持ちとは裏腹に前の車のおかげで景色を楽しむ余裕が出来ました。

さらに車を進めると海が見えてきます。ここは久美浜湾。城崎はもうすぐです。時間に余裕があれば降りて写真などを撮ったりするのですが、何しろ車のスピードもあり旅程がオセオセ(笑)。車を停めずにそのままやり過ごします。そして、湾から山道をズイズイ登っていくとついに兵庫県豊岡市の看板に遭遇。ようやく京都府にお別れです。

そのまま山道を降りて、田んぼの中のとても真っ直ぐな道に入りますが、その角におまわりさんが厳しい目つきで立っています。おそらく一時停止違反の取締りでしょう。もちろんおまわりさんの目を見て、キュキュっと一時停止。満面の笑顔で挨拶して切り抜けました。

あとは円山川を渡れば城崎温泉です。橋を渡って円山川べりを走りますが、道のすぐ脇が水面。ちょっと前の台風20号で水の怖さを体験したばかりの我々は川縁の美しい景色も天候悪化時には自然の猛威を奮ってくると分かっていますので、複雑な心境。友人も「あまり水が近いのも怖いわね〜」と呟きます。まさにそのとおりですね。

川縁から道が逸れるともう温泉街。ここにきて前のゆっくり走る黒のワゴン車とおさらば。有名な柳の木が並ぶ道にはすでに浴衣姿のお客さんが多数散策を楽しんでいました。観光客をかき分け温泉街の奥にある旅館に到着したのが17時近く。予定より1時間遅れの到着となりました。

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城崎温泉西村屋:西村屋本館

この旅2日目の宿は、城崎温泉の老舗”高級”旅館、西村屋本館です。すでに皆様お気づきのこととは思いますが、我々の旅の叔母の好みを反映した基本コンセプトは①適度に散策でき、②人混みを避け、③自然や文化に触れられると言うものでしたが、不文律として④「宿は高級がいいわ(笑)」という条件が加わります。ということで、叔母と旅行するときは普段よりランクアップした宿を予約しております。

だいぶ前に我々夫婦だけでこの城崎に来たときは一般クラスの旅館でしたが、今回の西村屋、やはり老舗は違うと唸らされること多数。まずは重厚な門がまえの玄関に車で乗りつけ、ベテランの中居さんに部屋に案内されます。建物は古いものですが隅々までピカピカ。

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この日は部屋食ということで4人で2間続きの1部屋。部屋は1階の中庭に面した広々とした和室。床の間に飾られた生花のなんと凛とした姿。高級旅館の品格に満ちています。

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窓の外は中庭ですが、手入れの行き届いた植木と池には色とりどりの錦鯉。

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続きの間も大変結構な趣。いいですね。

そして老舗旅館の底力を感じたのがベテランの中居さん。物腰柔らかく一通り宿、お風呂、食事の案内などをしてくれた後、畳の上に敷物を敷いて1人づつの浴衣を綺麗に畳んでセットしてくれます。女性としては背の高いうちの嫁さんはいつもこちらから注文してサイズの大きいものに変えてもらうんですが、その話を嫁さんが切り出すと、すでに部屋に案内するときにお客さんの身長を把握の上、最適なものを知らないうちにセレクトしてくれていました。部屋に入ってたったの10分くらいで、他の宿とはレベルの違う安心感と寛ぎを感じさせてくれました。

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一方こちらは、宿のもてなしの素晴らしさと長旅の疲れに痺れてテケテケ(笑)

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私も三味線弾いちゃったりなんかしてます(笑)

宿への到着が遅かったので夕食時間は18:30にしてもらって、まずは風呂です。この日は朝宿を出てから途中で温泉に入りませんでしたので、お浄めが必要です。

お風呂は1階の入り口横から階段を降りたところにあります。

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幸いどなたもいらっしゃらなかったので内部をパチリ。奥に露天もあります。いつものようにざぶざぶと掛け湯をして湯に体を浸します。温度は私にはちょっと低めですがここも流石に歴史ある温泉だけにしっとりしたいいお湯。しばらくで露天に出てみるともちろん外の風が気持ちいい。しばらくお湯に浸かったり縁に腰かけたりを繰り返してのんびりさせてもらいました。

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上がってから温泉分析表を眺めると、下呂と同様、こちらも城崎共通の混合泉で温泉管理施設から各旅館などに提供されているもので、泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物泉で中性の高温泉。こちらも無色透明。癖がなく暖まるお湯は共通ですね。

上がって部屋に戻ると、先ほどまで部屋の中央に置かれていた座布団とテーブルが片付けられ、椅子席に変わっていました。諸事情で正座が苦手な叔母と友人のことを伝えてあったのを踏まえてテーブル席にしてくれていたんですね。そして縁側でくつろいでいると、案内していただいた中居さんが夕食の支度に来てくれました。お湯を上がってそれほど時間も経たずに夕食だったので、湯上りのビールは我慢(笑)



そうこうしているうちに、夕食の用意が整い、席につきます。

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いやいや、風流ささえ漂う雅さ。品書きは贅を尽くした懐石料理。右上は近くの香住産紅ずわいがにの浜茹で。左に日本手拭いの膝掛け。広げると鏡獅子柄。中居さんからお客さんから喜ばれてますので、是非お持ち帰りくださいとのこと。食前酒もついているんですが、お風呂で喉も乾いているので皆さん生ビールをすかさず発注。

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前菜も少しづついろいろなものが散りばめられています。かますの焼き寿司やトンブリ、むかごなど珍しいもの結構並びます。

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出だしからおいしいビールとお料理で顔が綻ぶ叔母と友人。お見せできないのが残念(笑)

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そして、この土瓶蒸しが実に美味かった。お猪口に注いで香りを楽しんで、グイッと一杯。至福です(笑)

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鼻に抜ける松茸の良い香り。ん〜〜っ!

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お造りが来たところで中居さんに促され、冷酒を注文。お酒は少し南にくだった朝来市(あさごし)の此の友酒造製の「西村屋純米吟醸」。とろりとした舌触りでお造りと合います。

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箸休めを挟んで、、、

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魚は地魚の丹波焼。杉板に挟んであるんですね。

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中居さんが1人づつ綺麗に盛り付けてくれます。もちろんどちらも旨味たっぷりでお酒が進みます。この後すき焼きだったんですが、めくるめくようにお料理が出て来て写真撮り損ないました(笑)

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この後ご飯と赤出汁、香の物ですが、ご飯は横のピカピカの銅釜で焚かれたもの。もちろん地元のこうのとり郷米の新米とおいしいお米なんですが、いつものようにすでに腹十一分目(笑)。にこやかによそってくれる中居さんに「ダイエット中なので」と訳のわからない言い訳をして、4人とも一口にしてもらいました。

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最後のデザートは季節の果物。いやいや、単に果物ですが、厳選されてますね。食感と甘味が揃って素晴らしいもの。

ベテランの中居さんが丁寧に説明してくれるので、食事も実に楽しかったです。やはり旅館は人ですね。仕事に誇りを持っている方のもてなしは心に響きます。老舗旅館のおもてなし、堪能しました。



せっかく城崎に来たので、食事の片付けを終えようとしている中居さんにいろいろ教えてもらって、温泉街のそぞろ歩きに出ることにしました。夜のそぞろ歩きが寒くないように丹前を出してくれました。

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到着時に取り忘れた門構え。外に出るとやはり風が冷たくなっていたので丹前があってよかったです。

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温泉街の方を見やると、まだまだネオンが灯ってます。時刻は21時過ぎ。下駄を鳴らして温泉街を散策するのはいいですね。

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温泉街につきものの射的場。寂れてるかと思いきや、結構な人が入って賑わってます。

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友人は射的場の中の虎と目があったようです(笑)

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しばらくいくと左になかなか凝った建物があります。城崎温泉には7つの外湯があり、ここはその一つ御殿湯。ただし現在改装中ということで営業していないと中居さんから教えてもらっていました。

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そしてもう少し行くと一の湯という外湯がありなかに洞窟風呂というのがあるそう。ここが中居さんのオススメ。

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そして一の湯の前から柳の木が並ぶ川沿いになります。やはりネオンがいい雰囲気で、この周りの旅館に泊まっているお客さんらしき浴衣姿の人がそぞろ歩きを楽しんでいます。この雰囲気がお客さんを呼ぶのでしょうね。

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我々の一行もテンションが上がって記念撮影(笑) 温泉は人を朗らかにします。

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しばらく散策を楽しんだので、先ほどの一の湯に浸かって帰ることにします。

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入ると9:30近いのに結構な人で賑わってます。中には大きな浴槽とさらに奥に洞窟風呂という、岩穴を利用した半露天風呂のような浴槽があり、温度は43度くらい。外湯も宿の湯も共通源泉で同じ源泉なはずなんですが、雰囲気が変わると入り心地も違いますね。特に洞窟風呂は入っていると不思議な感覚になります。内風呂と洞窟風呂を何度か往復して暖まってから上がります。上ると浴衣の柄を見て、預けてあった宿の下駄をさっと出してくれるのはスタッフの機転。城崎だけに、宿の数もかなりあるかと思いますが、ロビーに出て玄関までちょっと歩く一瞬で対応してくれる早技にびっくり。これも名湯の伝統でしょう。

外に出ると風が実に気持ち良い。先ほどよりそぞろ歩きする人がちょっと減って来たこともあって、温泉街に自分の下駄の音だけが響くのを楽しみながら宿に戻ります。嫁さんたちはまだ入っているでしょう。

宿の手前まで来ると「まんだら湯前」というバス停があります。んん、聞き覚えがある名前です。まんだら湯前ということはすぐそばにまんだら湯があるはずと思って、宿の前道を曲がると、すぐにまんだら湯が見えました!

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以前に城崎に来たときには、地蔵湯の並びの旅館に泊まったんですが、外湯は地蔵湯とまんだら湯に入ったんですね。建物を見て、以前来たときのことを思い出しました。もう一風呂浴びても良かったんですが、先ほど一の湯で内風呂と洞窟風呂を何往復かしていますので、今回はパスさせてもらいました。

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宿に戻ると、ロビーやライブラリには誰もおらず、静けさに包まれていました。

部屋に戻って一休み。しばらくで嫁さんたちが戻ってきてのんびり。もちろん就寝前に大浴場でもう一風呂浴びてこの日は休みました。この旅2日目もトラブルなく、、、ちょっと道間違えましたが、、、終了しました。



翌朝、いつも通り朝早く目覚めます。カーテンを開けて中庭の様子をみると、この日も天気は良さそうです。この旅は天気に恵まれています。

朝食前に身支度をしていると、中庭を散策する他のお客さんが部屋の目の前を通ります。ということで我々も中庭に出てみます。部屋の前に下駄があり直接出られるようになっていました。

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中庭に出たところを嫁さんがパチリ。

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中庭から泊まった部屋をみるとこんな感じ。

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手入れが行き届いた日本庭園です。

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脚元をみると、ヒメツルソバがピンクの綺麗な花を咲かせていました。

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端にはお社もあり、姿を見るとかなり古い建物で、宿の歴史を感じますね。

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池には綺麗な模様の錦鯉。石橋の脇に人が立つと寄ってくるのは餌をもらえるとおもっているのでしょう。餌をあげる権利はいただいておりません(笑)

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ひとまわりして部屋に戻って縁側でくつろいでいると、友人が石灯籠と対峙していました(笑)



そうこうしているうちに、昨夜と同じ中居さんが朝食の支度を整えていてくれました。

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もちろん、朝食も目に鮮やか、香り良く、舌鼓。日本海側らしくお魚はエテガレイ。しかも炭火で軽く炙ってからいただくようになっているんですね。エテガレイは旨いんですよね。運転手役を逃れられるのだったら、日本酒注文しちゃうところでした(笑) そしてご飯はお粥。これがまたいい。ゆったりご飯をいただいていうことなし。

身支度をしてチェックアウトですが、最後まで同じ中居さんがもてなしてくれました。我々もいろいろ旅していろいろな宿に泊まっていますが、この西村屋本館、宿も料理も、何より我々を担当してくれた中居さんが最高でした。たった一泊でしたが心ゆくまで楽しむことができました。機会があればまた泊まりに来たいですね。

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快晴の中、この旅3日目の旅程に出発です。

旅は続きます、、、



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Daisy


Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものはリスト冒頭に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

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(2019年3月31日)
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